PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

天理危なげなくベスト8入り、相性噛み合わぬ相手と連戦の桐蔭学園はパートファイナルで散る・第92回金鷲旗高校柔道大会マッチレポート②1回戦~6回戦(E~Hパート)

(2018年8月1日)

※ eJudoメルマガ版8月1日掲載記事より転載・編集しています。
天理危なげなくベスト8入り、相性噛み合わぬ相手と連戦の桐蔭学園はパートファイナルで散る
第92回金鷲旗高校柔道大会マッチレポート②1回戦~6回戦(E~Hパート)
取材・撮影:eJudo編集部
文責:古田英毅

eJudo Photo
2回戦、天理高の先鋒鈴木太陽が育徳館高の次鋒・木村航平から大外刈「一本」

eJudo Photo
鈴木は大将佐瀬陸から出足払「技有」、これで5人抜き達成。

eJudo Photo
4回戦。次鋒同士の対決で天理高の池田凱翔が東海大高輪台高・別府弘太朗から大外刈「一本」

【Eパート】

シード校:天理高(奈良)、埼玉栄高(埼玉)
パートファイナル進出校:天理高(奈良)、東海大甲府高(山梨)

初優勝を狙う高校選手権準優勝チーム・天理高の山にはインターハイ東京都第2代表の足立学園高が配された。インターハイ本戦でも3回戦で戦う可能性があるこの強豪2校が相まみえる5回戦が、このパート最大の山場。

天理は前半戦の抜き役を担わせるべく、先鋒に1年生の鈴木太陽を起用。身長180センチ体重91キロのこの選手は期待に応えて伸びやかな柔道を披露、ディティールに粗さはあるものの思い切った大技と機を見ての鋭い足技で2戦を1人で賄った。2回戦の育徳館高(福岡)戦は、崩上四方固(1:47)、大外刈(0:37)、大内返と横四方固の合技(1:00)、大外刈(1:51)、出足払「技有」優勢で5人抜き。3回戦の一関学園高(岩手)戦は内股(0:49)、大外刈と横四方固の合技、浮落(0:59)、大外刈(2:34)、僅差の優勢でそれぞれ勝利しこれも5人抜き。10試合目は何度も右大外刈で相手の懐深くまで侵入するが疲労のためか決め切れず、それでも退かずに「指導」2つを得るところまで辿り着いており、使命感の高さが際立った。

4回戦の東海大高輪台高(東京)戦は、鈴木が佐々木大地を相手に開始7秒背負投を食って「技有」失陥、しかしこれは副審2人のアピールで取り消され、結局この試合は引き分け。鈴木は計10人抜きで下がることとなり、ここからはレギュラーの出番。次鋒池田凱翔は別府弘太朗を背負投様に腕を操作した片襟の右大外刈「一本」に仕留め、続く中堅石村健真と引き分け。続いて中堅水上世嵐が副将的場光太朗を僅差の優勢で破り、大将柴野明紀と引き分けてフィニッシュ。不戦2人でこの試合を勝ち抜け、山場の5回戦へと駒を進めることとなった。

eJudo Photo
2回戦、足立学園高の次鋒大河原大介がれいめい高の中堅・渡辺慶二郎から背負投「一本」

eJudo Photo
足立学園の中堅押領司龍星がれいめいの大将野付滉志郎を相手に美技を披露、鮮やかな背負投「一本」。

一方の足立学園は2回戦でまず、れいめい高(鹿児島)と対戦。軽量チームの足立学園だが前半の抜き役に指名された2人も軽量、前衛には73kg級の佐々木弥希弥と60kg級の大河原大介を入れて大会をスタート。この試合は佐々木が2人抜きの後に力尽きて中堅渡辺慶二郎に大内返「一本」で敗れたが、大河原が右背負投「一本」で抜き返し、続く試合を引き分けて収拾。最後は中堅押領司龍星が相手方の大将野付滉志郎を33秒の背負投「一本」で下して勝利を決めた。この技は押領司得意の距離がないところから高く引っこ抜く一撃、知らなければ回避は困難。まさしく「放り投げられた」野付は押領司の足元で「一本」宣告を聞きながら茫然。

3回戦は定時制大会10連覇中の飾磨工高(兵庫)と対戦、佐々木と大河原が手堅く引き分けると押領司が2人抜き(1分け)で残り3人を賄って快勝。続く4回戦は前衛を本命オーダーの松村士と樋口誠二朗に入れ替えて東海大諏訪高(長野)とマッチアップ、松村の3人抜き(1敗)、樋口の2人抜きで不戦3人の快勝。いよいよ勝負どころの天理戦に臨むこととなる。

eJudo Photo
5回戦、足立学園は60kg級の次鋒樋口誠二朗が植岡虎太郎を攻めまくり「指導2」優勢で勝利。スコアをタイに戻す。

eJudo Photo
次鋒同士の対決、天理の池田凱翔が樋口から小外刈「技有」。

eJudo Photo
足立学園の中堅押領司龍星が畳に残った池田から左袖釣込腰「技有」

[Eパート5回戦]
天理高〇大将同士△足立学園高
(先)植岡虎太郎〇優勢[技有・背負投]△松村士(先)
(先)植岡虎太郎△優勢[僅差]〇樋口誠二朗(次)
(次)池田凱翔〇合技[小外刈・崩上四方固](0:38)△樋口誠二朗(次)
(次)池田凱翔△優勢[技有・背負投]〇押領司龍星(中)
(中)水上世嵐×引分×押領司龍星(中)
(副)井上直弥×引分×吉井拓実(副)
(大)中野寛太〇送足払(2:39)△川田武史

