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57kg級は世界選手権を越える豪華陣容、63kg級は田代未来が新時代の地固めに臨む・グランドスラム大阪2018第2日女子プレビュー

(2018年11月24日)

※ eJudoメルマガ版11月22日掲載記事より転載・編集しています。
57kg級は世界選手権を越える豪華陣容、63kg級は田代未来が新時代の地固めに臨む
グランドスラム大阪2018第2日女子プレビュー(57kg級、63kg級、70kg級)
文責:林さとる/古田英毅

■ 57kg級・階級の主役が一同に会した超豪華トーナメント、玉置桃と出口クリスタが王者芳田司への挑戦権を賭け準々決勝で激突
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世界選手権を制した芳田司

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今季主役級の活躍を見せる出口クリスタ

(エントリー31名)

世界選手権を越えるレベルで強豪が集った超豪華トーナメント。現役世界王者の芳田司(コマツ)を筆頭に、ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)とラファエラ・シウバ(ブラジル)の世界チャンピオン経験者3名、さらに今季主役級の活躍を見せている出口クリスタ(カナダ)と玉置桃(三井住友海上)までもが一同に顔を揃えた。この5名以外にも世界大会表彰台クラスの強豪が数多く来日しており、序盤戦から目が離せない注目カードが目白押し。代表争いという意味では芳田の東京世界選手権内定が懸かる大会なのだが、それがサブテーマに追いやられてしまうほどに魅力的な陣容となっている。

トーナメントの比重は上側の山に偏っており、芳田とシウバ、出口と玉置がそれぞれベスト8でマッチアップする。特に芳田への挑戦権を賭けた出口と玉置の大会はファン必見の最注目カード。5月のフフホト大会では出口が大外落「一本」で勝利しているものの、以降逞しさを増した玉置は8月のアジア大会を素晴らしい内容で制しており、リベンジの可能性も十分だ。

優勝候補の芳田は直下に所属の先輩レン・チェンリン(台湾)が配されており、ここが最初の山場となっている。実力差以上に戦いにくい相手だが、以降準々決勝でシウバ、準決勝で出口と玉置の勝者と強豪との連戦となることを考えるとできるだけ消耗少なく切り抜けたいところ。決勝まで勝ち上がり、バクー世界選手権では対戦のなかったドルジスレンに昨年2敗の借りを返したい。

代表争いでは芳田が頭一つ抜けている状況だが、ここで玉置が優勝すればこの絶対性を崩す足がかりとなる。とはいえ、反対にここで芳田の優勝を許せば他階級の状況的から見て、来夏の代表権獲得は限りなく不可能に近くなる。ここが玉置にとっての正念場、覚悟ある戦いぶりに期待したい。

【プールA】
第1シード:芳田司(コマツ)
第8シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
有力選手:レン・チェンリン(台湾)、イヴェリナ・イリエワ(ブルガリア)、アナイリス・ドロビグニー(キューバ)、キム・チス(韓国)

【プールB】
第4シード:クリスタ・デグチ(カナダ)
第5シード:ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
有力選手:アメリー・シュトル(ドイツ)、オトーヌ・パヴィア(フランス)
日本代表選手:玉置桃(三井住友海上)

【プールC】
第2シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第7シード:ジェシカ・クリムカイト(カナダ)
日本代表選手:富沢佳奈(東海大1年)

【プールD】
第3シード:テレザ・シュトル(ドイツ)
第6シード:クォン・ユジョン(韓国)
有力選手:テルマ・モンテイロ(ポルトガル)、ザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、セヴァラ・ニシャンバエワ(カザフスタン)
日本代表選手:舟久保遥香(三井住友海上)

■ 63kg級・新時代の到来なるか、地固めに臨む田代未来に国内外のライバルが挑む
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世界選手権銀メダリスト・田代未来

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五輪の覇者ティナ・トルステニャク

(エントリー25名)

バクー世界選手権決勝での田代未来(コマツ)とクラリス・アグベニュー(フランス)の熱戦が記憶に新しい本階級。同大会の準決勝でティナ・トルステニャク(スロベニア)を正面から力で捻じ伏せてまったく問題にしなかった田代の強さを考えれば、このバクー世界選手権を以て63kg級はアグベニューと田代を中心とした「二強時代」に突入したという観測も可能である。今大会は田代にとってはその地位を固めるための戦い。果たして田代が優勝を飾り、新時代の幕開けを世界に向けて宣言するのか、それともいずれかの選手がそれにストップをかけるのか。これがこの階級全体を通じた一大テーマだ。

