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最注目は超豪華陣容の63kg級、57kg級は玉置桃と出口クリスタがベスト8で激突・グランドスラムパリ第1日女子プレビュー

(2019年2月8日)

※ eJudoメルマガ版2月8日掲載記事より転載・編集しています。
最注目は超豪華陣容の63kg級、57kg級は玉置桃と出口クリスタがベスト8で激突
グランドスラムパリ第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級、57kg級、63kg級)
[参考記事]
【解説】冬季欧州シリーズ派遣リスト発表、各階級代表レースの状況鮮明 (2018年12月7日)
→第1日女子全試合結果
→第1日女子速報
→第1日女子詳細レポート
→【eJudo’s EYE】ワールドツアー欧州シリーズ女子日本代表19人「採点表」

■ 48kg級・ビロディド不在も陣容は充実、第1シードの近藤亜美は戦いやすい組み合わせを引く
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第1シードは日本の近藤亜美

(エントリー34名)

現世界王者のダリア・ビロディド(ウクライナ)は出場を回避。それでも階級全体の層の厚さを反映する形で、非常にレベルの高いトーナメントが組まれた。ここに挑む日本代表選手は、近藤亜美(三井住友海上)と遠藤宏美(ALSOK)。

近藤は渡名喜風南(パーク24)のライバルポジションとして昨シーズンを2番手でスタートしたものの、8月のアジア大会では苦手としているジョン・ボキョン(韓国)に敗れて2位。ここからつまづきが始まり、以降は講道館杯5位、グランドスラム大阪3位、ワールドマスターズ2位と優勝から遠ざかってしまっている。渡名喜の背中を追うためにも、ここはなんとしても結果がほしいところ。今大会は第1シードとして戦いやすい組み合わせを引いており、良い内容で決勝まで勝ち上がり、反対側の山の勝者を待ち受けたい。

一方の遠藤も昨シーズンは講道館杯7位、グランドスラム大阪3位と存在感を示すことができなかった。東京五輪の代表争いはすでに渡名喜と近藤に限られた感があるが、この階級はビロディドというターゲット選手がはっきりと決まっており、それに勝利できれば序列を超えて代表に抜擢される可能性も僅かながら存在する。そのチャンスを得るためにも、ここは勝利して最低限の権利をキープしておきたい。序盤戦最大の山場である3回戦のガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)との試合は見逃せない好カードだ。

【プールA】
第1シード:近藤亜美(三井住友海上)
第8シード:カタリナ・コスタ(ポルトガル)

【プールB】
第4シード:マルサ・スタンガル(スロベニア)
第5シード:マリーナ・チェルニアク(ウクライナ)
有力選手:モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)

【プールC】
第2シード:ディストリア・クラスニキ(コソボ)
第7シード:カン・ユジョン(韓国)
有力選手:ジョアナ・ディオゴ(ポルトガル)、ガブリエラ・チバナ(ブラジル)

【プールD】
第3シード:ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)
第6シード:メラニー・クレモン(フランス)
有力選手:ジュリア・フィゲロア(スペイン)、カタリナ・メンツ(ドイツ)、アンネ=ソフィー・ユラ(ベルギー)
日本代表選手:遠藤宏美(ALSOK)

■ 52kg級・角田夏実と志々目愛の同門対決が濃厚、志々目は2回戦でジョン・ボキョンと対戦
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12月のワールドマスターズを制した角田夏実

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2017年の世界王者志々目愛

(エントリー36名)

マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)は今大会には出場せず、角田夏実(了徳寺学園職)と志々目愛(了徳寺学園職)の日本勢2名がトーナメントの軸。アンドレア・キトゥ(ルーマニア)、オデッテ・ジュッフリダ(イタリア)といった最高到達点の高い選手も参加してはいるが、両者を脅かすほどではないだろう。日本勢による同門決勝まではほぼ確実と見る。

国内の代表争いは、バクー世界選手権王者の阿部詩(夙川学院高3年)が11月のグランドスラム大阪も制してすでに東京世界選手権の内定を得ている状況。志々目と角田は2枠目での出場を目指してお互いに、そして他階級のライバルと争うこととなる。両者の実績を考慮すれば本階級の2枠行使の可能性は高いものの、より確実にするためには結果だけでなく内容もほしいところ。それぞれが持ち味を生かした「一本」を連発する展開に期待したい。

ほか、今大会には48kg級からムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)とジョン・ボキョン(韓国)が階級を上げて参加している。ムンフバットが52kg級で調整を行うのは毎度のことだが、ジョンの52kg級への挑戦は今回が初めて。2回戦で志々目と当たる位置に置かれているが、どのような戦いぶりを見せるのか、要チェックだ。

【プールA】
第1シード:角田夏実(了徳寺学園職)
第8シード:アストリーデ・ネト(フランス)
有力選手:タシアナ・セザル(ギニアビサウ)、アンドレア・キトゥ(ルーマニア)

【プールB】
第4シード:エヴェリン・チョップ(スイス)
第5シード:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)

【プールC】
第2シード:シャーリン・ファンスニック(ベルギー)
第7シード:アナ・ペレス=ボックス(スペイン)
有力選手:エレウディス・ヴァレンティン(ブラジル)、ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)

【プールD】
第3シード:志々目愛(了徳寺学園職)
第6シード:チェルシー・ジャイルズ(イギリス)
有力選手:ジョン・ボキョン(韓国)、ユリア・カザリナ(ロシア)、オデッテ・ジュッフリダ(イタリア)

