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【63kg級・上野順恵が頭ひとつ抜ける、敵はエマヌ、エムデン】

日本代表選手:上野順恵(三井住友海上)、田中美衣(ぎふ柔道クラブ21)

―――では、63kg級にいきましょう。
木村 上野順恵、田中美衣、エマヌ、エムデン、ウィルボーダス、シュレシンガー。
―――順当であれば…
一同 上野。
―――だと思いたいんですけど。
西森 上野のGSパリはどうだったんでしたっけ?
―――3位です。エムデンに大外刈で「技有」を取られて、優勝はエマヌでした。
西森 敢えてということなんですけど、上野の負けパターンがあるとすればなんでしょうね。
木村 右組みが相手のケンカ四つ。
古田 そこで大外刈が効かず、体落で前に掛け潰れてしまって展開を失うというところですかね。
―――かつての欠点ですね。今はだいぶ変ってきていますけど。
古田 相四つには大外刈のバリエーションが一杯あります。
西森 フランス国際で相四つのデコスに大外刈で思い切り投げられた場面がありましたね。
古田 運命の一発でしたね。他ではしっかり勝っていたのに、あれで五輪代表が遠のいた。ただその頃の上野とは違いますよ。
木村 まあ、ケンカ四つに関しては苦手苦手と言われているけど、本人もそれはわかっていて努力しているだろうからね。もちろん改善されているでしょう。
―――最大の敵はエマヌになるんじゃないですか。エマヌ、エムデンが怖い気はします。
木村 エマヌは左だから勝てるよ。
古田 上野が前回大外刈を上積みして見事金メダルを獲りましたが、今回は新たに何を見せてくれるか、どうやって金メダルを獲るかが楽しみではあります。
―――大外刈はなかなか掛からなくなっていますからね。柳沢久先生(三井住友海上監督)からは口止めされていますから詳しい話はできませんが、新しい技をしっかり稽古していますよ。
古田 ワールドマスターズでもまわりは大警戒しているという感じでした。・・・マスターズで勝ったけど武器の大外刈が以前ほど掛からなくなって、で、パリで負けて、でも復活してリオではしっかり優勝、ただしリオで戦った強豪はシルバくらい。これをどう評価するか。ちょっと不安ではありますが、いまの話を聞くと、上野だからやってくれるだろうとは思います。
―――上野は受けが強いのがいい。掛け潰れると言いますけど、掛け続けるスタミナと、そこから寝技に持っていくという勝ちパターンがありますからね。
西森 そうですね。まあ、皆さん「敢えて」ということでこういうことを話していますが、頭ひとつ抜けているのは間違いない。
古田 日本には田中もいます。
西森 田中は寝技の選手と見ていいんですかね。
―――昔は結構内股のイメージがありましたが、今は巴投から寝技という感じです。
古田 南條夫妻に鍛えられた寝技、ですね。
木村 メダルには絡んでくれると思うよ。しかし優勝は厳しいかな。
西森 頑張ってメダルを獲ってほしい、でいいんじゃないでしょうか。

◎本命 上野順恵
○対抗 エマヌ、エムデン

【70kg級・本命はメサロシュにデコス、國原と渡邉はメダル候補】

日本代表選手:國原頼子(自衛隊体育学校)、渡邉美奈(コマツ)

zadankai_meszaros.JPG 古田 メサロシュにデコス。
木村 そうだね。本命メサロシュ、対抗デコス。穴が渡邉、ボッシュ。ダークホースが黄イスルと國原。ほかにもブランコとか名前を挙げることはできるけど。シエレ、エルナンデス。
古田 國原、成績は確実に残すと思いますよ。ランキングが高いので強豪との対戦は終盤だし、この人は取りこぼしというのがない。
―――メサロシュとボッシュだと、意外と渡邉の柔道は噛むんじゃないですかね。
西森 メサロシュには割と良く負けてますよね。
古田 ロッテルダム世界選手権で負けてますね。GS東京では体落で「技有」を取られてから一本背負投で落として勝ってます。メサロシュの調整状態がどうだったのかというのはありますが。
西森 リーチがありますよね。足取りがなくなった影響がどうかなと思ったけど、その後も結果は残しています。欧州選手権を獲って、モスクワも優勝している。
古田 では、一番手はメサロシュ。
西森 デコスはオースドックスですけどパワーがある。技的には、大内刈から押し込んでの内股ですね。あのパターンだと身長がある選手も苦にしないですから、ボッシュやメサロシュと戦っても十分やれる。
木村 渡邉は左の一本背負いがバンバン決まればいいんだけど。
古田 右でどこまで攻撃出来て、左に繋げられるか。
西森 そうですね。調子が悪かったり苦しくなるとすぐ左技に頼ってしまうから。
古田 ただ、確実に成績を残すのは國原だけど、頂点に立つ可能性で言えば、一発のある渡邉か、という気持ちもないではないです。
―――デコスとメサロシュはどうでしょう。
西森 直接対決はGSパリでメサロシュが勝っています。
古田 デコスがどんどん前に出て懐に入って来ると、メサロシュが持てあましそうな印象もありますけど、どうなんでしょう。
木村 欧州選手権もメサロシュが勝っている。
―――日本人は2人ともメダルを獲る力はある、銅2つでもおかしくないですね。