先鋒戦は残り28秒で背負投「技有」を得て天理・植岡虎太郎が勝利。しかしあるいはコンディション不良か、今大会初登場の植岡はこの1戦のみで異常に疲労。続く試合では60kg級の樋口誠二朗の背負投と大内刈の放列を捌けず、1分2秒、1分33秒と「指導」を連続失陥してしまう。中盤以降は前に後にと思い切った技を連発する樋口の独擅場、植岡は「待て」が掛かっても容易に立てず「指導3」を回避するのがやっと。この試合は僅差の優勢で樋口の手に落ちる。

続く第3試合の次鋒対決は池田凱翔がケンカ四つの樋口を小外刈に引っ掛け、押し込んで「技有」奪取。そのまま崩上四方固に抑え込んであっという間の一本勝ち。天理が再び1人差のリードを得る。

第4試合は畳に残った池田に、今期絶好調の押領司龍星がマッチアップ。左相四つのこの試合は池田が袖釣込腰で先制攻撃、巧みな燕返で相手を伏せさせるなど形上攻勢だったが、じっくり投げどころを見極めた押領司が1分14秒に低く左袖釣込腰。スルリと潜り込んだこの一撃はいったん止まったものの、押領司走り続けて相手の体を乗り越え、背中を着かせて「技有」。このままスコア動かず試合は終了、押領司が「技有」優勢で勝利して再びスコアはタイに戻る。

水上世嵐と押領司による第5試合は絞り合い、1分40秒双方に「指導1」。押領司は左背負投、水上は大内刈に出足払と取り味のある技を繰り出すが双方譲らず、引き分け。井上直弥と吉井拓実の副将対決も双方「指導1」を失ったのみで引き分けとなり、勝敗の行方は大将同士の対決に委ねられることとなる。

eJudo Photo
大将同士の対決、中野寛太が川田武史から送足払「一本」。

大将対決は中野寛太が左、川田武史が右組みのケンカ四つ。川田軽量を生かして動き回るが中野は一切表情を変えず淡々と接近。袖釣込腰、出足払と危険な技を的確に入れると52秒川田に「取り組まない」咎による「指導」。その後も接近を図る中野と組み合うことを嫌って動き回りながらチャンスを探す川田という構図で試合が進む。体格差のある対戦の決着が長引くとえてして大きい側が焦り始めるものだが、中野は延長戦まで織り込んでいるのか心憎いまでの落ち着きぶり。軽挙せずじっくりにじり寄り続け、残り28秒双方に「指導」。ここであと1つの「指導」で反則負けとなる川田はついに手が詰まる。このまま延長突入か、と思われた残り21秒に中野が突如スピードアップ、送足払で川田を体ごと吹っ飛ばし「一本」。

前衛の戦いはスコア的には互角も、大駒中野寛太の存在を考えれば終始優位は天理にあったと言える。大一番を制して天理がパートファイナルに駒を進めた。

下側の山からは東海大甲府高(山梨)が勝ち上がり。2回戦の杵築高(大分)戦は先鋒米山正剛が5人抜き、3回戦は尽誠学園高(香川)をこれも米山の5人抜きで下すというロケットスタート。勝負どころの4回戦は4引き分けを受けた大将同士の対決で長嶋勇斗が66kg級高校王者の西願寺哲平を破って勝ち抜け、5回戦は嘉穂高(福岡)を3勝2敗2分け、最後は副将宇野澤祥也が大将大里雅と引き分けてパートファイナルの進出権を得た。

eJudo Photo
天理は前戦と同じメンバーで東海大甲府に対峙

eJudo Photo
天理の先鋒植岡虎太郎が東海大甲府の次鋒宮下壮瑠から背負投「一本」

eJudo Photo
第6試合、天理の副将井上直弥が東海大甲府の大将長嶋勇斗から小外掛「技有」。

[Eパート6回戦](パートファイナル)
天理高〇不戦1人△東海大甲府高
(先)植岡虎太郎○合技[背負投・崩上四方固](0:31)△米山正剛(先)
(先)植岡虎太郎○背負投(0:57)△宮下壮瑠(次)
(先)植岡虎太郎△合技[隅落・横四方固](0:57)○川高海優(中)
(次)池田凱翔×引分×川高海優(中)
(中)水上世嵐×引分×宇野澤祥也(副)
(副)井上直弥○優勢[技有・小外掛]△長嶋勇斗(大)
(大)中野寛太

