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【バクー世界柔道選手権2018特集】橋本壮市が優勝候補筆頭、対抗はアンチャンリンとオルジョフ・男子73kg級概況×有力選手紹介

(2018年9月18日)

※ eJudoメルマガ版9月18日掲載記事より転載・編集しています。
【バクー世界柔道選手権2018特集】橋本壮市が優勝候補筆頭、対抗はアンチャンリンとオルジョフ
男子73kg級概況×有力選手紹介
→特設ページ・バクー世界選手権2018完全ガイド

文責:林さとる/eJudo編集部

■ 階級概況
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トップ層からリオデジャネイロ五輪金メダリストの大野将平(旭化成)、今年のヨーロッパ王者フェルディナンド・カラペティアン(アルメニア)、さらにデニス・イアルツェフ(ロシア)とムサ・モグシコフ(ロシア)のロシア勢2人を合わせた計4人が欠場。国内の選考事情を把握している日本の柔道ファンにとってはいまさらだろうが(ちなみに「大野が出ない」事実が海外の関係者やファンに綾得たインパクトは日本人が考える以上のものがあるようだ)、大野が抜けたことでトーナメントは「混戦」の側に一段シフトした感あり。

優勝候補の筆頭は現役世界王者の橋本壮市(パーク24)。対抗馬は昨年大会で橋本と決勝を争った地元アゼルバイジャンのルスタン・オルジョフと、直近の対戦で橋本を破ったアン・チャンリン(韓国)の2人だ。地力だけで考えれば橋本優位と評価すべきだが、橋本は5月のグランプリ・フフホト大会で左腕を怪我したためにここまでみっちり稽古を積めたとはいい難い状況にあり、かつライバルの2人はともに組み手の圧が効きにくく、「橋本スペシャル」を仕掛けるタイミングが限定されるケンカ四つ(左組み)。厳しい戦いが予想される。

この2人以外では、まだ橋本との直接対決がないアキル・ヤコヴァ(コソボ)が不気味な存在。7月のグランプリ・ザグレブ大会で優勝を飾り勢いに乗っている。橋本が得意としている右相四つではあるが、パワーもあり警戒が必要だ。

橋本、オルジョフ、アンの3人が表彰台に絡んでくるのは確実。これ以外の選手については下記に挙げる有力選手全員にチャンスがある混戦だが、地元開催で意気込んでいるであろうヒダリャット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)と、国内の代表争いが激しくともにここで負ける訳にはいかないガンバータル・オドバヤル(モンゴル)とツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)のモンゴル勢2人を推しておきたい。

大野は8月のアジア大会でアンに勝利して優勝を果たしており、既にグランドスラム大阪の出場権も得ている。一番手が優位を取り続けられる現行制度にあって、橋本は立場的にかなりのアドバンテージがあるが、実はその差はごくわずか。今大会優勝してこの「一番手優位のスパイラル」をもう1年続けられるかどうか、世界選手権代表内定の「権利」を持ったままグランドスラム大阪を戦えるかどうかは東京五輪の代表権に、まさしく直結する。この圧の掛かる状況でどのような試合を見せてくれるのか。橋本の気持ちの入った戦いぶりに期待したい。

■ 有力選手
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連覇を狙う橋本壮市

橋本壮市(パーク24)
HASHIMOTO Soichi
27歳 1991/8/24
WR:1位 組み手:右組み
得意技:左袖釣込腰(橋本スペシャル)、右体落
使用技:左一本背負投、右背負投、右大外刈、左背負投、内股透、巴投

2017年ブダペスト世界選手権の覇者。大野将平(旭化成)が戦列を外れている間に国際ステージで一気に台頭、あっという間に世界の頂点まで駆け上がった。最大の武器は独特の理合で放たれる「橋本スペシャル」こと片手の左袖釣込腰。海外のファンからも橋本といえばこの技、と名刺代わりに通用するほど人口に膾炙しているが、実はこの選手の生命線は投げにあらず、徹底した組み手管理にある。常に形を変えながら詰将棋のごとく追い詰め、相手が詰んだ瞬間に必殺の一撃を叩き込む。単なる切った張ったで対応する相手がいつの間にか置き去りにされてしまう「ついていけない」変幻自在の組み手ロジックこそが橋本必殺の一撃の源泉だ。
5月のグランプリ・フフホトで左腕を負傷したため十分な調整を行えなかったという不安材料はあるものの、純粋な「強さ比べ」という観点ではやはり頭一つ抜けた存在。今大会も間違いなく優勝候補の筆頭である。

