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52kg級は阿部詩、志々目愛、角田夏実が三つ巴の激戦、48kg級の近藤亜美は試練の配置・グランドスラム大阪2018第1日女子プレビュー

(2018年11月23日)

※ eJudoメルマガ版11月22日掲載記事より転載・編集しています。
52kg級は阿部詩、志々目愛、角田夏実が三つ巴の激戦、48kg級の近藤亜美は試練の配置
グランドスラム大阪2018第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級)
■ 48kg級・トーナメント下側に日本勢が密集、捲土重来を期す近藤亜美は国内ライバルと連戦
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昨年の世界王者、今年も世界選手権代表を務めた渡名喜風南

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アジア大会で銀メダルを獲得した近藤亜美

(エントリー19名)

本大会の常連であったジョン・ボキョン(韓国)とガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)の強者2名がともに出場を回避。例年の豪華な顔ぶれと比べると少し寂しい、心なしか階級の中心が日本勢からダリア・ビロディド(ウクライナ)に移ったことを感じさせる陣容となった。

ドロー結果は相当に偏っており、トーナメントの上側に有力な海外勢、下側に日本勢が固まって詰め込まれている。特に近藤亜美(三井住友海上)と遠藤宏美(ALSOK)が置かれたプールDが過酷、この2人はベスト8で互いに潰し合ったうえで、準決勝で渡名喜風南(パーク24)と戦わねばならない。もと世界王者で昨年度大会も制している近藤だが、今期はアジア大会で金メダルを逃して3週間前の講道館杯では表彰台にすら登れず。仮に今大会で結果を残せずば代表レースで大きく後退するどころか「一線」自体から下がらざるを得ない、まさに背水の陣である。近頃の淡白な戦いから一歩抜け出して、本来の持ち味である勝負師ぶりを発揮できるか、このあたりが結果を分けるポイントになるだろう。

対して、比較的優位な位置でプールDの勝者を待ち受ける渡名喜にとってはライバルと差をつける大きなチャンス。準々決勝のジュリア・フィゲロア(スペイン)戦を消耗少なく終えて次戦に備えたい。

ダリア・ビロディドという「ターゲット選手」が明確に存在する階級の状況を考えれば、今大会の結果がそのまま東京五輪を決めてしまうようなことはない。ただしリオデジャネイロ五輪後のこの階級を規定して来た「渡名喜と近藤によるツートップ体制」が転換期を迎えていることもまた間違いない。果たして渡名喜が一気に引き離すのか、それとも近藤が踏みとどまるのか。両者が直接対決で雌雄を決するとすれば準決勝、ここが世界選手権、そして五輪に向けた代表レースの最注目カードだ。

一方、トーナメント上側の山からは第1シードの2013年世界王者ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)の勝ち上がりが濃厚。寝技のイメージが強いが、近年では長身を生かした隅返など立技の威力も増してきている。ビロディドを除いた日本勢の最大のライバルは間違いなくこの選手であり、日本勢がビロディド追撃一番手の座を維持するためにも絶対に勝たせる訳にはいかない。日本勢で最初に戦うのは講道館杯王者の芳田真(比叡山高3年)。両者はともに初戦となる2回戦でマッチアップする。純戦闘力ではまだ厳しいように思うが、いまの芳田には実力差を越えて「何か」をやってのける面白さがある。現時点でどこまで戦えるのか非常に楽しみだ。

【プールA】
第1シード:ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
第8シード:カタリナ・メンツ(ドイツ)
日本代表選手:芳田真(比叡山高3年)

【プールB】
第4シード:メラニー・クレモン(フランス)
第5シード:カン・ユジョン(韓国)
有力選手:ガブリエラ・チバナ(ブラジル)

【プールC】
第2シード:渡名喜風南(パーク24)
第7シード:ジュリア・フィゲロア(スペイン)
有力選手:イ・ヘキョン(韓国)

【プールD】
第3シード:近藤亜美(三井住友海上)
第6シード:遠藤宏美(ALSOK)
有力選手:ヨアナ・ディオゴ(ポルトガル)、アンネ=ソフィー・ユラ(ベルギー)

■ 52kg級・阿部詩と志々目愛が準決勝で激突、角田夏実は敗戦歴あるブシャー、ペレイラと同サイドに配置
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9月の世界選手権で金メダルを獲得した阿部詩

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昨年の世界女王・志々目愛

(エントリー25名)

現役世界王者の阿部詩(夙川学院高3年)に昨年の世界王者・志々目愛(了徳寺学園職)、アジア大会王者の角田夏実(了徳寺学園職)と、現在の52kg級世界を牽引する日本勢3名が一同に会した。豪快な投げに寝技の決定力をプラスして全方位性を増している阿部、地力の差を乗り越える切れ味鋭い技を持つ志々目、巴投と腕挫十字固だけで全てを解決してしまう業師角田と、それぞれ非常に際立った個性を持っている。

組み合わせでは阿部と志々目が準決勝を争い、その勝者が決勝で角田夏実(了徳寺学園職)と対戦する予定となっている。それぞれの対戦成績は、阿部と志々目が阿部の4勝1敗、志々目と角田が志々目の3勝2敗、角田と阿部が角田の3勝。「三竦み」に近いこの相性関係に鑑みれば今回最も有利なのは実は角田。しかし、対海外勢48連勝中で絶対王者マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)にも勝利している志々目や同34連勝中の阿部とは違い、角田には海外勢に対してそこまで絶対的な強さはない。特にケンカ四つで間合いを取ってくる相手には分が悪く、準々決勝での対戦が濃厚なジェシカ・ペレイラ(ブラジル)には1敗、準決勝で対戦の可能性があるアモンディーヌ・ブシャー(フランス)には2敗といずれも負け越している。角田が決勝進出を果たすためには、この2名に前田千島(三井住友海上)も加わったトーナメント上側の山を勝ち上がらねばならず、これはなかなかに過酷なミッションと言える。

バクー世界選手権を制している阿部は今回優勝すれば来年の東京世界選手権の代表に内定する権利を持っており、阿倍の勢いと進化の速さを考えればこのまま一気に突き抜けてしまう可能性も高い。果たして阿部が東京五輪に向けてこのまま一気に走るのか、それともいずれかの選手がそれにストップをかけるのか。まずは阿部と志々目が雌雄を決する準決勝、そして阿部に対する「ジョーカー」の役割を務め得る角田の勝ち上がりに注目だ。

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角田夏実は8月のアジア大会で金メダルを獲得している

【プールA】
第1シード:アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
第8シード:アナ・ペレス=ボックス(スペイン)
有力選手:グルバダム・ババムラトワ(トルクメニスタン)
日本代表選手:前田千島(三井住友海上)

【プールB】
第4シード:ジェシカ・ペレイラ(ブラジル)
第5シード:角田夏実(了徳寺学園職)
有力選手:イレム・コルクマズ(トルコ)

【プールC】
第2シード:阿部詩(夙川学院高3年)
第7シード:ヨアナ・ラモス(ポルトガル)
有力選手:エストレヤ・ロペス=シェリフ(スペイン)、パク・ダソル(韓国)

【プールD】
第3シード:志々目愛(了徳寺学園職)
第6シード:エカテリーナ・グイカ(カナダ)

※ eJudoメルマガ版11月22日掲載記事より転載・編集しています。

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