先鋒戦は植岡虎太郎が右、米山正剛が左組みのケンカ四つ。試合が始まるなり植岡が打点の高い右背負投を連発、20秒に肘抜きの右背負投で「技有」。そのまま崩上四方固で抑え込んであっという間の一本勝ちを果たす。植岡は続く第2試合もケンカ四つの宮下壮瑠を相手に今度は低く潜り込んで肘抜きの右背負投、相手の上に乗り上げて技の評価を一段上げ「一本」。天理はここまでまことに順調。

しかしこの日の植岡は波が激しい。第3試合は前戦2人抜きで東海大甲府のパートファイナル進出を支えた川高海優が植岡の右背負投を後方に引き落とし返して隅落「技有」、そのまま抑え込んで合技「一本」。ここまで2人抜きの植岡は不首尾、東海大甲府が1人を抜き返す。

天理は次鋒池田凱翔が登場、畳に残った川高を手堅く引き分けで止めると、続く第5試合も水上世嵐が右背負投で良く攻め、ケンカ四つの宇野澤祥也に仕事をさせずに引き分け。1人差リードを保ったままで大将長嶋勇斗を畳に迎えた第6試合は、巨漢・井上直弥がケンカ四つで釣り手を突いてくる相手に対して落ち着いて試合を展開。長嶋が左背負投を狙って自ら間合いを詰めたタイミングを狙い、抱きとめて右小外掛「技有」。1分1秒に挙げたこの得点を持ったまま試合を終え、この試合は不戦1人で天理の勝利に終わった。

eJudo Photo
2回戦、木更津総合高の先鋒稲辺嵩斗が広島学院高の中堅島崎隆成から大外刈「一本」。

【Fパート】

シード校:木更津総合高(千葉)、沖縄尚学高(沖縄)
パートファイナル進出校:木更津総合高(千葉)、沖縄尚学高(沖縄)

高校選手権ベスト8の木更津総合高、同大会では国士舘高に屈したものの指導者間の評判が非常に高い沖縄尚学高という、このパート2強と目された強豪が順当にパートファイナルに進出。

木更津総合は先鋒に稲辺嵩斗、次鋒に金沢聡瑠を入れてこの2人を前半戦の抜き役に指名。中堅以降は小宮大倭、坂東虎之輔、浅野史恩という布陣。

戦力層極めて厚い中から選抜されただけあり先鋒に指名された稲辺は極めて使命感高し、2回戦の広島学院高(広島)戦はしっかり5人を抜き去る。内容は内股「一本」(0:28)、小外刈と横四方固の合技「一本」(1:26)、大外刈「一本」(1:43)、小外刈「技有」の優勢。3回戦は久留米商高(福岡)を相手に稲辺が3人抜き(1分け)、金沢が1人抜きで不戦3人の快勝。

eJudo Photo
5回戦、木更津総合高の中堅小宮大倭が京都学園高の副将上田泰介から肩車「技有」。

ここからは一気に対戦ステージがあがり強豪と連戦。先鋒を井上泰司に入れ替えて臨んだ京都学園高(京都)との4回戦は、井上が富原銀士から右大外刈「技有」を得て先制、竹嶌真慧との第2試合をしっかり引き分けて1人差リードで退場。次鋒金沢は阿部侑太と引き分け、今大会初めて中堅小宮大倭に襷が渡る。小宮はケンカ四つの副将上田泰介から28秒、1分17秒といずれも肩車で「技有」を奪って快勝。これでほぼ大勢は決し、最終戦は畳に残った小宮が大将谷口稜太としっかり引き分けて不戦2人で勝利決定。

5回戦は副将に寺島悠太、大将に布目王雅と後衛に2つの核を持つ津幡高(石川)とマッチアップ。終始リードを保ちながらもこの試合は抜き合いに陥り、先鋒井上が1勝1敗、次鋒金沢も2勝したところで副将寺島に敗退。寺島を中堅小宮が抜き返してほぼ終戦かと思われたが、津幡は大将布目が小宮を左払巻込「技有」から崩袈裟固に抑え込んで合技「一本」に仕留めて激しく抵抗。最後は今大会初めて副将板東虎之輔が登場して布目を引き分けで止め、不戦1人でパートファイナル進出決定。

eJudo Photo
3回戦、沖縄尚学高の先鋒當間健多が流通経済大柏高の次鋒・横川剣から大内刈「技有」。

沖縄尚学高は2回戦で広島工大高(広島)と対戦、先鋒當間健多の5人抜きでこの試合をクリアすると、流通経済大柏高(千葉)戦も先鋒當間が内股巻込と横四方固の合技「一本」、大内刈と横四方固の合技「一本」、小外掛と大外刈の合技「一本」、後袈裟固「技有」優勢と4人を抜き去る。5人目の島村天紳戦はさすがに消耗し立っているのがやっと、「勿体ないぞ!」と10人抜きを促す同僚の声に励まされて這いつくばるように畳に残るが「指導2」で敗退。次鋒川﨑康聖が横四方固「一本」で抜き返し、不戦3人で勝利することとなった。

