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大阪府警察がアベック優勝、男子第一部と新設の女子の部をともに制す・明治150年記念平成30年度全国警察柔道大会(第70回)即日レポート

(2018年10月23日)

※ eJudoメルマガ版10月22日掲載記事より転載・編集しています。
大阪府警察がアベック優勝、男子第一部と新設の女子の部をともに制す
明治150年記念平成30年度全国警察柔道大会(第70回)即日レポート
取材:古田英毅/eJudo編集部
撮影:eJudo編集部

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男女アベック優勝を飾った大阪府警察

団体戦で警察柔道日本一を争う明治150年記念平成30年度全国警察柔道大会が22日、日本武道館で行われ、七人制で争う最高峰カテゴリの第一部では大阪府警察が優勝した。決勝は兵庫県警察を破った。

大阪府警察は2年ぶり21度目の優勝。大阪府警察は今年から新設された女子の部でも優勝を飾り、史上初の男女アベック優勝を達成することとなった

第一部の3位には警視庁が入賞。六人制で争う第二部は千葉県警察、五人制の第三部は岐阜県警察がそれぞれ優勝を飾った。

第一部の戦評と記録(準決勝以降4試合の対戦詳細)、女子の部の記録(予選リーグスコアと3位決定戦、決勝の対戦詳細)、第二部と第三部の記録(3位決定戦と決勝の対戦詳細)は下記。

■ 第一部
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準決勝、兵庫県警察の大将木下泰成が片山大旗を攻め続け逆転の「指導2」勝ちを決める

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準決勝、大阪府警察の副将西尾徹が警視庁・名垣浦佑太郎から払巻込「一本」

【決勝まで】

12チームがエントリーを許された最高峰カテゴリの第一部、決勝に進んだのは兵庫県警察と大阪府警察。

連覇を狙う兵庫県警察は予選リーグで佐賀県警察を6-0、鹿児島県警察を4-0で下す好スタート。勝負どころの準決勝は神奈川県警察を相手に先鋒戦と五将戦をともに「技有」優勢で落とし、5人消化の時点で0-2ビハインドという苦しい試合となったが、副将戦で辻本拓記が砂田勇登から背負投「一本」で勝利して反撃の狼煙。大将戦は木下泰成が片山大旗から2つの「指導」をもぎ取り、これで逆転。2-2の内容差で劇的な勝利を決め、今年も決勝の畳へと駒を進めた。

昨年度大会決勝で兵庫県警察に苦杯を喫した大阪府警察は、2年ぶりの優勝に向かって眦を決して試合に臨む。予選リーグは愛知県警察を5-1、広島県警察を3-0で破って1位勝ち抜け。警視庁とマッチアップした準決勝では五将戦を落として先制を許したが、続く中堅村上亮が森田晃弘から袖釣込腰「一本」で勝利してあっという間に同点。三将戦の引き分けを受けた副将戦では西尾徹が名垣浦佑太郎との組み手争いから、相手の叩き際を狙っての払巻込を決めてみごと「一本」。これで勝ち越すと、大将戦では倉橋功が橋高海人から隅落と横四方固の合技で一本勝ちをマークしてダメ押し。通算スコア3-1で勝利を決め、決勝へと駒を進めることとなった。

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決勝、大阪府警察の宮山翔太が福本元哉から「韓国背負い」で「技有」

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宮山はそのまま横四方固に抑え込んで合技の一本勝ち。

【決勝】

兵庫県警察 - 大阪府警察
(先)福本元哉 - 宮山翔多
(次)橋本大悟 - 村上洋平
(五)北浦大基 - 平井将太
(中)長尾翔太 - 村上亮
(三)寺本裕基 - 安田翔太
(副)辻本拓記 - 西尾徹
(大)木下泰成 - 倉橋功

先鋒(66kg級)戦は兵庫県警察・福本元哉が右、大阪府警察の宮山翔多が左組みのケンカ四つ。宮山横落などで攻めるが序盤の膠着の責を負わされる形で「指導」失陥、その後巻き込み潰れた福本にも偽装攻撃の「指導」が与えられて試合は終盤へ。福本が右背負投に抱きついておいての隅返、さらに右内股と試合を動かしに掛かるが宮山は冷静に潰してチャンスを伺い、3分半を過ぎたところで福本が片手の右内股を見せると、その戻る動作に合わせて「韓国背負い」。重心の降り際を狙われた福本は入りの深さに為すすべなく、転がって「技有」。宮山そのまま横四方固に抑え込んで3分44秒合技の「一本」。大阪府警察が値千金の先制点を得る。

