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【バクー世界柔道選手権2018特集】強豪ひしめく戦国時代、トップグループによる「出世争い」に注目・男子81kg級概況×有力選手紹介

(2018年9月18日)

※ eJudoメルマガ版9月18日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】強豪ひしめく戦国時代、トップグループによる「出世争い」に注目
男子81kg級概況×有力選手紹介
→特設ページ・バクー世界選手権2018完全ガイド

文責:林さとる/eJudo編集部

■ 階級概況
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81kg級戦力推測マップ。今年も大混戦状態が続いている。

リオデジャネイロ五輪が終わって以降、本階級は大会の度に表彰台の顔ぶれがごっそりと入れ替わる戦国時代に突入した。この傾向は昨年8月、当時世界ランク124位のアレクサンダー・ヴィーチェルツァク(ドイツ)と同61位のマテオ・マルコンチーニ(イタリア)が決勝を争ったブダペスト世界選手権において、一つの頂点に達したと言えるだろう。

昨年のコラムではこの大混戦の理由を「映像メディアの発達による技術の均一化」と「ルールの過渡期ゆえの番狂わせの頻出」に求めたわけだが、あれから1年。ほとんどの選手が新ルールに慣れたこともあり、階級の現状はかなり落ち着いてきている。まず第一に上位陣の顔ぶれがだいぶ固まり、およそ20名程度のトップグループによって表彰台が争われるようになった。選手の実力が伯仲しているために組み合わせやコンディションによって毎回勝者が入れ替わる状況は変わっていないが、全くの無名選手に優勝候補が敗れるようなアップセットはかなり減じたように思われる。技術の均質化についても「ルール変更への適応が遅れた選手に対して優位を得る」という目的が失われたこともあり、例えば昨年の帯取返(ハバレリ)の場合のような特定の技術の大流行は見られなくなった。下記の選手紹介をご覧いただければご理解いただけるだろうが、現在の81kg級は男子全階級でも飛び抜けて多様なタイプが揃っている。

ここまでの流れで既にお気づきだろうが、本階級では組み合わせの情報なしに勝敗予想をすることは不可能。比較的安定した存在としてリオデジャネイロ五輪金メダリストのハサン・ハルモルザエフ(ロシア)の名前を出すことは出来るが、そのハルモルザエフですら今年参加した2試合ではいずれも優勝を逃している。今大会も大混戦となることは確実。下記に挙げた有力選手全員に1回戦敗退から優勝までの目があり、その意味では全選手が本気で世界王者の座を狙ってくるはずだ。好カード続出の激しい出世争いから目が離せない。

日本代表の藤原崇太郎(日本体育大2年)も上記トップグループの一員であり、今大会では他の有力選手とともに横一線でのスタートということになる。国内の81kg級はアジア大会で代表を努めた佐々木健志(筑波大4年)のほか、8月の実業個人選手権で怪我から復帰した永瀬貴規(旭化成)やその永瀬を同大会の決勝で破った丸山剛毅(パーク24)らも存在感を増して来ている状況。藤原も今大会で結果を残せなければ再び国内の序列の泥沼に飲み込まれかねず、東京五輪を目指すためには今回、最低でも表彰台を確保してきおきたいところだ。

■ 有力選手
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日本代表の藤原崇太郎

藤原崇太郎(日本体育大2年)
FUJIWARA Sotaro
20歳 1998/4/27
WR:8位 組み手:左組み
得意技:左背負投、左体落
使用技:左内股、左大外刈、右浮腰、左小外刈、裏投

今年2月のグランドスラム・パリ大会で優勝を飾った期待の若手。これをきっかけに階級の序列を一気に駆け上がり、見事世界代表の座を射止めてみせた。柔道のベースは高度な組み手技術。徹底した組み手管理で自分に有利な形を作り、最後は追い詰めた相手を得意の左「肘抜き背負い」や左体落で仕留める。そのあまりに大人びた柔道スタイルのために伸び悩みも危惧されていたが、ついにシニアのトップレベルまで辿り着いてしまった。最近は以前と比べて寝技も積極的に行うようになってきている。

