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【バクー世界柔道選手権2018特集】風格漂う戦いぶり、髙藤直寿が3度目の金メダル・バクー世界柔道選手権2018男子60kg級即日レポート

(2018年9月20日)

※ eJudoメルマガ版9月20日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】風格漂う戦いぶり、髙藤直寿が3度目の金メダル
バクー世界柔道選手権2018男子60kg級即日レポート
eJudo Photo
優勝を決めた髙藤。
※写真提供:judoinside.com

→特設ページ・バクー世界選手権2018完全ガイド

文責:古田英毅/eJudo編集部
Text by Hideki Furuta

バクー世界柔道選手権2018はアゼルバイジャン・バクーで20日に開幕。初日は男子60kg級と女子48kg級の競技が行われ、60kg級は日本代表の髙藤直寿(パーク24)が優勝を飾った。髙藤の世界選手権制覇は2013年リオ大会、2017年ブダペスト大会に続く2年連続3度目。

髙藤は第4シードから大会をスタート。同プールに配されたベスラン・ムドラノフ(ロシア)が早々に敗れたこともあって準々決勝までの4試合はかなり実力差のある対戦、いずれも「一本」であっさり勝利を決め、最大の勝負どころと目された準決勝・永山竜樹(東海大4年)との対戦を迎える。

この試合は54秒に永山の左背負投で吹っ飛ばされ、頭から畳に落ちて映像チェックに至るという大インシデント発生。しかしヘッドディフェンスによる一本負けの可能性もあったこの技がノーポイントと判定されるとやがて衝撃から立ち直り、手ごたえを得た永山の左の担ぎ技を逆に待ち構えて抱分を狙う勝負師ぶりを発揮。延長戦が始まるとまたもや左背負投を待ち構えて抱分一発、今度は逆に自身のポイント付与を巡って映像チェックを受けることになる。これは永山が髙藤の体の上を転がっておりノーポイントだったが、再開直後、この一撃の余韻がまだ消えぬうちに左小内刈で永山を転がして鮮やか「技有」奪取。今大会最大の山場であるとともに、東京五輪代表争い最大級の分水嶺であるこの試合をみごと制することとなった。

決勝では、第2シードのロベルト・ムシュビドバゼ’(ロシア)と対戦。ケンカ四つの相手の組み手の妥協点を勘良く探り、釣り手で外から脇下を絞り込んで対峙。ベストではないがベターな選択で相手を「勝負してくれる」土俵まで引きずり込むと、相手が釣り手で背を抱えて来た瞬間まず腰を入れて位置を正面に変え、次いで振り向きながらの左小内刈で「技有」確保。以降は無理をせず、相手にチャンスを与えないままタイムアップまで戦い切って優勝を決めた。

髙藤の成熟ぶり際立った大会。寝技で3試合を一本勝ちし、勝負どころの2試合を足技で勝ち抜けるという手堅さに加え、跳ね、担ぎ、刈り、捨て、絞め、抑える技術的な全方位性、永山に投げられかければその技に罠を仕掛けて捨身技で投げ返し、場が荒れると見るや一気に試合を決めに掛かった勝負師ぶり、徹底警戒される中ベストの組み手ではなく「ベター」の組み手で相手を勝負の土俵に上げてしまう勝負勘、一発逆転を狙う相手に一切つきあわない「割り切り」。かつて、どの場面も全力でアクセルを踏み込み、ために意外なポカ負けも多々あったあの「スピード違反」ぶりが信じられないほどの円熟した内容であった。

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※ eJudoメルマガ版9月20日掲載記事より転載・編集しています。

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