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【バクー世界柔道選手権2018特集】ライバル全員逆サイドに回る最高の配置、朝比奈沙羅のミッションは優勝以外になし・女子78kg超級直前展望

(2018年9月25日)

※ eJudoメルマガ版9月25日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】ライバル全員逆サイドに回る最高の配置、朝比奈沙羅のミッションは優勝以外になし
女子78kg超級直前展望
→バクー世界柔道選手権2018組み合わせ
→特設ページ・バクー世界選手権2018完全ガイド

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日本代表の朝比奈は最高の組み合わせを引いた

エントリーは33名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手配置の変更はなし。

優勝候補筆頭の朝比奈沙羅(パーク24)は、これ以上ない最高の配置を引いた。優勝争いのライバルと目される選手は全員逆側に置かれ、控えめに言っても決勝進出は確実。そこまでは最低限のミッションだ。強いて気になるところを挙げれば7月のグランプリ・ザグレブでまさかの敗戦を喫したカイラ・サイート(トルコ)がベスト8で当たる位置に置かれていることだが、そもそも朝比奈と当たる前にベアトリス・ソウザ(ブラジル)に敗れる可能性が高く、仮に対戦することになっても実力差を考えると2連敗は現実的に考えにくい。

一方、トーナメント上側のプールAはまさに「地獄」、恐ろしい組み合わせ。まず初戦(2回戦)でキム・ミンジョン(韓国)とイダリス・オルティス(キューバ)の金メダル候補2人による対決が組まれた、さらに直下の位置にはワン・ヤン(中国)が入っており、上記の勝者と3回戦で対戦することに。当たり前だがここを生き残ることが出来るのはたったの1人であり、敗れた場合には敗者復活戦に進むことすら出来ずに大会を去らねばならない。勝敗予想としては、①全選手がその力の「平均値」を出しあった場合にはキムの勝ち上がりが濃厚、②オルティスがキムに勝利するにはロンドン‐リオ期に見せていたような全盛期レベルのパフォーマンスを発揮する必要がある、ということになる。そしてさらに、③オルティスが勝ち上がったとすれば(=全盛期レベルのコンディションにあれば)その時点で優勝候補の一番手は朝比奈からこの選手に移る、というトーナメント全体を揺らすシナリオ分岐が待っている。

トーナメントが順当に進んだ場合の決勝カード予想は、キム対朝比奈。両者の対戦成績は朝比奈の実に3勝0敗。朝比奈がキムのようなアスリート体型の選手を得意としていることからも、敗れることは考えにくい。両袖の袖釣込腰にだけ注意しつつ、じっくりと戦いたい。

朝比奈は国内で素根輝(南筑高3年)から強烈な突き上げを受けており、現在朝比奈が2連敗中。今大会の出場も直接対決に勝ったわけではなく、過去の実績を評価されてのものだ。今回優勝することが出来ればグランドスラム大阪も勝ってそのまま東京五輪まで逃げ切るルートが開けるが、一方で優勝を逃した場合には現在素根に対して持っているアドバンテージ全てを失うことになる。この意味では今大会は背水の陣とチャンスの両方の性質を持つ、東京五輪に向けた大きなターニングポイント。オルティスという不確定要素はあるものの、ミスさえしなければ十分優勝可能な陣容、組み合わせとなっており、どちらかと言うとチャンスとしての割合が多い。優勝以外に意味はなし。朝比奈も当然そのことを理解しているはずであり、気迫あふれる戦いを見せてくれるはずだ。

【プールA】
第1シード:キム・ミンジョン(韓国)
第8シード:エリザヴェータ・カラニナ(ウクライナ)
有力選手:イダリス・オルティス(キューバ)、ワン・ヤン(中国)

勝ち上がり候補はキム・ミンジョン(韓国)も、最高到達点を競った場合にはイダリス・オルティス(キューバ)が勝ち上がる可能性が高い。詳細は全体の展望を参照されたし。

【プールB】
第4シード:マリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)
第5シード:マリーナ・スルツヤ(ベラルーシ)
有力選手:アン=ファトウメタ・ムバイホ(フランス)、カロリン・ヴァイス(ドイツ)、ニヘル・シェイキ=ロウホウ(チュニジア)、サラ・アドリントン(イギリス)

準々決勝のカード予想はマリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)対ニヘル・シェイキ=ロウホウ(チュニジア)。ニヘル・シェイキ=ロウホウは2回戦で同じく捨身技の使い手であるマリーナ・スルツヤ(ベラルーシ)と対戦予定。勝敗が揺れるとしたらここ1つだ。ただし、どちらが勝ち上がったとしても、直近2大会でいずれも表彰台に上がって好調のアルセマンに勝つことは難しいだろう。アルセマンの勝ち上がりを推したい。

【プールC】
第2シード:ラリサ・セリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
第7シード:イリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)
有力選手:アナマリ・ヴェレンセク(スロベニア)

ラリサ・セリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)とイリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)の山。キンゼルスカは高い攻撃力の反面スタミナ面に大きな課題があり、同じく両組みで、巻き込み掛け潰れによる「凌ぐ戦い」の引き出しがあるセリッチに勝つのは厳しいと予想する。よって、勝ち上がり候補はセリッチ。

ただしこの選手の初戦の相手には昨年78kg級から階級を上げたアナマリ・ヴェレンセク(スロベニア)が置かれている。直近の対戦となった7月のグランプリ・ザグレブではヴェレンセクが「指導3」で勝利しており、今回も揉める可能性大。ヴェレンセクが勝ち上がった場合には相性的にキンゼルスカの巨体が生きることとなり、このシナリオ進行でのベスト4進出者はキンゼルスカを推したい。とはいえ、いずれが勝ち上がった場合にも朝比奈に勝利することは困難なはずだ。

【プールD】
第3シード:朝比奈沙羅(パーク24)
第6シード:ベアトリス・ソウザ(ブラジル)
有力選手:ハン・ミジン(韓国)、カイラ・サイート(トルコ)、スー・シン(中国)

朝比奈沙羅(パーク24)の勝ち上がりが極めて濃厚。詳細は全体の展望を参照されたし。

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※ eJudoメルマガ版9月25日掲載記事より転載・編集しています。

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