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中井祐樹氏が寝技指導、直接手合わせの阿部詩は「軟体動物みたい、恐怖感あった」・平成30年度第7回全日本女子柔道強化合宿

(2019年1月8日)

※ eJudoメルマガ版1月8日掲載記事より転載・編集しています。
中井祐樹氏が寝技指導、直接手合わせの阿部詩は「軟体動物みたい、恐怖感あった」
平成30年度第7回全日本女子柔道強化合宿
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中井祐樹氏が、大野陽子(上)、土井雅子(下)と寝技の実力者2名を軽々と抑え込む

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今年度7回目となる全日本女子強化合宿の様子が8日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で報道陣に公開された。今回の合宿は6日から12日まで行われ、寝技技術のレベルアップと、体力測定やメディカルチェックによるコンディショニングの確認を目的としている。

きょうの練習では柔術家・総合格闘家の中井祐樹氏を招いての寝技指導が行われ、実際に選手が試合で直面した状況に即した指導が行われた。主な内容は、立ち姿勢から寝姿勢への移行、足を絡まれた状況への対処、ギロチンチョークの方法と対処の3点。中井氏の全日本強化合宿への招聘は今回が3回目となり、過去に指導を受けた選手たちはそれぞれが稽古や試合のなかで得た疑問を次々に質問していた。セクションごとに行われた約束稽古には中井氏も参加し、大野陽子(コマツ)、土井雅子(JR東日本)ら寝技で鳴らす実力者を軽々抑え込んでみせた。52kg級世界王者の阿部詩(夙川学院高3年)は、中井氏を相手に果敢に腕緘を狙うも、練習後のコメントでは「強いと言うより、軟体動物みたいで恐怖感があった」と独特の表現で感想を語った。

中井祐樹氏と増地克之監督、阿部詩選手、新井千鶴選手のコメント要旨は下記。


取材・文:林さとる/eJudo編集部

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講師を務めた中井氏

中井祐樹氏のコメント
「強化選手たちは非常によく考えているなと感じました。質問が実戦的で、各自課題を持っていやっている。私は総合格闘技、柔術の人間ですが、他のスポーツが世界で盛り上がることで、柔道でも寝技が掘り起こされていると感じています。他競技との交流が盛んになって、選手が新しい技術をどんどん取り入れている。寝技が以前より楽しくなったという声も聞きます。柔道は組み技の総合格闘技みたいなもので、立技も寝技も存分にできる。柔道の寝技がより発展することは嬉しいことです。交流が盛んになることは良いことばかりだと思います。練習が自由にできる環境を作ることがレベルアップにも繋がる。より良い環境を作っていくようにしたいです。(-今回は3回目ですね)顔ぶれは30パーセントくらい変わっていますかね。基本に立ち返って指導を行いました。技ではなく、やり方を教えたつもりです。皆飲み込みが早い。本当に試合で出せるかは各選手の心がけ次第、どう考えるかによるかと思います。そこも含めてみな能力が高いです。今回は現行のルールを踏まえて指導を行いました。僕らの場合はこう、という感じです。ブラジリアン柔術は柔道とは違うことが多くて、例えば亀は高得点を奪われたり、殴られたりしてしまう。それでも、違う考え方を入れることで全体が大きくなると考えて伝えました。良い刺激になってくれればこれ以上のことはありません。すぐ効果が出るとは思いませんが、考えるヒントを与えたつもりです。ここからの1年半は大詰めになってくると思いますが、伝えられたことは大きいと思います。」

増地克之監督のコメント
「映像を見ながら、昨年1年間で課題にとして残った3つの場面について、寝技のスペシャリストの中井(祐樹)先生をお呼びして解説してもらいました。特に立ち姿勢から寝姿勢への対応は重要だと思います。今後どのような審判傾向になるかはわかりませんが、しっかり対応することができました。(-現在の傾向について)全日本としても海外コーチと話したのですが、『どうなんだ』という意見が多いです。ちょっとおかしいでしょう(笑)。セミナーで大迫(明伸)委員長に提案をしてもらう予定です。バクー世界選手権でも多少ありましたが、グランドスラム大阪、ワールドマスターズで加速した印象ですね。(-今年の目標について)とにかく守らない。前に進んでいくことです。一文字では『前』とさせていただきました。バクー世界選手権では5階級で優勝。外国人選手のマークが厳しくなると思いますが、逆にポジティブに捉えて、やりがいがあると考えてほしい。簡単な勝ちよりも、苦しんでの勝利は価値があります。どの選手が代表になるかはまだわかりませんが、9名全員が、隙を見せないで自分の力を出し切れるようにサポートしていきます。(-ここまでの2年半を振り返って)就任当初に掲げた寝技とフィジカルの強化は順調です。怖いくらいですね(笑)。選手、所属が我々の方針を理解して協力してくれています。気を抜くことなく、一歩一歩進んでいきたいです。」

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果敢に腕緘を狙う阿部詩

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この日の参加者

阿部詩選手のコメント
「(-中井(祐樹)氏との乱取りはどうでしたか?)中井先生は強かったです。というよりも、軟体動物みたいで恐怖感がありました(笑)。(-内定を得たことについて)気持ちの余裕や、準備のしやすさなど、ありがたいです。去年は試合がない恐怖感がありましたが、そのなかで世界選手権に優勝して、大会を選んで出場することも重要だと考えるようになりました。今後は3月に試合をして、そこからは世界選手権まで大会には出なくても良いかな、と考えています。(-ケルメンディ選手について)去年稽古しました。高校1年生のときにも1度やっていて、そのときよりは自分の成長を感じた。すごく力負けするということはありません。今年やるのが楽しみです。その壁を超えたら、本当に自分がトップと言えるかなと思います。世界選手権での一発勝負になっても、勝てるように準備をしたいです。(-今後の課題について)大学ではウエイトトレーニングもやろうと考えています。これまでは合宿でやるくらいだったのですが、それで力がついた実感があるので。自分は軽量級で体重が増えすぎるのも良くないので、トレーナーと相談しながらやっていきたいです。」

新井千鶴選手のコメント
「足が絡まれやすかったので、足抜きがためになりました。前にも教わったのですがなかなか対応できず、今回質問して解決できました。反復したいと思います。(-今年の目標について)世界選手権3連覇に向けて準備していきます。去年から挑戦している組み手や新しい技などがまだ完成していないので、そこは継続します。攻撃パターンを増やしたい。まだ投げられる技にはなっていませんが、自分の得意な形にも繋げられると思います。(-具体的には)例えば逆技。相手の頭になかったはずで、実際に世界選手権では組み手とは逆の右浮腰で投げることができました。継続して挑戦していきたいです。今の時期は、必要なことを作り上げる時期だと考えています。今は試す期間。国際大会に関してはどこかで出たいと考えています。それを経て、世界選手権ですね。3連覇の先に次が見えてくるとは思いますが、まずはしないと意味がない。五輪に出たい、金メダルを取りたいとずっと思ってはいますが、今は獲るべき大会としての世界選手権に集中します。(-多少余裕は出ましたか)余裕という感覚はないです。常に危機感を持っています。世界選手権が決まっていても、勝たなければ意味がない。そればかりを考えています。(-4年前とくらべてどうですか)だいぶ成長したと思います。4年前に結果を出せず五輪を逃したので、あの悔しさがずっと残っている。今年は自分のなかでのリベンジだと思っています。」

※ eJudoメルマガ版1月8日掲載記事より転載・編集しています。

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