PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

大成中が3年ぶりに頂点、大会男女アベック優勝を達成・平成30年度マルちゃん杯全日本少年柔道大会中学生男子の部レポート

(2018年10月05日)

※ eJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。
大成中が3年ぶりに頂点、大会男女アベック優勝を達成
平成30年度マルちゃん杯全日本少年柔道大会中学生男子の部レポート
3カテゴリで少年柔道日本一を争う平成30年度マルちゃん杯少年柔道大会、中学男子は北海道(6)、東北(6)、関東(12)、中部(6)、近畿(5)、中国・四国(7)、九州(6)の合計48チームのトーナメント戦で優勝が争われた。戦前の予想通り、昨年優勝の国士舘中(東京)、今春の近代柔道杯を制した大蔵中(福岡)、そして、今夏の全国中学校柔道大会で優勝を果たした埼玉栄中(埼玉)と準優勝の大成中(愛知)の4校が順当に準決勝進出。
接戦の末、決勝には大成中と大蔵中が進出。大成中が2-1で大蔵中をくだし、3年ぶり6度目の優勝を成し遂げた。大成は直前に行われた中学生女子の部でも優勝を果たしており、アベック優勝となった。

戦評および対戦結果、監督のコメントは以下の通り。

大会日時:2018年9月23日 於:東京武道館
取材・文:eJudo編集部
撮影:辺見真也

■ 戦評
eJudo Photo
準決勝、大蔵中の中堅甲木碧が国士舘中・横手和輝から隅落「技有」

eJudo Photo
3回戦、大成中の先鋒三並壮太が金目中・五十嵐健太から払腰「一本」

【決勝まで】

12月のサニックス旗で国士館中が優勝(2位は大成中)して始まった今シーズンの中学男子カテゴリ。3月の近代柔道杯は同大会で3位だった大蔵中が優勝し、2位が香長中(高知)、3位が金目中(神奈川)と国士舘中(東京)。そして迎えた8月の全国中学生柔道大会は、埼玉栄中(埼玉)が決勝で大成中を破って優勝し、3位は大蔵中と崇德中(広島)。最終戦である今大会のメインキャストを張ると目されたのは、ここで名前が挙がった強豪校たち。

組み合わせから見た今大会の勝ち上がり候補は、Aブロックが国士舘中と崇徳中、Bブロックは大蔵中、Cブロックは埼玉栄中、Dブロックは大成中。

このうち大蔵中、埼玉栄中、大成中は順当にベスト4へ。強豪2校が配されたAブロックは、国士舘中と崇徳中が準々決勝で対戦。接戦の末2-2の内容で国士舘中が勝利し準決勝へ駒を進めた。崇徳は、先鋒の不戦敗が痛かった。

国士舘中と大蔵中、埼玉栄中と大成中の間で争われた準決勝。まず国士舘中と大蔵中の戦いは、大蔵中が中堅・甲木碧と副将・藤本偉央の2人のポイントゲッターが着実に勝利を挙げ先んじて2点を確保。国士舘中の大将・入来院大樹が登場する前に勝負を決めた。最終スコアは2-1であった。

全中の決勝カードの再戦となった埼玉栄中と大成中の一戦は、大成中が「負ける要素を減らして勝ちにつなげる」(渡辺風吹監督)との方針のもとしぶとく戦い、1-1の代表戦の末に辛勝。大成中にとっては、抽選で選ばれた代表戦が次鋒枠、全中81㎏級チャンピオンの菊池駿星に当たったことも幸運だった。

この結果、決勝は大蔵中と大成中の対戦となった。大蔵中は近代柔道杯に続く「二冠」、大成は悲願の今季初優勝を目指す。

eJudo Photo
先鋒戦。大成・三並壮太が大蔵・鷲海和輝から大内刈で「技有」奪取。

eJudo Photo
次鋒戦、大成・菊池駿星の出足払に小澤陸斗は横倒しとなり「技有」

【決勝】

大成中学校 - 大蔵中学校
(先)三並壮太 - 鷲海和輝
(次)菊池駿星 - 小澤陸斗
(中)中山康 - 甲木碧
(副)中田裕大 - 藤本偉央
(大)柘植元嗣 - 石川諒太郎

