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注目の大牟田圧巻の関東デビュー、健闘続く東海大高輪台は中2日で埼玉栄にリベンジ・第18回水田三喜男杯争奪選抜高等学校柔道大会レポート①1回戦~準々決勝

(2019年1月15日)

※ eJudoメルマガ版1月15日掲載記事より転載・編集しています。
注目の大牟田圧巻の関東デビュー、健闘続く東海大高輪台は中2日で埼玉栄にリベンジ
第18回水田三喜男杯争奪選抜高等学校柔道大会レポート①1回戦~準々決勝
文責:古田英毅
取材・撮影:eJudo編集部

→詳細レポート②準決勝~決勝
→当日速報記事

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男女合わせて103チームが会場に集った。

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選手宣誓は桐蔭学園・町方昂暉選手、夙川学院・山崎笑佳選手。

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開会式直後、第1試合で注目の大牟田が早くも畳に上がる。

新シーズンの高校柔道界の様相を占う「冬の招待試合サーキット」の最重要大会の一である水田三喜男杯争奪選抜高等学校柔道大会が今年も12月26日、城西大学東金キャンパスで盛大に開催された。

60チームがエントリーを許された男子の最注目チームはなんと言っても初出場の大牟田高(福岡)。秋の九州新人大会では他をまったく寄せ付けず無失点のまま圧勝、前代から活躍する竹市大祐や森健心に加えて周辺戦力の成長にもめざましいものがあり、今代独走が見込まれる国士舘高(東京)追撃の第一候補と目される強豪だ。この西の雄が「今年こそ勝負の年」とばかりにこの冬関東遠征を敢行、この水田杯をデビューの場に定めることとなったのだ。

代替わり時点での評判の高さに加えて九州新人大会での圧勝、さらにこの1週間前に行われた吉岡杯若鷲旗(17日・徳山大学)での圧勝という実績を加えて既に本戦における四つ角シードピックアップは確実な情勢であるが、大牟田が欲しいのは国士舘と山が分かれる第1、もしくは第2シード位置。関東のメジャー大会で力を示すことがこの評価に寄与することは間違いない。

昨年度は、大牟田有利の観測を覆すべく同県のライバル福岡大大濠高が関東遠征を決行して水田杯に参戦、ここで培った勝負力の高さをテコに高校選手権予選、インターハイ予選と大牟田を食って全国大会進出を果たしている。これを踏まえた上でこの水田杯初出場を考えると、大牟田の今年に掛ける思いの強さを感じずにはいられない。おそらく圧勝を期して乗り込む今大会、果たしてどんな戦いを見せてくれるのか。

エントリー校発表の段階で大牟田の対抗勢力と目されたのは崇徳高(広島)、木更津総合高(千葉)、東海大浦安高(千葉)、大成高(愛知)、修徳高(東京)、桐蔭学園高(神奈川)ら。直前の松尾杯で力を見せて注目度俄然アップの田村高(福島)がこれと伍し、同大会で健闘を見せた佐賀商高(佐賀)、東海大高輪台高(東京)らの戦いがひときわ注目される、というのが大枠の構図。

組み合わせにはやや偏りがあり、大牟田に前年度王者の桐蔭学園、田村、四日市中央工高(三重)、白鴎大足利高(栃木)に安田学園高(東京)と強豪がまとめて詰め込まれたAブロックが最激戦区。このAブロック、特に大牟田の戦いぶりを軸にトーナメントを4つに割って、まず準々決勝終了までの戦いを簡単に追いかけてみたい。

■ 1回戦~準々決勝
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1回戦、大牟田の先鋒竹市大祐が帝京長岡高・今井風快から小外掛「一本」。

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大牟田の中堅森健心が柴野仁から出足払「一本」。

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副将久保田皓生が岩渕凌空から袖釣込腰でまず「技有」。

【Aブロック】
シード校:桐蔭学園高(神奈川)、四日市中央工高(三重)
準々決勝カード:桐蔭学園高(神奈川) - 大牟田高(福岡)

注目の大牟田は初出場ゆえシードからは洩れ、1回戦からのスタート。開会式直後の第1試合から早くも畳に姿を現すこととなった。初戦のオーダーは先鋒から竹市大祐(2年)、廣吉弘樹(2年)、森健心(2年)、久保田皓生(2年)、服部大喜(2年)。高校選手権81kg級の覇者竹市以外の4人は体重100キロ以上。この試合でベンチに取り置かれた残りの登録2名は90kg級の大槻大志(2年)と登録唯一の1年生、体重98キロの石本慎太郎。大型チームである。

帝京長岡高(新潟)とマッチアップしたこの試合は5-0の圧勝。先鋒竹市は60kg級の今井風快を相手に38秒思い切りよく小外掛「一本」、これに勢いを得た次鋒廣吉は90kg級の笠原加寿也を僅か12秒の左小外掛「一本」に仕留め、中堅のエース森は73kg級の柴野仁を開始19秒得意の出足払「一本」に沈めて早くもスコアは3-0。試合開始からチームの勝利が決まるここまで僅か1分9秒という早業である。