勝負どころと目された延岡学園高(宮崎)戦は、この試合から先鋒に入った山里健太が小川剛生を抜き1勝1分けで退場。理想的なスタートだったがここから延岡学園の中堅岩佐哲太に2人抜きを許して1人差ビハインドとなってしまう。しかし副将仲嵩颯由が岩佐、さらに中西隆翔を抜き、最後は1年生大将戸高淳之介と引き分けてゴール。不戦1人で山場を突破する。九州学院高(熊本)を畳に迎えた5回戦も1人差ビハインドで畳に上がった仲嵩が一気に3人を抜き去って逆転勝ち、不戦1人でパートファイナル進出決定。

[Fパート6回戦](パートファイナル)
木更津総合高〇不戦1人△沖縄尚学高
(先)井上泰司×引分×山里健太(先)
(次)北條嘉人〇合技△川崎康聖(次)
(次)北條嘉人×引分×當間龍輝(中)
(中)小宮大倭×引分×仲嵩颯由(副)
(副)坂東虎之輔〇優勢[僅差]△新垣翔二郎(大)
(大)浅野史恩

この試合から次鋒に北條嘉人を投入してフルメンバーを完成させた木更津総合が手堅く勝ち抜け。第2試合の北條の一本勝ちをテコにジリジリ試合を進め、中堅小宮大倭が前戦の殊勲者仲嵩颯由と引き分けた時点で大勢決した印象。最終戦は坂東虎之輔が「指導」2つを得て新垣翔二郎に勝利、不戦1人で全国高校選手権に続くベスト8勝ち残りを決めた。

eJudo Photo
2回戦、桐蔭学園高の先鋒奥田訓平が東筑高の副将佐藤大輝から内股「一本」

eJudo Photo
3回戦、桐蔭学園高は副将千野根有我が出動、近江高の大将加藤涼真から横四方固「一本」

eJudo Photo
勝負どころの5回戦、桐蔭学園は次鋒高山康太が裏投で一本負け。普成高の先鋒イウンギョルに2人抜きを許す。

eJudo Photo
千野根有我が中堅キムヨンスンから3つの「指導」を確保してスコアをタイに戻す。

【Gパート】

シード校:桐蔭学園高(神奈川)、作陽高(岡山)
パートファイナル進出校:桐蔭学園高(神奈川)、作陽高(岡山)

今大会3強に挙げられる桐蔭学園の山。東筑高(福岡)との2回戦は先鋒奥田訓平が一本勝ち3、反則(指導3)1つ、「技有」優勢勝ち1つで5人抜きを果たしたが、波風なくクリアした試合はほぼこれのみといっていい苦難の行軍。近江高(滋賀)との3回戦は奥田が2人を抜いたが、中堅宇佐美倭を相手に「指導」3つを失って敗退。次鋒竹裕駿が畳に残った宇佐美と引き分け、続いて中堅中野智博が副将西本萌人と引き分け、2戦目にして早くも副将千野根有我が出動する事態となる。千野根は大将加藤涼真を内股で崩し、横四方固に捉えて僅か1分14秒で一本勝ち。不戦1人で勝敗自体は揺るがずも、万全とは呼び難い序盤戦。

これを受けて先鋒を安藤健志、次鋒に高山康太を入れて臨んだ4回戦の金沢高(石川)戦は安藤の2人抜き(1分け)、高山の2人抜きで快勝。高山は副将草間康生を大内刈「一本」、大将石井霞純を隅落と内股の合技「一本」に仕留めて良い立ち上がり。

そして、高松正裕監督が戦前から「負けることすらありうる」と警戒していた5回戦、普成高(韓国)戦を迎えることとなる。

この試合は先鋒安藤がイウンギョルに抜かれ、さらに次鋒高山も裏投「一本」で畳に沈められていきなり2人差ビハインドを負うという苦しいスタート。中堅中野寛太が抜き返し、さらに次鋒イジェヨンと引き分けたものの、1人差ビハインドで副将千野根有我が出動する事態となる。千野根は中堅キムヨンスンを「指導3」対「1」で抜いてスコアをタイに戻し、副将同士の対決で体重93キロのジョンドゥに対峙。普成の大将には左組みの巨漢、身長185センチ体重130キロのキムミンジョンが控えており、自軍の村尾三四郎との体格差と組み手相性を考えればなんとしてももう1人を抜いて、千野根1人でこの試合を賄いたいところ。しかし千野根は加速せずジョンの左袖釣込腰と左一本背負投の放列を受けて2分34秒「指導」失陥。さらに残り数秒となったところでジョンの左背負投に転がってしまい、ポイントの有無を巡って合議が持たれるピンチ。これはスルーされたものの試合は良いところのないまま引き分け。試合は大将同士の対決へと持ち込まれる。

eJudo Photo
大将戦、村尾三四郎が体重130キロのキムミンジョンとマッチアップ。

eJudo Photo
延長戦、キムの横落に村尾が吹っ飛び「技有」

eJudo Photo
村尾は返し技を怖れず大内刈で攻め続け、「指導」累計3つを得て逆転。

eJudo Photo
普成ベンチは結果に収まらず猛抗議

この試合は村尾三四郎、キムミンジョンともに左組みの相四つ。体格のある相手に対して村尾慎重に位置をずらしては片襟の左大外刈で攻めるが、試合は双方が刃を入れるチャンスを探ったまま結果を先送りする形でやや緩やかなペースの打ち合い。2分48秒双方に「取り組まない」咎による「指導」1つが宣告されたのみで本戦4分が終了。試合は延長戦へと持ち込まれる。