【おもな戦績】
2018年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 優勝
2018年2月 グランドスラム・パリ 優勝
2017年 アジア選手権 優勝

【最近の成績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2018年4月 全日本選抜体重別選手権 2位

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リオ五輪の覇者ハサン・ハルモルザエフ

ハサン・ハルモルザエフ(ロシア)
KHALMURZAEV Khasan
24歳 1993/10/9
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左内股
使用技:左小外刈、左大外刈、谷落、隅返、右一本背負投、右袖釣込腰

リオデジャネイロ五輪金メダリスト。絶対的な存在がいない81kg級において僅かではあるが頭一つ抜け出た存在。最大の武器はゆったりとした動作から突如加速して放つ切れ味抜群の左内股。釣り手の使い方が非常に上手く、密着された状態からでも巧みに肩をずらして技に入れる間合いを作り出してしまう。奇襲技として逆方向の右一本背負投や右袖釣込腰ももっており、こちらにも注意が必要。90kg級のフセン・ハルモルザエフ(ロシア)とは双子の兄弟であり、あちらは組み手が右組み。

【おもな戦績】
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 3位
2016年 リオデジャネイロ五輪 優勝

【最近の成績】
2018年5月 グランプリ・フフホト 2位
2018年3月 グランプリ・アガディール 3位

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昨年度大会を制したアレクサンダー・ヴィーチェルツァク

アレクサンダー・ヴィーチェルツァク(ドイツ)
WIECZERZAK Alexander
27歳 1991/3/22
WR:37位 組み手:右組み
得意技:寝技、左一本背負投、左小内巻込
使用技:左背負投、左大外刈、左小内刈、巴投

現役世界王者。昨年のブダペスト世界選手権において世界ランク124位ながら優勝を飾り世界中の柔道関係者を驚かせた(このときの世界ランクはポイントシステムが変更されたことや直近の大会出場が少なかったことにより過剰に低くなっており、実際には20位から30位程度が妥当な実力はあった)。右組みながら使用する技は左技ばかり。組み手争いから仕掛ける左一本背負投はなかなかの取り味を誇っている。寝技を非常に得意としており、代名詞は「ボーアンドアローチョーク」。立技から寝技への移行が早いため伏せ際には注意が必要だ。抑え込みを狙うことはあまりなく、絞技や関節技を狙うことが多い。世界王者となってからは長く雲隠れしていたが8月のグランプリ・ブダペストで戦線に復帰、3試合を行ったところで棄権して7位だった。

【おもな戦績】
2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2015年 ヨーロッパ選手権 3位
2010年 世界ジュニア選手権 優勝 (73kg級)

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 7位

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サイード・モラエイ

サイード・モラエイ(イラン)
MOLLAEI Saeid
26歳 1992/1/5
WR:1位 組み手:左組み
得意技:肩車、右背負投、右小外掛、巴投
使用技:右腰車、右袖釣込腰、浮落、隅落、左小外刈、左内股(やぐら投げ)

昨年の世界選手権銅メダリスト。パワーファイターであり、背中を抱えたり脇を差した形が基本形。リスクを犯して積極的に攻めるようなことはあまりせず、相手の攻撃を待って隅落や浮落のカウンターを狙う。自分から技を仕掛けるときは組み際や片手状態からの場合が多く、得意技の肩車には特に注意が必要。瞬時に右組みにスイッチしての右背負投や巴投を用いるなど、器用な側面も持つ。先日行われたアジア大会では決勝で「技有」をリードしながら試合終了と同時に「指導3」を失い逆転負け、無念の2位に終わった。

【おもな戦績】
2018年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 5位
2017年 ブダペスト世界選手権 3位

【最近の成績】
2018年8月 アジア選手権 2位
2018年4月 グランプリ・アンタルヤ 2回戦敗退
2018年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 3位

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フランク・デヴィト

フランク・デヴィト(オランダ)
DE WIT Frank
22歳 1996/2/13
WR:2位 組み手:右組み
得意技:帯取返、右小外掛
使用技:右大内刈、右小内刈、右内股、巴投、右小内巻込

