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古賀塾が念願の初優勝、決勝は東福岡柔道教室を代表戦で破る・平成30年度マルちゃん杯全日本少年柔道大会小学生の部即日レポート

(2018年9月23日)

※ eJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。
古賀塾が念願の初優勝、決勝は東福岡柔道教室を代表戦で破る
平成30年度マルちゃん杯全日本少年柔道大会小学生の部即日レポート
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開会式。選手宣誓は宇治柔道会(京都府)の城本憲生選手が務めた。

平成30年度マルちゃん杯全日本少年柔道大会は9月22日(日)、東京・綾瀬の東京武道館で開催され、小学生の部、中学女子の部、中学男子の部、3つのカテゴリで優勝が争われた。

北海道(4)、東北(4)、関東(8)、中部(4)、近畿(4)、中国・四国(4)、九州(4)から集まった計32チームによって争われた小学生の部では、神奈川県の古賀塾が、決勝で東福岡柔道教室(福岡県)を2-2の代表戦で破り悲願の初優勝。5月の全国少年柔道大会を制した春日柔道クラブ(東京都)は、準々決勝で優勝した古賀塾に2-3で惜敗した。

戦評および対戦結果、監督のコメントは以下の通り。

取材・文:eJudo編集部
撮影:辺見真也

■ 戦評
5月の全国少年柔道大会の決勝を争った古賀塾と春日柔道クラブが準々決勝でマッチアップ。勝ったチームが優勝に大きく近づくと見られたこの試合、先鋒戦で古賀塾・福嶋稜が春日柔道クラブの中村成寿から内股で「技あり」優勢勝ちし、貴重な先取点。しかし次鋒戦では春日柔道クラブの野口哲平が古賀塾・青木輝月に「指導2」僅差勝ち。さらに中堅戦では畠山倖世が三瓶悠貴を合技「一本」で破り、ここで2-1と春日柔道クラブが逆転に成功。しかし、副将戦のエース対決でで古賀塾・鏑木克優が饒平名和貴を合技「一本」で破って試合を振り出しに戻すと、大将戦では古賀塾・竹内檜が払腰で萩野友里に一本勝ち。最終スコアは3-2、古賀塾が接戦をものにして準決勝に勝ち上がった。

準決勝は、古賀塾と羽田野道場、東福岡柔道教室と社柔道少年団の間で争われ、ともに接戦となったものの古賀塾が2-1で羽田野道場を、そして東福岡柔道教室が2-2の代表戦の末に社柔道少年団を破って決勝進出を決め、決勝は悲願の初優勝に挑む古賀塾と7年ぶり2度目の優勝を狙う東福岡柔道教室との対戦となった。

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決勝先鋒戦。古賀塾・福嶋稜が大外刈で東福岡・佐藤一平に一本勝ち

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決勝次鋒戦。東福岡・本田里來が切れ味鋭い内股で古賀塾・青木輝月に快勝

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中堅戦、東福岡・野瀬喜隆の大内刈が「技有」

【決勝】
古賀塾 - 東福岡柔道教室
(先)福嶋稜 - 佐藤一平
(次)青木輝月 - 本田里來
(中)三瓶悠貴 - 野瀬喜隆
(副)鏑木克優 - 緒方愛花
(大)竹内檜 - 岩本瑠偉

先鋒戦は、ここまで全試合でチームの先制点を挙げている古賀塾・福嶋稜に対し、東福岡柔道教室の佐藤一平が大外刈、大内刈、内股と果敢な攻撃を仕掛けて前半は優位、「指導」を先行。しかし福島は落ち着いて佐藤の技を捌きながらチャンスをうかがい、1分23秒、狙いすました大外刈で一本勝ち。中盤に不安を持つ古賀塾に、喉から手が出るほど欲しかった先取点をもたらす。

次鋒戦は、全国小学生学年別6年生40㎏超級優勝の東福岡・本田里來が、序盤から大内刈、内股で攻め込み青木輝月を圧倒。1分46秒、素晴らしい内股で跳ね上げて「一本」、スコアはここで1-1のタイとなる。

ここで登場した古賀塾のポイントゲッター・鏑木克優は、地力の差を見せつけ、片襟の大外刈で難なく緒方愛花を一蹴「一本」。これでスコアは2-2、勝敗の行方は大将戦にゆだねられることとなった。