ここまでは村尾が投げることが出来ないまでも手数を積むことは可能、一発があるはずのキムはラッシュを掛けずにこれぞの場面が訪れるまでそのパワーを温存、という構図。村尾としてはどこでラッシュを掛けるべきか探りを入れながら試合を進めているという体であったが、しかし延長戦の1分25秒、キムが突如体を投げだして横落。虚を突かれた村尾吹っ飛んで「技有」。

これまでの展開から考えれば決定的過ぎるポイント。村尾血相を変えて片襟の左大内刈、左大外刈と技を積むがキムの巨体はほとんど揺るがず、2分33秒ようやくキムに「指導」。残り時間は1分27秒。自身の技はキムをほとんど崩せず、しかも都度キムが前に出て返さんと捕まえに掛かってくるという危険な状況だが、村尾はそれでも攻撃を止めず、片襟の左大内刈、片襟の左大外刈と掛け続ける。キムは機を見ての背負投で村尾の技がまとまることを防いで逃げ切りの態勢だが、残り9秒でキムに「指導」。これで本戦からの累積反則は「3」となり、村尾の逆転勝利が確定。

ところがこれに収まらないのが韓国ベンチ。要項に記載のある「延長は、指導の数が持ち越しとなる」との文言が周知徹底されていなかった模様で、失った「指導」はまだ「2」のはずだと監督が畳に乗り込む勢いで猛抗議。間の悪いことに、キムが逃げ切りを図った終盤戦で時計係がタイマーを動かさないまま試合をウォッチしてしまうというミスを犯して韓国チームの抗議を受けていたという経緯もあり、あるいはアウェーで不当な扱いを受けたと感じたか。手を振り回し、叫び、十数分にわたって試合は中断。桐蔭学園1チームのみが残る畳でその勝利が告げられてようやく試合終了。その後普成は畳に上がってこちらも1チームのみで礼を行って騒動は収まったが、なんとも後味の悪い結末だった。

海外のチームで意思疎通が難しかったということはあろうが、大会前の監督会議の様子を複数の監督・コーチに聞いてみたところ、機械的に要項を流し読み、この条項に関しては既知のものとして特段フォーカスせず、強調していたのはこれを前提条件としての「互いが指導3の反則負けの場合の延長戦においてはそれまでの『指導』はリセットされる」との例外ケースであったとのこと。大将戦終了後、1回「礼」を行えば試合は終了したという感覚に陥るのは一種ありうべきで、これは金鷲旗独特のルールに、年々様態が激しく変わる国際柔道試合審判規定を接ぎ木し続けることで生まれてしまった、誤解を生みやすい状態ではある。以後のルールの整理と、その周知徹底をお願いしたいところだ。

eJudo Photo
2回戦、作陽高の先鋒丸鳩紹雲が岡豊高の副将松岡慎大から払巻込「技有」

eJudo Photo
回戦、作陽の中堅宮城慧也が福岡工大城東高の大将上園泰成から横四方固「一本」

eJudo Photo
山場の4回戦、作陽は副将加藤韻が安田学園高の大将金野晃大から背負投でまず「技有」

下側の山をパートファイナルまで勝ち抜いたのはシード校・作陽高(岡山)。

スターティングの先鋒は身長188センチ体重160キロの2年生・丸鳩紹雲。2回戦の岡豊高(高知)戦はこの丸鳩が4人を抜くも大将笠原海心に「指導2」の僅差で敗れ、次鋒初見恋が出動して引き分けて不戦3人で勝利。丸鳩は疲労困憊も監督の檄を聞くと「はい!」と背筋を伸ばして突進、組み手をしっかりやって丁寧に戦わんとする相手をサイズで飲み込むという、自身の長所をよく理解したやり口で健闘であった。3回戦は福岡工大城東高(福岡)を相手にオーダーを変えずに臨み、先鋒丸鳩と次鋒初美がそれぞれ1勝1分け、そして中堅宮城慧也が1勝と極めて手堅い内容、無敗の不戦2人で勝利を決める。

そして山場と目された4回戦、3年生代の全国中学校大会の覇者安田学園高との一番を迎える。安田学園ここまでの勝ち上がりは2回戦で名古屋工高(愛知)を5勝1敗0分けの不戦3人、3回戦は先鋒増地遼汰朗の5人抜きで熊野高(和歌山)を不戦4人というもの。