続く副将久保田は岩渕凌空を右一本背負投と内股、右袖釣込腰で攻め「技有」確保、さらに決め切れないと見るや2分14秒両袖の右大外刈で有無を言わさず投げ切り「一本」。大将服部はファーストコンタクトで66kg級の政金剛希の右一本背負投を潰すなり、あっという間に相手の脚を外から絡めてまとめる「足三角」から縦四方固に抑え込む。37秒「一本」で試合が終わり、大牟田は全試合一本勝ちで大会を滑り出すこととなった。帝京長岡が軽量級中心のチームということもあり、大牟田の面々の、型に嵌めて投げる「取り味」が良く出た試合であった。

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2回戦、大牟田は次鋒廣吉弘樹が箕島・武内祐乙から出足払「一本」。

2回戦は箕島高(和歌山)とマッチアップ。竹市をいったん下げて1年生の石本を入れ、メンバーは先鋒から久保田、廣吉、石本、森、服部。先鋒久保田は箕島のポイントゲッター前皓太を相手に大外刈フェイントの右大内刈を決め1分4秒「一本」。次鋒廣吉はケンカ四つの武内祐乙を相手に双方片手の「指導」1つを貰ったが、2分11秒突如スピードアップ、出足払を鮮やかに決めて「一本」。中堅の1年生石本は伸びやかな柔道を披露、81kg級和歌山代表の山内朝陽を相手に小内刈、右体落と繋ぎ、そのまま肘を入れて乗り込むと1分33秒右大外刈「一本」。副将森は池田大心を圧倒、36秒両袖の左大外刈「一本」、大将服部は杣野翔太を相手にまたもや「脚三角」、先に纏めるのではなくまず回し、回転軌道の中途で絡めて相手のディフェンスの一歩先をいった形で抑え36秒縦四方固「一本」。大牟田の通った跡にはまさしく「一本」の山が築かれ続ける。

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2回戦、田村の中堅佐井川陽舜が四日市中央工・弓矢健輔から大内返「一本」。

強豪多きAブロック、3回戦での大牟田への挑戦権を得たのは今季充実の田村高(福島)。1回戦は安田学園高(東京)とマッチアップ、次鋒片山雄心が増地遼汰朗に大外刈「技有」で敗れて1点を失ったが、先鋒田邉夢叶の内股「一本」、中堅橋本健太の内股「技有」で勝ち越し、後衛を手堅く戦って2-1で勝利。これも勝負どころと目された2回戦の四日市中央工高(三重)戦は、中堅佐井川陽舜が弓矢健輔から1分56秒大内返「一本」、大将鈴木直登が小椋隆太朗の背負投を隅落に切り返して2分21秒「一本」と奪い2-0で完勝。この3回戦で大牟田に挑むこととなる。

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3回戦、大牟田の次鋒竹市大祐が田村・片山雄心から片手絞「一本」。

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大牟田は大将服部大喜の浮落「一本」でフィニッシュ、強豪田村を相手にスコアは実に4-0。

[Aブロック3回戦]
大牟田高(福岡) 4-0 田村高(福島)
(先)石本慎太郎〇合技[大内刈・横四方固](1:33)△田邉夢叶
(次)竹市大祐〇片手絞(1:19)△片山雄心
(中)久保田皓生×引分×橋本健太
(副)森健心〇反則[指導3](2:16)△鈴木直登
(大)服部大喜〇浮落(0:33)△佐井川陽舜

先鋒戦、大牟田期待の石本慎太郎が田村の主戦田辺夢叶を圧倒、1分7秒に大内刈を絡みつけると釣り手側に回して投げ切り「技有」、そのまま横四方固に抑え込んで合技「一本」。次鋒戦は竹市大祐が片山雄心から場外の「指導」1つを奪うと、1分19秒「ボーアンドアローチョーク」に捉える。錬磨の程伺われる着実かつ素早いプロセス進行、片山抗う間なく絞め上げられてしまい「一本」。双方の戦力やや凹んだ中堅戦は引き分けとなったが、副将戦のエース対決は森健心が鈴木直登から3つの「指導」を奪って完勝。大将戦は服部大喜が佐井川陽舜の支釣込足を振り返して33秒浮落「一本」。

今季充実の田村という重石にしがみつかれても、大牟田の疾走はほとんど減速せず。掛かったブレーキは得点1つの減点と、取り続けた「一本」の内容が「指導3」に変じたのみ。ここまで15戦14勝1分け14一本勝ち、大牟田は順当にベスト8進出決定。

敗れた田村。シード校入りも十分可能な戦力であるが、松尾杯と水田杯のビッグゲーム2大会ではいずれもいまひとつ組み合わせに恵まれず。松尾杯ではベスト8で作陽と大接戦を演じて力を見せたものの、大牟田と同居する不運に見舞われた今大会は強豪2チームに完勝しながら残った結果は3回戦敗退。ブロック大会でのアピール難しい東北地区からシード入りを狙うには、もう一段上の成果が欲しかったところだ。
東北ブロック大会では単に勝つだけでなく、圧勝が求められる情勢。強いチームが生まれる地区には同時多発的に強豪が生まれるという法則通りに、招待試合を見る限りでは羽黒高(山形)がなかなかの好チーム。このチームにブレーキを掛けられずハイスコアゲームで駆け抜けることが出来るかどうか、まずはここに注目である。