◎本命 メサロシュ
○対抗 デコス
▲穴 渡邉美奈、國原頼子

【78kg級・本命なしの混戦階級、V争いの軸は緒方とルブラン】

日本代表選手:岡村智美(コマツ)、緒方亜香里(筑波大2年)

木村 本命緒方、対抗が欧州選手権優勝、ハンガリーのジョー。穴がルブラン、プリシチェパ。ダークホースが鄭敬美に楊秀麗。
―――ウォラートもいます。優勝はGPデュッセルドルフだけしかありませんが、ランキング2位。
西森 世界選手権も3位。上位にはいますね。
―――本命はルブランでは?
古田 ルブラン強いです。だけど組み際勝負が多くてポカが多いし、今季だけで日本人に何回負けたかを考えると本命とは推し切れないですね。
木村 俺は緒方と言いたいんだけど。
古田 緒方は強いですよ。しかし、
西森 そう。これも本命と言い切るのにはややためらいがあります。
木村 大本命というのはいないんだよな。
西森 混戦の階級ということでいいんじゃないですか。緒方も、佐藤(瑠香)との対戦などを見ていると、安定性というところでなかなか高く評価はしづらい部分があります。
―――実は結果を残しているのはGS東京とGSパリ、2回の優勝だけで、絶対の実績というわけではないんですよね。
古田 寝技も強いですが、横三角で決まってしまう試合が多いので、もう少し見てみたい気がしますね。
木村 緒方は空手やっていたから足は高くあがるよ(笑)。まあ、混戦だな。期待として緒方に勝ってほしいなと。でも、ルブラン、ジョーは強いよ。
―――強いてまとめるなら、本命ルブラン、対抗は緒方・ジョーということで。
古田 良いのではないでしょうか。
―――岡村はどうでしょう。
木村 嵌れば一発の威力はあるし、国際大会でも3位までは入る力がある。
古田 直近のGSモスクワでルブランにも勝った実績もありますし、メダルには絡む力はあるんじゃないでしょうか。

◎本命 ルブラン
○対抗 緒方亜香里、ジョー

【78kg超級・塚田が頭ひとつ抜け出す、追うのはイワシュシェンコか】

日本代表選手:塚田真希(綜合警備保障)、杉本美香(コマツ)

木村 塚田、ポラウデル、杉本、イワシュシェンコ、秦、サドコウスカ、そんなところかな。
西森 サドコウスカはないんじゃないかなあ。間違いなく一番デカイですけど、
古田 奴は柔道がまったく出来ないですよ。コマツの松岡義之監督が「超級は1年か2年で出来てしまうような柔道の選手がいる」と言っていましたけど、サドコワスカはまさにそれです。デカさで毎度会場は沸きますが。
西森 サドコウスカと男子のボジナロビッチは全く同タイプで。ポーランドってああいう選手をどうやって生産するんだろうでしょうね。
一同 (笑)
木村 塚田が頭ひとつ抜けているとして、無差別も含めると杉本と田知本をどう評価するかという話になってくる。塚田の敵は中国勢だけだと思っているけど、塚田は大本命でいいよね。塚田に対抗するのはイワシュシェンコと秦か。
古田 そうなっちゃいますね。トウブン-塚田時代を考えるとやはり少しさみしい。
―――ポラウデルは? 今名前が挙がった中では一番柔道が上手いと思いますけど。
木村 上手いね。欧州選手権も優勝。ただ、塚田はこういうタイプは苦にしないからね。
古田 仰る通り、メンバーを見ると塚田は格が違う感じがします。
西森 まあ、対抗ポラウデルでいいんじゃないでしょうか。・・・ブライアントはどうでしょうか。ロンドン五輪に向けてイギリスは強化していますし。
古田 うーん。ブライアント個人は正直そんなに買えないですが、コーチングスタッフもいいようですし、ロンドンをにらむという意味では一つ話題ではありますね。
木村 イワシュシェンコはスピードもあるし面白い。GSパリ優勝。
西森 隅返もうまい。
木村 ただ、脅威になるかというと、そういう選手ではないんだよな。
―――杉本はどうでしょう。
木村 ダークホースではあるね。
西森 体重がないから。重い選手を投げれるかどうかとなるとやや厳しい。杉本は塚田対策はうまくできるけれど、他の外国人選手にどこまで組み勝てるかですね。
木村 小さい選手と言えば佐藤瑠香が無差別に出るけれど。
西森 女子は体格、筋力の差が大きいから厳しいとは思いますが、見どころがひとつ増えましたね。
古田 階級は違いますが、今乗っている佐藤が見られて嬉しいです。選出は英断ですよ。
木村 佐藤は重たいのを動かすというより、自分が動くタイプだからね。今回は本来の階級でもないし、舞台を踏ます、ということでいいんじゃないかな。
古田 田知本はどうでしょう。複数枠の有効活用というか、本来あるべき使い方ですよね。エースも出して、なおかつ若手のホープが世界の経験を積めるという。
―――やっぱり塚田に続く選手となると田知本しかいない。いつまでも塚田に頼るわけにもいかないし、ここは頑張ってもらいたいところですね。

◎本命 塚田真希
○対抗 秦、イワシュシェンコ
▲穴  杉本美香

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