準決勝でも代表戦で劇的な勝利をおさめ、決勝進出の立役者となった東福岡・大将の岩本瑠偉はこの試合でも序盤から積極的、得意の払腰を連発。竹内檜も負けじと小外掛、さらに払腰を放って対抗するが、勢いに優る岩本に押され気味。やや守勢となった竹内に消極的「指導」が与えられる。その後、岩本、竹内ともに技は出すものの決定打はなく、あっという間に、3分間が終了。スコアは2-1のタイ、代表戦の抽選対象となる引き分け試合は大将戦のみのため、そのまま両者が畳に残って戦うこととなった。

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副将戦。古賀塾・鏑木克優が大外刈で緒方愛花を一蹴。スコアは同点となる。

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代表戦。古賀塾・竹内檜の、身体を捨てての小外掛に岩本瑠偉が崩れる

代表戦でも、岩本が払腰を先に仕掛け、竹内がしっかりと受けながら体落、出足払で対抗する展開は変わらず。1分40秒、岩本の払腰の掛けしなに竹内が身体を捨てて小外掛に入ると、岩本の身体は横倒しに崩れる。ポイントには至らなかったが、有効打がひとつ生まれた形。試合が終盤まで進むと疲労ゆえか両者とも技に力なく、終了間際、竹内の一本背負投がすっぽ抜けて「指導」が与えられたところでタイムアップ。旗判定は、主審が岩本、副審の2人が竹内に揚げ、2-1で竹内の勝利となる。これで古賀塾の初優勝が決まった。

古賀塾 ②代-2 東福岡柔道教室
(先)福嶋稜〇大外刈△佐藤一平
(次)青木輝月△内股〇本田里來
(中)三瓶悠貴△合技〇野瀬喜隆
(副)鏑木克優〇大外刈△緒方愛花
(大)竹内檜×引分×岩本瑠偉
(代)竹内檜〇優勢[判定2-1]△岩本瑠偉

試合後、古賀塾の古賀稔彦監督は「今日はうちが勝ちましたが、どこが勝ってもおかしくなかった」と試合を振り返ったが、まさしくその通り。優勝した古賀塾でさえ2点以上の差で勝った試合は5試合中わずか1試合のみ。まさに接戦の連続だった。

その中で古賀塾が優勝できた要因を挙げるとすれば、やはり気持ちの強さということになるだろう。小学生のチームでは実力者を5人揃えるというのはなかなか難しい。どうしてもポイントを取られる、いわゆる穴になる選手が出てきてしまうが、それをいかにカバーするか、その選手もいかにポイントを最小限に抑えられるかが非常に大事。そこで見せるひたむきさや頑張りが、他の選手に力を与えることも多い。古賀監督が語るところでは主力の一人をケガで欠いたことにより、「チームにまとまりが出た。」とのこと。これは一つ、大きかったかもしれない。

古賀監督がもう1つの勝因として挙げたのは「みんな力みなく戦えていた」こと。監督の言葉をそのまま書き起こすと「うちのチーム、見た感じ全然まとまりないでしょ。髪型も長かったり短かったり、顔つきも鋭いのもいれば、ボーッとしたのもいる。優勝したチームの雰囲気じゃないですよね」とのこと。バラバラの個性がみな自分らしく力みなく戦い、それでいてチームワークは抜群。今回の古賀塾の強さは、実はそこ、「(従来型の)優勝するチームらしくない雰囲気」にあったのかもしれない。

入賞者と古賀監督のコメント、準々決勝以降の対戦詳細は下記。

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初優勝の古賀塾

【入賞者】
(エントリー32チーム)
優 勝:古賀塾(神奈川)
準優勝:東福岡柔道教室(福岡)
第三位:羽田野道場(愛知)
第三位:社柔道少年団(兵庫)

マルちゃん賞(最優秀選手賞):鏑木克優(古賀塾)
優秀選手賞: 岩本瑠依(東福岡柔道教室)、嶋田圭吾(羽田野道場)、柴垣璃来(社柔道少年団)

古賀塾・古賀稔彦監督のコメント
「正選手の山口千弘がヒザのケガで欠場していたので、戦力的に不安はありましたが、逆に選手一人ひとりが自分の役割をしっかりと自覚して戦ってくれたのが、初優勝という結果につながったのだと思います。選手には、毎試合毎試合、『みんながポイントゲッターだぞ』と言い聞かせて送り出しました。主軸の選手だけに負担をかけるのではなく、全員で戦うということを意識させましたが、選手一人ひとりが本当に一生懸命戦ってくれたと思います。小学生は気持ちによるところが大きいですから、今日はその気持ちで勝てたのだと思います。今日はうちが勝ちましたが、はっきり言って、どこが勝ってもおかしくない、みんな同じくらいの力だったと思います。でも、そこを勝ち上がって優勝できたというのは、選手たちにとって素晴らしい経験になったのではないかと思います」


