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リオ五輪代表の3選手が奮闘、ケガから復帰の永瀬貴規は2位入賞果たす・第48回全日本実業柔道個人選手権大会

(2018年8月25日)

※ eJudoメルマガ版8月25日掲載記事より転載・編集しています。
リオ五輪代表の3選手が奮闘、ケガから復帰の永瀬貴規は2位入賞果たす
第48回全日本実業柔道個人選手権大会
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81kg級4回戦、永瀬貴規が高橋亨介から大内刈「一本」

第48回全日本実業柔道個人選手権大会は25日、ベイコム総合体育館(兵庫県尼崎市)で開幕。初日は男女合わせて8階級の競技が行われ、81kg級の永瀬貴規(旭化成)がブダペスト世界選手権以来1年ぶりの競技復帰、52kg級の中村美里(三井住友海上)と57kg級の松本薫(ベネシード)もリオデジャネイロ五輪以来2年ぶりとなる自身の階級への復帰を果たした。

81kg級の永瀬は2回戦で小崎亮輔(judo3.0)に横三角からの崩上四方固「一本」(1:54)、3回戦も帆高純平(九州電力)にこれも横三角からの崩上四方固「一本」(1:35)と序盤戦は寝技による勝ち上がり。ここまでは自身の動きを確認するような試合ぶりであったが、次戦からは本領を発揮。4回戦で高橋亨介(センコー)を大内刈「一本」(1:54)で下すと、準々決勝では実力者の春山友紀(自衛隊体育学校)を豪快な内股「一本」で一蹴。準決勝でも尾方寿應(了徳寺学園職)をGS延長戦での大内刈「技有」(GS1:33)で退けて決勝へと勝ち上がる。決勝では丸山剛毅(パーク24)と対戦、脇を差して相手の内股を誘ったところからそのまま内股「一本」(1:17)で敗れたものの、回復は順調な様子。

永瀬は昨年8月のブダペスト世界選手権で右膝を負傷、前十字靭帯断裂と診断され、10月に再建手術を行っていた。今大会は1年ぶりとなる実戦の舞台。優勝こそならなかったが、永瀬らしい力強い投げによる「一本」も披露、11月の講道館杯に向けてまずまずのスタートを切った。

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52kg級1回戦、中村美里が杉本祐海から支釣込足「技有」

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57kg級準決勝、松本薫が石川恵から小内巻込「技有」

52kg級の中村は3月の皇后盃予選以来となる大会参加。1回戦では杉本祐海(JR九州)に支釣込足「技有」(GS0:44)で勝利したものの、2回戦で五味奈津実(JR東日本)に隅落「技有」(GS2:28)で敗れた。試合後のコメントを聞く限り52kg級での本格復帰というわけではないようで、今後は57kg級枠での国体出場、そして無差別の皇后盃への出場を目指すとのこと。

57kg級の松本は6月の全日本実業団体対抗大会以来の実戦。1回戦で高橋乃愛(セコム上信越)を腕挫十字固「一本」(0:31)で下すと、2回戦では佐々木愛(東京消防庁)に「ホイジンガロール」からの後袈裟固「一本」(1:00)で勝利。3回戦では安田梨乃(VILLAGE)を「体が勝手に反応した、掛けたことのない形」の小内刈「一本」(2:12)に仕留めてベスト4入り。山場となった準決勝では石川慈(コマツ)を小内巻込「技有」優勢で破った。決勝では金子瑛美(自衛隊体育学校)に腰車様の内股「技有」で敗れたものの、試合自体は一貫して松本が優勢。バリエーション豊富で精度の高い寝技、左右の区別がないかのような独特の組み手、鋭い反応と全盛期と比べても遜色のないパフォーマンスを披露した。

各選手のコメント要旨と勝ち上がりは下記。


取材・文:林さとる
撮影:坂口美貴

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永瀬貴規選手のコメント
「試合と練習は違います。試合は投げられたら終わりですから、緊張感がある。今日は臆病になってしまった部分もありました。そこが課題です。初戦は意識的に体を動かそうと考えて戦いました。それ以降は少しずつ試合の感覚に慣れていけたと思います。(―怪我について)膝の痛み、嫌な感じはありません。出せる力は出せたと思います。やる前は不安もありましたが、始まってからは集中できました。10月に手術をして、打ち込みを始めたのが3月。5月のゴールデンウィーク明けくらいから中学生との乱取りを開始して、6、7月くらいからはシニアの選手ともやっています。これだけ長い時間柔道から離れたのは初めてです。ほかの選手が結果を残すなかで不安もありました。やれることを精一杯やったので、無駄な1年間ではなかったと思います。怪我をしてからは大内刈や小外刈など引っ掛ける動作がきついです。大内刈で怪我をしたのでそれもあるかもしれません。最近はありませんが、掛けたときに(怪我のイメージが)浮かぶこともありました。以前は無意識に出せていたのですが、今は意識しないと出すことができない。慣らしていくしかないと思います。(今後について)1年試合に出ていないことで今は追う立場です。目の前の試合でしっかり結果を残していくしかない。危機感はあります。まずは11月の講道館杯。今大会で得たもの、課題を見直して、今日の経験を無駄にしないよう、優勝したいです。最低でもグランドスラム大阪に繋げなくてはいけない。枠は実質2枠だと考えています。」

