古賀稔彦の「柔の道」-世界と戦う勝負技を作る-

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「組み勝つ」解説も付した古賀稔彦の新作DVD
実技者・解説者:古賀稔彦
対象者:指導者・中上級者・初心者
販売元:ジャパンライム
制作年:2006年
収録時間:第1巻32分・第2巻32分・第3巻28分
メディア:VHSビデオ・DVD
定価:3巻組25200円(本体24000円+消費税1200円)、1巻ごと8400円(本体8000円+消費税400円)
Video Review
バルセロナ五輪金メダリスト、「平成の三四郎」の異名を取り記憶にも記録にも残る名柔道家の古賀稔彦。現役引退後は全日本強化コーチとして金メダリスト谷本歩実を指導、少年世代のために古賀塾を創設するなど指導者としても活躍している。
これまでも、ビデオ「新風」で自身のオリジナル技を、書籍「古賀稔彦の一本で勝つ柔道」付録DVDで基本的な技の指導の映像を公開してきた氏であるが、今回はDVD3巻組という決定版的な形での映像解説となった。
ケンカ四つの袖釣込腰など氏独特の技も解説されてはいるが、位置づけとしては、指導者古賀稔彦が基本的な技の入り方を「指導する」観点からわかりやすく解説したDVDということになる。
基本技は「一本で勝つ柔道」でも解説しているが、ここまで時間を割いて解説したものは初めてと思う。
「一本を獲る三大原則」「一本を獲る三角形の法則」という氏の掲げる論理に貫かれて行われる解説は非常に明快で曖昧なところがない。
指導者が生徒に技を教える際には内容はもちろんのこと「どう伝えるか」という方法、説き起こしの部分が非常に重要になってくる。
同じ動作、同じ内容であっても指導者の力量によって大きく差が出るところであるが、共通のロジックをベースに異なる技の解説に切り込んでいく氏の方法は大いに参考になるところであろう。ここで解説されていることに自分の信じるディティールを載せていくことももちろん可能で、指導者としては一見の価値ありである。
「一本を獲るⅠ」「一本を獲るⅡ」「組み勝つ」と3巻に分かれている本作であるが、注目はなんといっても、3巻の「組み勝つ」であろう。
古賀氏の選手時代の切れ味鋭い技はその繊細な組み手ロジックに支えられていたというのは衆目の一致するところである。常に組み勝ち、押し込んでおいて、前に出て来る相手を担ぐというのが氏の黄金パターンであった。
その古賀氏が1巻を割いて解説する「組み手」は非常に実戦的。長身選手相手、極端な相四つ変形、ケンカ四つ変形など試合で頻出する状況に明確な方法を提示している。
どれも守りの組み手ではなく、自分の技を掛けるため、攻撃するための組み手であり、実際に技を施すところまで解説が及んでいる。組み手のための動きがイコール技の作りになっているものも多い。選手、指導者ならば、少なくとも手数としては持っておきたいものばかりである。
解説が明晰であるので、実施という観点からも指導という観点からも、視聴後すぐに試してみることができるのではないだろうか。
3巻の内容は、1巻2巻の内容の理解をベースとしている。もちろん個々それぞれが有用な作品ではあるが、「組み勝つ」ことが技を掛けることにつながっていくという流れを考えると、できれば3巻セットでの入手をお薦めしたい。
投稿者:運営者
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【内容】
【第1巻 「一本を獲るⅠ」】 32分
■一本を取る三大原則
・足の位置 ・姿勢 ・目の位置
■背負投
実演
足の位置・上半身・引き手、釣手、姿勢、目の位置
スローモーションでの実演
■一本背負投
実演
足の位置・引き手の位置・相手の腕を決めるポイント・姿勢
スローモーションでの実演
■袖釣込腰
相四つ
実演
足の位置 (踏み込み足の位置)・引き手の位置と持ち方・入り方・姿勢・釣る位置
ケンカ四つ
袖の握り方、相手の釣手の落とし方・足の運び方・袖の位置・姿勢・投げの際の両足
スローモーションでの実演
■大外刈
実演
足の運び方・刈り方・上半身・視線と刈りの関係・相手の重心の制御
スローモーションでの実演
■小内刈
実演
足の運び方・刈り方・引き手と釣手・姿勢・視線・刈りの際の釣手
スローモーションでの実演
【第2巻 一本を獲るⅡ】 32分
■一本を獲る三角形の法則
■内股
実演
足の運びと位置、軸足の使い方・跳ね上げる部位・引き手・釣手・視線
スローモーションによる実演
■払腰
実演
足の運びと位置、軸足の使い方・払いあげる部位・引き手・釣手・視線
スローモーションによる実演
■体落
実演
足の運びと位置、使い方・引き手・釣手・視線
スローモーションによる実演
■背負落
実演
足の運びと位置、使い方・引き手・釣手・視線
スローモーションによる実演
■大内刈
実演
足の運びと位置、刈り方・引き手・釣手・視線
スローモーションによる実演
【第3巻「組み勝つ」】 28分
組み手について(イントロ)
相四つ1 「自分より長身の選手に対して」
相四つ2 「奥襟を取って攻撃したい場合」①
相四つ3 「奥襟を取って攻撃したい場合」②
相四つ4 「相手が奥襟を取りに来る場合」
相四つ5 「極端な変形に対して」 ①
相四つ6 「極端な変形に対して」 ②
ケンカ四つ1 「釣手を生かす方法」
ケンカ四つ2 「足技により相手のバランスを崩す」
ケンカ四つ3 「相手の釣手を切り、袖釣込腰へ」
ケンカ四つ4 「釣手をもって(襟を両手で持って)引き崩し、引き手を取る」
ケンカ四つ5 「相手より一歩早めに動き組み手を作る」
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