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大野将平がいよいよ本格始動、豪華陣容の81kg級は出直し図る永瀬貴規と佐々木健志に注目・グランドスラム大阪2018第2日男子プレビュー

(2018年11月24日)

※ eJudoメルマガ版11月22日掲載記事より転載・編集しています。
大野将平がいよいよ本格始動、豪華陣容の81kg級は出直し図る永瀬貴規と佐々木健志に注目
グランドスラム大阪2018第2日男子プレビュー(73kg級、81kg級)
■ 73kg級・東京五輪に向けて本格始動の大野将平に注目、対抗馬は海老沼匡と立川新
eJudo Photo
アジア大会に優勝、いよいよ五輪に向けてコンディションを上げて来た大野将平

(エントリー42名)

バクー世界選手権銀メダリストの橋本壮市(パーク24)が本番直前に欠場を発表、同大会で負傷した左腕と右目が癒えず今大会への出場を見送ることとなった。これによって本階級の一大テーマであった大野将平(旭化成)と橋本によるライバル対決は次回以降に持ち越し、それに変わって国内一番手への返り咲きを期す大野にそれ以外の選手が挑むという新たな構図ができあがった。

大野は今年2月のグランドスラム・デュッセルドルフを圧勝で制して本格的に競技に復帰。4月の選抜体重別選手権では海老沼匡(パーク24)に内股で2度投げられて敗れているものの、おそらく五輪後初めてフルコンディションで参加した8月のアジア大会では直後にバクー世界選手権で王者となるアン・チャンリン(韓国)を下して優勝を飾っている。橋本が世界選手権の決勝でアンに敗れていることもあり、序列上も現在の両者の差はごく僅か。大野としては橋本不在の今大会に勝利して一気にアドバンテージを得たいところだ。

今大会に大野を脅かすような海外勢はエントリーしておらず、対抗馬は高校の先輩で抜群の投げの威力を持つ海老沼と、これまで数多くの試合で相手の良さを塗り潰して勝利してきた立川新(東海大3年)の2名。ドローの結果、大野は準決勝で立川、決勝で海老沼とそれぞれ対戦することとなった。

ライバルの橋本が欠場となった以上、この過酷な大会に大野が出場する意味はあまりないように思われるが、橋本は12月に行われるワールドマスターズへの出場を示唆しており、同大会への出場権を持たない大野としては是が非でもここで実績を積んでおきたい。復帰後はまだ全盛期ほどの圧倒的強さを見せていない大野が立川と海老沼という難敵2名を相手にどのような柔道を見せるのか。東京五輪に向けていよいよ第一線で本格始動する、大野の戦いぶりに注目だ。

【プールA】
第1シード:ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)
第8シード:イゴール・ヴァンドケ(ドイツ)
有力選手:ニコラス・デルポポロ(アメリカ)、アルテム・ホムラ(ウクライナ)、カン・ホンチョル(韓国)、ディルク・ファンティシェル(ベルギー)
日本代表選手:海老沼匡(パーク24)

【プールB】
第4シード:アルチュール・マルジェリドン(カナダ)
第5シード:ジャンサイ・スマグロフ(カザフスタン)
有力選手:マルセロ・コンティーニ(ブラジル)
日本代表選手:野上廉太郎(筑波大2年)

【プールC】
第2シード:トミー・マシアス(スウェーデン)
第7シード:ヴィクター・スクヴォトフ(UAE)
有力選手:エドゥアルド・バルボサ(ブラジル)
日本代表選手:立川新(東海大3年)

【プールD】
第3シード:ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)
第6シード:ビラリ・ジログル(トルコ)
日本代表選手:大野将平(旭化成)

■ 81kg級・今大会が出直しの永瀬貴規と佐々木健志に注目、アルバイラクを筆頭に豪華陣容がこれを迎え撃つ
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2015年の世界王者永瀬貴規

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投げ一発の威力は世界王者クラス、佐々木健志はここが正念場

(エントリー40名)

現在の81kg級は、メダルクラスの強豪が表彰台からこぼれんばかりにひしめき合い、大会ごとに上位入賞者の顔ぶれががらりと変わる、おそらく国際柔道競技史上初めてと言っていい大混戦時代を迎えている。20名強で構成されるトップ層全員に優勝から1回戦負けまでの可能性が等しくあり、その様まさしく「戦国」。9月のバクー世界選手権の覇者となったサイード・モラエイ(イラン)がその後僅か2か月の間にグランドスラム・アブダビ大会、グランプリ・ハーグ大会と既に2敗(負傷棄権含む)を喫していることがこの状況を顕著に物語っている。今大会はこの世界的状況の縮図、大勢の有力選手が参加しており、トーナメント全体を通して非常に見ごたえのある戦いが期待される。世界選手権同様「1試合も見逃せない」濃密陣容。