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次鋒戦、大阪府警察の村上洋平が橋本大悟から小内刈「一本」

次鋒(81kg級)戦は兵庫県警察の橋本大悟が左、大阪府警察の村上洋平が右組みのケンカ四つ。のっけに村上が左一本背負投崩れの小内刈を見せるが、橋本はこれを潰すと以降は「ケンカ四つクロス」の形を起点に一方的に組んでは隅返、大外刈と攻撃。相手に攻めの作りを行う間を決して与えまいとの作戦だが、村上は落ち着いて対応。素早く寝技に移っては極めて積極的に攻め、橋本にプレッシャーを掛け続ける。そして2分11秒、一瞬橋本の集中が切れた隙を見逃さず組み際に片襟を差して左小内刈。ここまで一方的に形を作り続けた橋本だが、組み手争いを想定するところに一足飛びに撃ち込まれた「掛け」に一瞬反応が送れ、深々侵入を許す。村上有無を言わさず刈り倒し「一本」。大阪府警は早くも2点のリード。

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五将戦、兵庫県警察の北浦大基が平井将太から合技で一本勝ち。

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中堅戦、大阪府警察の村上亮が長尾翔太を絞め落とし「一本」

五将(81kg級戦)は兵庫県警察の北浦大基、大阪府警察の平井将太ともに右組みの相四つ。開始早々双方に「指導」。以後は平井が両襟を掴むなり体を相手の右にずらして横変形で組み、相手を引っ張り出すような形のまま右大外刈、右大内刈、内股と技を積む。北浦は背筋を伸ばして揺るがずも、常に右前隅に離れていくベクトルに力を掛けて組む相手に攻めあぐねている印象。終盤までほとんど技が出なかったが、しかし残り時間が20秒を切ったところで一撃。やや消耗した平井の重心移動の際を見極め、組み際に左足で出足払を閃かせ「技有」。そのまま袈裟固に抑え込んで合技「一本」、ワンチャンスを見事に生かした北浦の勝利スコアは2-1。兵庫県警察が1点差に詰め寄る。

反撃の狼煙を上げた兵庫県警察はここで巧者・長尾翔太が登場という好展開だが、この中堅戦(100kg級)は衝撃の結果。長尾が右背負投を連発するが、その2発目に村上亮が素早く反応。倒れ際に握った襟を首に食い込ませると、「腰絞め」で絞め上げる。村上の太い体幹がこれも太い長尾の首に密着したままギリリと圧し掛かり、異常な力が加わっている様子が外目にもありあり。ややあって長尾の体が伏せたままガクリと脱力、ベンチの「落ちた!」とのアピールの中、主審が長尾の意識が切れていることを確認して「一本」宣告。試合時間僅か44秒、村上の「一本」で大阪府警察が決定的な3点目を得る。

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三将戦、大阪府警察の安田翔太が寺本裕基から隅落「技有」。安田の勝利で大阪府警察の優勝が決定。

三将(100kg級)戦は兵庫県警察の寺本裕基が左、勝てばチームの勝利が決まる立場の大阪府警察・安田翔太が右組みのケンカ四つ。寺本開始早々に隅返に体を躍らせるが安田その体の外に身を捌いて透かし落とす。これはノーポイント判定だったが後のない立場の寺本は以後も左大内刈を中心に前進、一方リードが背景にある安田は無理をし過ぎずリーチを生かして釣り手で肩口を抱き、懐に入ろうとする相手を支釣込足で剥がしてはチャンスを伺う。残り51秒、寺本もはや勝負を掛けるほかなしと背中を抱いて左内股に打って出るが、相手が良く見えている安田は待ち構えていったん股中で捌き、次いで捲り返して隅落「技有」を得る。

寺本が背負投を放って前に出るももはや安田は応じず。安田に場外の「指導」、さらに残り1秒で同じく場外の「指導2」が与えられるが大勢には影響なし。この試合は安田の「技有」優勢による勝利に終わり、スコアは4-1。大阪府警察がこの時点で優勝を決めた。

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副将戦、西尾徹が背負投で辻本拓記を攻める

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大将戦、木下泰成の大外刈を倉橋功が持ち上げる

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大阪府警察は2年ぶりの優勝決定

副将戦(無差別)は兵庫県警察の辻本拓記が右、兵庫県警察・西尾徹が左組みのケンカ四つ。辻本の右背負投に西尾が左の担ぎで応じる形で試合が進むが、辻本は序盤のラッシュで消耗したか早々に減速。中盤双方に片手の「指導」が与えられ、西尾がしっかり仕事を全うした形でこの試合は引き分け。