昨年の帯取返(ハバレリ)ブームを牽引した存在。長身と体の力を生かして相手の背中を抱き込む形や、クロスグリップに釣り手を差し入れた形が得意。階級トップクラスの膂力を誇り、ここから相手を引っこ抜くような豪快な投げを放つ。最大の武器は代名詞でもある帯取返(ハバレリ)。以前は右小外掛偏重なスタイルであったが、この技を身に着けて以降は相手の腕を上から抱き込んでの右小内巻込など攻撃の幅を広げている。巴投も使用するなど以外に起用。

【おもな戦績】
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 3位
2017年 ブダペスト世界選手権 7位
2017年 グランドスラム・パリ 優勝

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 5位
2018年4月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退
2018年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 5位

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オトゴンバータル・ウーガンバータル

オトゴンバータル・ウーガンバータル(モンゴル)
OTGONBAATAR Uuganbaatar
30歳 1988/2/19
WR:5位 組み手:右組み
得意技:右背負投、巴投、隅返、肩車
使用技:左小内巻込、右袖釣込腰

階級を代表するパワーファイター。体の強さを生かして低く構えながら圧を掛け、相手が押し返してきたところに右背負投や巴投を仕掛ける。寝技を得意としており、引き込んで寝勝負に持ち込むことも多い。返されるリスクの少ない担ぎ技や捨身技が主戦武器。圧殺戦法と手数戦法を巧みに使い分けながら「指導」を積み重ねる。

【おもな戦績】
2017年グランドスラム東京 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
2013年 リオデジャネイロ世界選手権 5位

【最近の成績】
2018年8月 アジア大会 3位
2018年5月 グランプリ・フフホト 7位

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アスラン・ラッピナゴフ

アスラン・ラッピナゴフ(ロシア)
LAPPINAGOV Aslan
25歳 1993/8/9
WR:6位 組み手:左組み
得意技:隅落、浮落、横掛
使用技:支釣込足、左内股、左大外刈、裏投

昨年のワールドマスターズ準優勝者。基本的には後の先の選手であり、奥襟を持って相手を抱き込み、もつれ際に隅落や浮落を狙う。このスタイルゆえに立技から寝技への以降も早く、伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」も得意。ケンカ四つの相手には前技フェイントで腰を切らせての横掛も用い、この技も相当な取り味を持っている。自分から技を仕掛ける場面では左内股の率が高い。

【おもな戦績】
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 2位
2017年 グランプリ・デュッセルドルフ 優勝
2016年 グランドスラム・チュメニ 優勝

【最近の成績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 3回戦敗退
2018年4月 ヨーロッパ選手権 3位
2018年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 3位

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サギ・ムキ

サギ・ムキ(イスラエル)
MUKI Sagi
26歳 1992/5/17
WR:14位 組み手:右組み
得意技:右袖釣込腰、右大外刈
使用技:左袖釣込腰、左大外刈、右払腰、右内股

今年のヨーロッパ王者。もとは73kg級の選手であったが、リオデジャネイロ五輪後に階級を変更。4月のヨーロッパ選手権では73kg級時代の2015年以来となる2度目の優勝を飾った。両袖を絞った形が基本であり、全ての技術のベースが袖釣込腰。左右の区別なく袖釣込腰と袖釣込腰様に上体を固定した大外刈を仕掛けることが出来る。試合展開を作る技術にも長けており、「指導3」を得ての勝利も多い。

【おもな戦績】
2018年 ヨーロッパ選手権 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 5位 ※73kg級
2015年 ヨーロッパ選手権 優勝 ※73kg級

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 3位
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 3回戦敗退

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イ・センス

イ・センス(韓国)
LEE Seungsu
27歳 1990/7/20
WR:24位 組み手:右組み
得意技:右背負投、右背負投(韓国背負い)
使用技:左一本背負投、右一本背負投、左背負投、左小内巻込、右小内巻込

担ぎ技を仕掛けることでリズムを作る、典型的な韓国型の担ぎ技ファイター。右方向の技がベースであるが、状況や形に合わせて左右どちらでも背負投や一本背負投、小内巻込を仕掛けることが出来る。2017年シーズンは試合への出場自体が少なかったが、今年に入ってからは好パフォーマンスを続けている。前任者キム・ジェブン(韓国)の引退はこの選手の台頭によるところも大きいとみる。