【おもな戦績】
2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2017年 グランドスラム・パリ 優勝
ワールドマスターズ 優勝2回(2016年、2017年)

【最近の成績】
2018年5月 グランプリ・フフホト 2位
2018年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝

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地元開催に燃えるルスタン・オルジョフ

ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
ORUJOV Rustam
26歳 1991/10/4
WR:2位 組み手:左組み
得意技:左払巻込、左小外掛、左外巻込
使用技:左払腰、左内股、左大外刈、隅返

リオデジャネイロ五輪、ブダペスト世界選手権と2年連続で世界大会で銀メダルを獲得している、階級を代表する強豪。柔道スタイルは典型的な東ヨーロッパ型、相手と密着した状態から左払巻込や左小外掛を狙う。外側から大きく相手の背中を抱く形が基本であるため、必然的に懐に潜り込まれての失点も多いが、ここぞと照準を合わせて臨んだ大会では常に結果を残している印象。つまりは抱えたバックグラウンドの熱量が試合内容に反映されるタイプだ。この選手が2大会連続決勝で敗れるという屈辱を舐め、かつ昨年橋本壮市に敗れたのは非常に微妙な判定、この悔しさを晴らすべく用意された舞台が地元開催の世界選手権、というお膳立てを得ている今大会の状況はかなり怖い。要警戒である。技術的には昨年来寝技にも明らかに力を入れて来ており、このあたりにも注目したい。

【おもな戦績】
2017年 ブダペスト世界選手権 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 2位
2016年 ヨーロッパ選手権 優勝

【最近の成績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2018年4月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退
2018年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 2位

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アジア大会決勝で大野将平と激戦を繰り広げたばかりのアン・チャンリン

アン・チャンリン(韓国)
AN Changrim
24歳 1994/3/2
WR:7位 組み手:左組み
得意技:左背負投、左小内刈、左背負投(韓国背負い)
使用技:右一本背負投、右背負投、左袖釣込腰、左体落、左内股

担ぎ技のスペシャリスト。在日コリアン3世であり、柔道修行のスタートは日本。桐蔭学園高から筑波大に進学、2014年に韓国の龍仁大所属となると一気にその才能を開花させた。繰り出す担ぎ技はどれも非常に高い完成度を誇るが、特に注目すべきは組み際に仕掛ける左の「韓国背負い」。決して多用せず、ここぞという場面でのみ仕掛けて来るまさしく伝家の宝刀だ。左背負投フェイントからの左小内刈も相当な取り味があり、実は前技以上に注意が必要。リオデジャネイロ五輪以降は足の負傷のためか担ぎ技の使用頻度が減っていたが、昨年後半からは復調傾向にある。8月のアジア大会では大野将平(旭化成)を相手に試合時間11分に及ぶ大熱戦を演じた。この試合では「投げればいい」と技に淫する傾向があったかつてのアンには見られなかった厳しさと泥臭さを存分に披露しており、戦闘者としてステージが一段上がった印象。今大会でもこれまでとは一味違うタフな戦いぶりを見せてくれるはずだ。

【おもな戦績】
2017年 ブダペスト世界選手権 3位
2015年 アスタナ世界選手権 3位
2014年 世界ジュニア選手権 優勝

【最近の成績】
2018年8月 アジア大会 2位
2018年5月 グランプリ・フフホト 優勝
2018年2月 グランプリ・アンタルヤ 2位

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ガンバータル・オドバヤル

ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)
GANBAATAR Odbayar
29歳 1989/8/20
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左内股、左体落、右小内巻込
使用技:肩車、右一本背負投、内股(やぐら投げ)、隅返

