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正木道場 大技!内股・大外刈の極意

DVD評「正木道場 大技!内股・大外刈の極意」
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「大技で一本を獲る」ことを目指したこだわりの一作

指導・解説:正木照夫(正木道場館長)
実技協力:正木道場
対象者:指導者・中上級者
販売元:ジャパンライム
制作年:2013年
メディア:DVD
収録時間:第1巻47分、第2巻57分
定価:2巻セット16800円、1巻ごと8400円(税込)
お買い得度(編集部評):★★☆☆☆ 2.5

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Video Review

2010年に圧倒的な強さで全日本少年選抜大会(現・マルちゃん杯全日本少年柔道大会)を制し、その強さのみならず「一本」を連発する異次元級の技の切れ味で関係者を驚かせた正木道場の館長・正木照夫氏による指導DVD。

近年の少年柔道は技自体よりも組み手や際の処理といった戦術性の平均値を上げることで手堅く勝とうという傾向が強くなってきていたが、その中にあってあくまで投技の「一本」にこだわる正木スタイルは多くの指導者を魅了し、2010年大会の勝利は少年指導のトレンドの大きな転換点となった。
このDVDも「一本」を取り切るそのイズムに沿って、ジャパンライム社のラインナップとしては多少珍しく、ひとつの技、具体的には内股と大外刈を徹底して解説するというスタイルを採っている。特に内股には2巻合計して60分以上の時間を割いており、非常なこだわりが感じられる。

「技には状況や相手に応じた複数の入り方があり、ひとつの技を極めるということは、5つ以上の技を習得することと同じこと」というポリシーのもと、相四つ、ケンカ四つ、釣り手の組み合わせなど「ひとつの内股」をベースにしつつ、状況に応じた入り方が詳細に解説されており、そのロジックはいちいち説得力十分、どの技術にも余計な部分を削ぎ落として最短距離で「一本」に迫ろうという迫力がある。

解説されている内股は現在主流である相手に腰をぶつける腰技的な技法ではなく、相手を崩した上でその脚(右組みなら相手の左脚)を跳ね上げるクラシックスタイル。第1巻最終チャプターに付加された「いったん脚を前に振り上げてから投げる」技法などは古風かつ、おもわず声を挙げてしまうほどの美しさ。この技法を始めかなり難度の高い技術も紹介されているが、どれも切れ味抜群、素直に「自分もやってみたい」と思わされるものばかりだ。

冒頭紹介があるように、このDVDで解説されている技は正木氏が往年の最強柔道家・木村政彦氏から指導を受けたもの。木村政彦氏は決して体格が大きい選手ではなく、よってその技も、小さい選手でも、しかも大技で「一本」を狙える論理性を備えておりこれが指導者にとっては大きな魅力。「投げる」という柔道本来の魅力をあらためて考えさせられる一作だ。内股という、指導者によってアプローチが大きく異なる技の解説であることもあり、一度は見ておくべき作品と評しておきたい。

敢えて注文をつけるとすれば正木氏のトークの質か。たびたび雑誌の対談などに登場し饒舌で知られる氏ではあるが、解説すべき事項のレベルの高さに比して指示代名詞での解説処理が多く、実演中の話題の重複、前後、移動もしばしば、視聴にはそれなりの集中力を要する。語彙や例え、基準点の明示ではなく指示代名詞と実演で処理する、ある種典型的な「その世代の柔道人」の解説であると言えるが、逆に言えば実演が伴うDVDというメディアだからこそ成立している、映像でなければ堪能できない世界なのかもしれない。
もちろん重要事項はテロップで示される演出が施されてはいるが、油断して見ていると聞き逃してはならない大事なポイントがいきなり現れ、過ぎ去ってしまったりする。動きを見て解説の行間を埋めるべき部分もそれなりに多い。この点留意してしっかり時間を確保し、ノート片手に、授業を受けるつもりでの視聴をお勧めしたい。

もう一つ。特に少年指導者にとっては「正木道場」と言えば監督を務める二代目・正木一将氏(照夫氏の長男)が代名詞的存在となっている。次作があるのであれば、少年指導にターゲットを絞って成果を挙げている氏の現場でのノウハウもぜひ見てみたいところだ。


投稿者:運営者

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■DVDの内容

■第1巻「内股の入り方」

【イントロダクション】

【くずし(引き付け)】
・奥襟を持つ場合
・中襟を持つ場合

【打ち込みの基本(内股)】
・中襟を持つ場合
・奥襟を持つ場合

【状況に応じた内股(釣り手を上から持った場合)】
・自然体
・ケンカ四つ
・相四つ
・相四つ(引き手で釣り手を突かれた、絞られた場合)

【状況に応じた内股(釣り手を下から持った場合)】
【刈足の跳ね上げ】

■第2巻「内股の決め方&横から攻める大外刈」

【内股の決め方】
・斜めに攻める
・円を描いて攻める

【補助運動】
・足上げ
・握力
・手首の返し

【追い込み】
・大内刈
・大外刈

【打ち込みの基本】(大外刈)
【ケンカ四つ】(大外刈)
【相四つ】(大外刈)
【連絡技】
・大外刈→支釣込足
・内股→支釣込足



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