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佐々木、永瀬ら81kg級は有力候補全滅、きょう発表予定のグランドスラム大阪出場権の行方は混沌・平成30年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会

(2018年11月3日)

※ eJudoメルマガ版11月3日掲載記事より転載・編集しています。
佐々木、永瀬ら81kg級は有力候補全滅、きょう発表予定のグランドスラム大阪出場権の行方は混沌
平成30年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
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81kg級2回戦、開始早々に永瀬貴規は春山友紀の一本背負投を食って「技有」失陥。

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3回戦敗退の佐々木健志はさすがに悄然

3日開幕した講道館杯全日本柔道体重別選手権大会、初日もっとも豪華な陣容であったはずの男子81kg級は、国際級の選手が次々敗れる波乱の展開となった。

第1シードのアジア大会代表・佐々木健志(筑波大4年)は3回戦で敗退。長島啓太(日本中央競馬会)を相手に残り3秒、これまで再三見せていた一本背負投に腕を抱えての小内刈で勝負に出て透かされ、自爆する形で「技有」を失った。これでアジア大会の2試合、2週間前の学生体重別団体決勝に続いて今夏から4回目の「自滅」、うち逆転負けが2度。試合後はさすがに「攻める柔道とともに、リスクを最小限に抑えることを詰めて考えなければいけない」と悄然としていた。

昨夏のブダペスト世界選手権で膝を負傷、手術を経て今年8月の全日本実業個人で復帰(2位)を果たした2015年世界選手権の覇者・永瀬貴規は初戦敗退。8月は内股「一本」で一蹴している春山友紀(自衛隊体育学校)を相手に開始7秒で一本背負投「技有」を失い、1分37秒に「一本」級の内股「技有」で追いついたものの以降は泥沼の消耗戦。息が上がってしまい、GS2分21秒、GS3分28秒と立て続けに「指導」を失い、総試合時間7分28秒「指導3」の反則で敗れた。直後報道陣の取材に応じると「まだこの短い時間で、頭の整理がつかない。出来ることを十分やって来たつもりだったが、練習と試合は違った。」と率直に語ってショックを隠し切れない様子だった。両者の対抗馬と目された丸山剛毅(パーク24)も初戦で東海大出身の佐藤佑樹(山形刑務所)に隅返「技有」で敗れた。

難しいのは、この大会が2019年東京世界選手権の一次予選を兼ねており、制度上は2020年東京五輪代表争いにおける実質上の「足切り」の大会であること。二次予選であるグランドスラム大阪(11月23日~25日、丸善インテックアリーナ大阪)の進出枠は「4」、既に権利を持つ世界選手権代表藤原崇太郎の枠を除けば「3」あるが、予選であるこの講道館杯の成績だけを考えれば佐々木と永瀬は落選。しかし選抜体重別で優勝し今季2度参加したワールドツアーでも強敵を投げまくってメダルを獲得(優勝、2位)している佐々木、世界チャンピオンの永瀬をこの時点で五輪争いから「外す」のは81kg級の強化事情からも、藤原が負傷で欠場濃厚であるということからも、現実的ではない。強化はどのような措置をとるのか、難しいかじ取りを迫られることになった。

もともと、代表争いの権利が二次予選で4名に絞られるというシステムはIJFのレギュレーション(地元開催のグランドスラムには1階級4名の出場が認められる)に沿ったもので、いわば日本がこの制度をうまく利用した形。この先も個々の階級の強化事情に「4名」が必ずしもマッチするとは限らない。将来的にはなんらか変更が考えられるのではないか、と思わず想像を巡らせてしまうほどの、81kg級の荒れぶりであった。

佐々木健志選手と、永瀬貴規選手のコメント要旨は下記。


文責:古田英毅

佐々木健志選手のコメント
「決め切るべきところで、決め切れませんでした。残り時間が少なかったので逆技を掛けて勝負をつけにいったのですが、不十分な形になり返されてしまった。自分の柔道は前に前に出続けることが長所ですが、それにはリスクが伴う。考えてはいたのですが、最後は見込みが甘かったです。稽古で技に入る前の作りの部分など練習していかなければいけない。まずはこの試合をしっかり冷静に判断します。攻める柔道とリスクを最小限に抑えることを詰めていきたいです」

永瀬貴規選手のコメント
「自分が弱かった。それだけです。最初に投げられて勢いを与えてしまった。怪我は徐々に良くなって来ていて、自分なりに出来ることをやって来ましたし、実業個人のときよりは良くなっていると思っていましたが、まだ足りなかった。思った以上に息が上がって、今までだったら詰めていたところで詰め切れず、逆にやられてしまった。最後は完全にスタミナ切れ。練習と試合の差を痛感していますし、試合の雰囲気にどこか飲まれた、試合勘が足りないところもあった。まだ終わったばかりで整理する力が自分にないのですが、課題を見つけてしっかり改善しなければいけない。応援してくれた皆さんに申し訳ない気持ちで一杯です。自分自身に、2020年に向けてここで勝てなかったら終わり、とプレッシャーを掛けて臨んだ大会でしたが、それにこたえる力が自分になかった。チャンスがあるかどうかわかりませんが、ある限りはそこに向かって頑張りたい」

取材:eJudo編集部
撮影:辺見真也

※ eJudoメルマガ版11月3日掲載記事より転載・編集しています。

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