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2回戦、桐蔭学園の中堅中野智博が大宮工・粕谷凛太朗から内股「一本」。

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桐蔭学園は副将山本成寿が阿部伍しから隅落で2つ目の「技有」、これで初戦突破を確定。

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3回戦、桐蔭学園は中野が北海・高階裕斗から内股「技有」

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大将町方昂輝の大外刈「一本」で試合終了、桐蔭学園の勝利が確定。

大牟田と反対側の山の注目チームは第1シード校、昨年度の覇者桐蔭学園高(神奈川)。前代から大きく戦力を落とした同校は朱雀杯ベスト8、黒潮旗ベスト8、松尾杯4回戦敗退といずれももっとも戦いやすい第1シードを貰いながら勝ち切れず、この日が県予選を前にした最後の試合出場。なんとか上がり目を掴みたいところ。

桐蔭学園は2回戦からの登場。初戦は大宮工高(埼玉)を4-0で下した。メンバーは先鋒から佐々木光太朗、須永陸也、中野智博、山本成寿、安藤健志。内容は佐々木が相手の棄権による勝利、須永が引分、中野が払腰「一本」(1:35)、山本が背負投と隅落の合技「一本」(2:04)、安藤が大外刈「一本」(1:02)。松尾杯の早期敗戦を受けてか、この日は相当に緊張感ある戦いぶり、同大会で見せた怖れや士気の緩みは感じられない。

このブロックには白鴎大足利高(栃木)も配されていたが、翌日の若潮杯に備えてかこの日はフルメンバーにあらず。千葉経済大付高(千葉)に1-2で敗れ初戦で姿を消している。

[Aブロック3回戦]
桐蔭学園高(神奈川) 2-0 北海高(北海道)
(先)佐々木光太朗×引分×竹下徹
(次)安藤健志×引分×杉本将一朗
(中)中野智博〇優勢[技有・内股]△高階裕斗
(副)山本成寿×引分×門脇来成
(大)町方昂輝〇大外刈(2:46)△丸山弘貴

桐蔭学園が快勝、北海の主力が突っ込まれた前衛2ポジションを耐え抜くと、中堅中野智博がケンカ四つの高階裕斗との抱き勝負から51秒に内股で「技有」獲得、そのまま優勢勝ち。大将戦でも試合終了間際の町方の一本勝ちで1点を追加し、2-0で北海道代表の北海を振り切った。

桐蔭学園は前戦同様緊張感ある戦いぶり、一方の北海は強気の勝負で突っ込めば十分勝利の目があったのではないかと思われるが、前代まで全国上位を張り続けた桐蔭学園を警戒したか少々付き合い過ぎた印象。その試合ぶりは予想外に大人しく、そのぶん桐蔭学園の覚悟の高さが際立った一番だった。

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準々決勝、大牟田の先鋒竹市大祐が桐蔭学園・佐々木光太朗から右袖釣込腰「一本」。

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大牟田の副将森健心が山本成寿からあっという間の袖釣込腰「一本」。大牟田はこの時点でベスト4入り確定。

[Aブロック準々決勝]
大牟田高(福岡) 3-0 桐蔭学園高(神奈川)
(先)竹市大祐〇袖釣込腰(0:40)△佐々木光太朗
(次)久保田皓晴×引分×安藤健志
(中)石本慎太郎×引分×中野智博
(副)森健心〇袖釣込腰(0:16)△山本成寿
(大)服部大喜〇浮腰(2:24)△町方昂暉

大牟田の第3戦。先鋒戦は竹市大祐が佐々木光太朗を片手の背負投で攻め、40秒には右袖釣込腰「一本」。大牟田早くも先制。

ここからの2ポジションは桐蔭学園の得点ブロック、大牟田はやや慎重な戦いぶり。久保田皓晴は右相四つの安藤健志を相手に無理をせず、手堅く引き分け。中堅戦は石本慎太郎がケンカ四つの中野智博とマッチアップ、桐蔭学園としてはエース中野がここで得点するしか勝利の道がないわけだが、中野は同じ1年生の石本を相手に加速し切れず。残り29秒双方に片手の咎で「指導」が与えられたのみでこの試合は引き分けとなる。

ここからは大牟田が再加速。副将戦はまさしく「秒殺」。森健心が山本成寿を開始16秒の袖釣込腰で畳に埋め「一本」大将戦は服部大喜が町方昂輝の小外掛を捌いて回し投げ、2分24秒浮腰「一本」。試合は大牟田の快勝、最終スコアは3-0であった。

