名勝負と感動の記録 世界柔道選手権大会ハイレベル「一本」ダイジェスト!ついに発売された「世界柔道選手権」映像記録集![]() 企画・監修・発行:(財)講道館、(財)全日本柔道連盟 対象者:全ての柔道家 →このDVDの購入を申し込む
販売元:(財)講道館 制作:(有)稲葉プランニング 制作年:2010年 メディア:DVD 収録時間:331分(第1巻98分、第2巻116分、第3巻117分) Video Review 大好評を博した全日本選手権総集編DVD「激闘の轍」に続き発売された、貴重な映像で綴る世界柔道選手権の総集編。 製作途中の09年世界選手権東京大会時、完成直後の09年グランドスラム東京大会時の会場内オーロラビジョンで放映され、国内ファンのみならず海外選手団にも大喝采を浴びた秀作であり、第1回世界選手権(1956年東京大会)から、直近の大会である第27回(女子17回)世界選手権まで全ての大会を網羅、そのダイジェストとして編集されている。 夏井昇吉が吉松義彦を破って優勝した第1回大会に始まり、1969年メキシコシティー大会の日本勢全階級制覇、1975年ウィーン大会での藤井省三の2連覇などの貴重な映像、1979年パリ大会での山下泰裕の重量級初優勝、1987年エッセン大会での「代役」小川直也の無差別史上最年少優勝や1995年幕張大会での古賀稔彦の悲願の初優勝などの懐かしい映像、篠原信一のまさに全盛期、1999年大会バーミンガム大会での二階級制覇、2001年ミュンヘン大会での井上康生のオール一本勝ち2連覇、2005年カイロ大会での薪谷翠の「涙の金メダル」など世界選手権のあの大会、この大会、テレビの前で夢中になって応援したあの映像、あの技がことごとく収録されている印象だ。1989年ベオグラード大会71kg級準決勝の古賀稔彦の「片手背負い」や1991年バルセロナ大会86kg級決勝の岡田弘隆の「掛け倒す小内刈」など、伝説的な技ももちろん収録。 2010年東京世界選手権の森下純平による66kg級決勝など、直近の思い出深い試合もしっかりと加えてくれている。 各大会、各階級をストーリーとして追いながら、勝負どころの試合を見せていく。特に後半の2巻では比較的ジックリと試合を見せてくれており、当時のTV解説もそのまま。手に汗握るあの興奮をもう一度、という趣もある。 もちろん柔道ファンにとってはこのたまらない作品であろうが、同時にこれは指導者や少年柔道家の保護者、また選手自身にとっても極めて有用なDVDである。 修行中の選手、特に少年世代の修行者に最も大事なのはイメージトレーニング。そして投技のイメージトレーニングに有用なのはなんといっても試合で実際に決まったトップレベルの技の映像だ。 しかし、指導ビデオでは版権の関係もあり技が大試合で決まった映像はほとんど使われず、道場での投げ込みが繰り返されるのみ。かつて1980年代に全柔連・講道館が発売していた「指導者のためのコーチングビデオ」、また1990年代の岡野功氏監修による「バイタル柔道ビデオ版」、この2作のみが、オーソリティが技を解説し、その技が実際に全日本選手権レベル、世界選手権レベルの大試合で決まった映像をその後に放映するという理想的な構成をとっていたが、他の指導ビデオでこのような構成が採用出来た例は非常に少ない。 イメージトレーニングをしようにも、一大会の録画ビデオでは分量が足りず、また、注目して録画した強豪同士の対戦では競った試合が多く自身の投技イメージをインスパイアしてくれるような決まり技にはなかなか出会えない、という経験は指導者の方であれば誰もが持っているのではないか。私事ながら、私自身も中学生時代、前述の「指導者のためのコーチングビデオ」の遠藤純男氏の背負投を見て片襟背負投に突如開眼したという経験があるが、このようなきっかけを与えてくれるのはなんといっても実戦の映像である。 そこから考えると、ハイレベル大会での超実戦的な「一本」ダイジェストとも言えるこのDVDは、修行中の選手に最も必要な「技のイメージトレーニング」として最高の教材。スランプの時、モチベーションを失いかけた時などボーっと流しているだけでも、復活のきっかけが掴めるのではないだろうか。ファンはもちろん、指導者、選手を問わず全柔道人が手元に置くべき定番の一本と強くお勧めする次第である。 また、世界選手権レベルの大会での「一本」映像は柔道関係者以外が見ても、彼らに「柔道って格好良い!」と思わせるだけの説得力を備えている。