【おもな戦績】
2015年 アスタナ世界選手権 5位

【最近の成績】
2018年8月 アジア大会 5位
2018年5月 グランプリ・フフホト 3位
2018年2月 グランドスラム・パリ 2位

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ゼベダ・レフヴィアシヴィリ

ゼベダ・レフヴィアシヴィリ(ジョージア)
REKHVIASHVILI Zebeda
27歳 1991/2/16
WR:12位 組み手:両組み
得意技:なし
使用技:左一本背負投、右一本背負投、右背負投、右背負投(韓国背負い)、左大内刈、右大内刈、左釣込腰、左体落、裏投、帯取返、右大外刈、左小内巻込、右袖釣込腰、右払腰、右腰車、右小外掛、右外巻込、右内股、右膝車、右小外刈、左内股(やぐら投げ)

昨年台頭した新興勢力。アヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)と入れ替わるかたちで81kg級の上位に定着した。相手や状況によって組み手の左右を使い分ける両組みの選手。その器用さと運動性能の高さを生かして左右両方向に様々な技を仕掛けることが出来る。かつては「跳び十字」を得意としていたが、今年のルール改正で立ち姿勢からの関節技が禁止されたことにより使用できなくなってしまった。

【おもな戦績】
2018年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 3位
2017年 グランドスラム・エカテリンブルク 3位
2017年 グランドスラム・パリ 2位

【最近の成績】
2018年8月 ヨーロッパオープン・ミンスク 優勝
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 3回戦敗退
2018年3月 グランプリ・トビリシ 7位

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ヴァイロ・イヴァノフ

イヴァイロ・イヴァノフ(ブルガリア)
IVANOV Ivaylo
24歳 1994/7/20
WR:27位 組み手:右組み
得意技:右背負投、帯取返、隅返
使用技:右大外刈、右腰車、右内股、内股透

担ぎ技と捨身技を使い分ける難剣使い。相手の背中を抱いた状態から捨身技を狙っていたかと思うと、次の瞬間には落差のある鋭い右背負投に潜り込んで来る。技を仕掛けて崩しておいてから相手の体勢に合わせて左右に落とす隅落には注意が必要。昨年からはクロスグリップに釣り手を差しての帯取返(ハバレリ)も多用している。自身の動きを制御しきれていない感があり、自爆に近い形で敗れること多数。昨年来成績が低迷してきており、今大会での復活を目指す。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪 7位
2016年 グランプリ・デュッセルドルフ 3位
2016年 グランドスラム・パリ 2位

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 2回戦敗退
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 2回戦敗退
2018年4月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退

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ヴィクトール・ペナウベル

ヴィクトール・ペナウベル(ブラジル)
PENALBER Victor
28歳 1990/5/22
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左背負投
使用技:左体落、左大外刈、左大内刈、左小外刈、支釣込足、燕返

2015年アスタナ世界選手権銅メダリスト。ブラジル選手らしい正統派の担ぎ技タイプ。最大の武器は切れ味鋭い左背負投、手数で展開を作るためではなく、あくまで投げる手段としてこの技を使用する。この技以外ほとんど仕掛けない時期もあったが、昨年来左背負投フェイントの左大内刈や大外刈など攻撃のバリエーションを増やしている。

【おもな戦績】
2015年 アスタナ世界選手権 3位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 7位
2013年 ワールドマスターズ・チュメニ 3位

【最近の成績】
2018年5月 グランプリ・フフホト 1回戦敗退
2018年2月 グランドスラム・パリ 7位

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マティアス・カッス
写真提供:Judoinside

マティアス・カッス(ベルギー)
CASSE Matthias
21歳 1997/2/19
WR:9位 組み手:両組み
得意技:左一本背負投、右一本背負投
使用技:左背負投、右背負投、巴投、隅返、抱分、谷落