両チームのポイントゲッター、同タイプの好選手の対決となった先鋒戦は大成・三並壮太が左、大蔵・鷲海和輝が右組みのケンカ四つ。序盤から激しい大内刈の打ち合い。さらに、三並が大内刈から左内股に変化すれば、鷲海も右大内刈で対抗し、序盤は互角の展開。終盤になって、三並が場外際でひときわ思い切りよく左大内刈に入ると、鷲海の身体は大きく崩れて「技有」。三並はそのまま上四方固に入るがすぐに解けて「待て」。勢いに乗る三並は、その後も、フェイントの出足払、内股、大内刈と攻め込み、やや劣勢になった鷲海は終了間際に大内返で三並をうつ伏せにするも、ポイントにはならずにタイムアップ。貴重な先取点は大成が得ることとなった。

次鋒戦、大成は前戦の代表戦で一本勝ちし、チームを決勝に導いた大成・菊池駿星が登場。菊池はこの試合も序盤から積極的、開始29秒に送足払で「技有」を奪うと、その後は、大蔵・小澤陸斗の内股などの反撃をしっかりと防いで優勢勝ち。大成中が2-0とリードを広げた。

eJudo Photo
中堅戦、大成・中山康と大蔵・甲木碧は両者攻め合うも引き分け

eJudo Photo
副将戦、大蔵・藤本偉央が大成・中田裕大を攻め込み「指導3」まで得る

中堅戦は大成・中山康、大蔵・甲木碧のポイントゲッター対決。大蔵中としてはなんとしてもここで1点を返したいところ。体格的には中山が90㎏、甲木が117㎏と甲木が優るも、中山は小刻みに動いて出足払を繰り出し、甲木が思うように技を出せないまま時間が推移。途中、技の出ない両者に「指導」が与えられるも、その後も展開に大きな変化はなく4分が終了。この試合は引き分けとなり、大成が勝利を大きく引き寄せる。

副将戦。いよいよ後のなくなった大蔵中は、副将の藤本偉央が登場。ここまでの試合すべてで一本勝ちしている藤本は好調、風格を感じさせる構えから内股を仕掛けながら圧力を掛けると、中田劣勢となり、51秒、2分7秒と組ませない咎で立て続けに「指導」。さらに組み勝った藤本が圧力を掛けると、中田はそのまま場外に出てしまい3つ目の「指導」。中田の反則負けで藤本の勝利が決まり、大蔵中が1点を返す。スコア2-1で勝敗の行方は大将戦に委ねられることとなる。

大将戦は体格的にはほぼ互角、大蔵中の石川諒太郎が右、大成・柘植元嗣が左組みのケンカ四つ。なんとか一本勝ちでタイに持ち込み、代表戦でのエース甲木登場という展開に繋ぎたい石川だったが、しっかりと組んで正対する柘植に隙を見いだせず、逆に払腰などで攻めてくる柘植に対して後手を踏む印象。終盤、石川が必死な形相で大外刈を連発するも効ないまま4分間が終了。この試合は引き分けとなり、大成中の優勝が決まった。

eJudo Photo
大将戦、必死の形相で大成・柘植元嗣を攻める大蔵・石川諒太郎

大成中学校 2-1 大蔵中学校
(先)三並壮太〇優勢[技有・大内刈]△鷲海和輝
(次)菊池駿星〇優勢[技有・送足払]△小澤陸斗
(中)中山康×引分×甲木碧
(副)中田裕大△反則〇藤本偉央
(大)柘植元嗣×引分×石川諒太郎

