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鍋倉那美がオール一本勝ちで大会2連覇、好調大野陽子は決勝で21歳ガイに苦杯・グランプリザグレブ2018第2日女子レポート

(2018年8月2日)

※ eJudoメルマガ版8月2日掲載記事より転載・編集しています。
鍋倉那美がオール一本勝ちで大会2連覇、好調大野陽子は決勝で21歳ガイに苦杯
グランプリザグレブ2018第2日女子レポート(63kg級、70kg級)
■ 63kg級・鍋倉那美が大会2連覇、決勝で五輪王者トルステニャクを破る
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決勝、鍋倉那美がティナ・トルステニャクから内股透「一本」

(エントリー26名)

【入賞者】
1.NABEKURA, Nami (JPN)
2.TRSTENJAK, Tina (SLO)
3.CASTILHOS, Alexia (BRA)
4.BEAUCHEMIN-PINARD, Catherine (CAN)
5.LESKI, Andreja (SLO)
6.TRAJDOS, Martyna (GER)
7.LIVESEY, Amy (GBR)
8.WATANABE, Kiyomi (PHI)

鍋倉那美(三井住友海上)が優勝。苦手なマルティナ・トライドス(ドイツ)が逆側の山に配されたこともあり順当にトーナメントを勝ち上がり、決勝ではリオデジャネイロ五輪王者、2月のグランドスラム・パリでは「指導3」の反則で敗れているティナ・トルステニャク(スロベニア)を鮮やかな内股透「一本」(2:27)で破った。鍋倉はオール一本勝ちでの戴冠。昨年9月のグランプリ・ザグレブ以来となるタイトルを獲得し、同大会2連覇を果たした。

この日の鍋倉は足技が切れており、これを起点に寝技で攻める場面が多く見られた。最初の山場と目された準々決勝では渡邊聖未(フィリピン)に右大外刈で伏せさせてからの横四方固「一本」(2:30)で勝利。内股一発で名を売った中学・高校時代のイメージとは異なるが、足技で切り崩して内股、あるいは寝技で仕留める現在のスタイルがすっかり板についてきた。鍋倉は8月末のアジア競技大会の代表。良い流れでジャカルタに乗り込むことができそうだ。

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63kg級メダリスト。左からトルステニャク、鍋倉、カスティルホス、ブーシェミン=ピナード。

【準々決勝】
ティナ・トルステニャク(スロベニア)○合技[一本背負投・一本背負投](2:31)△エイミー・リヴェシー(イングランド)
マルティナ・トライドス(ドイツ)○合技[大内刈・袈裟固](1:54)△アレクシア・カスティルホス(ブラジル)
鍋倉那美○横四方固(2:30)△キヨミ・ワタナベ(フィリピン)
アンドレヤ・レスキ(スロベニア)○優勢[技有・小内刈]△キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)

【敗者復活戦】
アレクシア・カスティルホス(ブラジル)○GS合技[浮落・内股](GS0:33)△エイミー・リヴェシー(イングランド)
キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)○腕挫十字固(2:45)△キヨミ・ワタナベ(フィリピン)

【準決勝】
ティナ・トルステニャク(スロベニア)○優勢[技有・内巻込]△マルティナ・トライドス(ドイツ)
鍋倉那美○合技[内股巻込・崩袈裟固](1:56)△アンドレヤ・レスキ(スロベニア)

【3位決定戦】
アレクシア・カスティルホス(ブラジル)○合技[内股・袈裟固](1:21)△アンドレヤ・レスキ(スロベニア)
キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)○裏投(1:24)△マルティナ・トライドス(ドイツ)

【決勝】
鍋倉那美○内股透(2:27)△ティナ・トルステニャク(スロベニア)
鍋倉が右、トルステニャクは左右両組み。トルステニャクはまず左構えで組み手を展開、組み際に低い技で掛け潰れて試合の主導権を握りに掛かる。一方の鍋倉も前に出ながら得意の右内股を連発して譲らず、相手が伏せると背中について寝技で攻める。鍋倉優位のまま迎えた2分40秒、鍋倉が組み際に奥を叩きながら右大内刈を仕掛けると、トルステニャクはこれに応じて引き手で釣り手側の袖を持った左内股を仕掛ける。応じた鍋倉は反時計回りに回りながら股中でこれを透かして鮮やか「一本」。五輪王者を相手に一方的な内容で勝利を収めた。

【日本代表選手勝ち上がり】

鍋倉那美(三井住友海上)
成績:優勝


[2回戦]
鍋倉那美○横四方固(1:09)△フェイケ・ファンデンベルフ(オランダ)

[準々決勝]
鍋倉那美○横四方固(2:30)△キヨミ・ワタナベ(フィリピン)

[準決勝]
鍋倉那美○合技[内股巻込・崩袈裟固](1:56)△アンドレヤ・レスキ(スロベニア)

[決勝]
鍋倉那美○内股透(2:27)△ティナ・トルステニャク(スロベニア)

