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男子代表が合宿を公開、冬季欧州遠征に向け最後の追い込み

(2019年1月16日)

※ eJudoメルマガ版1月16日掲載記事より転載・編集しています。
男子代表が合宿を公開、冬季欧州遠征に向け最後の追い込み
平成30年度第8回全日本男子柔道強化合宿
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乱取りで強烈な技を次々と決める大野将平

今年度8回目となる全日本男子強化合宿の様子が16日、国士舘大学(東京都多摩市)で報道陣に公開された。今回の合宿は冬季欧州遠征に参加する選手を対象としており、地力の養成、映像分析やルールセミナーを通した外国人選手の対策を目的に、16日から19日までの日程で行われる。

きょうの練習では、会場である国士舘大学の学生や実業団の旭化成、ブラジルナショナルチームらとともに乱取りを中心としたメニューが行われ、参加した選手たちは欧州遠征に向けた最後の追い込みに汗を流した。練習内容はウォーミングアップ、打ち込み、投げ込み、立技乱取り(5分×5本×2セット、5分×4本×1セット)、寝技一本取り(15分)、際の練習(もつれ際、相手の伏せ際への対応)。

井上康生監督と阿部一二三選手、ウルフアロン選手、影浦心選手のコメント要旨は下記。

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阿部一二三と橋本壮市が組んで打ち込みを行う

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2017年世界選手権2位のダヴィド・モウラに挑む斉藤立

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井上康生監督

井上康生監督のコメント
「今年は2020年に向けて非常に重要な年。今年1年やってやろうという気持ちです。もう一度原点に戻って、やらなければいけない。勝負の執念、日本代表の誇りなどの部分を、もう一度しっかり受け止めてやっていくつもりです。(‐今回の合宿の狙いについて)2月、3月の欧州遠征のメンバーを招集しました。(‐斉藤立選手もいます)2月中旬にオープン大会があって、そこには若手中心に編成して選手を出す予定です。斉藤君はそのメンバー。次を見据えて若い選手にも早いうちから経験を積ませておきたいと考えています。現在IJFのルールセミナーが行われていて、19日にはその内容のセミナーを行います。その情報を選手に伝える目的で日程を組みました。(‐今回はヨガ体験もやるそうですね)体の使い方、柔軟性、呼吸法などですね。精神性においても、常に自分自身を見つめなければいけない。競技、形としては違いますが、行き着くところとしては同じ部分があると感じています。先生ともお会いして、意見交換をしました。(‐100kg超級について)マスターズも含めて、原沢(久喜)、小川(雄勢)、影浦(心)の3人を2試合ずつ振り分けました。今はスピーディーな重量級の動きに対応できていないので、それを体験させる。競争力の面を意識させること、シード権の獲得も目的です。(五輪の)2年前までは慎重に対処できますが、残り1年にですから強気にやっていく必要があります。挑戦や強気でいることを恐れてしまうことが怖い。選手には『慢心は命取りになる、危機感を持って取り組むように』と伝えています。」

阿部一二三選手のコメント
「年末年始は実家に帰って、しっかりリフレッシュできました。今年のテーマは『2018年の自分を超える』です。去年は自分の目標であった世界選手権2連覇を達成できましたが、負けてしまった試合があった。隙があったと感じています。そこを修正して、勝負に勝ち続けたいです。(‐世界選手権の内定を得られなかった影響はありますか?)そんなにはないです。2017年は欧州大会に出て、選抜体重別に出て、世界選手権でした。2年前に経験しているので、大丈夫です。しっかり調整できると思います。(‐手首の怪我はどうですか?)痛みも違和感もなく、いつも通り練習できています。(‐阿部選手の背負投の入り方は独特ですが、その影響でしょうか?)それは関係ないと思います。使いすぎや、ケアの面の問題だと思います。(‐今年の過ごし方について)五輪はもう来年。すごく1年が早いと感じます。今年1年がすごく大事ですから、一日一日を大事にしていきたいです。(‐丸山選手について)同じ階級にライバルがいることは刺激になります。(‐取り組んでいることについて)逆技にはずっと取り組んでいます。今年は試合の中でも新しい自分をどんどん見せていきたいです。(‐詩選手について)今年は一緒の環境、大学。ものすごい刺激を受けていて、自分も負けていられないと思っています。」

ウルフアロン選手のコメント
「(‐怪我の具合はいかがですか?)大事を取って休みました。腰は高校で超級にしたときに痛めてからずっと痛い、慢性的なもの。ぎっくり腰みたいな感じです。2週間過ぎたくらいから打ち込みを開始しました。(‐年末年始の過ごし方は?)オンとオフの切り替えが大事ですから、年末年始はしっかり休んで、気持ちを新たにしました。三が日だけ休んで、4月に東海大浦安高校、5日から東海大で練習を開始しました。毎年この時期は浦安に行っています。自分が一番成長できた場所なので、初心に戻る意味もあります。(‐グランドスラム・パリに向けて)筋量、フィジカルなどグランドスラム大阪よりは良い状態です。あとは、技術面を磨いていきたい。バクー世界選手権では一昨年であれば耐えられた、粘れた場面もあり、フィジカル面で衰えている面がありました。年末に減量やサプリについて研究したので、実践していきたいです。(‐大学院について)今年の4月から1年半休学するつもりです。五輪後に復学する予定で、柔道に集中します。試合をするに当たって、時間調整の主導権を自分で持ちたいと考えました。(‐飯田選手について)アジアを獲って、マスターズも3位ですが、直接対決で負ける気はしません。どちらかというと、自分が海外でどう勝つかですね。ライバルがいることはモチベーションになっています。世界選手権に向けてはシード権も取っておきたいです。勝ち上がりでどんどん相手が強くなっていく方が自分のタイプ的には良い。絶対的な力があれば関係ないのでしょうが、自分にはまだないので。」

影浦心選手のコメント
「2018年は社会人1年目で環境に慣れない面がありました。それでも、慣れてからは講道館杯優勝、グランドスラム大阪3位。波はありましたが、成長できたと思います。(‐担ぎ技を中心としたスタイルですね)背負投スタイルは大学に入ってからです。高校までは体格で勝てていましたが、重量級では小さいので、このままでは勝てないとスタイルを変えました。高校までは内股、大外刈が中心でした。自分のストロングポイントはスピードだと思っています。ここでは他の選手には負けない。突き詰めて行きたいです。(‐重量級で同タイプの選手が主流になりつつあります)これまでは背負投に頼っていました。今度は反対に内股など大きい技も使って、幅を広げていきたいと考えています。内股や払腰もやっていく。次にツシシヴィリ選手やバシャエフ選手と対戦したら、それで勝負をするつもりです。今年で東京五輪の代表は絞られてきますから、少しの差でも、差をつけられるように努力します。」

※ eJudoメルマガ版1月16日掲載記事より転載・編集しています。

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