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逞しさ増した飯田健太郎が1年半ぶりのワールドツアー制覇に挑戦、100kg超級はトレンド引っ張る「アスリート体型の担ぎ技選手」の見本市・グランプリザグレブ2018最終日男子プレビュー

(2018年7月28日)

※ eJudoメルマガ版7月28日掲載記事より転載・編集しています。
逞しさ増した飯田健太郎が1年半ぶりのワールドツアー制覇に挑戦、100kg超級はトレンド引っ張る「アスリート体型の担ぎ技選手」の見本市・グランプリザグレブ2018最終日男子プレビュー
(90kg級、100kg級、100kg超級)
■ 90kg級・世界王者マイドフを中心に実力派が大量参戦、ゴンザレスらベテラン勢の出来にも注目
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90kg級は現役世界王者のネマニャ・マイドフが第1シード

(エントリー56名)

現役世界王者のネマニャ・マイドフ(セルビア)が5月のグランプリ・フフホトに続いて参戦。以下、コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)、クリスティアン・トート(ハンガリー)、ママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)ら世界選手権のメダル確保に手が届く「トップ下位」グループの選手がずらりと顔を揃えた。実力的に飛び抜けた存在はおらず、シード選手を中心に全員に優勝の目がある大会と言っていいだろう。

注目選手の第一はやはりマイドフ。昨年ほとんど無名の状態からの世界王座を獲得した同選手だが、ワールドツアーに出場し続ける過程で再び階級の序列内に収まった感がある。とはいえ、ここ一番の爆発力と、代表的な技がないにも関わらず勝ってしまう不思議な強さは健在。今回も面白い試合を見せてくれるはずだ。

ほか、2013年の世界王者アスレイ・ゴンザレス(キューバ)や、もと81kg級世界王者のアヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)など、ロンドン−リオ期に活躍した選手が複数出場している。どの選手も近頃はいまひとつ元気がないが、潜在能力と最高到達点の高さは折り紙つき。東京五輪に向けて彼らが代表争いに絡みうるのか、これも面白い観戦ポイントになるはずだ。

出場予定であったバクー世界選手権日本代表の長澤憲大(パーク24)は全日本実業柔道団体対抗大会で右膝を負傷して欠場した。

【プールA】
第1シード:ネマニャ・マイドフ(セルビア)
第8シード:ザッカリー・バート(カナダ)

【プールB】
第4シード:ママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)
第5シード:ヤホル・ヴァラパエウ(ベラルーシ)
有力選手:スタニスラフ・レチンスキー(ロシア)、ダフラト・ボボノフ(ウズベキスタン)、ジョルジ・パプナシヴィリ(ジョージア)、アスレイ・ゴンザレス(キューバ)

【プールC】
第2シード:コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
第7シード:アクセル・クレルジェ(フランス)
有力選手:セオドロス・ツェリディス(ギリシャ)、イワン・ヴォロベフ(ロシア)、エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)

【プールD】
第3シード:クリスティアン・トート(ハンガリー)
第6シード:ダヴィド・クラメルト(チェコ)
有力選手:セルジュ・トマ(UAE)、アヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)、シリル・グロスクラウス(スイス)

■ 100kg級・背負投得て攻撃力倍増、飯田健太郎が1年半ぶりのワールドツアー優勝に挑む
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久々のツアー制覇に挑む飯田健太郎

(エントリー42名)

最大の注目ポイントは飯田健太郎(国士舘大2年)の優勝なるか。飯田は高校3年時の2017年2月にツアー最高峰タイトルであるグランドスラム・パリを制覇。しかし世界を驚かせたこの壮挙以降、それ以来約1年半に亘って国際大会のタイトルから遠ざかってしまっている。今大会は選手層が厚い100kg級にしては比較的戦いやすいメンバーが揃っており、復活優勝を飾る絶好のチャンスだ。

飯田といえば切れ味鋭い内股が代名詞だが、今年に入ってからは背負投に進境著しく、先月行われた全日本学生優勝大会でも落差のある右背負投でポイントを量産している。左右の出足払に「やぐら投げ」ともともと攻撃パターン豊かな飯田ではあるが、やはり軸は内股。これを警戒されること、またこだわり過ぎることで展開を失うことが多かったが、系列の違う大技である背負投を得たことで取り味が大幅にアップ、本業である内股の成功率も上がって新しい世界が開けてきた印象だ。