危ない場面一切ないままの大牟田の完勝であったが、戦力差からすればむしろ桐蔭学園が頑張ったというスコア。負傷あがりの事情もあってかあくまで勝つという姿勢ではなく引き分けを一種受け入れた中野の試合ぶり、主将の安藤が必死に引き分けにいかねばならない戦力差と一抹の寂しさはあったが、スコアを「まとめておく」ことでなんとか県予選に繋げようという緊張感を感じることは出来た。大牟田が捨て身で息の根を止めに来るのではなく「勝てば良し」という冷静な戦いを志向したことにつけこんだ感はあったが、黒潮旗からの3連戦を経てなんとか戦う姿勢を整えつつある、とポジティブに解釈しておきたい。

大牟田は余裕を持ってのベスト4入り。ここまでの内容は20戦して17勝0敗3分け、17一本勝ち。まさしく圧勝である。

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2回戦、大牟田の久保田皓生が箕島・武内祐乙から大内刈「一本」

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2回戦、大牟田の石本慎太郎が大外刈「一本」

[Aブロック1回戦]
大宮工高(埼玉) 2-0 八戸西高(青森)
千葉経大付高(千葉) 2-1 白鴎大足利高(栃木)
北海高(北海道) 5-0 安房高(千葉)
四日市中央工高(三重) 4-0 大原高(千葉)
田村高(福島) 2-1 安田学園高(東京)
大牟田高(福岡) 5-0 帝京長岡高(新潟)
箕島高(和歌山) 4-1 春日部東高(埼玉)

[Aブロック2回戦]
桐蔭学園高(神奈川) 4-0 大宮工高(大宮)
北海高(北海道) 2-0 千葉経大附高(千葉)
田村高(福島) 2-0 四日市中央工高(三重)
大牟田高(福岡 5-0 箕島高(和歌山)

[Aブロック3回戦]
桐蔭学園高 2-0 北海高
大牟田高 4-0 田村高

[Aブロック準々決勝]
大牟田高 3-0 桐蔭学園高

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2回戦、崇徳の先鋒徳持英隼が盛岡大附・岡山岳人から小外掛「一本」。

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2回戦、崇徳の中堅飯田恒星が太田陽紀から大内刈「技有」

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3回戦、市立習志野の次鋒関本賢太が長崎南山・西垣拓磨から小内刈「一本」。

【Bブロック】
シード校:崇徳高(広島)、市立習志野高(千葉)
準々決勝カード:崇徳高(広島) - 市立習志野高(千葉)

上側の山からは3日前の松尾杯でも3位に入賞している崇徳高(広島)が順当に勝ち上がり。2回戦は盛岡大附高(岩手)を5-0で一蹴。内容は先鋒徳持英隼が「指導」2つを奪っておいての小外掛「一本」(2:14)、宮本は澤口健に支釣込足を振り返されて「技有」を失ったが圧力をかけ続け「指導」3つを奪って収拾(1:59)、飯田恒星は斜めからの左大内刈「技有」に、相手の大外刈を巧みに回しての隅落「技有」による合技「一本」(1:36)、福永が背負投を振り返して浮落「技有」から崩袈裟固に抑え込んでの合技「一本」(0:52)、毛利允弥が送襟絞「一本」(1:11)。

3回戦は國學院栃木高(栃木)とマッチアップ。先鋒毛利允弥は奈良信幸と引き分けたが、徳持英隼が中島亮から右大外刈「一本」(1:09)、福永夏生が橿渕優から横四方固「一本」(1:07)、飯田恒星が松田新太から「指導2」の僅差優勢と中盤戦で3連勝。大将戦を引き分けてスコア3-0とこの試合も快勝でベスト8入りを決める。

一方下側の山からは前年度の大健闘によりシードの栄を受けた市立習志野高(千葉)が勝ち上がり。今年のチームも軽量だが、73kg級の市川晃次郎と60kg級の1年生関本賢太の勝負強さをテコに西武台高(埼玉)を5-0、青森北高(青森)を2-1、さらに今季の新人戦長崎県王者の長崎南山高を3-1で下してしっかり準々決勝進出決定。

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準々決勝、崇徳の次鋒飯田恒星が市立習志野・子安麟太郎から小内刈「一本」。

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崇徳は副将福永夏生の内股「一本」で勝利決定。

[Bブロック準々決勝]
崇徳高(広島) ②-2 市立習志野高(千葉)
(先)毛利允弥×引分×関本賢太
(次)飯田恒星〇小内刈(2:42)△子安麟太郎
(中)徳持英隼△優勢[技有・巴投]〇市川晃次郎
(副)福永夏生〇内股(0:11)△飯塚大貴
(大)福本佑樹△大外刈(1:42)〇桒田真雄

緊張感ある一番。市立習志野は斬り込み役に60kg級の好選手関本賢太を指名、なんとかここで1点を挙げたいところであったが90kg級の毛利允弥さすがにここは手堅く戦い、先鋒戦は引き分け。続く次鋒戦では崇徳・飯田恒星がケンカ四つの子安麟太郎を相手に内股から連絡しての左小内刈で「一本」を獲得、以降の崇徳の顔ぶれからも体格差からもこれで試合はほぼ決したかと思われた。