■ 70kg級・大野陽子は決勝で苦杯、21歳ガイがパワー派対決を制して優勝を飾る
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決勝、マリー=イヴ・ガイが大野陽子の裏投を被さり倒して隅落「技有」

(エントリー28名)

【入賞者】
1.GAHIE, Marie Eve (FRA)
2.ONO, Yoko (JPN)
3.CONWAY, Sally (GBR)
4.NIANG, Assmaa (MAR)
5.VAN DIJKE, Sanne (NED)
6.OLIVEIRA, Amanda (BRA)
7.BERNHOLM, Anna (SWE)
8.DIEDRICH, Szaundra (GER)

決勝に勝ち上がったのは大野陽子とマリー=イヴ・ガイ(フランス)。この試合は本戦では勝負がつかずにGS延長戦へともつれ込むが、「指導2」の同点で迎えたGS3分7秒にガイが大野の裏投に被る形で隅落「技有」を奪って決着。ワールドツアー3連勝を狙った大野だが、自身同様前に出てがむしゃらに技を仕掛けてくるタイプのパワー派・ガイに、今年初の黒星を喫することとなった。

現在の大野の勝利パターンは「立って崩して寝て決める」というもの。決まり技は当然ながら寝技となることが多い。しかし、そのベースはあくまで立技における組み手の圧力であり、これを起点に圧倒的なスタミナを駆使し、立って、寝てと休むことなく攻撃し続けることが現在の大野の方法論。しかし決勝のガイ戦では力負けしたためにそもそものベースとなるべき圧殺が効かず、入り口を失ったことで少し冷静さを欠いたように思われる。
ただし時間の経過とともにスタミナで勝る大野が前に出る場面が増えており、延長戦に入ってから失点の直前まではむしろ完全にペースを掴んでいた。世界選手権本番でも圧が効きにくいパワーファイターとの対戦が組まれるだろうが、たとえ入り口を失ってもスタミナ、あるいは抜群の寝技技術という大野の武器自体が封じられたわけではない。冷静さを失わず、スタミナを生かしてじっくりと攻め、確実に勝利をものにしてもらいたい。

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70kg級メダリスト。左から大野、ガイ、コンウェイ、ニアン。

【準々決勝】
大野陽子○反則[指導3](2:26)△アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)
アッスマ・ニアン(モロッコ)○優勢[技有・隅返]△サンネ・ファンダイク(オランダ)
マリー=イヴ・ガイ(フランス)○合技[大外刈・大外巻込](1:49)△サンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)
サリー・コンウェイ(イングランド)○腕挫腕固(1:45)△アマンダ・オリヴェイラ(ブラジル)


文責:林さとる/eJudo編集部
※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

【敗者復活戦】
サンネ・ファンダイク(オランダ)○合技[払腰・袈裟固](1:44)△アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)
アマンダ・オリヴェイラ(ブラジル)○内巻込(1:20)△サンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)

【準決勝】
大野陽子○横四方固(2:10)△アッスマ・ニアン(モロッコ)
マリー=イヴ・ガイ(フランス)○合技[大外刈・大外刈](1:24)△サリー・コンウェイ(イングランド)

【3位決定戦】
サリー・コンウェイ(イングランド)○腕挫腕固(0:42)△サンネ・ファンダイク(オランダ)
アッスマ・ニアン(モロッコ)○GS小内刈(GS0:32)△アマンダ・オリヴェイラ(ブラジル)

【決勝】
マリー=イヴ・ガイ(フランス)○GS技有・隅落(GS3:07)△大野陽子
ガイが右、大野が左組みのケンカ四つ。ともに組み手の圧力を柔道のベースとする両者の対戦。21秒、畳外に押し出された大野に場外の咎による「指導1」。さらに本戦の残り16秒には両者に「消極的」の「指導」が与えられ、「指導1」対「指導2」のガイ優位で試合はGS延長戦へともつれ込む。延長戦に入ると大野がペースを上げて猛攻、左内股に寝技と山場を作ってGS1分17秒、ガイにも消極的との判断で2つめの「指導」が与えられる。GS3分過ぎ、ガイが釣り手を巻き返して奥を叩き右大内刈。大野は抱き止めて裏投を狙うが、相手に被さられる形で自爆してしまい隅落「技有」失陥。ガイが前に出続けるパワー柔道で優勝を飾った。

【日本代表選手勝ち上がり】

大野陽子(コマツ)
成績:2位


[1回戦]
大野陽子○優勢[技有・横四方固]△ラウラ・ファルガス=コッホ(ドイツ)

[2回戦]
大野陽子○GS技有・崩上四方固(GS0:43)△メガン・フレッチャー(アイルランド)

[準々決勝]
大野陽子○反則[指導3](2:26)△アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)

[準決勝]
大野陽子○横四方固(2:10)△アッスマ・ニアン(モロッコ)

[決勝]
大野陽子△GS技有・隅落(GS3:07)○マリー=イヴ・ガイ(フランス)

※ eJudoメルマガ版8月2日掲載記事より転載・編集しています。

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