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絶好調ビロディドと出口クリスタが連勝継続、志々目は安定の強さで順当V・グランプリザグレブ2018第1日女子レポート

(2018年8月1日)

※ eJudoメルマガ版8月1日掲載記事より転載・編集しています。
絶好調ビロディドと出口クリスタが連勝継続、志々目は安定の強さで順当V
グランプリザグレブ2018第1日女子レポート(48kg級、52kg級、57kg級)
■ 48kg級・ビロディド他を寄せ付けずワールドツアー5連勝、渡名喜は準決勝で敗れ悔しい3位
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準々決勝、ダリア・ビロディドがガルバドラフ・オトゴンツェツェグを片襟の左大外刈「一本」に仕留める

(エントリー31名)

【入賞者】
1.BILODID, Daria (UKR)
2.DOLGOVA, Irina (RUS)
3.GALBADRAKH, Otgontsetseg (KAZ)
4.TONAKI, Funa (JPN)
5.MILANI, Francesca (ITA)
6.CLEMENT, Melanie (FRA)
7.MINSKER, Noa (ISR)
8.RISHONY, Shira (ISR)

ダリア・ビロディド(ウクライナ)がワールドツアー5連勝。立ってよし寝てよし、強豪打ち揃った今回のトーナメントも圧倒的な強さで制した。

この日ビロディドが対戦したのは、ディストリア・クラスニキ(コソボ・2回戦)、ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン・準々決勝)、渡名喜風南(パーク24・準決勝)、イリーナ・ドルゴワ(ロシア・決勝)といずれも世界大会表彰台クラスの実力者ばかり。この強豪たちを相手にしても、近づけば奥を叩き、離れれば遠間から足を引っ掛けてと一方的な試合を展開、相手にまったく自分の柔道をさせなかった。

今大会で破ったメンバーのレベルの高さとそれぞれの試合における勝ちぶりの良さから考慮すると、ビロディドの強さは既に世界選手権金メダルレベルに達していると考えるのが妥当。9月のバクー世界選手権の中心は間違いなくこの選手だ。まだまだ伸び盛りの17歳、今後どこまで強くなるのかが非常に楽しみ。

日本代表の渡名喜は前述のとおり準決勝でビロディドに苦杯。大枠優位に試合を進めたが、3分間際に奥襟を持って潰され、相手の左小内刈で尻餅をついた際に両手を畳に着いてしまい「技有」を失った。今回の対戦を観察する限り、純戦闘力は渡名喜の方がまだ上。今後の対戦ではビロディドの長いリーチにどう対処できるかが、勝利の鍵になってくるだろう。

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48kg級メダリスト。左からドルゴワ、ビロディド、ガルバドラフ、渡名喜。

【準々決勝】
渡名喜風南○小外刈(3:26)△ノア・ミンスカー(イスラエル)
ダリア・ビロディド(ウクライナ)○大外刈(1:57)△ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)
イリーナ・ドルゴワ(ロシア)○反則[指導3](3:04)△シラ・リショニー(イスラエル)
フランチェスカ・ミラニ(イタリア)○GS反則[指導3](GS2:54)△メラニー・クレモン(フランス)

【敗者復活戦】
ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)○GS反則[指導3](GS0:14)△ノア・ミンスカー(イスラエル)
メラニー・クレモン(フランス)○腕挫十字固(1:48)△シラ・リショニー(イスラエル)

【準決勝】
ダリア・ビロディド(ウクライナ)○優勢[技有・小内刈]△渡名喜風南
イリーナ・ドルゴワ(ロシア)○腕緘(3:28)△フランチェスカ・ミラニ(イタリア)

【3位決定戦】
ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)○優勢[技有・裏投]△フランチェスカ・ミラニ(イタリア)
渡名喜風南○合技[外巻込・横四方固](2:36)△メラニー・クレモン(フランス)