しかし中堅戦では市立習志野のエース市川晃次郎があくまで勝負をあきらめず、引き分け濃厚かと思われた残り27秒で巴投「技有」を獲得。そのまま優勢勝ちを果たして内容差ビハインドながら1-1と追いすがる。

崇徳はここでエース福永夏生が登場。開始11秒左内股「一本」で飯塚大貴を一蹴、漂い始めた嫌な流れをあっという間に断ち、この時点で崇徳は勝利を確定。大将戦は市立習志野・桒田真雄が大外刈「一本」で福本佑樹を破って最終スコアは2-2となったが、内容差で崇徳のベスト4入りが決まった。
市立習志野は大健闘。非常によく鍛えられており、積んだ稽古の質と量が節々に匂いたつ好チーム。今年も千葉のレベルの高さを存分に見せつけてくれた。

崇徳。松尾杯では国士舘の前に実力差以上のスコア差をつけられてしまったが、この試合は地力以上にスコアを詰められたという印象。加美富章監督は同大会で「まだまだ不安定」と自軍を評していたがまさにその通り。むしろしぶとい市立習志野を相手に、しかもこれだけミスの出た試合でよくぞしっかり勝ち切ったと、逆に潜在的な地力の高さを感じさせる試合であった。

[Bブロック1回戦]
盛岡大附高(岩手) 4-1 水戸葵陵高(栃木)
東海大翔洋高(静岡) 3-2 拓大紅陵高(千葉)
國學院大栃木高(栃木) 4-0 秋田商高(秋田)
市立習志野高(千葉) 5-0 西武台高(埼玉)
青森北高(青森) 4-0 京華学園高(東京)
山形工高(山形)〇不戦△関西高(岡山)
長崎南山高(長崎) 4-0 東京学館高(千葉)

[Bブロック2回戦]
崇徳高(広島) 5-0 盛岡大附高(岩手)
國學院大栃木高(栃木) 3-0 東海大翔洋高(静岡)
市立習志野高(千葉) 2-1 青森北高(青森)
長崎南山高(長崎) 2-1 山形工高(山形)

[Bブロック3回戦]
崇徳高 3-0 國學院大栃木高
市立習志野高 3-1 長崎南山高

[Bブロック準々決勝]
崇徳高 ②-2 市立習志野高

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2回戦、東海大浦安の中堅髙橋輝大が市立船橋高・田中裕喜から内股「一本」

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2回戦、大成の次鋒中村心が内股巻込「一本」。

【Cブロック】
シード校:大成高(愛知)、埼玉栄高(埼玉)
準々決勝カード:東海大浦安高(千葉) - 東海大高輪台高(東京)

シード2校が陥落、ハイレベルのAブロックと並んで序盤戦の大きなみどころとなった大混戦ブロックである。

上側の山からは東海大浦安高(千葉)がベスト8に名乗り。初戦は新庄東高(山形)に不戦で勝利を得、2回戦は市立船橋高(千葉)に5-0で勝利。内容は藤野雄大が大内刈「一本」(0:57)、藤見直樹が隅落と横四方固の合技「一本」(1:49)、髙橋輝大が内股「一本」(2:06)、山口璃空が袖釣込腰「一本」(1:52)、岡本泰崇が大内刈と縦四方固の合技「一本」。

3回戦で東海大浦安とあいまみえるのは第2シードの大成高(愛知)。初戦は作新学院高(栃木)に4-1で勝利している。内容は先鋒戦から順に髙橋昇之助が谷落と横四方固の合技「一本」、中村心が内股巻込「一本」(0:06)、中堅竹村虎之は横山恒星に袖釣込腰「技有」で敗れたが、副将佐々木健翔が大外返「一本」(0:15)、大将三浦啓瑚が後腰「一本」(0:31)。

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3回戦、東海大浦安の副将岡本泰崇が大成・中村心を裏固で抑え込む。

[Cブロック3回戦]
東海大浦安高(千葉) 2-1 大成高(愛知)
(先)藤野雄大×引分×三浦啓瑚
(次)山口璃空〇優勢[技有・大内刈]△大竹龍之介
(中)髙橋輝大△大外刈(1:34)〇佐々木健翔
(副)岡本泰崇〇合技[内股・裏固](1:43)△中村心
(大)勝野好誠×引分×竹村虎之

東海大浦安がシード校大成を打倒。大成のエース大竹龍之介から山口璃空が大内刈「技有」を奪って勝利した次鋒戦で流れは大きく東海大浦安へ。続く中堅戦は大成・佐々木健翔が大外刈「一本」で勝利して内容差リード、綻びを繕ったかに思われたが、副将戦は東海大浦安の誇る身長188センチの巨漢・岡本泰崇が中村心から内股「技有」を奪い、そのまま裏固で抑え込んで一本勝ちの完勝。具体的に投げる手立てに難のある大将竹村虎之にしぶとい勝野好誠を攻略することは出来ず、大将戦は引き分け。スコア2-1で東海大浦安の勝ち上がりが決まった。

