PAGE TOP ↑
eJudo

陣容分厚い57kg級は世界王者3名が競演、48kgは渡名喜風南、52kg級はケルメンディの出来に注目・グランドスラムデュッセルドルフ2019第1日女子プレビュー

(2019年2月22日)

※ eJudoメルマガ版2月22日掲載記事より転載・編集しています。
陣容分厚い57kg級は世界王者3名が競演、48kgは渡名喜風南、52kg級はケルメンディの出来に注目
グランドスラムデュッセルドルフ2019第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級、57kg級)
→第1日女子速報
→第1日女子全試合結果
→第1日女子プレビュー

文責:小林大悟/eJudo編集部

■ 48kg級・渡名喜風南が出場、目指す結果は優勝のみ
eJudo Photo
優勝候補は2017年の世界王者渡名喜風南

(エントリー33名)

2週間前のグランドスラム・パリから、近藤亜美(三井住友海上)とディストリア・クラスニキ(コソボ)のファイナリスト2名が抜け、代わりに渡名喜風南(パーク24)とエヴァ・チェルノヴィツキ(ハンガリー)が加わったという格好のトーナメント。今回も現時点での「1強」現役世界王者のダリア・ビロディド(ウクライナ)は不在だが、階級自体の層の厚さを反映して、参加者のレベルは全体的に高めとなっている。

優勝候補はもちろん2017年の世界王者・渡名喜風南(パーク24)。昨シーズンは世界選手権で準優勝も、ビロディドに3連敗を喫してこちらの印象のほうが強く残ってしまった。グランドスラム大阪を制して国内の序列は変わらず1番手と解釈されるが、ライバルの近藤が復調してきており気が抜けない状況。ビロディド追撃の権利を確保しておくためにも、今大会の陣容ならば確実に優勝しておきたいところだ。昨年の渡名喜の柔道からは体の強さに任せた粗さが度々見られ、特に相手の技に対する受けの面でこの悪癖が出てしまう傾向がある。観戦するうえでは、これがどの程度修正されているのかにも注目したい。

【プールA】
第1シード:渡名喜風南(パーク24)
第8シード:カタリナ・コスタ(ポルトガル)
有力選手:モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)

【プールB】
第4シード:エヴァ・チェルノヴィツキ(ハンガリー)
第5シード:シラ・リショニー(イスラエル)
有力選手:ナタリア・ブリギダ(ブラジル)、ガンバータル・ナランツェツェグ(モンゴル)、ジュリア・フィゲロア(スペイン)

【プールC】
第2シード:ミリカ・ニコリッチ(セルビア)
第7シード:カン・ユジョン(韓国)
有力選手:ガブリエラ・チバナ(ブラジル)、カタリナ・メンツ(ドイツ)

【プールD】
第3シード:ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)
第6シード:マリーナ・チェルニアク(ウクライナ)
有力選手:ラウラ・マルティネス=アベレンダ(スペイン)

■ 52kg級・注目はケルメンディの出来、前田千島は決勝での挑戦を目指す
eJudo Photo
復帰なった絶対王者、マイリンダ・ケルメンディの出来に注目

eJudo Photo
日本からは前田千島が派遣された。

(エントリー39名)

元「絶対王者」ことマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)が参戦。階級全体の層の薄さのためにトーナメントのレベルは低く、注目ポイントはケルメンディの出来1点に絞られると言っても過言ではないだろう。同選手は2017年のブダペスト世界選手権で志々目愛(了徳寺学園職)に敗れて王座から陥落、その後首の怪我により約1年の間試合から遠ざかっていた。昨年10月のグランドスラム・アブダビで復帰して以降は、同大会2位(出血による棄権負け)、11月のグランプリ・タシケント優勝、今年1月のグランプリ・テルアビブ優勝と、以前と変わらぬ強さを見せている。試合を重ねるごとに調子を上げて来ており、テルアビブ大会では全試合「一本」の圧勝で優勝を飾った。今大会も順当に行けば優勝は間違いなし、ファンとしては東京世界選手権での現世界王者・阿部詩(夙川学院高3年)との戦いに向けて、ここでその実力を改めて確認しておきたい。