昨年の世界選手権銅メダリスト。階級随一の体の強さを誇るパワーファイターである。モンゴル選手にしては珍しく袖と前襟を持って戦う正統派であり、得意技の左内股と左体落は抜群の切れ味を誇る。今年で29歳になるベテランであるが、昨年は自身初となる世界大会のメダルを獲得しており、むしろ選手としては充実期にあると観察される。ただし現在国内では若手のツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)から強烈な突き上げを食らっており、同時派遣の今大会は正念場。

【おもな戦績】
2017年 ブダペスト世界選手権 3位
2016年 ワールドマスターズ・グアダラハラ 2位
2015年 アスタナ世界選手権 5位

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 5位
2018年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 5位
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 5位

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ヒダヤット・ヘイダロフ

ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)
HEYDAROV Hidayat
21歳 1997/7/27
WR:5位 組み手:右組み
得意技:右背負投、右釣込腰
使用技:右小内巻込、浮落、右背負投(韓国背負い)、隅返、右内股、肩車、右袖釣込腰

昨年のヨーロッパ王者。今年は決勝でフェルディナンド・カラペティアン(アルメニア)に敗れて連覇こそならなかったが、存在感はむしろ増し続けている感あり。「リオ後」に躍進した新興勢力の代表格であり、21歳ながら既にトップ層に定住を果たした、この階級の若手の旗手だ。持ち技いずれも完成度は高くないのだが、連続攻撃を仕掛けて「量」で押し切ってしまう面白いタイプ。アゼルバイジャン選手らしく密着しての攻防も得意としており、「際」の攻防では意外な強さを発揮する。立技から寝技への移行が早く、伏せ際の絞技も得意。

【おもな戦績】
2017年 世界ジュニア選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
2017年 ヨーロッパ選手権 優勝

【最近の成績】
2018年4月 ヨーロッパ選手権 2位
2018年4月 グランプリ・アンタルヤ 3位
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 3位

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ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ

ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)
SHAVDATUASHVILI Lasha
26歳 1992/1/31
WR:6位 組み手:右組み
得意技:右大内刈
使用技:右払腰、裏投、右小外掛、隅返、左内股(やぐら投げ)、右小外刈

昨年のワールドマスターズ準優勝者。2012年のロンドン五輪(66kg級に出場)ではノーマークから一気の優勝を飾り、周囲を驚かせた。かつては隅返一本槍のスタイルであったが、2014年に階級を上げて以降は右大内刈が軸。脇を差して密着して、釣り手をクロスに差し入れて、前襟を持って追い込んでと複数のパターンを、状況に合わせてきちんと使い分けてくる。階級変更直後は線が細い印象であったが、73kg級で戦うなかで徐々に体の厚みが増し、現在では階級を代表するパワーファイターへと成長を遂げた。カウンターの裏投も得意。

【おもな戦績】
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2012年 ロンドン五輪 優勝 ※66kg級

【最近の成績】
2018年4月 ヨーロッパ選手権 2回戦敗退
2018年3月 グランプリ・トビリシ 優勝
2018年2月 グランドスラム・パリ 2位

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アキル・ヤコヴァ

アキル・ヤコヴァ(コソボ)
GJAKOVA Akil
22歳 1996/1/4
WR:8位 組み手:右組み
得意技:膝車、支釣込足、浮技
使用技:右払腰、右払巻込、右内股、右大外刈、右袖釣込腰、右大外落(一本大外)

昨年後半から台頭した若手のパワーファイター。女子57kg級のノラ・ヤコヴァ(コソボ)の弟である。柔道スタイルは奥襟を得て圧を掛けながら前に出る、パワー系としてはオーソドックスなもの。間合いを詰めての強引な腰技のほか、両袖の右袖釣込腰や右の「一本大外」も用いる。最大の武器は釣り手で上腕を抱えるように持つ、いわゆる「モンゴル組み手」から体を捨てながら放つ右膝車。足の掛かる位置や相手の倒れ方で技名は支釣込足、浮技と変化するが、理屈としては全て同じ技だ。

【おもな戦績】
2018年2月 グランドスラム・パリ 優勝
2018年1月 グランプリ・チュニス 2位
2017年 U23ヨーロッパ選手権 2位

【最近の成績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 優勝
2018年4月 ヨーロッパ選手権 7位
2018年4月 グランプリ・アンタルヤ 7位

