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【バクー世界柔道選手権2018特集】三強は予想通りに分散配置、アグベニューへの挑戦権を賭けて田代未来とトルステニャクが準決勝で激突・女子63kg級直前展望

(2018年9月22日)

※ eJudoメルマガ版9月22日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】三強は予想通りに分散配置、アグベニューへの挑戦権を賭けて田代未来とトルステニャクが準決勝で激突
女子63kg級直前展望
→バクー世界柔道選手権2018組み合わせ
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日本代表は田代未来

エントリーは44名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手配置の変更はなし。

三強の配置は予想通りに分かれ、クラリス・アグベニュー(フランス)がプールA、ティナ・トルステニャク(スロベニア)がプールC、田代未来(コマツ)がプールDにそれぞれ配された。参加者のなかにこの3名を打倒し得る存在はおらず、唯一(強いて挙げれば、だが)の不確定要素ヤン・ジュインシア(中国)も一番アップセットの可能性が低い女王アグベニュー直下という配置。トルステニャクと田代が準決勝で対戦、そしてその勝者がアグベニューに挑むという構図がそのままトーナメント全体の一大テーマだ。

三強の力関係や勝敗予想については概況及びシード予想で詳細に述べているのでそちらに譲るが、唯一気がかりなのが「本気のトルステニャク」の強さ。これまで多くの日本選手が金星を上げている相手だが、実は世界大会での対戦はまだ一度もない。実力者田代が相手の場合、今回この選手が選択するのは間違いなく「一本背負投連発戦法」。片手から、機関車のように休みなく重たい有効打を撃ち込むこのモードはかなり厄介。チャンスとなるような際を作ってくれる可能性はほとんどない、と思っておいた方が良いだろう。

国内の63kg級は鍋倉那美(三井住友海上)を筆頭に、能智亜衣美(了徳寺学園職)、津金恵(パーク24)ら国際大会の上位常連選手が揃っている。最近では土井雅子(JR東日本)も力をつけてきており、この中に割って入ってくることは間違いないだろう。国際大会の成績という観点では非常に豊かな状況に思われるが、これは現在の63kg級全体のレベルが実は低い、層が薄いことに起因している部分が大きい。アグベニューとトルステニャク以外で日本選手に伍するだけの存在と言えばマルティナ・トライドス(ドイツ)とカトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)くらいであり、上記の4人が出ていない大会は優勝して当たり前と言っても過言ではないのだ。さらにトルステニャクが日本勢を苦手としていることもあり、実際のターゲットはアグベニューただ一人。つまり、日本勢にとっては実は「国際大会における強さ」を比較できる場はなく、代表は対アグベニューの成績だけで選ぶのが一番フェア、という歪んだ構図が出来上がってしまっている。国内ポイントシステムが、対海外選手適性の計測装置として機能していない状況だ。

繰り返しになるが、本階級における代表争いは大会の結果ではなく「アグベニューに勝つことが出来るのか」で決まる可能性が高い。この点については現状田代の一人勝ちだが、問題は国内予選。前述の通り国内には強豪が揃っており、ここをゼロから勝ち上がるのは至難の業。かといって4月の全日本選抜体重別選手権をパスするためにはアグベニューを越えて世界一になるしかなく、こちらも非常に何度の高いミッションである。つまり、田代が現在の優位をキープするには過酷な国内予選で勝ち続けるか、アグベニュー打倒のどちらかしか道がない状況なのだ。そう考えた場合にはもはや優位などあってないようなもの。田代にとってアクセス出来るルートは今大会の優勝である。肚を決めてこれに挑んでもらいたい。

有力選手の配置、各プールのひとこと展望は下記。

【プールA】
第1シード:クラリス・アグベニュー(フランス)
第8シード:カタリナ・ヘッカー(オランダ)
有力選手:ヤン・ジュインシア(中国)、ボルド・ガンハイチ(モンゴル)、ブスラ・カチポグル(トルコ)、サンネ・フェルメール(オランダ)、キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)、カロリナ・タラク(ポーランド)

クラリス・アグベニュー(フランス)の勝利以外は考えられない。初戦(2回戦)で対戦するヤン・ジュインシア(中国)は昨年5位の強豪だが、そもそも選手としての位相が異なり、相手にならないはずだ。

【プールB】
第4シード:アンドレイヤ・レスキ(スロベニア)
第5シード:マルティナ・トライドス(ドイツ)
有力選手:ハンナ・マーティン(アメリカ)、ケトレン・クアドロス(ブラジル)、マグダレナ・クルサコワ(オーストリア)、アリス・シュレシンジャー(イギリス)、ダリア・ダヴィドワ(ロシア)

三強の山から外れたエアポケット。勝ち上がり候補としては今季好調のマルティナ・トライドス(ドイツ)を推すが、決して実力が飛び抜けているわけではなく、有力選手全員に勝ち上がりの可能性のある激戦区だ。

【プールC】
第2シード:ティナ・トルステニャク(スロベニア)
第7シード:カトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)
有力選手:エイミー・リヴェシー(イギリス)、キヨミ・ワタナベ(フィリピン)、アガタ・オズイドバ=ブラフ(ポーランド)

勝ち上がりの候補はティナ・トルステニャク(スロベニア)。外から背中を抱くスタイルのカトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)は担ぎ技主体のトルステニャクにとっては戦い易い相手であり、アップセットの可能性はほとんどない。

【プールD】
第3シード:田代未来(コマツ)
第6シード:ユール・フランセン(オランダ)
有力選手:ステファニア=アデリナ・ドブレ(ルーマニア)、ステファニー・トレンブレイ(カナダ)、エドウィッジ・グウェン(イタリア)、バルドルジ・ムングンチメグ(モンゴル)、エカテリーナ・ヴァルコワ(ロシア)

田代未来(コマツ)の勝ち上がりがほぼ確実。そもそも地力で田代に伍するような選手は見当たらず、その時点で敗れる可能性はまずないと考えて良いだろう。特に消耗することもなくベスト4進出が可能なはずだ。

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