前述の通り、今年は近代柔道杯を大蔵中が制し、全国中学大会では埼玉栄中が優勝。そしてこのマルちゃん杯では大成中が優勝と、中学三冠、すべての優勝チームが異なるという結果に終わった。今大会でベスト4に入った大成中、大蔵中、埼玉栄中、国士舘中、それに崇徳中を加えた上位5チームの実力は拮抗しており、優勝の行方は予想が難しかった。そんな中、大成中が流れを引き寄せられたのは、先鋒・三並壮太の活躍によるところが大きいと見る。2年生であるが、その思い切りの良さは特筆もの。後に続く先輩たちを大いに刺激していたように感じられた。渡邊監督に殊勲者を聞くと、即答で「三並」の名が返ってきた。大会MVP(マルちゃん賞)の受賞は正当、素晴らしい活躍だった。

入賞者と大成・渡邊風吹監督のコメント、全試合の結果と準々決勝以降の対戦詳細は下記。

eJudo Photo
3年ぶり6度目の優勝を果たした大成中

eJudo Photo
準優勝の大蔵中

eJudo Photo
3位の国士舘中

eJudo Photo
3位の埼玉栄中

【入賞チーム】
優 勝:大成中学校(愛知)
準優勝:大蔵中学校(福岡)
第三位:埼玉栄中学校(埼玉)
第三位:国士舘中学校(東京)

マルちゃん賞(最優秀選手賞):三並壮太(大成中学校)
優秀選手賞: 藤本偉央(大蔵中学校)、猪瀬真司(埼玉栄中学校)、伊藤優至(国士舘中学校)

大成中学校・渡邊風吹監督のコメント
「全国中学大会の決勝で負けたことが選手たちのいいモチベーションになっていました。選手一人ひとりが絶対に勝つんだという気持ちで試合に臨んだことが、一番の勝因だと思います。全中で敗れた時は、埼玉栄さんとの力の差を感じましたが、負ける要素を減らして勝ちにつなげるということを意識して練習し、今日の試合でもそれが出来た、その結果だと思います。準決勝、決勝ととくに厳しい試合でしたが、準決勝は菊池がよく頑張ってくれました。菊池は、全中個人で優勝して、自信と実力をつけて今大会に臨めていたと思います。大会全体を通しての殊勲者は、2年生の三並。三並が先鋒として、全試合でポイントをとり、チームに勢いをつけてくれたのが大きかった。それが3年生にとってもいいプレッシャーになっていた。それと、やはり全員が自分の役割を認識して戦ったことで、試合の流れを読めたのではないかと思います。私は今日、初めて監督として試合させていただいたんですが、優勝できて、言葉にできない喜びです」


【1回戦】

上北中学校(青森) 4-0 直心館柔道少年団(北海道)
みずき中学校(群馬) ①-1 南淡中学校(兵庫)
ニュージャパン柔道クラブ(大阪) 2-1 共栄中学校(北海道)
静岡学園中(静岡) 2-1 東海大相模高校中等部(神奈川)
桜丘中学校(愛知) 不戦勝 倉敷南中学校(岡山)
二見中学校(兵庫) 3-0 いわき柔道スポーツ少年団(福島)
高川学園中学校(山口) ②-2 第三亀戸中学校(東京)
新井道場(埼玉) 4-1 福井工大福井中学校(福井) 
香長中学校(高知) 3-1 戴星学園(大分) 
佐久長聖中学(長野) ②代表2 髙橋道場(山形)
明心館関本道場(千葉) 3-1 田主丸中学校(福岡)
修徳中学校(東京) 3-2 熊野東中学校(広島)
無心塾飯島道場(茨城) 3-2 内灘中学校(石川)
春日柔道クラブ(東京) 3-0  飯坂柔道スポーツ少年団(福島)
金目中学校(神奈川) 3-0 札大ジュニアJUDOクラブ(北海道)
坂本柔道塾(宮崎) 3-1 夙川学院中学校(兵庫)