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トミー・マシアス

トミー・マシアス(スウェーデン)
MACIAS Tommy
25歳 1993/1/20
WR:3位 組み手:右組み
得意技:右小外掛、右大内刈
使用技:浮技、払釣込足、出足払、谷落、抱分、隅返、右内股

昨年のワールドマスターズ銅メダリスト。リオデジャネイロ五輪後の空白期間に台頭、そのまま階級の上位に定着した。長い手足を生かして足技を中心に攻めるスタイルだが、最も得意なのは返し技。やや腰を引いた待ちの構えから足を絡み付かせるようにして転がしてしまう。遠心力を利用して振り回すように仕掛ける支釣込足や伏せ際の抱分にも注意が必要。

【おもな戦績】
2018年4月 グランプリ・アンタルヤ 優勝
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 3位
2016年 グランドスラム・アブダビ 優勝

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 2回戦敗退
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 5位
2018年4月 ヨーロッパ選手権 3位

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アルチュール・マルジェリドン

アルチュール・マルジェリドン(カナダ)
MARGELIDON Arthur
24歳 1993/10/12
WR:9位 組み手:左組み
得意技:右小内巻込
使用技:左内股、左大外刈、左内股(やぐら投げ)、右一本背負投、左背負投、浮落、谷落

昨年来どの大会でも安定して上位進出を果たしている強豪。最大の武器は組み際に仕掛ける逆技の右小内巻込。得点のほとんどはこの技であり、この存在を知らずに戦うことは非常に危険。近頃は組み力が増してきており、二本持っての左内股で投げ勝つ試合も増えてきている。立技から寝技への以降も得意としており、伏せ際の絞技にも注意しておきたい。

【おもな戦績】
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 7位
2017年 グランドスラム東京 2位
2016年 パンナム選手権 優勝

【最近の成績】
2018年8月 グランプリ・ブダペスト 3位
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 7位
2018年2月 グランドスラム・パリ 5位

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ツェンドオチル・ツォグトバータル

ツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)
TSEND-OCHIR Tsogtbaatar
22歳 1996/3/16
WR:14位 組み手:左組み
得意技:左背負投、左一本背負投
使用技:左小外掛、裏投、肩車、左内股(やぐら投げ)

今年台頭した若手選手。リオデジャネイロ五輪では60kg級に出場。国内予選でガンバット・ボルドバータル(モンゴル)とダシュダヴァー・アマーツヴシン(モンゴル)の二強を立て続けに破って代表の座を射止めた。同大会後は長く試合に出場していなかったが、昨年6月のグランプリ・フフホト大会からいきなり階級を73kg級に変更。今年3月のグランドスラム・エカテリンブルク大会では初優勝を飾った。スピードを生かした担ぎ技が組み立ての中心だが、モンゴル選手らしく体の力も強く、密着しての攻防も得意。今年のモンゴル選手権ではガンバータル・オドバヤル(モンゴル)を裏投「技有」で破り優勝を果たしている。

【おもな戦績】
2018年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 優勝
2018年2月 グランドスラム・パリ 3位
2017年 グランプリ・ハーグ 3位

【最近の成績】
2018年8月 アジア大会 2回戦敗退
2018年5月 グランプリ・フフホト 3位
2018年4月 グランプリ・アンタルヤ 2回戦敗退

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トハル・ブトブル

トハル・ブトブル(イスラエル)
BUTBUL Tohar
24歳 1994/1/24
WR:10位 組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰、左小内巻込
使用技:左背負投、左一本背負投、左背負投(韓国背負い)、左体落

リオデジャネイロ五輪前後の空白期間に台頭した勢力の一。組み手管理や手数攻勢で「指導」を積み重ねる戦法を得意としており、技による決着を重視する現在のルールでも「指導3」の反則による勝利が多い。決して技がないわけではなく、袖を絞った状態から仕掛ける担ぎ技には一定の威力がある。担ぎ技を意識させておいての左小内巻込も取り味あり。バランスが良くなかなか膝を着く場面は見せない。面倒な選手、である。

【おもな戦績】
2018年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 3位
2017年 グランドスラム・アブダビ 3位
2017年 グランドスラム・パリ 3位