遠来の大成は2戦目で早くも退場、入賞に絡むことが出来なかった。前代から戦力を大きく落とした中でしぶとい選手の揃った東海大浦安と、それも早い段階で戦うことになったという事情は考慮さるるべきだが、黒潮旗大会同様チームに気迫がいまひとつ足りない印象。同大会で唯一気を吐き続けた吶喊タイプの大竹が星を落としてしまうというスクランブル状況を跳ね返すだけの肚と具体的な技術が、周辺戦力になかった。今代は厳しい戦いが予想される。

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1回戦、埼玉栄は選手変更でメンバー入りした先鋒杉野光生が千葉県第2地区選抜・川名泰晴を崩袈裟で抑え込む。

下側の山では、黒潮旗大会で健闘した東海大高輪台高(東京)が快進撃。
1回戦では、既に高校選手権本戦出場を決めている宮城県王者・東北高とマッチアップ。先鋒的場光太朗が上村汐音に払巻込「技有」で敗れたが、次鋒孫俊峰が日野陽斗から内股「一本」(2:11)を奪いこの時点で内容差で逆転。副将戦では長谷川陽平が安野雅也に一本負けを喫したが、1-2で迎えた大将戦はエース石村健真が荒井健友から小外刈「一本」(2:28)を奪って再逆転。最終スコア2-2の内容差で勝ち抜け決定。

続く2回戦は長崎日大高(長崎)を先鋒石間勇斗の背負投「一本」、副将孫俊峰の引込返「技有」、大将石村健真の大内刈「一本」(2:33)で3-0と一蹴。強豪2チームを下して3回戦進出を決めた。

もう1つの3回戦進出チームはシード校の埼玉栄高(埼玉)。1回戦は千葉県第2地区選抜を5-0で一蹴、内容は杉野光星が崩袈裟固「一本」、松崎渡が送襟絞「一本」、桝井秀翔が払腰と大外刈の合技「一本」、山野井爽が釣込腰「一本」、田川聖が送襟絞「一本」。2回戦は同じ配列で近大福山高(広島)とマッチアップ、松崎の払腰「技有」優勢、桝井の払腰「技有」優勢に田川の僅差優勢と3つ勝利を並べ、危なげなく最終スコア3-0で勝ち抜いた。

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3回戦、東海大高輪台の大将石村健真が埼玉栄・田川聖から大内刈「一本」。

[Cブロック3回戦]
東海大高輪台高(東京) ①-1 埼玉栄高(埼玉)
(先)石間勇斗△優勢[僅差]〇杉野光星
(次)的場光太朗×引分×松崎渡
(中)柴野明紀×引分×桝井秀翔
(副)孫俊峰×引分×山野井爽
(大)石村健真〇大内刈(2:11)△田川聖

3日前の松尾杯では埼玉栄が勝利しているカードだが、早くも東海大高輪台がリベンジ。埼玉栄は先鋒戦で急遽メンバー入りの杉野光星が期待通りに僅差の優勢勝ちを果たすが、ここから追加点を挙げられないまま3連続引き分け。一方大将勝負を期して中盤戦を我慢し切った東海大高輪台は最終戦で石村健真がしっかり期待に応え、田川聖から大内刈「一本」奪取。劇的な逆転勝利で準々決勝進出を決めた。東北、長崎日大、埼玉栄とそれぞれ県を代表する名門校を3つ下してのベスト8入りは見事。

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準々決勝、東海大浦安の中堅髙橋輝大が的場光太朗から大内刈で2つ目の「技有」。

[Cブロック準々決勝]
東海大浦安高(千葉) 3-0 東海大高輪台高(東京)
(先)勝野好誠〇合技[膝車・肩固](2:47)△孫俊峰
(次)山口璃空〇小外刈(0:32)△石間勇斗
(中)髙橋輝大〇合技[背負投・大内刈](1:21)△的場光太朗
(副)藤見直樹×引分×柴野明紀
(大)藤野雄大×引分×石村健真

シード校を破ってベスト8入りした両校の対決。ここまで健闘の東海大高輪だが、すでに力を使い果たしていた。
東海大浦安は前戦終了後に古傷の膝の痛みを訴えたポイントゲッター岡本泰崇を下げたが、先鋒勝野の合技「一本」、次鋒山口の小外刈「一本」、中堅髙橋の合技「一本」と電車道の3連勝、あっという間に勝利を決める。後衛2試合はしっかり引き分け、結果は3-0の完勝であった。

東海大高輪台は松尾杯に続く健闘、成績を1つ上げてベスト8まで進出した。来る東京都予選の全国大会本戦進出枠は「3」で、純実力からすれば展望厳しいものがある。しかし組み合わせ上実力1番手と2番手の国士舘高と日体大荏原高が同じ山(準決勝で対戦)に入ることが決まっており、ノーシードの東海大高輪台は抽選次第では代表争いに絡み得る可能性がある。同じくノーシードの修徳と東海大高輪台の強豪2校がどこに配されるか、東京都予選はまず組み合わせ抽選に注目である。

