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90kg級のイゴルニコフと100kg超級タソエフのロシアの若手2人に注目、100kg級は業師フォンセカがワールドツアー初優勝を目指す・グランドスラムアブダビ2018最終日男子プレビュー

(2018年10月28日)

※ eJudoメルマガ版10月28日掲載記事より転載・編集しています。
90kg級のイゴルニコフと100kg超級タソエフのロシアの若手2人に注目、100kg級は業師フォンセカがワールドツアー初優勝を目指す
グランドスラムアブダビ2018最終日男子プレビュー(90kg級、100kg級、100kg超級)
■ 90kg級・イゴルニコフが優勝候補、上り調子のチリキシヴィリにも注目
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世界選手権は苦杯、真価を問われるイゴルニコフ。

(エントリー35名)

世界大会の表彰台クラスが多数参加したハイレベルトーナメント。優勝候補は今年のヨーロッパ王者ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)だ。イゴルニコフは優勝候補として参加したバクー世界選手権でまさかの3回戦敗退、優勝したニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)に敗れて上位を争うラウンドに勝ち進むことができなかった。この敗戦については優勝者との事実上の決勝に敗れたという見方も可能だが、それを証明するためには今大会での勝利が必須。果たしてイゴルニコフは今後も階級の軸の一人であり続けることができるのか、それとも多くの「瞬間的に強かった」選手のように序列の渦に飲み込まれてしまうのか。力を証明するための舞台として今大会の顔ぶれは十分以上、まずは準々決勝のアレクサンダー・クコル(セルビア)戦に注目だ。

ほか、7月のグランプリ・ザグレブを制して調子を上げてきている、もと81kg級世界王者アヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)も忘れずにチェックしておきたい。こちらは2回戦のノエル・ファンテンド(オランダ)戦が最初の山場。

【プールA】
第1シード:アレクサンダー・クコル(セルビア)
第8シード:ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)
有力選手:マックス・スチュワート(イギリス)、セオドロス・ツェリディス(ギリシャ)

【プールB】
第4シード:ママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)
第5シード:ウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)
有力選手:アジズ・カルカマヌリ(カザフスタン)、ダヴィド・クラメルト(チェコ)、イェスパー・シュミンク(オランダ)

【プールC】
第2シード:クリスティアン・トート(ハンガリー)
第7シード:フセン・ハルモルザエフ(ロシア)
有力選手:アヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)、ノエル・ファンテンド(オランダ)、ツラル・サフグリエフ(アゼルバイジャン)、シリル・グロスクラウス(スイス)

【プールD】
第3シード:コムロンショフ・ウストピリヨン(カザフスタン)
第6シード:イスラム・ボズバエフ(カザフスタン)
有力選手:クエジョ・ナーバリ(ウクライナ)、セルジュ・トマ(UAE)、ヤホル・ヴァラパエウ(ベラルーシ)

■ 100kg級・フォンセカ初のワールドツアー優勝なるか、対抗馬は引き出し増えて好調のフレイ
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意外にもいまだツアーの優勝がないフォンセカ。今大会は大チャンス。

(エントリー26名)

激戦階級の100kg級としては少々寂しい陣容。優勝争いはジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)、エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)、カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)の3名に絞られると考えて良いだろう。

第1シードのフォンセカは安定感のなさのためにこれまでツアーでの優勝経験がないが、今回はその大チャンス。準決勝で対戦するガシモフはリオデジャネイロ五輪銀メダルの強豪だが、今年はいったいに戦いぶり低調。十分勝利が見込めるだろう。決勝の相手はフレイが予想されるが、こちらは組み手の左右をスイッチしての背負投など近頃技のバリエーションを増やして調子を上げてきている面白い存在。両者による決勝が実現すれば見応えのある戦いになるはずだ。

【プールA】
第1シード:ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)
第8シード:イワン・レマレンコ(UAE)
有力選手:アーロン・ファラ(オーストリア)

【プールB】
第4シード:エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)
第5シード:ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)

【プールC】
第2シード:ペテル・パルチク(イスラエル)
第7シード:イェフゲニース・ボロダフコ(ラトビア)
有力選手:グリゴリ・ミナシキン(エストニア)

【プールD】
第3シード:ラウリン・ボーラー(オーストリア)
第6シード:カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)

■ 100kg超級・期待の新人タソエフが参戦、優勝候補クルパレクに挑む
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ロシアの大型新人イナル・タソエフ。世界選手権では団体戦の代表を務めた。

(エントリー19名)

トレンドの最前線とは少々毛色が異なる「非担ぎ技系」×アスリート体型選手が主役のトーナメント。優勝候補はこのタイプの旗手である第1シードのルカシュ・クルパレク(チェコ)だ。クルパレクは準決勝でこちらは「担ぎ技系」×アスリート体形の代表格オール・サッソン(イスラエル)と対戦予定となっており、ここが勝ち上がりにおける唯一の山場。

一方、反対側の山からは昨年の世界ジュニア選手権王者イナル・タソエフ(ロシア)の勝ち上がりが濃厚。当初は一昨年の世界ジュニア選手権王者タメルラン・バシャエフ(ロシア)もエントリーしていたが、こちらは直前で出場を回避した。タソエフとしては国内のライバルが不在の今大会で確実に実績を積んでおきたいところ。初戦(2回戦)でいきなりヤキフ・ハモー(ウクライナ)、以降も強豪との連戦が続く過酷な組み合わせだが、実力的には十分勝ち上がれるはずと見積もる。この選手は今後日本勢の有力なライバルに成長する可能性も高く、是非ここでチェックしておきたい。

【プールA】
第1シード:ルカシュ・クルパレク(チェコ)
第8シード:アダム・オクルアシヴィリ(ジョージア)

【プールB】
第4シード:オール・サッソン(イスラエル)
第5シード:ザルコ・クルム(セルビア)

【プールC】
第2シード:マチェイ・サルナツキ(ポーランド)
第7シード:ヘンク・フロル(オランダ)

【プールD】
第3シード:ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
第6シード:イナル・タソエフ(ロシア)
有力選手:レヴァニ・マティアシヴィリ(ジョージア)、ヤキフ・ハモー(ウクライナ)、バトトルガ・テムーレン(モンゴル)

※ eJudoメルマガ版10月28日掲載記事より転載・編集しています。

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