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[速報]ウルフアロンが貫録の優勝、国内の競り合い続く90kg級は向翔一郎が制す・グランドスラム大阪2018最終日男子

(2018年11月25日)

※ eJudoメルマガ版11月25日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]ウルフアロンが貫録の優勝、国内の競り合い続く90kg級は向翔一郎が制す
グランドスラム大阪2018最終日男子(90kg級、100kg級、100kg超級)
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100kg級準決勝、ウルフアロンがラファエル・ブザカリニから左内股「技有」。

丸善インテックアリーナ大阪(大阪市)で行われているグランドスラム大阪2018は25日、最終日を迎え、男子は90kg級、100kg級、100kg超級の3階級が実施された。

100kg級は2017年ブダペスト世界選手権の覇者ウルフアロン(了徳寺学園職)が貫録の優勝。立ち上がりの2回戦こそキム・ジェユン(韓国)に「技有」を先行されたが背を抱えておいての左内股「一本」で逆転勝ちすると、以降も3戦連続で内股を決めて決勝に進出。決勝ではこの日の台風の目、世界ジュニア5位からジャンプアップのシャディー・エルナハス(カナダ)の変調の柔道にあっという間に対応、左小外掛「技有」、左大内刈「技有」と連取して優勝を決めた。準決勝までは技一撃の切れ味、決勝は戦術眼と攻守の引き出しの豊富さを見せつけ、貫録の勝利だった。

アジア大会王者の飯田健太郎(国士舘大2年)は3位。順調に勝ちを重ねていたが準決勝ではエルナハスにかき回され、「指導2」を失って焦ったか相手の土俵である脇を差しての投げ合いに出てしまい、浮腰「技有」から上四方固に抑え込まれて万事休した。講道館杯2位で復活の狼煙を上げたばかりの羽賀龍之介(旭化成)は3回戦でヨアキム・ドファービー(スウェーデン)の左背負投を受け損ない「技有」失陥で敗れた。

90kg級は向翔一郎(ALSOK)が優勝、代打出場の村尾三四郎(桐蔭学園高3年)が3位に食い込んだ。
向は持ち前の技一発の威力に加えて、この日は勝負どころを見極める冷静さも見せて安定感ある戦い。初戦で昨年度世界選手権の覇者ネマニャ・マイドフ(セルビア)に背負投で一本勝ち、決勝はノエル・ファンテンド(オランダ)を「指導3」の反則で下した。村尾は初戦から凄まじい「一本」を3連発、3回戦では強者イスラム・ボズバエフ(カザフスタン)を僅か19秒の大外刈「一本」で下すなど出色の出来。準々決勝は猛攻実らず曲者エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)に「技有」優勢で屈したが、敗者復活戦で優勝候補のイワン=フェリペ・シウバ=モラレス(キューバ)が前戦のダイレクト反則負けで出場権なしという幸運で不戦勝ち。3位決定戦では昨年度世界選手権銅メダルのウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)を「指導3」の反則で下した。

講道館杯を制したベイカー茉秋(日本中央競馬会)は3回戦でマルギアニに浮落「技有」で敗退。同準優勝の田嶋剛希(筑波大4年)も初戦でミカイル・オゼルレル(トルコ)に「指導3」の反則で敗れた。

100kg超級はバクー世界選手権の覇者グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)が初戦でヘンク・フロル(オランダ)に隅落「技有」で敗れる波乱のスタート。フロルとルカシュ・クルパレク(チェコ)の100kg級出身者2人が決勝を争い、フロルが小内刈「技有」で勝利した。

日本勢は影浦心(日本中央競馬会)の3位が最高成績。原沢久喜(フリー)は2回戦でナイダン・ツヴシンバヤル(モンゴル)を相手に「指導2」をリードしながら相手の技への対応を誤り外巻込「技有」で敗戦。小川雄勢(明治大4年)は3回戦でクルパレクに隅返「一本」で敗れ、王子谷剛志(旭化成)は山場のキム・スンミン(韓国)との2回戦を大外刈「一本」で突破したが、続く3回戦で躍進中の新鋭タメルラン・バシャエフ(ロシア)得意の袖釣込腰「技有」に沈んだ。

各階級の入賞者と準々決勝以降の結果は下記。

取材・文:eJudo編集部
撮影:乾晋也、辺見真也

→グランドスラム大阪2018最終日男子全試合結果

■ 90kg級
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90kg級上位入賞者。左から2位のノエル・ファンテンド、優勝の向翔一郎、、3位の村尾三四郎とエドゥアルド・トリッペル。

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90kg級優勝の向翔一郎

エントリー39名)

【入賞者】
1.MUKAI, Shoichiro (JPN)
2.VAN T END, Noel (NED)
3.MURAO, Sanshiro (JPN)
3.TRIPPEL, Eduard (GER)
5.MARGIANI, Ushangi (GEO)
5.MACEDO, Rafael (BRA)
7.SILVA MORALES, Ivan Felipe (CUB)
7.KLAMMERT, David (CZE)

【日本代表選手結果】
向翔一郎(ALSOK):優勝
村尾三四郎(桐蔭学園高3年):3位
ベイカー茉秋(日本中央競馬会):3回戦敗退
田嶋剛希(筑波大3年):2回戦敗退