【決勝】
ダリア・ビロディド(ウクライナ)○反則[指導3](3:22)△イリーナ・ドルゴワ(ロシア)
ビロディドが左、ドルゴワが右組みのケンカ四つ。ビロディドの組み手を嫌い続けるドルゴワに対して、54秒に相手の組み手を反対の手で払い切ったことによる「指導1」、2分20秒には偽装攻撃による「指導2」が与えられる。これ以降も組まないドルゴワ、組み際に攻めるビロディドという構図で試合が続き、3分22秒、ドルゴワに消極的の咎で3つめの「指導」が宣告されて決着。技によるポイントこそなかったものの、ビロディドが終始相手を圧倒。一方的な試合だった。ビロディドはこれでワールドツアー5連勝。

【日本代表選手勝ち上がり】

渡名喜風南(パーク24)
成績:3位


[2回戦]
渡名喜風南○横四方固(1:28)△マルサ・スタンガル(スロベニア)

[準々決勝]
渡名喜風南○小外刈(3:26)△ノア・ミンスカー(イスラエル)

[準決勝]
渡名喜風南△優勢[技有・小内刈]○ダリア・ビロディド(ウクライナ)

[3位決定戦]
渡名喜風南○合技[外巻込・横四方固](2:36)△メラニー・クレモン(フランス)

■ 52kg級・志々目愛が順当に優勝、対戦相手をまったく寄せ付けず
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決勝、志々目愛がアモンディーヌ・ブシャーから両袖の左内股「技有」

(エントリー20名)

【入賞者】
1.SHISHIME, Ai (JPN)
2.BUCHARD, Amandine (FRA)
3.VAN SNICK, Charline (BEL)
4.DELGADO, Angelica (USA)
5.STANGAR, Anja (SLO)
6.TEMELKOVA, Betina (ISR)
7.GILES, Chelsie (GBR)
8.PUPP, Reka (HUN)

志々目愛(了徳寺学園職)が安定した強さでワールドツアー2連勝。現役世界王者として徹底マークされるなか、得意の左内股に左小外刈と切れのある技でポイントを重ね、他をまったく寄せ付けず。決勝のブシャー戦も先制攻撃を徹底、相手にほとんど攻撃のチャンスを与えないままの一方的な勝利だった。攻守にまったく隙なし、9月の本番に向けて仕上がり上々である。

ブダペスト世界選手権からワールドツアーに姿を見せていないマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)の存在を除けば、バクー世界選手権の優勝候補は志々目と阿部詩(夙川学院高3年)の2人に絞られる。両者ともに最後の調整試合を優勝で終えており、良い流れに乗って本番の畳に上がることができそうだ。

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52kg級メダリスト。左からブシャー、志々目、ファンスニック、デルガド。

【準々決勝】
アモンディーヌ・ブシャー(フランス)○片手絞(3:55)△アニャ・スタンガル(スロベニア)
アンジェリカ・デルガド(アメリカ)○GS技有[浮落](GS0:18)△チェルシー・ジヤイルズ(イングランド)
志々目愛○GS技有[小外刈](GS0:57)△ベティーナ・テメルコワ(イスラエル)
シャーリン・ファンスニック(ベルギー)○一本[隅返](0:48)△レカ・プップ(ハンガリー)

【敗者復活戦】
アニャ・スタンガル(スロベニア)○優勢[技有・崩上四方固]△チェルシー・ジヤイルズ(イングランド)
ベティーナ・テメルコワ(イスラエル)○優勢[技有・裏投]△レカ・プップ(ハンガリー)

【準決勝】
アモンディーヌ・ブシャー(フランス)○合技[肩車・肩車](2:09)△アンジェリカ・デルガド(アメリカ)
志々目愛○合技[小外刈・隅落](2:25)△シャーリン・ファンスニック(ベルギー)

【3位決定戦】
シャーリン・ファンスニック(ベルギー)○袖車絞(1:28)△アニャ・スタンガル(スロベニア)
アンジェリカ・デルガド(アメリカ)○大外返(1:52)△ベティーナ・テメルコワ(イスラエル)