大将戦(無差別)は兵庫県警察の木下泰成、大阪府警察の倉橋功ともに右組みの相四つ。双方が近い間合いでがっぷり組み合い、ここから巧みに袖を掴んだ木下が時折一方的な組み手を作り上げるという形で試合が進む。序盤に木下の大外刈を倉橋が腹上に抱え上げるという見せ場があったが、これは木下が両足でそのまま降りて攻防継続。

大枠双方が奥襟を掴んでがっぷり組み合ったまま、そして木下が時折放つステップを切っての支釣込足に倉橋が敢えて反応を殺したまま立ち続けるという形で、試合は比較的静かに進行。終盤に木下が片襟を掴んでの右足車、さらにいったん左に身を切っておいての「回り足車」を見せるが倉橋いずれも立ったまま封殺。最終盤に木下が引き手を抱き込んだ場面も倉橋軽挙せず敢えて持たせたまま我慢を続けて、この試合は引き分けで終了。通算スコア4-1で全7試合が終了し、大阪府警察が2年ぶり21度目の優勝を飾ることとなった。

大阪府警察 4-1 兵庫県警察
(先)宮山翔多〇合技(3:44)△福本元哉
(次)村上洋平〇小内刈(2:11)△橋本大悟
(五)平井将太△合技(4:04)〇北浦大基
(中)村上亮〇送襟絞(0:44)△長尾翔太
(三)安田翔太〇優勢[技有・隅落]△寺本裕基
(副)西尾徹×引分×辻本拓記
(大)倉橋功×引分×木下泰成(大)倉橋功×引分×木下泰成


大阪府警察は戦力も充実、なにより選手全員のまとまりが良く全戦通じて集中が途切れなかった。優勝チームにふさわしい戦いぶりであった。

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男子第一部優勝の大阪府警察チーム

【入賞者】 (エントリー12チーム)
優 勝:大阪府警察
準優勝:兵庫県警察
第三位:警視庁

※七人制(先鋒66kg級、次鋒81kg級、五将81kg級、中堅100kg級、三将100kg級、副将無差別、大将無差別)

大阪府警察・武村雄太監督のコメント
「勝因は、選手が頑張ってくれたことに尽きます。去年負けて(※決勝で兵庫県警察に0-2)いますし、1年間ずっとこの大会の優勝を目標にやってきました。西尾ら新戦力の加入で層も厚くなりました。大会直前、特別に何かやったわけではないですが、スタミナをつけることや、細かいことのチェックに気を配りました。監督になって2年目、1年目は負けましたがどうやら勝ててホッとしています。目標を達成して非常に良い気持ちです(笑)。(-敢えて1人、MVPを挙げるとすれば?)全員にあげたいですね。接戦もありましたし、ポイントポイントで皆が的確に必要な仕事をしてくれたことが優勝に繋がったと思いますので。主将の中村を中心に選手も、スタッフも含めて本当によくまとまっていたチームだと思います。」

【予選リーグ】

兵庫県警察 3-0 佐賀県警察
兵庫県警察 4-0 鹿児島県警察
佐賀県警察 3-3 鹿児島県警察

愛媛県警察 ③-3 埼玉県警察
神奈川県警察 3-0 埼玉県警察
神奈川県警察 2-0 愛媛県警察

警視庁 ②-2 福岡県警察
警視庁 3-1 熊本県警察
福岡県警察 4-1 熊本県警察

愛知県警察 5-0 広島県警察
大阪府警察 5-1 愛知県警察
大阪府警察 3-0 広島県警察

【準決勝】

兵庫県警察 ②-2 神奈川県警察
(先)福本元哉△優勢[技有・背負投]〇吉田惟人
(次)田原仁志×引分×小野瀬拓見
(五)北浦大基△優勢[技有・背負投]〇竹内刀麻
(中)長尾翔太×引分×中西努
(三)寺本裕基×引分×宮崎賢司
(副)辻本拓記〇背負投(2:03)△砂田勇登
(大)木下泰成〇優勢[僅差]△片山大旗

大阪府警察 3-1 警視庁
(先)宮山翔多×引分×西山祐貴
(次)平井将太×引分×鎌田嵩平
(五)村上洋平△大内刈(2:03)〇山下諒輔
(中)村上亮〇袖釣込腰(0:58)△森田晃弘
(三)安田翔太×引分×木下智貴
(副)西尾徹〇払巻込(2:01)△名垣浦佑太郎
(大)倉橋功〇合技(2:45)△橋高海人

