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今年も組み合わせに偏りあり、最重量級は斉藤立と中野寛太が3回戦で激突・第67回インターハイ柔道競技男子7階級ひとこと展望

(2018年8月7日)

※ eJudoメルマガ版8月7日掲載記事より転載・編集しています。
今年も組み合わせに偏りあり、最重量級は斉藤立と中野寛太が3回戦で激突
第67回インターハイ柔道競技男子7階級ひとこと展望
■ 60kg級・近藤隼斗が大本命、スタイル貫いた高校選手権の再現なるか
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春に続いて優勝を狙う近藤隼斗

3月の全国高校選手権、4月の全日本カデを制した近藤隼人(佐賀商高)が大本命。近藤はチャンピオンという立場からも、バラエティー番組でその戦いぶりが詳報されているという状況からも「担ぎ技と抱き勝負」という特徴が全ての選手にあまねく知れ渡っており、これをどうクリアするかが最大のみどころ。それでもこのスタイルを貫き、まっこう勝負で頂点に立った高校選手権の再現なるかに注目である。

軽量級は高校選手権の上位入賞者がそのまま上位候補。序盤戦の注目は同大会3位の鷲見仁義(札幌山の手高)と福田大晟(比叡山高)がいきなり激突する右下ブロックの2回戦。このブロックでは高校選手権準優勝者の松田淳希(初芝橋本高)が2回戦で樋口誠二朗(足立学園高)と戦うというカードも予想され、べスト8を巡る争いはまことに熾烈。

近藤は2回戦で山本拓澄(立教新座高)、3回戦で昨年度全国中学校大会の覇者辻岡慶次(大成高)の挑戦を受ける可能性があり、ベスト8では椙本光真(東海大相模高)と斉藤大夢(田村高)の勝者との対戦が濃厚。準決勝では顕徳大晴(神港学園高)とのマッチアップを予想する。

■ 66kg級・西願寺哲平が春夏連覇に挑む、桂嵐斗ら好選手目白押しの激戦階級
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西願寺哲平は高校カテゴリ3つ目のタイトルに挑む

高校選手権の覇者・西願寺哲平(埼玉栄)が高校カテゴリ3つ目のタイトル獲得に挑む、というのが形上のトピック。しかしこのカテゴリには業師・桂嵐斗(長崎日大高)をはじめとして、若狭智也(鶴来高)、唯野己哲(木更津総合高)、竹内龍生(相生産高)、松村士(足立学園高)ら技が切れる魅力的な選手が目白押し。様相はむしろ、西願寺を中心としたマッチレースと考えるべきだろう。

上記対抗馬5名は全て左側の山に入り、特に桂と松村は1回戦でマッチアップするというすさまじく過酷な組み合わせ。西願寺は右側の山で、比較的戦い易い位置に入った。かつては粘戦の西願寺に技が切れる桂、若狭という構図であったが、西願寺も担ぎ技の手立てを増やして「一本」率を上げている。歴代好選手を立て続けに輩出して来た日本の66kg級らしい、魅力的な試合に期待。

■ 73kg級・内村秀資と中村洸登の山に強豪集中、まさしく「死の山」
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高校選手権の覇者中村洸登。今大会は非常に厳しいブロックに入った。

全国高校選手権の覇者・中村洸登(天理高)と、同大会で決勝を争った内村秀資(東海大仰星高)が軸。技が多彩で力もある中村、重量級を苦にしない大技ファイターの内村とともに魅力十分。
そしてこの2人の山に、田中裕大(大牟田高)、齋五澤航介(白鴎大足利高)、籾山航大(秋田工高)、有馬雄生(東海大相模高)、さらにダークホース候補の池田晴紀(帝京長岡高)と上位を伺う強豪がぎっしり詰め込まれた。そのまま上位入賞者リストを作ってもいいほどの子の陣容がベスト8までに潰しあうこの左下側のブロックの勝者が決勝まで進むことが濃厚だ。

逆側の山では、平野龍也(習志野高)を推したい。体幹が強く勝負勘抜群、組み合わせの利もあり、台風の目になり得る存在。

■ 81kg級・春夏連勝狙う竹市大祐と菅原幸大が2回戦で激突
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81kg級は竹市大祐が軸

高校選手権の覇者・竹市大祐(大牟田高)が、2回戦で全日本カデ王者菅原幸大(柴田高)と激突。ともに2年生の大物2人が戦うこのカードが序盤戦の山だ。練れた組み手としぶとい技が武器の竹市に対し、当代きっての大物と評価高い菅原は飯田健太郎を彷彿させる内股を軸に据えた伸びやかな柔道が売り。こと「試合」というステージでは戦術性の高い竹市が結果を得る可能性が高く、菅原がこれを突破できるとすれば一に地力の積み上げのみ。菅原がポテンシャルの高さをどう表現するか、目の離せない好カード。

ほか優勝を伺う素材は押領司龍星(足立学園高)、板東虎之輔(木更津総合高)、田中翔太(大成高)。押領司は高低いずれも取り味抜群の背負投が売り、時折見せる淡白さが泣きどころだが、独特の間合いから前触れなしに一発で打ってくるこの技はインターハイのような「一発勝負」での強さおそらく比類なし。板東は跳ねて担げるオールラウンダーで体の力も抜群、この選手も苦しくなると見せる短絡さが弱点。田中は今季急成長も、得手不得手がはっきりしている印象あり、あらゆるタイプが揃うインターハイを戦い抜く引き出しの有無が勝負のカギ。