■ 57kg級・強豪揃ったハイレベルトーナメント、玉置桃と出口クリスタが準々決勝で激突
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出口クリスタは第4シード配置

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同じプールに玉置桃が配された

(エントリー37名)

激戦階級らしく、強豪が数多く参加したレベルの高いトーナメントが組まれた。どのプールも序盤から実力者同士がぶつかり合って熱戦間違いなしであるが、最注目はシード位置に玉置桃(三井住友海上)と出口クリスタ(カナダ)が詰め込まれたプールB。両者は準々決勝で激突することとなる。対戦成績は玉置の2勝1敗、直近の対決では玉置が2連勝を収めている。玉置は芳田司(コマツ)、出口はジェシカ・クリムカイト(カナダ)と双方国内に強力なライバルを抱えており、ここで躓くわけにはいかないはず。双方が激しく攻め合う、好試合に期待したい。玉置は出口のような本格派との戦いを得意にしており、前回対戦でも先手の担ぎ技連続攻撃で展開を塗りつぶして「指導」で勝利している。この構図に変化あるかどうか、双方の戦略に注目。

また、海外勢では前述のクリムカイトの出来にも注目。以前は強豪の1人という位置づけであったが、昨年来力をつけてきており、グランドスラム大阪では優勝を飾っている。担ぎ技という明確な武器を得て、明らかに上り調子。現時点でどの程度の力を持っているのか、ここで改めてその実力をチェックしておきたい。

ほか、エレン・ルスヴォ(フランス)とオトーヌ・パヴィア(フランス)によるフランスの代表争い、夙川学院高3年のキム・チス(韓国)の戦いぶり、ムラ気の天才ラファエラ・シウバ(ブラジル)の出来など、見どころ盛り沢山だ。

【プールA】
第1シード:ノラ・ヤコヴァ(コソボ)
第8シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
有力選手:キム・チス(韓国)、コリーナ・ステファン(ルーマニア)、アメリー・シュトル(ドイツ)

【プールB】
第4シード:クリスタ・デグチ(カナダ)
第5シード:玉置桃(三井住友海上)
有力選手:カヤ・カイゼル(スロベニア)、サラ=レオニー・シーシク(フランス)

【プールC】
第2シード:ジェシカ・クリムカイト(カナダ)
第7シード:クォン・ユジョン(韓国)
有力選手:テルマ・モンテイロ(ポルトガル)、イヴェリナ・イリエヴァ(ブルガリア)、オトーヌ・パヴィア(フランス)

【プールD】
第3シード:テレザ・シュトル(ドイツ)
第6シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
有力選手:ルハグヴァスレン・エンフリーレン(モンゴル)、ロレダナ・オフイ(ルーマニア)、プリシラ・ネト(フランス)

■ 63kg級・世界選手権レベルの超豪華陣容、日本勢2名が絶対王者アグベニューに挑む
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大会連覇に挑む絶対王者アグベニュー

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鍋倉那美はワールドマスターズ決勝に続き、アグベニューの牙城に挑む

(エントリー34名)

階級のトップ層から世界選手権2連覇中のクラリス・アグベニュー(フランス)とティナ・トルステニャク(スロベニア)が参戦。マルティナ・トライドス(ドイツ)ら第2グループの選手も多く参加しており、ビッグタイトル、グランドスラム・パリ大会の名に恥じない堂々たる陣容となっている。超豪華トーナメントだ。

このなかに日本が送り込むのは鍋倉那美(三井住友海上)と能智亜衣美(了徳寺学園職)の2名。両者は揃ってプールDに配されており、ベスト8で早くも対戦することとなる。また、このブロックには早稲田大4年の渡邊聖未(フィリピン)も同居しており、3回戦で鍋倉と対戦予定。実力的に考えてこのブロックからは日本勢のどちらかが勝ち上がると思われるが、準決勝の相手はトルステニャクが予想される。この選手は日本人を苦手としており、どちらでも十分に勝利できるはず。決勝まで勝ち上がって、アグベニューに挑戦したい。

国内の代表争いは海外での実績から田代未来(コマツ)が大きくリードしている状況だが、これに並ぶにはアグベニューへの勝利が必須。まずはどちらが挑戦権を得るのか、鍋倉と能智の準々決勝に注目したい。

【プールA】
第1シード:クラリス・アグベニュー(フランス)
第8シード:キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)
有力選手:マイリン・デルトロ=カルバハル(キューバ)、ダリア・ダヴィドワ(ロシア)、ボルド・ガンハイチ(モンゴル)

【プールB】
第4シード:アンドレヤ・レスキ(スロベニア)
第5シード:マルティナ・トライドス(ドイツ)
有力選手:ハン・ヒジュ(韓国)、

【プールC】
第2シード:ティナ・トルステニャク(スロベニア)
第7シード:ルーシー・レンシャル(イギリス)
有力選手:ケトレン・クアドロス(ブラジル)、ハンナ・マーティン(アメリカ)、エカテリーナ・ヴァルコワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:鍋倉那美(三井住友海上)
第6シード:能智亜衣美(了徳寺学園職)
有力選手:キヨミ・ワタナベ(フィリピン)、エドウィッジ・グウェン(イタリア)

※ eJudoメルマガ版2月8日掲載記事より転載・編集しています。

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