対抗馬は、アグベニューのライバルというポジションを田代に奪われた格好のトルステニャクと、鍋倉那美(三井住友海上)、能智亜衣美(了徳寺学園職)ら国内のライバル達。ドローの結果、田代は準々決勝で能智、準決勝で鍋倉、決勝でトルステニャクと全員と対戦しなければならない過酷な配置を引いた。

田代にとって最大の山場は4月の選抜体重別選手権で敗れている能智との準々決勝。能智は、昨年は講道館杯で破れたために代表レースからは早々に脱落してしまったものの、国内外の大会では安定して好成績を残しており実力十分。ここが事実上の決勝と考えても良いだろう。

【プールA】
第1シード:ティナ・トルステニャク(スロベニア)
第8シード:キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)
有力選手:アレクシア・カスティルホス(ブラジル)、マイリン・デルトロ=カルバハル(キューバ)

【プールB】
第4シード:ユール・フランセン(オランダ)
第5シード:マルティナ・トライドス(ドイツ)
有力選手:エドウィッジ・グウェン(イタリア)
日本代表選手:土井雅子(JR東日本)

【プールC】
第2シード:田代未来(コマツ)
第7シード:能智亜衣美(了徳寺学園職)
有力選手:ハン・ヒジュ(韓国)、キヨミ・ワタナベ(フィリピン)

【プールD】
第3シード:鍋倉那美(三井住友海上)
第6シード:カタリナ・ヘッカー(オーストラリア)

■ 70kg級・優勝候補は内定獲得目指す新井千鶴、準決勝で天敵大野陽子を迎え撃つ
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世界選手権連覇の新井千鶴

(エントリー27名)

国際シーンのレベルが低い本階級。唯一日本勢に対抗し得るジュリ・アルベール(コロンビア)が出場していないこともあり、必然的に今大会もトーナメントの中心は日本勢ということになる。

優勝候補は世界選手権2連覇者の新井千鶴(三井住友海上)。国内に大野陽子(コマツ)、新添左季(山梨学院大4年)といった強敵を抱える新井としては、なんとしてもここで勝利して早々に来年の代表の座を手に入れてしまいたいところ。国際大会における新井の強さを考慮すれば東京五輪金メダルへの関門はむしろ国内。ここで勝利して2019年世界選手権の代表権を得れば、五輪代表権獲得は大きく、限りなく近づく。

ドローの結果、新井はこれまで何度も苦しめられてきた天敵・大野と準決勝で対戦することとなった。現在の新井の柔道のベースは他を圧する地力の高さだが、同じく圧力をその柔道の基礎とする大野に勝利するには本来の持ち味である技の切れ味と威力が必要なはず。昨年来組み手や技のバリエーションを増やす方向で強化を進めてきた新井の真価が問われる一番になるだろう。

一方、反対側の山からはともにプールCに置かれた新添と昨年のワールドマスターズ王者マリア・ポーテラ(ブラジル)の勝者が勝ち上がると予想する。両者がぶつかるのは準々決勝、長身痩躯の新添と短躯で低重心のポーテラの戦いはまさに対照の妙、是非ともチェックしておきたい注目カードだ。

【プールA】
第1シード:新井千鶴(三井住友海上)
第8シード:エルビスマール・ロドリゲス(ベネズエラ)
有力選手:ロクサーネ・タエイモンス(ベルギー)

【プールB】
第4シード:大野陽子(コマツ)
第5シード:バルバラ・マティッチ(クロアチア)
有力選手:ユ・ジェヨン(韓国)、マルゴ・ピノ(フランス)、ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)

【プールC】
第2シード:マリア・ポーテラ(ブラジル)
第7シード:新添左季(山梨学院大4年)
有力選手:エリザヴェト・テルツィドウ(ギリシャ)、ラウラ・ファルガスコッホ(ドイツ)、サビナ・ゲルチャク(ハンガリー)

【プールD】
第3シード:アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)
第6シード:ケリタ・ズパンシック(カナダ)
有力選手:ファニー=エステル・ポスヴィト(フランス)、ブスラ・カチポグル(トルコ)、マリア・ベルナベウ(スペイン)
日本代表選手:田中志歩(環太平洋大2年)

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