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「毎年チャンスがあるわけではない、初戦から最善を尽くして優勝を目指す」第41回全国高等学校柔道選手権男子有力校インタビュー②大牟田高・杉野健次郎監督

(2019年3月13日)

※ eJudoメルマガ版3月12日掲載記事より転載・編集しています。
「毎年チャンスがあるわけではない、初戦から最善を尽くして優勝を目指す」
第41回全国高等学校柔道選手権男子有力校インタビュー②大牟田高・杉野健次郎監督
展望記事に先立っての全国高等学校柔道選手権有力高の監督インタビュー、2回目は大牟田高(福岡)の杉野健次郎監督に話をお聞きした。既報の通り大牟田は九州ブロック大会を無失点のまま圧勝、12月の関東遠征で参加した水田杯では30戦して失点は僅かに1つ、マークした26勝全て「一本」という圧倒的な内容で優勝を飾っている。今大会は国士舘に続く第2シード配置、「国士舘にもし斉藤なくば、優勝候補筆頭は大牟田では」と総合力ではナンバーワンとの評価もちらほら。果たしていかなる戦略で、大会に臨むのか。

聞き手:古田英毅

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大牟田高・杉野健次郎監督

―立ち上げから期待された今代、大会を終えるごとに周囲の評価を上げて来た半年間だったと思います。私たちが試合で見させて頂いたのは12月の水田杯までですが、その後チームのここまではいかがですか?

特別変わったこともなく、大きな怪我もなく、概ね順調だと思っています。

―いよいよ勝負の代だ、というような高揚感が選手にあるのではと推察します。

そうですね。水田杯や県大会を通して、「やるぞ」という士気の高まりは感じます。ローカルなチームで、いつもチャンスがあるというわけではないので、今回は最善を尽くして頑張ります。

―森健心選手、竹市大祐選手をはじめ、メンバーそれぞれどんな選手か、先生の視点でご紹介ください。

森は本当に努力家で研究熱心。リーダーシップもあり、今年のチームをよくまとめてくれています。竹市も同じ型、森と竹市は仲も良いので、2人でチームを牽引してくれていますね。夏以降は非常に責任感が強くなり、日ごろの生活、立ち振る舞いからして変わってきました。これがチームにいい影響を与えてくれたと思います。服部(大喜)は無名だった選手ですが、2年生になってから急成長、いまやもっとも安定感のある選手です。久保田(皓晴)は「爆発力」とまでは言い過ぎかもしれませんが、ひとつ自分の形を持っており、これに嵌ると本当に面白い選手。廣吉(弘樹)は試合巧者、曽根中での経験もあり、場面に応じた戦い方が出来る頼れる選手です。1年生の石本は試合は決して上手いわけではありませんが、なにより実力があります。これから伸びる選手です。

―いま、この日の時点で好調の選手を挙げるとすれば?

森です。かなり上がってきていると思います。

―今代は攻撃力の高いチームという印象ですが、長年指導して来た監督から見てどんな代ですか?また、特に気を付けて指導しているポイントがあれば教えてください。

絶対の選手がいるわけではないですし、サイズがあるわけでもないですが、トータルの力があるチームだなと感じています。気にしているのは、動きや組み手など、自分の流れに持っていくための技術ですね。九州と関東のチームの違いで、一番大きいのはそこではないかと思っています。関東の強豪チームは組み手が練れていて試合が上手い。地力を上げる、技自体の威力を高めるのは勿論ですが、3分間しかない試合の中で、相手に惑わされずにいかに自分の良いところを発揮できるか、これを重視して指導しています。

―第2シードですが、抽選の結果非常に強豪の多い山に入りました。準決勝までの密度では4ブロックのうち一番レベルの高い山と思います。

第2シードという一応の形はありますけど、仰る通り非常に厳しい組み合わせでもあります。上を見る前にまず、初戦からきちんと目の前の戦いに照準を合わせて、1試合1試合をしっかり戦うことです。

―勝ち上がりのカギは?

そういう意味では、森と竹市以外の選手。特に久保田、石本、服部の3名がいかにきちんと役割を果たせるか、これが大きいでしょう。対戦チームは強豪ばかり、試合時間3分とうこともあり「取り返す」戦いになるとこれは厳しい。失点を出さず、個々が3分という短い戦いの中で流れを持ってくることをしっかりやれるかどうかです。

―シード順通りに試合が進めば、準決勝では日体大荏原高、決勝では国士舘高との対戦が予想されます。

さっき言った通り1試合1試合が勝負なので、先のことはわかりませんが(笑)。日体大荏原高校はサイズがあって、経験値も非常に高い。繰り返しになってしまうのですが、お互いに「取り返す」ような戦いは厳しいと感じます。ですので、先鋒と次鋒がどう戦うかが非常に大事ですね。国士舘高校は・・・、これは戦い方が全く別になってきます。東京予選は資料を見ただけですが、どんなに抜いていったとしても、最後は1人(斉藤立)にぜんぶ持っていかれてしまう。胸を借りるというつもりで頑張るとしか言えないですね。対戦するすべてのチームが、なるべく1人でも多く残して立ち向かいたいと思っているとは思います。タイの立場の対戦で、斉藤立選手と戦える高校生はいない。ただ、勝負なので最後まで何が起こるかはわからない。最善を尽くします。

―この後の予定は?

あとは校内でしっかり稽古を積んで、18日に東京に入ります。大会初日の個人戦の結果や内容、何試合をこなしてどれだけ肉体的な疲労が残るかということもかなり影響してくると思うので、色々なことを想定してしっかり準備をしていきます。

―最後に、大会に掛ける意気込みをお知らせください。

あくまで初戦から1つ1つ。福岡県の代表として、優勝を目指して最善を尽くします。


※インタビューは3月13日に行われました

※ eJudoメルマガ版3月12日掲載記事より転載・編集しています。

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