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【バクー世界柔道選手権2018特集】組み合わせ抽選に明暗、出口クリスタは好配置、芳田司とドルジスレンは息つく暇ない強豪との連戦・女子57kg級直前展望

(2018年9月21日)

※ eJudoメルマガ版9月21日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】組み合わせ抽選に明暗、出口クリスタは好配置、芳田司とドルジスレンは息つく暇ない強豪との連戦
女子57kg級直前展望
→バクー世界柔道選手権2018組み合わせ
→特設ページ・バクー世界選手権2018完全ガイド

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「三強」のうちV候補筆頭の出口だけが、戦いやすい組み合わせを引いた。

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芳田司には消耗戦がフィールドのクォン・ユジョンとの対決が待ち受ける

エントリーは52名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手配置の変更はなし。

予想の通り三強はすべてプールが分かれ、ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)がプールA、芳田司(コマツ)がプールC、出口クリスタ(カナダ)がプールDへとそれぞれ送り込まれることとなった。芳田と出口が準決勝で王者ドルジスレンへの挑戦権を賭けて戦い、その勝者をドルジスレンが決勝で迎え撃つというのが大局的なシナリオだ。

ドローの結果、3名の組み合わせはくっきり明暗が分かれた。出口は準決勝までトップグループとは戦わなくても良い相当に戦い易い組み合わせを引いたが、ドルジスレンと芳田は初戦から有力選手とマッチアップ、以降も一試合の暇もなく強豪と対戦し続ける過酷な組み合わせとなった。優勝争い以前に、予選ラウンド(プールファイナルまで)を勝ち上がるだけでも相当なリソースを注ぎ込まざるを得ないと思われる。

ドルジスレンの組み合わせは初戦(2回戦)でヨワナ・ロギッチ(セルビア)、3回戦でラファエラ・シウバ(ブラジル)、準々決勝でエレン・ルスヴォ(フランス)、準決勝でネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)。一方、芳田の組み合わせは初戦(2回戦)でアメリー・シュトル(ドイツ)、3回戦でテルマ・モンテイロ(ポルトガル)、準々決勝でクォン・ユジョン(韓国)、準決勝で出口となっている。1試合も休むことはできず、加えてどちらも3回戦からは決勝レベルの強豪との連戦。この2名の勝ち上がりがそのまま大会のハイライトと言っても過言ではなく、どちらも1試合も見逃すことが出来ない。出口のベスト4勝ち上がりは間違いないので、IJFのウェブ中継を視聴するファンにはこの2人の試合を中心に全体の進行を把握することをお勧めする。

国内の57kg級ではアジア大会を制した玉置桃(三井住友海上)が急激に力を伸ばしてきており、純戦力という意味では既に芳田に伍するだけの力を持っていると思われる。実績では今のところ芳田が大きくリードしているものの、ここで敗れると来年の全日本選抜体重別選手権に出場しなければならず、それはつまりグランドスラム大阪と合わせて玉置に2度直接対決のチャンスを与えることを意味する。この場合には来年の東京世界選手権の代表は直接対決の結果によって決まる可能性が高く、両者の柔道の相性や玉置の勢いを考えると芳田不利という観察すら可能。今大会は芳田にとって世界王者を目指すというプラスを得る戦いであると同時に、代表争いにおいてはアドバンテージ確保というマイナスを避けるための戦いでもある。もともと芳田は国内において国際大会ほどの強さを発揮できているわけではなく、「代表に居続ける」スパイラルから外れた場合に失うものが非常に大きい。優勝して全てを得るのか、敗れて多くを失うのか、ここがまさに分岐点。芳田の真価が問われることになるだろう。

有力選手の配置、各プールのひとこと展望は下記。

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前年度世界王者ながら、ドルジスレン・スミヤの配置も過酷のひとこと。

【プールA】
第1シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第8シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
有力選手:ヨワナ・ロギッチ(セルビア)、ラファエラ・シウバ(ブラジル)、ジェシカ・クリムカイト(カナダ)、キム・チス(韓国)、セヴァラ・ニシャンバエワ(カザフスタン)

勝ち上がりはドルジスレン・スミヤ(モンゴル)と予想するも、その組み合わせのあまりの過酷さゆえに中途で敗れる可能性も十分と考える。最大の不確定要素はラファエラ・シウバ(ブラジル)の存在。両者は3回戦で早くも対戦予定となっており、ここがプールA最大の山場だ。まずは1回戦、シウバの調子の程を確認したい。

【プールB】
第4シード:テレザ・シュトル(ドイツ)
第5シード:ネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)
有力選手:ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)、ミリアム・ローパー(パナマ)、カヤ・カチェラ(スロベニア)、レン・チェンリン(台湾)

トーナメントのエアポケット。ネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)が勝ち上がりの第1候補だが、それほど実旅が抜けているわけではなく、名前を挙げた選手全員に勝ち上がりのチャンスがある。誰が勝ち上がったとしても、プールAの勝者に勝つことは厳しいだろう。

【プールC】
第2シード:芳田司(コマツ)
第7シード:ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
有力選手:アメリー・シュトル(ドイツ)、テルマ・モンテイロ(ポルトガル)、アンナ・ボロフスカ(ポーランド)、ルハグヴァトゴー・エンフリーレン(モンゴル)、クォン・ユジョン(韓国)

勝ち上がりの第1候補は芳田司(コマツ)。ただしドルジスレンと同様に初戦から強豪と連戦、さらに疲労が溜まった状態で迎える準々決勝の相手が、韓国型背負投タイプで相手の体力を奪う戦いがアイデンティティのクォン・ユジョン(韓国)という非常に厳しい組み合わせとなっている。3回戦のテルマ・モンテイロ(ポルトガル)戦をどれだけ消耗少なく突破出来るかが、勝ち上がるための最重要ポイントだ。

【プールD】
第3シード:ノラ・ヤコヴァ(コソボ)
第6シード:クリスタ・デグチ(カナダ)
有力選手:ザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、プリシラ・ネト(フランス)、アナスタシア・コンキナ(ロシア)

出口クリスタ(カナダ)の勝ち上がりが確実。小さな山はあるもののここでつまずく可能性はほとんど考えられず、唯一の見どころはその勝ちぶり。いかに当たりが良いと言ってもベスト4以降は実力伯仲の強敵との連戦となるため、可能な限り体力を温存して勝ち上がりたいところだ。

※ eJudoメルマガ版9月21日掲載記事より転載・編集しています。

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