【最近の成績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2018年4月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退

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ジャンサイ・スマグロ

ジャンサイ・スマグロフ(カザフスタン)
SMAGULOV Zhansay
25歳 1992/9/26
WR:11位 組み手:右組み
得意技:右内股
使用技:肩車、右体落、左背負投、左袖釣込腰

昨年台頭した新興勢力。現在もコンスタントに上位進出を続けている。運動性能非常に高く、一気に間合いを詰めて仕掛ける切れのある一発が持ち味。最大の武器は釣り手を自らの体に巻きつけるようにして仕掛ける右内股。組み際に突如組み手をスイッチして左背負投を仕掛けることもあり、この技には注意が必要。
今年3月のグランドスラム・エカテリンブルクでは2回戦で海老沼匡(パーク24)を内股透「一本」で破った。

【おもな戦績】
2018年1月 グランプリ・チュニス 優勝
2017年 グランプリ・タシケント 優勝
2017年 アジア選手権 3位

【最近の成績】
2018年8月 アジア大会 3回戦敗退
2018年5月 グランプリ・フフホト 7位
2018年4月 グランプリ・アンタルヤ 2回戦敗退

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ファビオ・バジーレ

ファビオ・バジーレ(イタリア)
BASILE Fabio
23歳 1994/10/7
WR:24位 組み手:左組み
得意技:出足払、送足払、横落、肩車
使用技:左大内刈、左背負投、左背負投(韓国背負い)、左大外刈、左袖釣込腰

リオデジャネイロ五輪66kg級の金メダリスト。同大会ではノーマークから優勝を飾り、その派手なパフォーマンスもあいまって世界中に強烈な印象を与えた。イタリア人のステレオタイプを地で行く伊達男であり、インスタグラムではその肉体美を日々世界に発信し続けている。昨年のグランドスラム・アブダビから73kg級に階級を変更。最大の武器は意識の外から刈り取るような送足払。階級を上げてからは組み際の肩車や横落を多用している。まだ73kg級に完全適応したとは言い難いが、柔道界随一の爆発力を買ってピックアップしておく。

【おもな戦績】
2018年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 3位
2017年 グランドスラム・アブダビ 5位
2016年 リオデジャネイロ五輪 優勝 ※66kg級

【最近の成績】
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 2位

その他有力選手

・モハマド・モハマディ(イラン)
・ディルク・ファンティシェル(ベルギー)
・ミクロス・ウングヴァリ(ハンガリー)
・ヴィクター・スクヴォトフ(UAE)
・アントワーヌ・ブシャー(カナダ)
・ビラル・ジログル(トルコ)
・ギヨション・ボボエフ(ウズベキスタン)

■ シード予想
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橋本壮市(パーク24)はルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)、アン・チャンリン(韓国)とは逆サイドに配され、準決勝の相手もともに得意としているガンバータル・オドバヤル(モンゴル)とヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)の勝者。準々決勝で対戦するアキル・ヤコヴァ(コソボ)が少々不気味だが、組み合わせ的には第1シードらしく最高の位置を引いたと考えてよいだろう。

一方のオルジョフとアンは準々決勝で早くも激突することとなっており、勝利してもラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)との準決勝が待ち構えている。地元開催で意気上がるオルジョフともっか好調のアンによる対決は様相読みがたし。いずれにせよ、ここを勝ち上がった選手が決勝まで勝ち上がり、橋本に挑戦することになるだろう。

シード外の選手で橋本、オルジョフ、アンの3人に届き得るような存在はなし。勝ち上がりの消耗を可能なだけ抑えるという意味では誰が同一プールに配されるかは重要だが、勝敗が揺れることはまずないだろう。

【プールA】
第1シード:橋本壮市(パーク24)
第8シード:アキル・ヤコヴァ(コソボ)

【プールB】
第4シード:ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)
第5シード:ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)

【プールC】
第2シード:ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
第7シード:アン・チャンリン(韓国)

【プールD】
第3シード:トミー・マシアス(スウェーデン)
第6シード:ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)

※ eJudoメルマガ版9月18日掲載記事より転載・編集しています。

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