昨年の世界ジュニア選手権王者。同大会後に本格的にワールドツアーに参戦、瞬く間に上位グループの仲間入りを果たした。担ぎ技を柔道の核としており、じっくり組み合っての勝負よりも組み際の仕掛けの早さで勝負するタイプ。左右の組み手が利き、状況や相手の組み手を選ばず得意の担ぎ技を仕掛けることが出来る。返し技も得意としており、こちらでの得点も多い。

【おもな戦績】
2018年3月 グランプリ・アガディール 2位
2017年 グランプリ・ハーグ 3位
2017年 世界ジュニア選手権 優勝

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 3回戦敗退
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 2位
2018年5月 グランプリ・フフホト 5位

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ドミニク・レッセル

ドミニク・レッセル(ドイツ)
RESSEL Dominic
24歳 1993/10/5
WR:7位 組み手:左組み
得意技:寝技、肩車
使用技:隅落、裏投、抱分、谷落

昨年のヨーロッパ選手権準優勝者。後の先の選手であり、自分から技を仕掛けることはほとんどない。徹底した組み手の管理と時折見せる腰を切るような動きで相手を牽制、相手が焦って技を仕掛けてきたところを懐の深さを生かした返し技で仕留める。伏せ際の寝技も得意としており、「ボーアンドアローチョーク」や腕挫十字固での勝利も多い。

【おもな戦績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 優勝
2017年 ヨーロッパ選手権 2位
2016年 グランドスラム東京 優勝

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 7位
2018年5月 グランプリ・フフホト 2回戦敗退

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アンリ・エグティゼ

アンリ・エグティゼ(ポルトガル)
EGUTIDZE Anri
22歳 1996/3/1
WR:10位 組み手:左組み
得意技:左大外巻込、左払巻込、帯取返
使用技:左大外刈、右背負投、右袖釣込腰、左体落

今シーズンに大きく成績を伸ばした若手のパワーファイター。クロスグリップを得意としており、この形から左大外巻込、左払巻込、帯取返などを仕掛ける。見た目以上に体の力があり、一度耐えられてもそのまま強引に投げ切ってしまうことが多い。意外に器用、右背負投や右袖釣込腰など逆方向への担ぎ技も使いこなす。

【おもな戦績】
2018年4月 ヨーロッパ選手権 5位
2018年3月 グランプリ・トビリシ 2位
2016年 ヨーロッパジュニア選手権 2位

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 1回戦敗退
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2018年5月 グランプリ・フフホト 5位

その他有力選手

・モハメド・アブデラル(エジプト)
・エドゥアルド=ユウジ・サントス(ブラジル)
・サミ・シュシ(ベルギー)
・ディダル・ハムザ(カザフスタン)
・エマニュエル・ルセンティ(アルゼンチン)
・アントニオ・エスポージト(イタリア)
・ヴェダット・アルバイラク(トルコ)
・アルファ=オウマ・ジャロ(フランス)

■ シード予想
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81kg級シード予想。大混戦、この8名だけでは大会の予想は困難。

シード外に漏れた強豪があまりにも多く、シード選手8名を見ただけではほとんど予想が立てられない。とはいえ、リオデジャネイロ五輪王者のハサン・ハルモルザエフ(ロシア)は流石に勝ち上がる可能性が高く、藤原崇太郎(日本体育大2年)が勝ち上がった場合には準決勝で対戦が実現する。ここまでを最低限のノルマと考え、是非ともこの大舞台で世界王者に挑戦してもらいたい。下記のリストに名前が載っている選手のうち一体何人がシード枠通りのベスト8まで生き残るのか。まずはドロー結果に注目だ。

【プールA】
第1シード:サイード・モラエイ(イラン)
第8シード:マティアス・カッス(ベルギー)

【プールB】
第4シード:オトゴンバータル・ウーガンバータル(モンゴル)
第5シード:アスラン・ラッピナゴフ(ロシア)

【プールC】
第2シード:フランク・デヴィト(オランダ)
第7シード:藤原崇太郎(日本体育大2年)

【プールD】
第3シード:ハサン・ハルモルザエフ(ロシア)
第6シード:ドミニク・レッセル(ドイツ)

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