作陽は先鋒に田中幸郎、次鋒に嵐大地が入ってここでフルオーダー完成。一方の安田学園は先鋒を増地から小林翔大に、次鋒を田辺勇斗から鈴木幸にスイッチして対峙。

この試合は先鋒田中が小林に勝利して作陽が1点リード。以降は畳に残った田中が鈴木と、次鋒嵐が中堅今田光星と、中堅宮城慧也が副将奥谷優佑とそれぞれ引き分け、リードを保ったまま大将の金野晃大を畳に迎えることとなる。副将加藤韻は金野を相手に前進、50秒に背負投に捉えるといったん止められたもののあくまで投げ切り、時間差で背中を着かせて「技有」奪取。金野は巧みな進退で加藤の突進を捌いていたがこれで心折れたか、直後の2分17秒加藤の内股が豪快に決まって「一本」。2勝0敗3分けの不戦1人、山場の一番は作陽の快勝に終わった。

5回戦は佐賀工高(佐賀)を相手に意外な苦戦。先鋒田中が大坪弘征に抜かれた第1試合をきっかけに次鋒嵐大地が2人抜き、抗した佐賀工高の中堅橋口佳津樹が逆に2人抜きと抜き合いに陥り、最後は大将同士の対決に運命が委ねられることとなった。

この試合はこの日初登場の作陽・高橋翼が右、佐賀工・塙元輝が左組みのケンカ四つ。塙は腰を切って、あるいは股中に作用足を落として前技を仕掛けるが威力偵察の域を出ず、いずれも入りが浅い。高橋これを狙い、塙が再び股中に作用足を落とした瞬間を狙って右小外掛、上半身のコントロールを利かせて「技有」奪取。後のなくなった塙は背中を掴んで左内股で攻めるが軸足が遠く、高橋は腹を出して止めるとそのまま右小外掛に切り返し2つ目の「技有」。結果合技の「一本」で試合終了、作陽がパートファイナル進出を決めることとなった。

eJudo Photo
勝負どころの第5試合、中堅対決で桐蔭学園の中野智博が作陽・宮城慧也の裏投を被り返して「技有」先行。

eJudo Photo
宮城は中野を左払腰「一本」で逆転、チームに貴重な1勝をもたらす

eJudo Photo
第6試合、桐蔭学園の副将千野根有我が畳に残った中堅・宮城を小外掛「一本」に仕留める。

[Gパート6回戦](パートファイナル)
作陽高〇大将同士△桐蔭学園高
(先)田中幸郎〇優勢[技有]△安藤健志(先)
(先)田中幸郎△反則[指導3]〇高山康太(次)
(次)嵐大地〇優勢[技有]△高山康太(次)
(次)嵐大地△優勢[僅差]〇中野智博(中)
(中)宮城慧也〇払腰(1:50)△中野智博(中)
(中)宮城慧也△小外掛(1:16)〇千野根有我(副)
(副)加藤韻×引分×千野根有我(副)
(大)高橋翼〇合技[大内返・横四方固]△村尾三四郎

前衛2枚同士の抜き合いは、次鋒対決で嵐大地が高山康太を抜いて作陽のリードで収着。桐蔭学園は1年生中堅の中野智博がケンカ四つの嵐を良く攻めて「指導2」確保、再びスコアをタイに戻すと、さらに続いて畳に現れた中堅宮城慧也の裏投を被さって切り返し53秒「技有」奪取。ここで勝敗の針は激しく桐蔭学園側に振れる。しかし1分50秒、宮城渾身の左払腰が決まり逆転の「一本」。この時点で作陽が再び1人差をリード。

第6試合は畳に残った宮城が左、桐蔭学園の副将千野根有我が右組みのケンカ四つ。39秒、両者に消極的の「指導1」。1分0秒、宮城に組み合わないことによる「指導2」。ここでどうやら機が熟したと見た千野根は加速、1分16秒、前技フェイントの右小外掛で押し倒して「一本」。これでスコアはタイに戻る。

副将同士による第7試合は畳に残った千野根が右、作陽の副将加藤韻が左組みのケンカ四つ。45秒加藤に「極端な防御姿勢」による「指導」が与えられてこの試合も千野根優位の構図確定かと思われたが、ここから加藤は左背負投を連発して反撃。2分39秒にはついに千野根の側に消極的の「指導1」が与えられるに至る。残り22秒に加藤に片手の咎で「指導2」が加えられるが、以降はポイント動かず。残り6秒に加藤が惜しい左小外掛を仕掛け、両者が重なって伏せたところで試合終了。この際興奮した加藤が畳を勢いよく踏み鳴らしてしまい、千野根が踏みつけ行為ではないかと抗議したことでジュリーへの確認が行われるが結果はスルー。この試合は引き分けに終わり、タイスコアのまま勝負の襷は大将戦へと引き継がれる。