押領司は菅原と竹市が同居する左上の山、板東と田中は右上の山にまとめられた。ほか、上位候補同士の注目対決は杉村晃希(大阪星光学院高)と杉本将一朗(北海高)がマッチアップする右下の山。

技が切れるが精神面に難ありという選手が多い中で、執念を形に出来るメンタルの強さがあるのはやはり竹市。菅原、押領司と難敵と立て続けにぶつかるこの選手の戦いぶりに期待である。

■ 90kg級・人材多士済々も連覇狙う村尾三四郎の力が突出
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村尾三四郎は昨夏に続くインターハイ連覇を狙う

連覇を狙う村尾三四郎(桐蔭学園高)の力が突出している。6月後半に肋軟骨を痛め、金鷲旗では思わぬ一敗を喫するなどこのところ元気のない印象ではあるが、既に全日本選手権という最高峰大会を踏んだ力は高校生のレベルを一段も二段も超えている。敢えて言えば相四つの大型が不得手であるが、同階級の高校生で村尾のこの弱点を突くレベルの選手はまだいないのではないだろうか。

村尾は比較的戦い易い右下の山に配され、3回戦に篠原泰斗(崇徳)戦はあるものの、ベスト4までの道のりにこれを阻みうる選手は見当たらない。

対照的に、準決勝での村尾への挑戦権を争う右上の山は役者揃い。安藤稀梧(国士舘)、池田凱翔(天理高)、斉本研アレクサンドル(小杉)の3名が2回戦までに潰しあい、下側には母校を金鷲旗ベスト8に導いた安部光太(西日本短大附高)の姿がある。ベスト8は安藤-安部の可能性が高いが、このカードは金鷲旗で安部が腕挫十字固「一本」で勝利している因縁の顔合わせ。注目したい。

左側の山は寺島悠太(津幡)が3回戦で岡田一真(育英高)と戦い、多田昌人(つくば秀英高)とベスト8で激突。この勝者が決勝に進む可能性が高いと読む。

■ 100kg級・九州の覇者中西一生が中心の混戦、右側ブロックに強豪集中
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高校選手権に続き、金鷲旗でも母校をベスト8に導いた中西一生

金鷲旗大会でも大活躍した九州ブロック王者・中西一生(福岡大大濠高)を軸とした混戦。中西は右側下側のブロックに配され、3回戦には山野井爽(埼玉栄高)、準々決勝では関東ジュニア王者の皆川大記(千葉経大附高)との対戦が待ち受ける。

右上の山では、今期団体二冠メンバーの道下新大(国士舘高)が、今期絶好調の藤鷹裕大(大成高)と早くも2回戦で激突、これがトーナメント全体を通じた序盤戦最大の山場。この勝者が準々決勝で大村康太(東海大相模高)と戦うことが濃厚だ。大村には3回戦で熊坂光貴(新田高)戦という関門があるが、金鷲旗では袖釣込腰「一本」で大村が勝利している来歴あり、今回も大村有利は否めず。

左側ブロックは、八木郁実(崇徳高)、松本司(鹿児島情報高)、酒井晃輝(福井工大福井高)らが揃った上側が激戦区。下側の植岡虎太郎(天理高)は大過なくベスト4進出が予想されるが、金鷲旗で見せた持久力のなさが不安材料。

■ 100kg超級・事実上の決勝はベスト16、斉藤立と中野寛太が早くも激突
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金鷲旗で再び相まみえた斉藤立と中野寛太

今代ナンバーワンの大駒・斉藤立(国士舘高)が優勝候補筆頭、昨年度王者にして高校選手権無差別の覇者・中野寛太(天理高)が対抗馬という2強構図だが、この2人が早くも3回戦で激突。左下の山、ベスト16で実現確実のこの試合が事実上の決勝だ。この2人はまさしく突出、優勝争いという観点からはこの試合でトーナメント終了という感すらあり。

高校選手権、金鷲旗と団体戦決勝で実現した今期2度の直接対決はいずれも斉藤が一本勝ち。ただし金鷲旗大会では中野が斉藤の技を耐えるケースが増え、出足払で斉藤を崩す場面、また攻め疲れた斉藤が掛け潰れるという珍しい絵も現出。3分30秒まで試合時間が伸びた。この試合から中野がなんらか攻略の手立てを見出している可能性も皆無ではない。身体能力抜群で時に重量級としては異次元の組み立てで「一本」を量産してきた中野が、どのようなプランを立て、それを実行せんとするか。興味尽きない一番である。

2人を追う千野根有我(桐蔭学園高)は1人右上の山に置かれて戦い易い配置。初戦で戦う進洸希(中京学院大中京高)は好選手だが、ここを勝ち抜けばベスト8入りまでは確実。高橋翼(作陽高)と當間健多(沖縄尚学高)のいずれかと準々決勝でマッチアップすることになるが、ひときわ興味深いのは高橋が上がって来た場合。高橋はご存知の通り金鷲旗大会では村尾三四郎を合技「一本」で下しており、純実力だけでは測れない不思議な怖さがある。どんな悪い状況でも展開の先に希望を見出してしまうのか、とにかく攻撃意欲が衰えない。千野根有利も、高橋に粘りに粘られるうちに千野根が疲弊、「指導」失陥あるいは密着技で崩落というシナリオもありえる。

右下の山は浅野史恩(木更津総合高)と相馬勇紀(青森北高)がベスト4入りを争う。左上の山は大石由(桜丘)の勝ち上がりが濃厚。布目王雅(津幡高)も上位進出の力があると目されたが、斉藤と中野に挟まれた最悪の山で今回は難しそう。

※ eJudoメルマガ版8月7日掲載記事より転載・編集しています。

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