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中村美里選手のコメント
「悔しい気持ちが半分、これくらいなんだと受け入れる気持ちが半分です。やれることはやりました。練習では戻っている感覚があったのですが、試合では相手も投げられないように必死ですから、違いました。(―出場の意図について)意図というより、試合しようかな、という気持ちでした。今は出られる試合には出ようと考えてやっています。決勝で後輩の前田(千島)と戦いたかったです。国体にも出る予定で、年明けの皇后盃予選にも出ます。皇后盃はずっと出場したかった大会。世界王者になったときに推薦で出ることもできたのですが、そのときは52kg級でバリバリやっていたので出ませんでした。今度は増量をして、もっと体を作って臨みたいです。(―今後について)引退は考えていません。将来の目標としては、明確ではないですが、自分も柔道を続けながら指導をしたいです。言葉で教えるのではなく、自分の経験を練習をしながら伝えていきたいです。大学生や実業団で指導したいですね。」

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松本薫選手のコメント
「リオデジャネイロ五輪以来の個人戦です。決勝は悔しさよりも、自分に何が足りないのかが明確になったということの方が大きいです。勝ちにいく練習、覚悟が足りませんでした。準決勝の石川(慈)との試合が山場で、この試合の後で気持ちが緩んでしまった。ここからもう『一本』、さらにもう『一本』と勝ち抜く練習が必要です。もっと稽古して講道館杯に繋げたいです。(―良かった点は?)集中しているときの反応は良かったと思います。危ないシーンもなかった。今日出ていた選手のなかでは、早さでは私が一番でした。反応、反射もちゃんとできていたと思います。3回戦では掛けたことのない小内刈で『一本』を取りました。反応で勝手に出た技。ビックリドッキリです。(―娘の存在について)今の一番のモチベーションは娘の存在です。娘がいると変な試合は見せられない。強い姿ももちろんですが、それよりも最後まで諦めない、自分から投げ出さずに向かっていく姿勢を見せたいです。(―練習について)昔は量で、それから質に変わり、今は質よりも考えるようにしています。以前よりも疲れてしまいますから、その分自分に何が必要なのかを考えることが多くなりました。」

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81kg級準々決勝、永瀬貴規が春山友紀から内股「一本」

【永瀬貴規選手試合結果】

永瀬貴規(旭化成)
成績:2位


[2回戦]
永瀬貴規○崩上四方固(1:54)△小崎亮輔(judo3.0)

[3回戦]
永瀬貴規○崩上四方固(1:35)△帆高純平(九州電力)

[4回戦]
永瀬貴規○大内刈(1:54)△高橋亨介(センコー)

[準々決勝]
永瀬貴規○内股(0:58)△春山友紀(自衛隊体育学校)

[準決勝]
永瀬貴規○GS技有・大内刈(GS1:33)△尾方寿應(了徳寺学園職)

[決勝]
永瀬貴規△内股(1:17)○丸山剛毅(パーク24)

【中村美里選手試合結果】

中村美里(三井住友海上)
成績:2回戦敗退


[1回戦]
中村美里○GS技有・支釣込足(GS0:44)△杉本祐海(JR九州)

[2回戦]
中村美里△GS技有・隅落(GS2:28)○五味奈津実(JR東日本)

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57kg級準々決勝、松本薫が安田梨乃から小内刈「一本」

【松本薫選手試合結果】

松本薫(ベネシード)
成績:2位


[1回戦]
松本薫○腕挫十字固(0:31)△高橋乃愛(セコム上信越)

[2回戦]
松本薫○後袈裟固(1:00)△佐々木愛(東京消防庁)

[準々決勝]
松本薫○小内刈(2:12)△安田梨乃(VILLAGE)

[準決勝]
松本薫○優勢[技有・小内巻込]△石川慈(コマツ)

[決勝]
松本薫△優勢[技有・内股]○金子瑛美(自衛隊体育学校)

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