[Cブロック1回戦]
作新学院高(栃木) 3-2 若松商・会津農林・坂下高合同チーム(福島)
市立船橋高(千葉) 3-1 佐久長聖高(長野)
埼玉栄高(埼玉) 5-0 千葉県第2地区選抜チーム(千葉)
近大福山高(広島) 1-0 成田高(千葉)
東海大高輪台高(東京) ②-2 東北高(宮城)
長崎日大高(長崎) 5-0 千葉県第3地区選抜チーム(千葉)

[Cブロック2回戦]
大成高(愛知) 4-1 作新学院高(栃木)
東海大浦安高(千葉) 5-0 市立船橋高(千葉)
埼玉栄高(埼玉) 3-0 近大福山高(広島)
東海大高輪台高(東京) 3-0 長崎日大高(長崎)

[Cブロック3回戦]
東海大浦安高 2-1 大成高
東海大高輪台高 ①-1 埼玉栄高

[Cブロック準々決勝]
東海大浦安高 3-0 東海大高輪台高

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2回戦、木更津総合の中堅北條嘉人が文星芸大附・小貫将平からまず内股で「技有」。

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2回戦、佐賀商の大将岩本敬太が羽黒・臼井琢朗から内股「一本」。

【Dブロック】
シード校:木更津総合高(千葉)、修徳高(東京)
準々決勝カード:木更津総合高(千葉) - 修徳高(東京)

シード2校がベスト8入り。木更津総合は順当に、修徳は接戦を制し続けての勝ち上がり。

木更津総合はまず2回戦で文星芸術大附高(栃木)に4-0で勝利。内容は先鋒から唯野己哲が袖釣込腰「一本」(1:18)、横田陸が引き分け、北條嘉人が内股と袈裟固の合技「一本」(2:09)、飯田恒星が内股「一本」(1:48)、金澤聡瑠が足車「一本」(2:37)。

そして2回戦では、松尾杯で桐蔭学園を倒して会場を沸かせた注目チーム・佐賀商(佐賀)とマッチアップ。こちらは1回戦で県立千葉高(千葉)を3-0、2回戦では既に山形県代表の座を射止めている東北の強豪・羽黒高(山形)をも3-0で下して木更津総合との対戦に辿り着いた。

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3回戦、佐賀商は次鋒寺戸将太の背負投「技有」で先制

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木更津総合は北條嘉人が佐賀商のエース小畑大樹から大内刈「技有」、あっという間に1点を取り返す。

[Dブロック3回戦]
木更津総合高(千葉) 3-1 佐賀商高(佐賀)
(先)唯野己哲×引分×田中龍馬
(次)織茂峻伍△優勢[技有・背負投]〇寺戸将大
(中)北條嘉人〇優勢[技有・大内刈]△小畑大樹
(副)飯田空翔〇合技(0:25)△岩瀬勝斗
(大)金澤聡瑠〇小外刈(0:53)△岩本敬太

軽量級の好選手同士がマッチアップした先鋒戦は引き分け。次鋒戦は寺戸将大が織茂峻伍から背負投「技有」で勝利して佐賀商が先制したが、木更津総合がポイントゲッターを揃えた後衛ポジションは流れが一変。
エース対決となった中堅戦は北條嘉人が小畑大樹から大内刈「技有」で勝利、体格差を意に介さず「抱き勝負」を挑むといういかにも北條らしい一撃であった。これでタイスコアとした木更津総合は飯田空翔が岩瀬勝人を小外刈「技有」から抑え込んであっという間の「一本」で勝ち越し。大将戦は金澤聡瑠が小外刈「一本」でダメを押し、最終スコア3-1で木更津総合の勝利が決まった。配列の妙もあったが、大枠として木更津総合の地力の高さが佐賀商のそれを上回ったという総合力勝ち。

松尾杯ベスト8の佐賀商はここで終戦。力的にはシードに絡んでもおかしくない面白いチームであるが、シードの当落線上にあると思われる千葉県のチームに直接対決で敗れたことと、九州新人戦で成績を残し切れなかった(ベスト8で九州学院高に2-3で敗戦)ことで、なかなか展望は厳しい。しかし本戦では間違いなく面白い戦いを繰り広げてくれるであろう。注目に値するチームである。

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2回戦、修徳の小嶋洸成が代表戦で開志国際高・花野良輝から内股「一本」

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3回戦、小嶋は前橋商・君田浩気から小外掛「技有」を奪う

下側の山のシード校、修徳は1回戦からの登場。初戦は八戸学院光星高(青森)を5-0で一蹴、長尾光生が背負投、田中佑弥が内股、中村和真が背負投、小嶋洸成が内股、岡田尚樹が内股で勝利してのオール一本勝ちという好内容であった。