演出がやや生真面目なような気がしないでもないが、世界選手権の会場で喝采を浴びたように柔道競技のプロモーションビデオとしてもなかなかの秀作であるので、授業、講習会など一般人に柔道を紹介する場での使用も考えてみても良いかもしれない。 特におすすめは第1巻後半、現在の首脳陣として日本柔道を担う指導者たちが世界を舞台に活躍する時代。映像技術の進歩と、技の格調の高さが両立している時代の映像だ。 全大会網羅という真摯な作りのため、3巻組で合計331分という長尺、価格も一万円という大作ではあるが、それだけの価値がある企画だ。 投稿者:運営者 →このDVDの購入を申し込む →書評・ビデオ評に戻る ■Part1(1956~1987) 収録時間98分 1956 第1回 東京 体重無差別で行われ夏井昇吉が吉松義彦を破って優勝 1958 第2回 東京 曽根康治、神永昭夫に優勢勝ちで優勝 1961 第3回 パリ ヘーシンク(オランダ)、神永、古賀、曽根を破って優勝 1965 第4回 リオデジャネイロ 軽量、中量、重量、無差別の4階級で行われ、松田、岡野、猪熊が金メダル 1967 第5回 ソルトレイクシティー 6階級となり日本は5階級を制覇 1969 第6回 メキシコシティー 日本、全階級制覇。園田兄弟揃って金 1971 第7回 ルドウィグスハーフェン 日本5階級制覇。笹原7試合オール一本勝ち 1973 第8回 ローザンヌ 日本、2度目の全階級制覇 1975 第9回 ウィーン 藤井省三、2連覇。日本4階級で金 1977 第10回 バルセロナ 中止 1980 女子第1回 ニューヨーク 第1回世界女子柔道選手権が開催され、山口香が銀メダル 1981 第12回 マーストリヒト 山下泰裕、95kg超級と無差別の2階級制覇 1983 第13回 モスクワ 中西、日陰、山下、斉藤が金メダル 1984 女子第3回 ウィーン 52kg級山口香が悲願の金メダル 1985 第14回 ソウル 日陰2連覇。代役の正木嘉美が無差別で金。 1986 女子第4回 マーストリヒト 第4回を迎えた世界女子柔道、中学生の江崎史子が銀メダル 1987 第15回・女子第5回 エッセン 男女同時開催となる。小川直也が無差別で史上最年少優勝 山本洋祐(65kg級)会心の優勝 ■Part2(1989~1999) 収録時間116分 1989 第16回・女子第6回 ベオグラード 古賀稔彦、悲願の金メダル。小川直也2階級制覇 1991 第17回・女子第7回 バルセロナ 岡田弘隆2階級制覇。古賀稔彦2連覇 初出場48kg級田村亮子3位。 無差別小川直也3連覇 1993 第18回・女子第8回 ハミルトン 中村佳央、行成兄弟優勝。園田隆二も金 田村亮子48kg級で初優勝 1995 第19回・女子第9回 幕張 37年ぶりに日本での開催。古賀オール一本勝で78kg級優勝 田村亮子2連覇 1998 第20回・女子第10回 パリ 田村亮子3連覇。阿武教子、初優勝 1999 第21回・女子第11回 バーミンガム 篠原信一2階級制覇。吉田秀彦、井上康生も金 田村亮子4連覇。楢崎教子、前田桂子も金。阿武教子は2連覇 ■Part3(2001~2010) 収録時間117分 2001 第22回・女子第12回 ミュンヘン 井上康生、オール一本勝ちで2連覇 阿武教子3連覇。上野雅恵、初優勝。田村亮子5連覇達成。 2003 第23回・女子第13回 大阪 100kg級井上康生が圧倒的な強さで3連覇 棟田康幸(100kg超級)、鈴木桂治(100kg級)も金で日本は重量級を制覇 48kg級田村亮子6連覇達成。上野雅恵2連覇。阿武教子4連覇。 2005 第24回・女子第14回 カイロ 男子は泉浩(90kg級)と鈴木桂治(100kg級)が優勝 女子は最終日まで金0も、無差別で薪谷翠がオール一本勝ちで金メダル獲得 2007 第25回・女子第15回 リオデジャネイロ 井上康生、鈴木桂治が相次いで敗れ、金メダルは棟田康幸のみ 女子は福見友子、中村美里、上野順恵が初優勝 2009 第26回・女子第16回 ロッテルダム 日本男子は世界選手権で初となる「金メダル0」 女子は福見友子、中村美里、上野順恵が初優勝 2010 第27回・女子第17回 東京 各階級の出場枠が各国2名、無差別は4名となった 日本は男子4、女子6、計10子の金メダルを含む23個の金メダルを獲得した 若手の活躍目立ち、上川大樹がリネール(フランス)を破った →このDVDの購入を申し込む →書評・ビデオ評に戻る |
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