【2回戦】

国士舘中学校(東京) 4-0 上北中学校
九州学院中学校(熊本) 3-1みずき中学校
御野場中学校(秋田) 4-1 ニュージャパン柔道クラブ
崇德中学校(広島) 3-1 静岡学園中
大蔵中学校(福岡) 5-0 桜丘中学校
二見中学校 2-1 東橘中学校(神奈川)
高川学園中学校 4-0 光洋館工藤道場(北海道)
新井道場 2-1 曽根中学校(福岡)
埼玉栄中学校 2-1 香長中学校(高知)
小野中学校(兵庫) 2-1 佐久長聖中学
明心館関本道場 4-0 北区体育館少年少女柔道クラブ(北海道)
天理中学校 2-1 修徳中学校(東京)
無心塾飯島道場 4-1 永山中学校(北海道) 
春日柔道クラブ 3-1 松山西中学校
金目中学校 3-0 桃生柔道スポーツ少年団(宮城県)
大成中学校(愛知) 4-0 坂本柔道塾 

【3回戦】

国士舘中学校 2-1 九州学院中学校
崇德中学校 ②-2 御野場中学校
大蔵中学校 4-0 二見中学校
新井道場 3-0 高川学園中学校
埼玉栄中学校 4-0 小野中学校
天理中学校 2-0 明心館関本道場
無心塾飯島道場 4-0 春日柔道クラブ
大成中学校 3-1 金目中学校

【準々決勝】

国士舘中学校 ②-2 崇德中学校
(先)伊藤優至〇不戦△
(次)金澤聡梧〇優勢[指導2]△積田歩睦
(中)横手和輝△優勢[指導2]〇萩俊佑
(副)下村琉也△優勢[技有・大外刈]〇高原健伸
(大)入来院大樹×引分×高原大智

大蔵中学校 3-0 新井道場
(先)鷲海和輝〇大内刈△工藤春輝
(次)小澤陸斗×引分×松原咲人
(中)甲木碧〇支釣込足△髙橋寛
(副)藤本偉央〇内股△笹森大雅
(大)石川諒太郎×引分×井田翔大

埼玉栄中学校 1-0 天理中学校
(先)猪瀬真司×引分×向井球真
(次)長濱佑飛×引分×平見陸
(中)坂口稜〇反則△新田朋哉
(副)中井貴道×引分×寺本涼矢
(大)野村陽光×引分×尾方蓮

大成中学校 3-1 無心塾飯島道場
(先)三並壮太〇大外刈△宮部真臣
(次)菊池駿星〇払腰△杉崎大晃
(中)中山康〇合技△小林開道
(副)中田裕大△反則〇野口康太
(大)柘植元嗣×引分×冨田裕太

【準決勝】

大蔵中学校 2-1 国士舘中学校
(先)鷲海和輝△両者反則負△伊藤優至
(次)小澤陸斗×引分×金澤聡梧
(中)甲木碧〇合技[隅落・隅落]△横手和輝
(副)藤本偉央〇反則△下村琉也
(大)石川諒太郎△横四方固〇入来院大樹

大成中学校 ①代表1 埼玉栄中学校
(先)三並壮太×引分×猪瀬真司
(次)菊池駿星×引分×長濱佑飛
(中)中山康〇優勢[僅差]△坂口稜
(副)中田裕大×引分×中井貴道
(大)柘植元嗣△優勢[僅差]〇野村陽光
(代)菊池駿星〇大外返△長濱佑飛

【決勝】

大成中学校 2-1 大蔵中学校
(先)三並壮太〇優勢[技有・大内刈]△鷲海和輝
(次)菊池駿星〇優勢[技有・送足払]△小澤陸斗
(中)中山康×引分×甲木碧
(副)中田裕大△反則〇藤本偉央
(大)柘植元嗣×引分×石川諒太郎

※ eJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.