eJudo Photo
大将対決、作陽の高橋翼が村尾三四郎の大内刈を返して「技有」

eJudo Photo
どよめきの中高橋の一本勝ちが決まり、村尾はガックリ。

eJudo Photo
桐蔭学園打倒を果たし久々本領発揮、意気揚がる作陽チーム試合後の訓示。

大将同士の対決は作陽・高橋翼が右、桐蔭学園・村尾三四郎が左組みのケンカ四つ。こう言ってはなんだが、タイスコアではあるものの当代きっての大駒・村尾が畳にある以上桐蔭学園の優位は動かぬように思われる。試合はほぼその観測通り、35秒と1分59秒に高橋に片手の咎で「指導」が宣せられてあと1つの「指導」で村尾勝利という状況が出来上がる。しかし追い詰められた高橋が以降深く脇を差し、イチかバチかの接近戦を挑むようになってやや畳上の空気に変化あり。スコア上は村尾が優勢も、捨て身の高橋が何かを起こしそうな予感。3分10秒、村尾が遠間から左大内刈を仕掛けると高橋弾かれた様に抱きついて大内返、村尾吹っ飛んで「技有」。マリンメッセ福岡の巨大な観客席をゆるがすどよめきの中、高橋がそのまま横四方固で抑え込むと村尾動けず「一本」。作陽がシード校桐蔭学園を倒し、準々決勝進出の栄を得た。

作陽は大物食いチームの本領を久々発揮。ターゲットを定めたときの強さやはり比類なし、2013年福岡インターハイ時の国士舘打倒を思わせる、久々これぞという試合ぶりであった

前代三冠チーム桐蔭学園はベスト8にも届かずここで終戦。直前の普成高との一番の後味の悪さを引きずったとも言えるかもしれないし、また、普成に作陽と、サイズがあってかつリミッターの振り切れた軍隊型という今代の桐蔭学園が苦手なタイプのチームとの連戦に総体として耐え切れなかったと評すべきかもしれない。ただ、あくまで印象論ではあるが、単なる戦力の高低を超えて、全戦通じてチームとして機能していない、まとまりがないように感じられた。賀持喜道の穴はやはり大きい。入れ替わりに中野が入ったことによる戦力の差し引きといった純戦力計算とは違う位相で、チームとしての形がとれていなかった。村尾、賀持、千野根の3枚が揃って初めて核になり得る戦力構成であったということも言えるかもしれないし、前代に個性派チームをまとめていた主将・関根聖隆のようなリーダーの不在も大きいかもしれない。いずれ、試合が終わって全チームの戦いぶりを振り返ってみれば、桐蔭学園の敗退はサプライズというよりはむしろ妥当であったように感じられる。点取り形式という希望が持てるレギュレーションが精神的な起爆剤になり得るか、インターハイでの奮起に期待したい。

eJudo Photo
2回戦、大成高の副将藤鷹裕大が千葉経済大附高の大将皆川大記から内股「一本」

eJudo Photo
3回戦、大成高の次鋒中村恭仁が明大中野高の副将高堂凌治から大外刈「一本」

eJudo Photo
3回戦、大成の副将藤鷹裕大が明大中野の大将山下愛斗から大外刈「一本」。

【Hパート】

シード校:大成高(愛知)、大牟田高(福岡)
パートファイナル進出校:大成高(愛知)、大牟田高(福岡)

シード2校が順当にパートファイナル進出。東海総体王者の大成高はバタバタ、全九州大会の覇者大牟田は順調な道のり。

大成は、身長188センチ体重130キロの瀬戸裕太朗が直前に負傷、思いのほか働けずこれがチームの負担となった。

2回戦は千葉経大付高(千葉)といきなり歯ごたえのある相手との対戦。先鋒竹内勇伸が秋場祐作と引き分け、次鋒中村恭仁が堀越一誠に「指導3」対「指導2」で勝利、さらに鈴木慈と引き分けて派手さはないもののまずまず順調。中堅瀬戸も鈴木佑人を内股巻込と崩袈裟固の合技「一本」(0:33)で抜いて破綻の気配は薄かったが、瀬戸は続いて現れた大将皆川大記相手には耐え切れず、小外掛「技有」から崩袈裟固に抑え込まれ一本負け。大成は初戦から副将藤鷹裕大が出動することとなる。

東海ジュニア王者の藤鷹、関東ジュニアの覇者皆川。ともに100kg級で全日本ジュニア進出を決めている両者の対戦は、33秒に藤鷹が豪快な内股で皆川を吹っ飛ばして「一本」。大成、初戦は不戦1人で勝利となった。

明大中野高(東京)とマッチアップした3回戦は先鋒戦の引き分けを受けた次鋒中村恭仁が小外掛「一本」、「指導3」の反則、大外刈「一本」で3人を抜くが、大将山下愛斗に大外刈「一本」で敗退。前戦に続いて中堅瀬戸が出動することとなるが、ブロッキングの「指導」を食った末に終盤右一本背負投「技有」を食って敗退、山下に2人抜きを許してまたもや副将藤鷹まで襷が回ることとなる。藤鷹は1分31秒大外刈「一本」で山下を屠って事態を収拾、大成はこの試合も不戦1人で突破。

