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【バクー世界柔道選手権2018特集】原沢久喜は最激戦区からスタート、強敵不在の山に配された小川雄勢と組み合わせの明暗分かれる・男子100kg超級直前展望

(2018年9月25日)

※ eJudoメルマガ版9月25日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】原沢久喜は最激戦区からスタート、強敵不在の山に配された小川雄勢と組み合わせの明暗分かれる
男子100kg超級直前展望
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原沢久喜は最激戦区に配置

エントリーは41名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手配置の変更はなし。

注目のドロー。シード外に漏れた優勝候補の位置は、原沢久喜とオール・サッソン(イスラエル)がプールB、小川雄勢(明治大4年)がプールC。

プールBの原沢とサッソンはともに上側の山に詰め込まれ、シード選手のラフェエル・シウバ(ブラジル)も含めた3人が3回戦までで潰しあうことに。まず2回戦で原沢とシウバが対戦、その勝者が準々決勝進出を賭けてサッソンと争うことになる。
勝ち上がりの候補は原沢。左足の負傷により7月に出場予定だったグランプリ・ザグレブを欠場しており、大会出場は4月の全日本選手権以来となる。コンディションを測る場としてシウバ、そしてサッソンとの連戦という舞台設定は過酷過ぎるが、逆にいえば、ここを勝ち抜けられるだけのコンディションにあれば、優勝に十分届き得る仕上がりということになるだろう。
下側の山からはウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)の勝ち上がりが濃厚だが、原沢、シウバ、サッソンのいずれが上側を勝ち上がったとしてもこの選手に敗れることはないはずだ。原沢としてはなんとしてもここを勝ち上がり、準決勝で今後東京五輪まで有力なライバルの一人になるであろうグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)と手合わせしておきたいところ。両者の対戦については国際大会における形上の序列(現時点で海外の関係者はツシシヴィリを上と規定しているはず)は関係なし。原沢が国内の試合で熊代佑輔(ALSOK)のようなアスリート体型で担ぎ技もある、かつ競技レベルの高い選手を得意としていることを考えれば、原沢の勝利を予測したい。

一方、小川が置かれたプールC下側の山に配された強豪は、シード選手のヤヴァド・マージョウブ(イラン)ただ1人のみ、しかもそのマージョウブも上位陣の中では下から数えた方が早い選手。明らかな好配置だ。上側の山を勝ち上がってくるであろうダヴィド・モウラ(ブラジル)も柔道が丁寧な正統派であり、小川にとっては戦いやすい相手のはず。もはや自身のミス以外での敗退は考えにくく、ベスト4進出までは最低限のミッションだと言えるだろう。準決勝ではルカシュ・クルパレク(チェコ)かナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)との対戦が濃厚だが、小川以上の大型選手で前回対戦時には「指導3」の反則で敗れているクルパレク、小川の苦手な「動き回るパワーファイター」の1つの極まりであるナイダンと、いずれも厳しい戦いが予想される。小川得意の圧殺戦法のみでここを勝ち上がることは難しく、4月からここまでの上積み、具体的にはどこまで投げを磨いてこられたかが試されることになるだろう。全日本選手権後には自身「投げる技を磨く必要がある」と口にしており、進化した姿に期待だ。

国内の100kg超級は昨年までトップを走っていた原沢と王子谷剛志(旭化成)の国際的な成績が低迷したことにより、小川、影浦心(日本中央競馬会)、さらにはその下の層の選手にまでチャンスがある混沌とした状況。王子谷がアジア大会の優勝に失敗したこともあり、その傾向は一層加速したと言えるだろう。ここで原沢と小川のどちらかが優勝すれば、一気に抜け出すことが可能だ。いずれかが優勝して国内一番手の地位を得るとともに、日本に2008年以来となる最重量級タイトルを持ち帰るのか、それとも国内の代表争いがより混戦傾向を強め、かつ100kg超級における日本の存在感がさらに減じることになるのか。原沢と小川のプライド溢れる戦いぶりに期待したい。

有力選手の配置、各プールのひとこと展望は下記。

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小川雄勢は好配置。ベスト4進出までは最低限のミッション

【プールA】
第1シード:グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)
第8シード:ロイ・メイヤー(オランダ)
有力選手:ダニエル・ナテア(ルーマニア)、ヤキフ・ハモー(ウクライナ)、ファイセル・ヤバラー(チュニジア)

勝ち上がり候補はグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)。実は苦手としている自身と同じタイプの選手はおらず、余程の不調でなければまず負けないはずだ。

【プールB】
第4シード:ラファエル・シウバ(ブラジル)
第5シード:ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)
有力選手:オール・サッソン(イスラエル)、アンディー・グランダ(キューバ)、ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
日本代表選手:原沢久喜(無所属)

勝ち上がり候補は原沢久喜。ただし、組み合わせの過酷さに鑑みれば確実とまでは言えない。詳細は全体の展望を確認されたい。

【プールC】
第2シード:ダヴィド・モウラ(ブラジル)
第7シード:ヤヴァド・マージョウブ(イラン)
有力選手:ベクムロド・オルティボエフ(ウズベキスタン)
日本代表選手:小川雄勢(明治大4年)

強豪少き山。勝ち上がりの候補は小川雄勢(明治大4年)。詳細は全体の展望を確認されたい。

【プールD】
第3シード:ルカシュ・クルパレク(チェコ)
第6シード:マチェイ・サルナツキ(ポーランド)
有力選手:ヘンク・フロル(オランダ)、ベクボロト・トクトゴノフ(キルギスタン)、ナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)、オレクサンドル・ゴルディエンコ(ウクライナ)、ウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)

実力者多数の激戦区。上側の山にはルカシュ・クルパレク(チェコ)、ヘンク・フロル(オランダ)、ナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)のもと100kg級勢が詰め込まれ、同窓会的な様相を呈している。最近の試合の様子を見る限りではナイダン優位と見るが、クルパレクとの長短リーチ差対決は様相読み難し。両者の対戦は100kg級時代に2度組まれており、成績は1勝1敗。どちらが勝ったとしても、小川にとっては相当に厳しい相手となるだろう。

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