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【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第60回

(2018年8月19日)

※ eJudoメルマガ版8月20日掲載記事より転載・編集しています。
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第60回
毎日を心持よく暮すということの根本原則は、やはり精力善用主義にほかならないのである。
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嘉納治五郎師範
資料提供 公益財団法人講道館
copyright:Kodokan Judo Institute

※写真の無断転載および転用を厳に禁じます

出典:「いかにすれば毎日を心持よく暮し得るか」 
作興 6巻5号  昭和2年5月 (『嘉納治五郎大系』4巻345頁)
 
私たちは、日々生活する中で、様々な感情を持ちます。

細かく分けていけば色々とあるでしょうが、大きく考えれば「プラスとマイナス」この2つの感情のいずれかに色分け出来ると言っても、間違いではないでしょう。

どちらが良いか、と問われればほとんどの人が、毎日をプラスの感情で過ごしたいと答えるはずです。マイナスの感情に包まれて過ごしたいと思う人はいなでしょう。日々をプラスの感情で過ごす、そのための根本原則が<精力善用>である、というのが今回の<ひとこと>です。
 
<精力善用すれば、毎日気持ちよく過ごせる>と捉えれば、それだけで何となく分かった気にもなりますが、嘉納師範の<精力善用>論は、そのような抽象的なものではありません。程度の差はありますが、常に実生活に即し、具体的であろうとしています。
今回の<ひとこと>についても同様です。
 
プラスの感情を持つためには身体の健康が大切であることからはじまり、「他人が失礼なことや、気に障ることを言ったとき」「人が自分のものを勝手に使ったとき」「お金がないこと」「身長など自分の天然の欠陥」「見返りが得られないとき」等、人がマイナスの感情になりがちな状況・ことに対して、具体的に<精力善用>をいかに実行し、プラスの感情を持つかを丁寧に説いています。
 
それぞれ含蓄ある内容なので、一つ一つ紹介したいのですが、紙面の都合もありますので、割愛します。ただ、どの場合にも、そのようなマイナスの感情になりがちな状況・ことに対して、一般的にとりがちな行動の無意味さを指摘すると同時に、どのように行動するのが一番良いかを考え、そして、それを実行する、<精力善用>の具体的な考え方が述べられています。

マイナスの感情に対していかに<精力善用>を行うかについては、本連載の第45回(http://www.ejudo.info/newstopics/003318.html)で紹介した内容と重複するところもありますが、これは口で言うのは容易く、実行は難しいことです。
 
そのために、普段からの修行が大切であることは言うまでもありませんが、その修行は道場や技術の稽古だけに限ったものではないでしょう。
 
道場での修行の成果を、日常の生活で応用するためには、日常生活のことも色々と学ばなければいけません。道場における修行だけ行っていれば、日常生活で<精力善用>がすぐに実践できるわけではないはずです。

道場での修行と日常生活の修行、併せて、講道館柔道の修行と言えるでしょう。


※読みやすさを考慮して引用は『嘉納治五郎大系』から行っています。

著者:元 敏季(ハジメ・トシキ)
1975年生まれ。柔道は中学校から始め、大学までは競技を中心に行うが、卒業論文を機に柔道の文化的側面に関心を持ち、大学院へ進学。凡そ10年、大学院・研究機関に所属するも、研究とは異なる分野の仕事に就き現在に至る。ライフワークとして嘉納治五郎に関する史料を蒐集・研究し、その成果を柔道振興のため発信しようとしている。

※ eJudoメルマガ版8月20日掲載記事より転載・編集しています。

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