4回戦の北海高(北海道)戦からは先鋒に大竹龍之介、次鋒に田中翔太を入れて本命オーダーで布陣。大竹が高階裕斗と引き分け、第2試合で組まれた81kg級の強者同士の好カードは田中が杉本将一朗と引き分けて拮抗が続くが、第3試合で中堅瀬戸が駒走翔太郎に僅か50秒で内股透と袈裟固の合技「一本」で敗れてしまい、またもや副将藤鷹が登場することとなる。藤鷹は駒走から「指導2」まで奪って猛攻も、残り4秒であと1つの「指導」付与を巡って行われた合議の結果は試合継続。この試合は引き分けに終わり、勝敗の行方は大将同士の対決に委ねられることとなる。

eJudo Photo
4回戦、大将同士の対決で大成・大西陸斗が北海高・横山敏士から右小内刈「技有」

eJudo Photo
5回戦、大成の次鋒田中翔太が3人抜きを果たす。写真は国東高の副将角田昇平から内股「一本」

90kg級の大西陸斗、100kg級の横山敏士がマッチアップしたこの試合は体格のアドバンテージをテコに横山がやや押し気味に試合を進め、1分24秒には大西に首抜きの「指導」。圧力比べで後手を踏む大西に得点の予感は薄いように思われたが、残り52秒、横山が釣り手を奥襟に入れた瞬間片襟の右小内刈を閃かせて鮮やか「技有」奪取。以後横山は猛攻、残り21秒で大西に「指導2」、さらに残り4秒でもあと1つの「指導」付与を巡って合議が持たれる危うい展開であったが、このまま試合は終了。大西が「技有」優勢で勝利し、辛くも5回戦進出決定。

苦しい試合を乗り越えた5回戦は、一転大勝。国東高(大分)を相手に先鋒大竹龍之介は引き分けたが、次鋒田中翔太があっという間の3人抜き。2人目の中堅滝石靖弘は僅か22秒の大内刈「一本」、副将角田昇平には僅か1分7秒の内股「一本」と会心の出来。大将のエース下石悠生とはしっかり引き分け、一方的内容の不戦3人で勝利。今大会初めてといっていい完璧な内容、気を良くしてパートファイナル進出決定。

eJudo Photo
2回戦、大牟田高の先鋒大黒海が、関商工高の大将藤川琉矢から大内刈「一本」。

辛勝続きの大成に比して、組み合わせにも恵まれた大牟田の道行きは極めて順調。

2回戦の関商工高(岐阜)との試合は、先鋒に抜擢された大黒海が5人抜き。3回戦の香椎高(福岡)戦は大黒が4人抜きのあと1敗を喫するも、次鋒石本慎太郎の勝利で収拾し、不戦3人の快勝。前橋育英高(群馬)を畳に迎えた4回戦は、大黒が2人を抜いて引き分け、以降次鋒石本、中堅立石泰勝の両者が手堅く引き分けてこれも不戦2人の快勝だった。

5回戦の石巻工高(宮城)戦からは先鋒を服部大喜、次鋒を久保田皓晴に入れ替え上位対戦用の本命オーダーを完成。服部が2人抜き1分け、久保田が1人を抜いたあと大将高橋龍之丞に1敗を喫したが、中堅立石が抜き返して決着。最終スコアは不戦2人、余裕を持ってパートファイナル進出決定。

eJudo Photo
2回戦、大牟田高の先鋒大黒海が、関商工高の大将藤川琉矢から大内刈「一本」。

eJudo Photo
森健心と大西陸斗による大将対決

[Hパート6回戦](パートファイナル)
大牟田高〇大将同士△大成高
(先)服部大喜〇合技△大竹龍之介(先)
(先)服部大喜△払腰〇田中翔太(次)
(次)久保田皓晴×引分×田中翔太(次)
(中)立石泰勝×引分×瀬戸裕太朗(中)
(副)竹市大祐×引分×藤鷹裕大(副)
(大)森健心〇優勢[技有]△大西陸斗(大)

前衛の戦いは大牟田・服部大喜が大成の斬り込み役・大竹龍之介の大腰を潰し「技有」そのまま抑え込んで一本勝ち、続いて今度はもっか好調の田中翔太が畳に残った服部を払腰「一本」で退けて互角の展開。試合はここから引き分けが続き、今大会初出場の81kg級高校選手権王者・竹市大祐も藤鷹を相手に引き分け。試合は大将同士の対決に持ち込まれ、ここで大牟田のエース森健心が大西陸斗から右一本背負投「技有」を獲得。これは大西が抱分で返しに掛かっており当初主審は大西のポイントを宣告したが、合議の末に得点者は森に。大西の返し技は畳に着地してからのものと判断された模様。このまま森が優勢勝ちを果たし、大牟田がベスト8勝ち上がりを決めることとなった。

結果決まった準々決勝のカードは下記の通り。地元福岡から実に3校がベスト8入りを果たした。


国士舘高(東京) - 西日本短大附高(福岡)
日体大荏原高(東京) - 福岡大大濠高(福岡)
天理高(奈良) - 木更津総合高(千葉)
作陽高(岡山) - 大牟田高(福岡)

※ eJudoメルマガ版8月1日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.