【1回戦】
春日柔道クラブ(東京) 2-1 岐阜北柔道クラブ(岐阜)
桜木柔道クラブ(熊本) 3-1 北区体育館少年少女柔道クラブ(北海道)
古賀塾(神奈川) 2-1 藍住真導スポーツ少年団(徳島)
二見少年柔道クラブ(兵庫) 2?0 小中野道場(青森)
無心塾飯島道場(茨城) 3-2 雄武館山中道場(秋田)
羽田野道場(愛知) 4-1 長万部柔道クラブ(北海道)
錬心館岡野道場(千葉) 4-1 岩国少年柔道クラブ’(山口)
小倉東少年柔道クラブ(福岡) ②-2 宇治柔道会(京都)
東福岡柔道教室(福岡) 2-1 広畑柔道教室(兵庫)
鈴木道場(東京) 2-1 犀川柔道教室(石川)
板野町柔道教室(徳島) 3-2 久慈市立三船十段記念館(岩手)  
吉原道場(神奈川) ②-2代 尚志館當摩道場(北海道)
大石道場(愛知) 3-0 士別誠心館道場(北海道)
社柔道少年団(兵庫) 4-1 未来塾(栃木)
有田警心館(佐賀) 2-1 田島道場(群馬)
有朋柔道塾(広島) 3-2 大曲柔道スポーツ少年団(秋田)
 
【2回戦】
春日柔道クラブ 4-0 桜木柔道クラブ
古賀塾 2-0 二見少年柔道クラブ
羽田野道場 2-1 無心塾飯島道場
小倉東少年柔道クラブ 4-1 錬心館岡野道場
東福岡柔道教室 4-0 鈴木道場
板野町柔道教室 2-1 吉原道場
社柔道少年団 3-2 大石道場
有朋柔道塾 3-1 有田警心館

【準々決勝】
古賀塾 3-2 春日柔道クラブ
(先) 福嶋稜〇優勢[技有・内股]△中村成寿
(次) 青木輝月△優勢[指導2]〇野口哲平
(中) 三瓶悠貴△合技〇畠山倖世
(副) 鏑木克優〇合技△饒平名和貴
(大) 竹内檜〇払腰△荻野友里

羽田野道場 2-1 小倉東少年柔道クラブ
(先) 藤田一郎×引分×齋城祐希
(次) 中山大海〇横四方固△片岡亮也
(中) 山口政嗣〇反則△上田夏望子
(副) 柴田一慶△大外刈〇野元琉弥
(大) 嶋田圭吾×引分×衣笠紘喜

東福岡柔道教室 5?0 板野町柔道教室
(先) 佐藤一平〇大外刈△西村豪毅
(次) 本田里來〇大内刈△前田琳音
(中) 野瀬喜隆〇大内刈△三ツ石恵翔
(副) 緒方愛花〇合技△池田翔偉
(大) 岩本瑠偉〇合技△鳥海悠

社柔道少年団 ②-2 有朋柔道塾
(先) 柴垣璃来〇内股△川口暢児
(次) 森俊士△優勢[技有・背負投]〇堂脇隼人
(中) 古丸彩月×引分×村上雅紀
(副) 田中あい△縦四方固〇中祖俊輔
(大) 中谷雅夢〇合技△高松晃太

【準決勝】
古賀塾 2-1 羽田野道場
(先)福嶋稜〇合技△藤田一郎
(次)青木輝月×引分×中山大海 
(中)三瓶悠貴△合技〇山口政嗣
(副)鏑木克優〇大内刈△柴田一慶
(大)竹内檜×引分×嶋田圭吾

東福岡柔道教室 ②代-2 社柔道少年団
(先)佐藤一平△合技〇柴垣璃来
(次)本田里來〇内股△森俊士
(中)野瀬喜隆〇合技△古丸彩月
(副)緒方愛花△払腰〇田中あい
(大)岩本瑠偉×引分×中谷雅夢
(代)岩本瑠偉〇大外刈△中谷雅夢

【決勝】
古賀塾 ②代-2 東福岡柔道教室
(先)福嶋稜〇大外刈△佐藤一平
(次)青木輝月△内股〇本田里來
(中)三瓶悠貴△合技〇野瀬喜隆
(副)鏑木克優〇大外刈△緒方愛花
(大)竹内檜×引分×岩本瑠偉
(代)竹内檜〇優勢[判定2-1]△岩本瑠偉

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