しかし2回戦では今季団体戦での全国大会初出場が有望と目される新潟の新興校・開志国際高(新潟)に大苦戦。先鋒中村和真の引き分けを受けて、次鋒戦では開志国際・西方謙仁に長尾光真が上四方固「一本」(1:28)で敗れ、さらに続く竹下博隆も花野良輝に肩車「一本」(0:47)で屈して3戦終了時点でスコアは実に0-2。大ピンチであったがしかし副将小嶋洸成が間春樹から内股「一本」(1:07)、大将岡田尚樹が坂本祥吾から内股「一本」(1:03)とポイントゲッターの2連勝で追いつくと、代表戦は小嶋が花野から内股「一本」(0:27)で勝利。なんとか3回戦進出を決める。

3回戦も好チーム前橋商高(群馬)と接戦。先鋒中村が髙橋昇大から「指導3」の反則で勝利(2:48)も、次鋒戦における長尾と石原樹のともに「技有」を奪い合っての引き分けを挟んだ中堅戦ではポイントゲッター岡田が大川直斗に払腰「技有」で敗戦、内容差リードながらスコアは1-1となる。副将戦はエース小島が君田浩気を小外掛と横四方固の合技「一本」で退けてこの時点でチームの勝利は決まったが、大将戦は田中が諸田大河に払巻込「一本」で敗れ最終スコアは2-2の内容差まで詰まった。勝負強さと不安定感の両極を見せながら、ベスト8入り決定。

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準々決勝、木更津総合の中堅金澤聡瑠が修徳・竹下博隆から小外刈「一本」

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小嶋洸成と北條嘉人による副将戦

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小嶋が北條から内股「一本」。

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木更津総合は大将唯野己哲の巴投「技有」であと一歩まで詰め寄るが内容差で及ばず。

[Dブロック準々決勝]
修徳高 ②-2 木更津総合高
(先)長尾光真×引分×森海南杜
(次)岡田尚樹〇大外刈(1:38)△飯田空翔
(中)竹下博隆△小外刈(2:24)〇金澤聡瑠
(副)小嶋洸成〇内股(1:21)△北條嘉人
(大)中村和真△優勢[技有・巴投]〇唯野己哲

木更津総合は前戦で星を落とした織茂を下げ、先鋒に森海南杜を送り込む。こちらも2回戦で失点している修徳・長尾光真がこの試合をしっかり引き分けたことで、シナリオは修徳に傾き始めた。

勝負どころと目された次鋒戦は岡田尚樹が飯田空翔に大外刈「一本」で勝利。中堅戦は木更津総合・金澤聡瑠が小外刈「一本」で勝利してスコアはタイとなったが双方このシナリオは織り込み済み、勝敗の行方は最大の山場である副将戦へと持ち込まれる。
エース対決は修徳・小嶋洸成が身長182センチ体重115キロ、対する北條は168センチ73キロと体格差明らか。しかし北條は勝つにはこれしかないとばかりに得意の抱き勝負を挑み、小嶋はそのまま左内股に捕まえて体を捨て豪快「一本」。

大将戦、「一本」を取れば試合を代表戦に持ち込める立場の木更津総合・唯野己哲は果敢に攻めるが66kg級の選手に追いかける展開は酷。90kg級の中村から奪ったポイントは巴投「技有」に留まり、中村がなんとか凌いでこの試合はそのまま終了。スコアは詰まったが木更津総合僅かに届かず、2-2の内容差で修徳のベスト4勝ち上がりが決まった。

木更津総合は好チームだが、体格と攻撃力を備えた絶対のエースの不在が痛い。ここ数代全国で活躍したチームはいずれもエース1枚に鍛え抜かれた周辺戦力という構成であったが、人材豊富で有望と評された今代は、いまのところ後者のみで組まれた練度の高いチームという印象に留まる。全国大会での厳しい戦いでも信頼のおけるエース1枚を育てられるかどうか、ここが今後の戦いを左右する。

結果決まった準決勝カードは、

大牟田高 - 崇徳高
東海大浦安高 - 修徳高

となった。

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1回戦、修徳の次鋒田中佑弥が八戸学院光星・村山尊から内股「一本」

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2回戦、木更津総合の副将飯田空翔が髙杉から文星芸大附・内股「一本」

[Dブロック1回戦]
文星芸大附高(栃木) ①代-1 湯沢湘北高(秋田)
佐賀商高(佐賀) 3-0 県立千葉高(千葉)
羽黒高(山形) 5-0 千葉商大付高(千葉)
修徳高(東京) 5-0 八戸学院光星高(青森)
開志国際高(新潟) 5-0 武蔵越生高(埼玉)
前橋商高(群馬) 5-0 千葉工高(千葉)
近江高(滋賀) 5-0 東日本国際昌平高(福島)

[Dブロック2回戦]
木更津総合高(千葉) 4-0 文星芸大附高(栃木)
佐賀商高(佐賀) 3-0 羽黒高(山形)
修徳高(東京) ②代-2 開志国際高(新潟)
前橋商高(群馬) 3-2 近江高(滋賀)

[Dブロック3回戦]
木更津総合高 3-1 佐賀商高
修徳高 ②-2 前橋商高

[Dブロック準々決勝]
修徳高 ②-2 木更津総合高

※ eJudoメルマガ版1月15日掲載記事より転載・編集しています。

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