日本からは前田千島(三井住友海上)がエントリーしており、第1シードに置かれたエヴェリン・チョップ(スイス)の直下、ケルメンディの逆サイドに配置された。国内の争いは既に阿部、志々目、角田夏実(了徳寺学園職)の3名に絞られており、自力のみでこの中に割って入ることはほぼ不可能。ここは決勝まで勝ち上がってケルメンディに挑み、可能であるならば勝利して代表争いを掻き回してしまいたい。

ほか、パリ大会に続いて52kg級に参加のジョン・ボキョン(韓国)にも注目。同大会ではあっさりと初戦敗退に終わっているものの、実力的には十分上位進出が可能なはず。最初の山はベスト16で対戦予定のジェフェン・プリモ(イスラエル)。

【プールA】
第1シード:エヴェリン・チョップ(スイス)
第8シード:アナ・ペレス=ボックス(スペイン)
有力選手:ディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)、ユリア・カザリナ(ロシア)、タシアナ・セザル(ギニアベサウ)
日本代表選手:前田千島(三井住友海上)

【プールB】
第4シード:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)
第5シード:アガタ・ペレンク(ポーランド)
有力選手:アストリーデ・ネト(フランス)

【プールC】
第2シード:ギリ・コーヘン(イスラエル)
第7シード:オデッテ・ジュッフリダ(イタリア)
有力選手:アンドレア・キトゥ(ルーマニア)、チェルシー・ジャイルズ(イギリス)、アレシャ・クズネツォワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)
第6シード:ジェフェン・プリモ(イスラエル)
有力選手:エレウディス・ヴァレンティン(ブラジル)、カロリーナ・ピンコフスカ(ポーランド)、ジョン・ボキョン(韓国)

■ 57kg級・世界王者3名参戦の豪華トーナメント、優勝候補は芳田司
eJudo Photo
昨年の世界王者芳田司。ワールドマスターズに続くツアー2連勝を狙う。

eJudo Photo
2017年の世界王者ドルジスレン・スミヤ。

(エントリー39名)

2週前のグランドスラム・パリに続いて非常に豪華なメンバーが集った、ハイレベルなトーナメント。トップ層の顔ぶれは入れ替わっており、玉置桃(三井住友海上)とカナダ勢2名が外れ、代わりに現役世界王者の芳田司(コマツ)と2017年の世界王者ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)が加わっている。リオデジャネイロ五輪金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)もはパリ大会に引き続いて参加しており、直近3大会の世界王者3名が一堂に会することとなった。

優勝候補はもちろん芳田。グランドスラム大阪こそ5位に終わったものの、翌月のワールドマスターズでは優勝を飾り、しっかりと力を見せつけている。今回は大会のグレード、参加者のネームバリューともに申し分なく、確実にここで勝利して代表争いのライバルである玉置桃(三井住友海上)に差をつけてしまいたい。組み合わせ上の最初の山はベスト16で対戦予定のコリーナ・ステファン(旧姓カプリオリウ、ルーマニア)。力だけで考えれば問題なく勝利できるはずだが、その老獪さや試合運びの上手さには注意したい。

その他、昨年ワールドツアーでの優勝なしに終わったドルジスレンがどこまで調子を上げているのかと、クウォン・ユジョン(韓国)と上り調子のキム・チス(韓国)による韓国の代表争いにも注目。

【プールA】
第1シード:芳田司(コマツ)
第8シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
有力選手:コリーナ・ステファン(ルーマニア)、イヴェリナ・イリエワ(ブルガリア)、アメリー・シュトル(ドイツ)、キム・チス(韓国)

【プールB】
第4シード:テレザ・シュトル(ドイツ)
第5シード:ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
有力選手:ヨワナ・ロギッチ(セルビア)、アナスタシア・コンキナ(ロシア)、アンナ・ボロフスカ(ポーランド)

【プールC】
第2シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第7シード:クウォン・ユジョン(韓国)
有力選手:ダリア・メジェツカイア(ロシア)、ザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、ロレダナ・オフイ(ルーマニア)、サラ=レオニー・シーシク(フランス)

【プールD】
第3シード:ネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)
第6シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
有力選手:ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)、サンネ・フェルハーヘン(オランダ)

※ eJudoメルマガ版2月22日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る