【準々決勝】
ノエル・ファンテンド(オランダ)○反則[DH](1:31)△イワン=フェリペ・シウバ=モラレス(キューバ)
※腕挫脇固の形で体を捨てたことによる
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○優勢[技有・横落]△村尾三四郎
向翔一郎○GS反則[指導3](GS0:41)△ラファエル・マセド(ブラジル)
ウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)○GS技有・小外掛(GS2:00)△ダヴィド・クラメルト(チェコ)

【敗者復活戦】
村尾三四郎○不戦△イワン=フェリペ・シウバ=モラレス(キューバ)
ラファエル・マセド(ブラジル)○隅落(3:05)△ダヴィド・クラメルト(チェコ)

【準決勝】
ノエル・ファンテンド(オランダ)○合技[袖釣込腰・一本背負投](3:35)△エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)
向翔一郎○GS技有・背負投(GS0:24)△ウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)

【3位決定戦】
村尾三四郎○GS反則[指導3](GS0:25)△ウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○浮技(1:52)△ラファエル・マセド(ブラジル)

【決勝】
向翔一郎○GS反則[指導3](GS0:19)△ノエル・ファンテンド(オランダ)

■ 100kg級
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100kg級上位入賞者。左から2位のシャディー・エルナハス、優勝のウルフアロン、3位の飯田健太郎とジョルジ・フォンセカ。

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100kg級優勝のウルフアロン。

(エントリー42名)

【入賞者】
1.WOLF, Aaron (JPN)
2.ELNAHAS, Shady (CAN)
3.IIDA, Kentaro (JPN)
3.FONSECA, Jorge (POR)
5.DVARBY, Joakim (SWE)
5.BUZACARINI, Rafael (BRA)
7.ODBAATAR, Khangal (MGL)
7.KORREL, Michael (NED)

【日本代表選手結果】

ウルフアロン(了徳寺学園職):優勝
飯田健太郎(国士舘大2年):3位
熊代佑輔(ALSOK):2回戦敗退
羽賀龍之介(旭化成):3回戦敗退

【準々決勝】
ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)○大内刈(2:26)△ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)
ウルフアロン○優勢[技有・内股]△オドバータル・ハンガル(モンゴル)
飯田健太郎○GS技有・背負投(GS0:18)△マイケル・コレル(オランダ)
シャディー・エルナハス(カナダ)○払腰(1:33)△ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)

【敗者復活戦】
ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)○腕挫十字固(3:51)△オドバータル・ハンガル(モンゴル)
ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)○合技[袖釣込腰・崩上四方固](0:49)△マイケル・コレル(オランダ)

【準決勝】
ウルフアロン○優勢[技有・内股]△ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)
シャディー・エルナハス(カナダ)○合技[浮腰・崩袈裟固](3:57)△飯田健太郎

【3位決定戦】
飯田健太郎○合技[隅落・上四方固](0:43)△ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)
ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)○袖釣込腰(1:18)△ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)

【決勝】
ウルフアロン○合技[小外掛・大内刈](3:49)△シャディー・エルナハス(カナダ)

■ 100kg超級
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100kg超入賞者。左から2位のルカシュ・クルパレク、優勝のヘンク・フロル、3位の影浦心とタメルラン・バシャエフ。

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100kg超級優勝のヘンク・フロル。

(エントリー27名)

【入賞者】
1.GROL, Henk (NED)
2.KRPALEK, Lukas (CZE)
3.KAGEURA, Kokoro (JPN)
3.BASHAEV, Tamerlan (RUS)
5.NAIDAN, Tuvshinbayar (MGL)
5.ULZIIBAYAR, Duurenbayar (MGL)
7.OJITANI, Takeshi (JPN)
7.HEINLE, Sven (GER)

【日本代表選手結果】

影浦心(日本中央競馬会):3位
王子谷剛志(旭化成):7位
原沢久喜(フリー):2回戦敗退
小川雄勢(明治大4年):2回戦敗退

【準々決勝】
ヘンク・フロル(オランダ)○反則[指導3](3:27)△ナイダン・ツヴシンバヤル(モンゴル)
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○優勢[技有・袖釣込腰]△王子谷剛志
ルカシュ・クルパレク(チェコ)○片手絞(3:30)△スヴェン・ハインル(ドイツ)
影浦心○反則[指導3](2:38)△ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)

【敗者復活戦】
ナイダン・ツヴシンバヤル(モンゴル)○反則[指導3](3:53)△王子谷剛志
ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)○内股透(3:26)△スヴェン・ハインル(ドイツ)

【準決勝】
ヘンク・フロル(オランダ)○優勢[技有・支釣込足]△タメルラン・バシャエフ(ロシア)
ルカシュ・クルパレク(チェコ)○GS腕挫十字固(GS2:12)△影浦心

【3位決定戦】
影浦心○GS払巻込(GS2:05)△ナイダン・ツヴシンバヤル(モンゴル)
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○GS背負投(GS1:27)△ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)

【決勝】
ヘンク・フロル(オランダ)○優勢[技有・小内刈]△ルカシュ・クルパレク(チェコ)

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