【三位決定戦】

警視庁 2-1 神奈川県警察
(先)西山祐貴×引分×吉田惟人
(次)鎌田嵩平〇優勢[技有・大内刈]△三浦拓見
(五)山下諒輔〇縦四方固△竹内刀麻
(中)木下智貴×引分×古田秀州
(三)森田晃弘×引分×宮崎賢司
(副)橋高海人△両者反則負(3:29)△砂田勇登
(大)名垣浦佑太郎△反則[指導3](3:33)〇白本周太郎

【決勝】

大阪府警察 4-1 兵庫県警察
(先)宮山翔多〇合技(3:44)△福本元哉
(次)村上洋平〇小内刈(2:11)△橋本大悟
(五)平井将太△合技(4:04)〇北浦大基
(中)村上亮〇送襟絞(0:44)△長尾翔太
(三)安田翔太〇優勢[技有・隅落]△寺本裕基
(副)西尾徹×引分×辻本拓記
(大)倉橋功×引分×木下泰成(大)倉橋功×引分×木下泰成

■ 女子の部
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女子第一部優勝の大阪府警察チーム

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決勝、中堅戦で松本千奈津が下沢由季から3つ目の「指導」を奪う

(エントリー7チーム)

【入賞者】
優 勝:大阪府警察
準優勝:埼玉県警察
第三位:警視庁

※先鋒52kg級、中堅63kg級、大将無差別

大阪府警察・林広志監督のコメント
「嬉しいです。藤原が大将に座って安定していたことが大きかったですが、なにより全員が力を出し切ってくれました。」

【予選リーグ】

大阪府警察 3-0 静岡県警察
警視庁 3-0 静岡県警察
大阪府警察 1-0 警視庁

埼玉県警察 3-0 長野県警察
神奈川県警察 ①-1 沖縄県警察
神奈川県警察 3-0 長野県警察
埼玉県警察 2-0 沖縄県警察
埼玉県警察 2-0 神奈川県警察

【三位決定戦】

警視庁 3-0 神奈川県警察
(先)増田沙由美〇合技(3:00)△神山悠香
(中)森加奈〇優勢[僅差]△吉田百華
(大)髙松彩香〇払腰(1:27)△土屋亜希帆

【決勝】

大阪府警察 1-0 埼玉県警察
(先)柴田紗希×引分×米田愛理子
(中)松本千奈津〇反則[指導3](3:00)△下沢由季
(大)藤原恵美×引分×矢澤紗瑛

■ 第二部
(エントリー18チーム)

【入賞者】
優 勝:千葉県警察
準優勝:宮崎県警察
第三位:新潟県警察

※六人制(先鋒66kg級、次鋒81kg級、四将100kg級、三将100kg級、副将無差別、大将無差別)

【三位決定戦】

新潟県警察 2-1 石川県警察
(先)永野雅人×引分×清田佳介
(次)佐藤拓哉×引分×藤田武志
(四)佐藤大樹〇優勢[技有・大内刈]△道場真之介
(三)佐藤広育×引分×北山彰
(副)五十嵐遼介〇優勢[技有・大内刈]△三井亮佑
(大)髙山博史△優勢[僅差]〇澤建志郎

【決勝】

千葉県警察 3-1 宮崎県警察
(先)松本拓×引分×田原知明
(次)細谷京亮〇合技(2:40)△大畑侑介
(四)地﨑亮祐〇反則[指導3](3:02)△山平隆太
(三)多田一輝△優勢[技有・帯取返]〇猪俣省一郎
(副)平野貴之×引分×児玉貢輔
(大)加藤博剛〇巴投(1:16)△長友幹斉

■ 第三部
(エントリー18チーム)

【入賞者】

優 勝:岐阜県警察
準優勝:富山県警察
第三位:三重県警察

※五人制(先鋒66kg級、次鋒81kg級、中堅100kg級、副将無差別、大将無差別)

【三位決定戦】

三重県警察 2-1 和歌山県警察
(先)川瀬英徳△横四方固(3:40)〇前田卓馬
(次)廣瀬篤郎×引分×野手健志
(中)山田裕也〇崩上四方固(2:59)△山本雄一
(副)加藤翔弥〇合技(1:24)△藁科裕也
(大)明石弘平×引分×橋詰一輝

【決勝】

岐阜県警察 2-1 富山県警察
(先)山田竜平×引分×塚田恭士
(次)篠田智史×引分×角谷将司
(中)小林大介〇大内返(2:03)△蛯谷和陽
(副)岩﨑渉〇合技(2:00)△前田伸司
(大)菅野達彦△反則[指導3](3:37)〇弘瀬優太

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