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激闘の轍 全日本柔道選手権【昭和編】

貴重な映像で綴る、「昭和」の全日本選柔道手権の歩み

激闘の轍(わだち) 全日本柔道選手権・DVD昭和編
企画・制作・監修:(財)講道館、(財)全日本柔道連盟
対象者:全ての柔道家
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→書籍版「激闘の轍-全日本柔道選手権大会60年の歩み-」のレビューを読む

販売元:(財)講道館
制作年:2010年
メディア:DVD
収録時間:57分
定価:2000円(税込)
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Video Review

平成21年全日本柔道選手権に合わせて出版された書籍「激闘の轍-全日本柔道選手権大会60年の歩み-」のDVD版として、今春(平成22年)の全日本選手権当日に発売された映像作品。

「昭和編」と題して、第1回の昭和23年大会から昭和63年大会までの全日本選手権の歩みを、決勝戦の映像を中心に振り返っている。

昭和20年代、30年代は写真のみで振り返っている大会もあるが、昭和40年代からはほぼもれなく毎年の決勝戦の映像を収録。

動画として収録されている決勝戦は昭和25年から63年までで、期間にすると38年の長きに渡るわけだが、一貫しての攻防のレベルの高さには改めて驚かされる。現在の試合を見る感覚で映像を眺めていると、決まり技の強さと美しさに思わず声を上げてしまう方も多いのではないだろうか。

昭和51年大会3回戦で上口孝文が二宮和弘に決めた大外刈の伸び、繰り返し各種映像資料に採用された昭和58年大会準決勝で山下泰裕が藤原敬生に決めたケンケンの大外刈の豪快さ、昭和44年大会決勝で岡野功が前田行雄に決めた小内刈の鋭さなどぜひ見て欲しい秀逸な映像が満載だ。昭和43年大会決勝で、リードを奪われた岡野功が守勢の松阪猛に「松阪来い!」と叫ぶ有名なシーンも、マイクが声を拾っており映像で楽しむことが出来る。

「昭和」は僅か20年前であり、近年の競技としての柔道の急速な変質を改めて感じる一方、競技の在り方の変化というよりも、これが「全日本」という世界、これが「全日本」が生み出す価値観なのだとこの大会の重み、気高さに感じ入らざるを得ない。

評者は「山下・斎藤時代」に少年時代を過ごした者であるが、ガッチリ組みあって技の間合いを探り合う両者の柔道の格調の高さと緊迫感に不覚にも胸の高鳴りを覚えた。

場内に一度は「抱落」と放送されたという昭和51年大会決勝の遠藤純男の掬投、「猪熊の一本勝ちだったのでは」と評された昭和39年大会準決勝で猪熊功が坂口征二に決めた一本背負投(「場外」となり試合は坂口が勝利)、「あれはポイントではなかったか」と現在でも話題に上る昭和60年大会決勝、斎藤仁が山下泰裕の支釣込足を浴びせ返したシーンなど、自分でもう一度検証するのもまた一興だろう。

特典映像として、昭和59年に木村政彦氏が拓殖大で行った彼独特の大外刈の指導、十段大澤慶巳氏が若き日に行った「七人掛」(昭和34年、第6回東北・北海道対抗柔道大会)、第1回世界選手権大会でのヘーシンク対吉松義彦(吉松が内股で一本勝ち)、曾根康治の跳腰・体落の実演なども付されており、柔道ファンであればぜひ手元に置いておきたい作品と言っていいだろう。

そして、改めて感じるのは、全日本選手権は日本柔道の土台であり、柔道が立ち返る場所だということ。

国際柔道連盟によるルール改正が相次ぎ、「柔道とは何か」の議論がかまびすしい今だからこそ、見ておきたい作品でもある。

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