最注目ポイントはともに講道館杯で敗れて今大会で「出直し」を図る、永瀬貴規(旭化成)と佐々木健志(筑波大4年)の戦いぶり。永瀬は2015年の世界王者ながら昨年のブダペスト世界選手権で膝を故障。1年間の療養の後、実業個人選手権で準優勝を飾り競技復帰を果たしたが、講道館杯では初戦(2回戦)で同大会で内股「一本」で一蹴している春山友紀(自衛隊体育学校)に敗れた。一方、今年の前半一気にブレイクした佐々木はリオデジャネイロ五輪金メダリストのハサン・ハルモルザエフ(ロシア)を破るなどの活躍を見せて国際的にも絶大な評価を受けていたが、満を持して出場したアジア大会では自身の捨身技による「自爆」を2連発してなんと5位。講道館杯でも3回戦で長島啓太(日本中央競馬会)に本戦終了間際に強引に仕掛けた小内刈を透かされ「技有」失陥で敗北、形上は代表戦線から零れ落ちかねないところまで序列を下げてしまった。

怪我からの復帰過程の永瀬に、自身の身体能力を制御し切れず自滅が続いた佐々木と両者のバックグラウンドは異なるが、東京五輪まで2年を切り、かつ藤原崇太郎(日本体育大2年)が世界選手権準優勝と結果を残すなかで、双方もはや1度たりとも躓くことはできない。今回失敗すれば五輪挑戦がその時点でなくなりかねない大ピンチなのだ。眦決して臨むであろう、その戦いぶりに注目だ。

海外勢から特に注目したいのはバクー世界選手権3位のヴェダット・アルバイラク(トルコ)。聞き慣れない名前かと思うが、この選手はもとギリシャ籍のロマン・モストポウロスその人。ジョージアからギリシャ、そしてトルコへと移籍を繰り返し、今夏ついにブレイクを迎えた。持ち味は圧倒的な膂力と豪快な腰技。世界選手権を見る限りでは、純戦力での優勝候補筆頭はこの選手と考えて良いだろう。

今大会にはアルバイラク以外にももと世界王者アレクサンダー・ヴィーチェルツァク(ドイツ)、フランク・デヴィト(オランダ)ら世界大会メダルクラスの有力選手が数多く参加しており、それを知らずに観戦するのは非常にもったいない。下記に世界選手権の選手紹介ページのアドレスを貼っておくので、是非とも予習してからの観戦をお勧めしたい。

→バクー世界選手権81kg級有力選手紹介ページ

【プールA】
第1シード:フランク・デヴィト(オランダ)
第8シード:アレクサンダー・ヴィーチェルツァク(ドイツ)
有力選手:ヌグザリ・タタラシヴィリ(ジョージア)
日本代表選手:佐々木健志(筑波大4年)

【プールB】
第4シード:オトゴンバータル・ウーガンバータル(モンゴル)
第5シード:アンリ・エグティゼ(ポルトガル)
有力選手:ヤロミール・ムシル(チェコ)、イ・ヒジュン(韓国)
日本代表選手:永瀬貴規(旭化成)

【プールC】
第2シード:マティアス・カッス(ベルギー)
第7シード:サミ・シュシ(ベルギー)
有力選手:ロビン・パチェック(スウェーデン)、エティエンヌ・ブリオン(カナダ)、ゼベダ・レフヴィアシヴィリ(ジョージア)、イ・センス(韓国)
日本代表選手:小原拳哉(パーク24)

【プールD】
第3シード:ヴェダット・アルバイラク(トルコ)
第6シード:ディダル・ハムザ(カザフスタン)
有力選手:アッティラ・ウングヴァリ(ハンガリー)、アルファ=ウマ・ジャロ(フランス)、アレクシオス・ンタナツィディス(ギリシャ)、マッテオ・マルコンチーニ(イタリア)、スルジャン・ムルヴァイエヴィッチ(モンテネグロ)、ウラジミール・ゾロエフ(キルギスタン)
日本代表選手:佐藤正大(自衛隊体育学校)

※ eJudoメルマガ版11月22日掲載記事より転載・編集しています。

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