PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

トーナメントの軸は夙川学院高、春の武道館に続く「二冠」獲得を狙う・第67回インターハイ柔道競技女子団体試合展望

(2018年8月9日)

※ eJudoメルマガ版8月9日掲載記事より転載・編集しています。
トーナメントの軸は夙川学院高、春の武道館に続く「二冠」獲得を狙う
第67回インターハイ柔道競技女子団体試合展望
文責:林さとる/eJudo編集部

■ 有力校
eJudo Photo
7月の金鷲旗大会を戦った際の夙川学院高。インターハイにはこの中から、吉峰芙母絵、長谷川瑞紀、新名寧々、金知秀が登録されている。

高校「三冠」の各大会でレギュレーションが異なる女子団体。その最後を飾るインターハイ柔道競技は体重無差別の3人制点取り、配列固定で争われる。この大会でもっとも必要とされるのは戦力層の厚さ。本来であれば確実に1勝が見込める「絶対的エースの保有」が3人制最大のアドバンテージのはずだが、これまでの戦いを見る限り、今年度大会の出場校に絶対的なレベルの大駒を持つチームは存在しない。今年は例年以上にチームの総合力が試される大会だと言って良いだろう。

優勝候補の筆頭は3月の高校選手権を制した夙川学院高(兵庫)。メンバー全員を全国大会上位クラスの強豪で揃えており、78kg級の長谷川瑞紀に78kg超級の吉峰芙母絵とサイズも十分。オーダー順は先鋒が新名寧々、中堅が長谷川、大将が吉峰となっており、補欠にはバクー世界選手権57kg級韓国代表の金知秀を取り置いた。金は勝負どころで先鋒に投入すると読んでまず間違いないだろう。同校は分析能力、作戦の遂行能力でも他校を一歩リードしており、各選手の使命感も非常に高い。純粋な力比べで他校に遅れをとる可能性は低く、もし敗れるとしたら何らかの想定外のアクシデントが起きた場合ということになるだろう。順当に試合が進めば優勝候補は高い確率でこのチームだ。

上位候補には高校選手権準優勝の帝京高(東京)を筆頭に、創志学園高(岡山)、大成高(愛知)、敬愛高(福岡)、桐蔭学園高(神奈川)、藤枝順心高(静岡)、広陵高(広島)、星翔高(大阪)、富士学苑高(山梨)らが名を連ねる。これらチームの戦力は僅差の鍔迫り合い、配列の妙や選手のコンディションによって勝者が変わる可能性が大だ。

■ 組み合わせ
【Aブロック】
有力チーム(上側):埼玉栄高(埼玉)、比叡山高(滋賀)、沖縄尚学(沖縄)、名張高(三重)
有力チーム(下側):創志学園高(岡山)、桐蔭学園高(神奈川)

上側の山は有力チーム4校の戦力が拮抗しており、勝者が読み難い混戦。しかし、どのチームが勝ち上がったとしても、下側の山を抜けて来るであろう創志学園高(岡山)と桐蔭学園高(神奈川)の勝者に勝つことは困難とみる。したがって両校が対戦する3回戦(ベスト16)がブロック最大の山場だ。初期オーダーの段階で桐蔭学園は朝飛真実を中堅に配置し、一方の創志学園は古賀ひよりを大将に据え、浦明澄を補欠に取り置いた。浦を敢えて朝飛にぶつけることとは考え難く、その場合の浦の投入位置は先鋒。創志学園の先鋒浦、桐蔭学園の中堅朝飛、創志学園の大将古賀がそれぞれ得点して2-1で創志学園の勝利と予想。ベスト4に進出するのは創志学園と考えたい。

【Bブロック】
有力チーム(上側):星翔高(大阪)
有力チーム(下側):新田高(愛媛)、夙川学院高(兵庫)

星翔高(大阪)、新田高(愛媛)ともに好チームではあるが、夙川学院高(兵庫)を脅かすには至らない。夙川学院の勝ち上がりはほぼ間違いないと予想する。

【Cブロック】
有力チーム(上側):富士学苑高(山梨)
有力チーム(下側):東北高(宮城)、藤枝順心高(静岡)、帝京高(東京)

上側の山からは富士学苑高(山梨)の勝ち上がりが濃厚も、準々決勝を突破することは難しいと考える。同校は2週間前の金鷲旗においてエースの結城彩乃が肩を負傷、この際の激しい痛がり方を見る限り今大会への出場は厳しいはず、そして結城抜きで上位戦を勝ち抜くことは現実的ではない。

一方下側の山は順当にトーナメントが進行した場合、藤枝順心高(静岡)と帝京高(東京)がベスト8を賭けて3回戦で対戦する。それぞれ重量級の大駒を抱える両校だが、その初期配置は帝京の髙橋瑠璃が補欠取り置き、藤枝順心の米川明穂が中堅。オーダー順をみる限り髙橋は大将に入ると推測されるが、その場合のスコアは2-1での帝京勝利か、1-1での代表戦に落ち着く可能性が高い。仮に代表戦になったとしても高校選手権無差別王者の髙橋を擁する帝京が有利。帝京が藤枝順心、富士学苑をともに破ってベスト4に進出すると予想。

【Dブロック】
有力チーム(下側):大成高(愛知)、敬愛高(福岡)、広陵高(広島)

上側の山は完全な空白地帯、どこが上がったとしても下側の山の勝者に勝つことはないだろう。それに対して下側の山では金鷲旗で準決勝を争った大成高(愛知)と敬愛高(福岡)がいきなり2回戦で激突。同大会では大成が勝利しているカードだが、オーダーの噛み合わせから今回は敬愛の勝利と予想する。敬愛と広陵高(広島)による3回戦は重量級の実力者3枚を揃える広陵が有利。揉める可能性はあるが、勝ち上がりは広陵と予想する。

【準決勝〜決勝】

上記の予想から導かれる準決勝カードは以下のとおり

創志学園高(岡山) - 夙川学院高(兵庫)
帝京高(東京) - 広陵高(広島)

創志学園と夙川学院の試合は、先鋒戦のみ勝敗が揺れる可能性があるものの、中堅以降は夙川学院が圧倒的有利。創志学園が勝つには浦が取り、古賀が引き分けて代表戦で浦が取るというパターンしか考えられない。夙川学院の戦略レベルの高さも考慮して、夙川学院の勝利と予想。

帝京と広陵の試合は、髙橋の存在、そして帝京の先鋒の熊木悠花と中堅の大森生純が金鷲旗で対重量級戦への適性を見せたことを根拠として、帝京の勝利と予想する。広陵は2年生の重量級エース八巻衣音を補欠に置いているが、この選手がどこに入っていたとしても、中途の道筋は変われど結果を動かすまでには至らないはず。

よって決勝カードは

夙川学院高(兵庫) - 帝京(東京)

と予想する。

高校選手権決勝と同一のカードだが、今回の夙川学院は今期絶好調、金鷲旗ではもっとも素根輝を追い詰めた選手である長谷川瑞紀が加わっている。相手の柔道を圧力で塗りつぶす長谷川のスタイルは大森にとっては戦いづらいと思われ、さらに金と熊木の先鋒戦も夙川学院に分がある。髙橋と吉峰による大将戦もこれまでの来歴を考慮すると引き分けに終わる可能性が高く、盤面を眺めた段階では夙川学院が圧倒的に有利だ。とはいえ、ドラマが起こりやすいのがこのインターハイ。こちらの予想を上回るような各校の頑張り、熱戦に期待したい。

※ eJudoメルマガ版8月9日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.