PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

作陽高校「寝技のレシピ」~実戦で活きる、複合的寝技のすべて~

柔道DVD 作陽高校「寝技のレシピ」
→このDVDの購入フォームへ

取り味にこだわった実戦的「一本」獲得マニュアル

指導・解説:川野一道(作陽高等学校柔道部監督)
実技協力:岡山県作陽高等学校柔道部
対象者:指導者・中上級者
販売元:ジャパンライム
制作年:2012年
メディア:DVD
収録時間:第1巻54分、第2巻83分
定価:2巻セット16800円、1巻ごと8400円(税込)
お買い得度(編集部評):★★★★☆ 4
Video Review

いまや全国大会上位常連、2011年にはインターハイ2位で高校柔道界に旋風を巻き起こした作陽高の監督・川野一道氏による寝技指導DVD。テーマに「より実戦的な寝技」を掲げた意欲作だ。
作陽高の選手はその地力の高さもさることながら、取りどころを逃さない、「際」の強さ「試合力」の高さが売り。この作品で紹介する技術もこの点がキッチリ反映されており、寝技DVDという括りよりは「チャンスを逃がさない」、「取り味を上げる」試合力向上DVDとカテゴライズして紹介するのが良いかと思われる。

カウンターテクニックの発達度合いにより何年ごとかにトレンドが入れ替わる高校柔道の寝技。現在のトレンドの有力な一潮流は寝技そのものよりも「立ち技からの連携の中で頻出する形を起点として、その一手目を利用する形で取る」メソッドということになるが、作陽メソッドはその潮流の旗手。
ゆえに「寝技のための寝技」というようなコア過ぎる技術の解説はこの作品には少なく、あくまで試合の中で最短距離で一本を取る為に研ぎ澄まされた技術、そしてそれを完遂しきるためのコツの集積で全体が構成されている。

後述「DVDの内容」を見てもらえればわかる通り、項目だけ見れば高校柔道の「際」から「抑え込み」にいたる手順として必須とされるものが多く、それ自体に突飛なものはない。しかし誰もが一応形だけは知っている、見たことがある技術であるがゆえに全国レベルで「一本」を取り切るに至るその技術の磨きこみは半端ではない。相手の脇を空けさせるには、自ら回転して逃げる相手には、こちらのやりたい事を一手一手潰してくる相手には、と終着点から帰納して勘所がいちいちキッチリ言語化されており実戦向け解説の看板にまさしく偽りなし。相手のリアクションやカウンターテクニック、心理状態の利用といった駆け引きという部分も条件節として当たり前のように織り込まれており、高校柔道の「戦闘教本」とでもいうべき迫力がある。特に2巻の「各技の組み合わせ」は必見。一見ベーシックな技術で取り切るところまで方法論が詰められているゆえ、負けた相手はテクニックに嵌ったというよりも「地力負け」という印象だけを持ったまま畳を降りるのではないか。

なんとなくやってはいるけど試合では取れない、という向きには、一手目の握り方ひとつで全く結果が変わってしまう、川野流の「ポイント」をぜひ確認してもらいたい。

よって、このDVDは、現時点でこれらの技術を「わかる」「出来る」と選手も指導者も思っているが勝負どころでは具体的な得点として効果の上がっていないチーム、技術自体は演じて見せられるがどうしても勘所を伝えられず「なぜそこでそう動くのか」と自軍の選手に嘆息することの多いコーチには特に有用だろう。項目を見て、「これなら一応出来るから」と思っている人にこそ是非一度見てもらいたい作品だ。

ただし、「一本」への最短距離を追求するという視点から組み立てられたであろうこれらの技術の実践にはベースとなるパワー、地力の錬成が絶対必要条件。力関係としてこちらが上、あるいはある程度競るところまで鍛えこんであることが大前提で、テクニック自体だけで力関係を逆転するような性格のものではない。どちらかというと、時間にシビアな現行の競技ルールの中で相手を「逃がさない」という力関係から組み立てられたもので、この点は利用する際に十分留意する必要がある。

また、作陽らしさということで言えば、相手の技に対するカウンターテクニックとして始まる寝技や組み手との連動などもう一歩踏み込んだところまで見られるのではという期待があった分、個人的には、深さは十分だがもっと種類を見たいという欲望が湧き出てくる。今回の「実戦的な寝技」というテーマは制作サイドの要望であったということだが、組み手の手順や技の練成といった立技の部分も含めた、次回作の実現にも是非期待したいところだ。

投稿者:運営者

■DVDの内容

■第1巻「実戦を意識した立技から寝技への移行」

【イントロダクション】

【立ち技から寝技への移行①】

・投げて抑える
・背負投で相手がうつ伏せに倒れた場合
・払腰から寝技への移行(払巻込)

【立ち技から寝技への移行②】

・支釣込足から寝技への移行
・大外刈/大内刈から寝技への移行

【立ち技から寝技への移行③】

・逆技から寝技への移行
 (袖釣込腰からの移行、逆一本背負からの移行)

【寝技へ移行するために相手を潰す】

・背負投から潰す
・相手の袖を引いて潰す

■第2巻「複合的な動きで攻める、うつ伏せの相手への攻撃」

【うつ伏せの相手への攻撃①】

・肩固

【うつ伏せの相手への攻撃②】

・横返

【うつ伏せの相手への攻撃③】

・ネルソン(脚からの返し)

【うつ伏せの相手への攻撃④】

・腕取り返し

【うつ伏せの相手への攻撃⑤】

・各技の組み合わせ 壱
・各技の組み合わせ 弐
・各技の組み合わせ 参



→「技の解説ビデオ」に戻る
→このDVDの購入フォームへ



supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.