世界が飯田の背負投に衝撃を受けることは間違いない。国際大会の舞台でどの様な戦いを見せてくれるのか、そして試合後どのような騒がれ方をするのか、今から非常に楽しみだ。

最初の山場は3回戦でマッチアップするであろう業師ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)。鋭い担ぎ技に足技、豪快な裏投と1試合限定で考えるならば階級最強選手の一にも挙げられる強敵だ。最終日全階級を通じた序盤戦最大の注目カードである、この試合さえ乗り切れば、組み合わせ的にも十分決勝進出が狙えるだろう。

【プールA】
第1シード:キリル・デニソフ(ロシア)
第8シード:カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)
有力選手:カヨル・レイズ(カナダ)

【プールB】
第4シード:エルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)
第5シード:ペテル・パルチク(イスラエル)
有力選手:イワン・レマレンコ(UAE)

【プールC】
第2シード:ミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)
第7シード:ニヤズ・イリアソフ(ロシア)

【プールD】
第3シード:ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)
第6シード:ベンジャミン・フレッチャー(アイルランド)
有力選手:イェフゲニース・ボロダフコ(ラトビア)、ダニエル・ムケテ(ベラルーシ)
日本代表選手:飯田健太郎(国士舘大2年)

■ 100kg超級・トレンド引っ張る「アスリート体型の担ぎ技選手」が勢揃い、期待の若手タソエフの出来にも注目
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第1シードは階級のトレンドリーダ、グラム・ツシシヴィリ。

(エントリー33名)

原沢久喜と小川雄勢(明治大4年)がともに負傷のために欠場。主役2人を失ってトーナメント全体のボリュームが下がった感は否めないが、それでもこの時期にしては珍しいくらい豪華なメンバーが顔を揃えた。

優勝候補は第1シードのグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)。今大会はこの選手を筆頭に現在100kg超級で猛威を奮っている「アスリート体型の担ぎ技選手」が勢揃いしており、リオデジャネイロ五輪で絶対王者テディ・リネール(フランス)をあと一歩まで追い詰め、このスタイルが流行するきっかけをつくったオール・サッソン(イスラエル)のほか、最近このスタイルにシフトして成績を伸ばしてきたヤヴァド・マージョウブ(イラン)とベクムロド・オルティボエフ(ウズベキスタン)の100kg級からの転向組2人もトーナメントに名を連ねている。

これを迎え撃つのはファイセル・ヤバラー(チュニジア)、ウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)といった本格派パワーファイターに、ダニエル・ナテア(ルーマニア)、アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)らの大型選手。トーナメントの軸はそれぞれ上下に別れて配置されたツシシヴィリとサッソンであり、この2人の勝ち上がりがそのまま今大会のハイライトになるはずだ。

これら実績ある選手のほか、要注目はプールBに配された昨年の世界ジュニア選手権王者イナル・タソエフ(ロシア)。同大会で香川大吾を肩車「技有」からの腕挫十字固「一本」で破った選手といえば記憶している方もおられるのではないだろうか。既にシニアでも4月のグランプリ・アンタルヤで優勝を飾っており、実力は本物。今大会の優勝候補に推す声もあり、ファンとしては是非初戦からその戦いをウォッチしたいところだ。同組のシード選手マージョウブにはアンタルヤ大会で一本勝ちした来歴があるなど組み合わせにも恵まれており、上位戦に絡む可能性十分である。

【プールA】
第1シード:グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)
第8シード:ファイセル・ヤバラー(チュニジア)
有力選手:ベクムロド・オルティボエフ(ウズベキスタン)、ウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)、アンドレ・ブライトバルト(ドイツ)

【プールB】
第4シード:ヤヴァド・マージョウブ(イラン)
第5シード:アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)
有力選手:イナル・タソエフ(ロシア)、ベクボロト・トクトゴノフ(キルギスタン)、ヤキフ・ハモー(ウクライナ)

【プールC】
第2シード:ステファン・ヘギー(オーストリア)
第7シード:アンドレイ・ヴォルコフ(ロシア)
有力選手:ダニエル・ナテア(ルーマニア)、オレクサンドル・ゴルディエンコ(ウクライナ)、スヴェン・ハインル(ドイツ)

【プールD】
第3シード:ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
第6シード:オール・サッソン(イスラエル)


文責:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版7月28日掲載記事より転載・編集しています。

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