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【バクー世界柔道選手権2018特集】大野陽子と新井千鶴の配置分かれて対戦予定は決勝、新井は難敵と連戦の過酷な配置・女子70kg級直前展望

(2018年9月23日)

※ eJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】大野陽子と新井千鶴の配置分かれて対戦予定は決勝、新井は難敵と連戦の過酷な配置
女子70kg級直前展望
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2017年グランドスラム東京決勝で戦った大野陽子と新井千鶴。今回も決勝での対戦に期待。

エントリーは46名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手配置の変更はなし。

シードから漏れた優勝候補2名は、大野陽子(コマツ)がプールD、ジュリ・アルベール(コロンビア)がプールBにそれぞれ配された。

アルベールが引いたプールBは新井千鶴(三井住友海上)がBシード位置に座る山、両者は準々決勝で対戦予定となっている。新井の引きの悪さはこれに留まらず、初戦からいきなりグランプリ・フフホトで敗れたジェンマ・ハウエル(イギリス)という因縁の相手とマッチアップすることとなった。前回の対戦は明らかな格下に両袖で粘られてそのまま「指導3」で敗れるというこのところの新井の混迷ぶりを象徴する戦いになったわけだが、合宿での練習を観察する限りこの手の相手に対する具体的な対抗策はしっかりと用意されている様子。豪快な一発で投げつけて厄を落とし、2連覇に向けて勢いをつけたいところだ。

以降は3回戦で昨年の世界ジュニア王者ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)、そして前述の通り準々決勝でライバルのアルベールと対戦予定。いずれも一筋縄ではいかない難敵だが、正面から組んでの力比べでは新井が圧倒的に有利。この力関係が明確すぎるゆえ、相手は当然何らかの対策を持って臨んで来ると思われる。新井が昨年のような地力での力押しだけでこれを粉砕できるとは限らない。どれだけの引き出しを上積みして今大会を迎えたのか、ここまでの準備時間に投下した稽古と思考の密度が示されることになるだろう。ただし苦戦することはあっても勝敗自体は揺るがないと予想、新井の勝ち上がりを推しておきたい。準決勝の相手はマリア・ポーテラ(ブラジル)が濃厚だが、こちらも低重心でなかなか飛ばない難敵。過去の対戦では4戦0敗と大きく勝ち越しているものの毎回競った試合となっており、今回もタフな戦いとなることは確実。無理やり仕掛けてカウンターを食う以外に敗れるシナリオは見当たらないが、これに嵌らないよう丁寧に戦って欲しい。

一方、大野が引いたプールDはアンナ・ベルンホルム(スウェーデン)とアッスマ・ニアン(モロッコ)がシードを務める山。どちらも大野の相手になるようなレベルではなく、加えてノーシード位置にも特筆すべき選手は配されていない。大野は2回戦でベルンホルム、準々決勝でニアンとそれぞれ対戦予定だが、いつも通り落ち着いて戦えば危ない場面なく勝利することが出来るだろう。隣のプールCの顔ぶれからすると準決勝の相手はマリー=イヴ・ガイ(フランス)となる可能性が高い。この選手は7月のグランプリ・ザグレブ決勝で敗れている因縁の相手。その際はGS延長戦までもつれ込む接戦であったが、今回も似たような展開になることが十分予想される。ここが決勝までで唯一の勝負どころ。序盤戦の消耗を出来る限り抑えてこの準決勝の一番に備えたい。

国内の70kg級は現在大野と新井がほとんど横並びで代表を争い、その少し下の位置に付かず離れず新添左季(山梨学院大4年)がつけているという状況。新井の優位は世界王者の称号と国際大会における安定した強さということになるが、後者は直近の2大会でいずれも優勝出来ていないことで明らかに揺らいでおり、前者の保持には当たり前だが今回の優勝が必須。もしこれを失った場合にはもともと直接対決で新井に分が良い大野が有利という構図が前提条件として70kg級の版図を規定し、さらに大野が世界王者となった場合には、具体的にそのままグランドスラム大阪を制して来年の代表内定まで一気に到達してしまう可能性が非常に高い。

とはいえ大野の側も絶対的に優位というわけではなく、今大会で結果を残せなかった場合には「国際大会には難がある」という評価がほぼ確定してしまい、せっかくここまで詰めた新井との差を再び離されてしまうことになる。東京五輪までの時間を考えると、一から新井に挑戦しなおす時間は残されていないと考えるのが普通だろう。

今大会は両者にとって東京五輪に直接影響、どころかそのまま代表を事実上決めかねないまさしく正念場。この決着は是非とも決勝、世界選手権大会の最終戦という最高の舞台での、直接対決でつけてもらいたい。

有力選手の配置、各プールのひとこと展望は下記。

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連覇を狙う新井千鶴

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日本の第1代表として乗り込む大野陽子

【プールA】
第1シード:マリア・ポーテラ(ブラジル)
第8シード:ケリタ・ズパンシック(カナダ)
有力選手:ダリア・ポゴゼエレッツ(ポーランド)、マリア・ペレス(プエルトリコ)、ジョン・ヘジン(韓国)、マリア・ベルナベウ(スペイン)

マリア・ポーテラ(ブラジル)の勝ち上がりが濃厚。昨年の準優勝者マリア・ペレス(プエルトリコ)と2015年大会の準優勝者マリア・ベルナベウ(スペイン)が配されているが、地力の高さと豊富な攻撃手段を兼ね備えたポーテラの全方位的な強さを乗り越えるだけの引き出しは持っていないと思われる。

【プールB】
第4シード:サンネ・ファンダイク(オランダ)
第5シード:新井千鶴(三井住友海上)
有力選手:ツェンドアユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)、ジュリ・アルベール(コロンビア)、ジェンマ・ハウエル(イギリス)、ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)

勝ち上がり候補は新井千鶴(三井住友海上)。詳細は全体の展望を参照されたい。

【プールC】
第2シード:マリー=イヴ・ガイ(フランス)
第7シード:サリー・コンウェイ(イギリス)
有力選手:アレナ・プロコペンコ(ロシア)、サビナ・ゲルチャク(ハンガリー)、エルビスマール・ロドリゲス(ベネズエラ)、ミヘイラ・ポレレス(オーストリア)

優勝候補の強豪が誰も配置されていない、逆の意味での激戦区。とはいえマリー=イヴ・ガイ(フランス)とサリー・コンウェイ(イギリス)による準々決勝まではほぼ確定的だ。対戦成績はガイが3勝1敗と大きく勝ち越しているが、敗れた1試合はコンウェイが得意の寝技に引き込んで勝利したもの。ここではガイの勝ち上がりと予想するが、コンウェイの飛び道具的な寝技スキルの高さを考えると、アップセットの可能性も十分にあると言えるだろう。

【プールD】
第3シード:アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)
第6シード:アッスマ・ニアン(モロッコ)
有力選手:グルノザ・マトニヤゾワ(ウズベキスタン)
日本代表選手:大野陽子(コマツ)

大野陽子(コマツ)の勝ち上がりが濃厚。詳細は全体の展望を参照されたい。

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