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井上康生 内股師(INOUE THE UCHIMATA)


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こんなに凄かったか!?真似の出来ない美技にあらためて拍手

対象者:選手、指導者
制作:FIGHTING FILMS
制作年:2010年
メディア:DVD
収録時間:75分
言語:日本語、英語、フランス語
価格 : 4,830円(税込)
お買い得度(編集部評):★★★★☆ 4.5

Video Review

国際柔道映像のトップメーカーであるFIGHTING FILM社より2010年に発売され、海外の選手・指導者にセンセーションを巻き起こした「井上康生3部作」のうち、もっとも評価が高い作品。井上の代名詞である内股の紹介と解説に特化したDVDだ。

追い込み内股、飛び込み内股、ケンケン内股、大内刈からの内股、体格差のある相手への内股と項目を分け、井上自身の模範演技、解説、試合映像という構成でそれぞれを徹底紹介している。

解説もさることながら、このDVDの魅力はなんと言ってもその試合映像の豊富さにある。IJFの公式映像を扱うFIGHTING FILM社だけあり、世界選手権にオリンピックと通常のDVDであれば使用すること自体が不可能なはずの貴重な映像をふんだんに使い、実戦で決まった内股「一本」ケースをこれでもかと続けざまに見せてくれる。

驚かされるのは井上の内股のあまりの威力と、その美しさ。評者は井上の全盛期の試合を現場で、またテレビで目の当たりにしている世代なのだが、「これほどまでに物凄かったか」と口をアングリ、思わずDVDの再生を止めて2度、3度と見返すことの連続であった。今の選手の技とはまったく位相が違う、異次元の切れ味だ。

世界選手権、五輪の映像は当時も放映されていたが、当時日本で見ることが出来なかったはずの欧州国際大会、特に1990年代後半から2000年代にかけての国際大会での井上はまさにモンスター。案山子のように相手を放り投げる様は、圧倒的としか評しようがない。

2010年代に入ってからの国際柔道界は、映像流出の時代。IJFワールドツアーは全て中継され、youtubeには最新の試合映像が溢れかえる。大会で繰り出された新しい技術はあっという間に研究にさらされ、明らかに有効な技となれば1年程度でトップ選手のほとんどが使いこなすようになってしまうケースも多々見受けられる。

そんな中、明らかに「真似の出来ない技」である井上の内股にはあらためて感動を覚えざるを得ない。理解をするだけでは出来ない技術が厳然と存在するということ、練りに練った日本の「業」の素晴らしさ、柔道が相手を転がすだけの単なるスポーツではなく「投げること」の魅力を追求する武道でもあることを技一発で万人に知らしめる説得力がある。

もちろん技術解説も為されてはいるが、このDVDを見たからといって井上の内股が真似できるわけではまったくない。(「軸足を150cm以上飛び込ませているように見える、と解説されたからといって一般人にとってはあまり意味のあることではないはずだ)

実際にどうこのDVDを利用するかとなれば、「内股のイメージ作りに最適」という紹介の仕方がもっとも適切ではないかと思われるが、それ以上に、「技」の素晴らしさ、井上の内股の魅力を堪能して、溺れてほしい作品である。柔道の魅力を他ジャンルの方々にプレゼンする一本としても最高だろう。各国の強豪選手の技術が相互模倣で均質化しつつある今の時代だからこそ、是非見てもらいたい一本。贅沢極まりない75分だ。

ひとつ苦言を呈するとすれば、クリアな映像で残っているはずの2000年代の試合映像の意外な粗さか。映像圧縮の技術的な問題かと思われるがこれは少々残念。内容を損なうほどのものではないにせよ、これだけ贅沢な構成、これだけの美技、本来の美しい画質で楽しみたかった。次回作の糧としてもらいたい。

投稿者:運営者


【紹介技術】

・追い込み内股
・飛び込み内股
・上半身のさばき、下半身のさばき
・フェイントとしての大内刈
・ケンケン内股
・大内刈からの内股
・内股透

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