【決勝】
志々目愛○優勢[技有・内股]△アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
志々目が左、ブシャーが右組みのケンカ四つ。志々目は組むと先に技を仕掛け、ほとんど相手に攻撃のチャンスを与えない。1分35秒、志々目の両袖の左内股が決まり「技有」。以降も志々目は立って、寝てと一方的に攻め続けて試合巧者ブシャーをまったく寄せ付けず。そのままタイムアップ、圧勝でワールドツアー2連勝決定。

【日本代表選手勝ち上がり】

志々目愛(了徳寺学園職)
成績:優勝


[2回戦]
志々目愛○内股(1:22)△カルパナデビ・トーダム(インド)

[準々決勝]
志々目愛○GS技有[小外刈](GS0:57)△ベティーナ・テメルコワ(イスラエル)

[準決勝]
志々目愛○合技[小外刈・隅落](2:25)△シャーリン・ファンスニック(ベルギー)

[決勝]
志々目愛○優勢[技有・内股]△アモンディーヌ・ブシャー(フランス)

■ 57kg級・出口クリスタがワールドツアー3連勝、舟久保遥香は3位に留まるも成長示す
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決勝、出口クリスタがジェシカ・クリムカイトを右大外刈で攻める

(エントリー35名)

【入賞者】
1.DEGUCHI, Christa (CAN)
2.KLIMKAIT, Jessica (CAN)
3.KARAKAS, Hedvig (HUN)
4.FUNAKUBO, Haruka (JPN)
5.SILVA, Rafaela (BRA)
6.GJAKOVA, Nora (KOS)
7.NELSON LEVY, Timna (ISR)
8.DZHIGAROS, Diana (RUS)

出口クリスタがワールドツアー3連勝達成。今年に入って負けなし、ヨーロッパオープン、パンナム選手権も含めると出場大会5連勝、さらに全ての試合が「一本」(反則含む)という異次元の内容だ。国内のライバルであるジェシカ・クリムカイト(カナダ)にも今大会の決勝を含めて3連勝しており、バクー世界選手権にはカナダの一番手、優勝候補の一角として臨むことになる。

この日の出口は、初戦こそナタリア・ゴロミドワ(ロシア)に右大内刈で潰れたところを隅返で捲られ「技有」を失う不安定な立ち上がりであったが、すぐに右外巻込「技有」で追いつき、最後は横四方固で抑え込み合技「一本」(GS0:28)。以降は慎重かつ丁寧な試合運びで決勝まで戦い抜き、技による失点なく大会を終えた。

日本代表の舟久保遥香(三井住友海上)は準決勝で出口に敗退。右大外落「技有」から崩袈裟固で抑え込まれ合技による一本負け(2:20)を喫した。3位決定戦では今年のヨーロッパ選手権王者ノラ・ヤコヴァ(コソボ)から代名詞でもある「舟久保固め」で一本勝ち (GS1:27)を果たしたものの、初めてのワールドツアー挑戦は無念の3位に終わった。足技の威力アップや「腹包み」からの展開パターンの多様化などしっかりと成長を示すことはできたが、絶好調の出口を倒すには至らなかった。

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57kg級メダリスト。左からクリムカイト、出口、カラカス、舟久保。

【準々決勝】
クリスタ・デグチ(カナダ)○合技[大内刈・小外刈](3:05)△ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)
舟久保遥香○合技[小内刈・縦四方固](3:20)△ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
ラファエラ・シウバ(ブラジル)○GS技有・隅落(GS3:22)△ノラ・ヤコヴァ(コソボ)
ジェシカ・クリムカイト(カナダ)○合技[袖釣込腰・背負投](1:43)△ディアナ・ティガロス(ロシア)

【敗者復活戦】
ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)○GS隅返(GS0:12)△ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
ノラ・ヤコヴァ(コソボ)○合技[腰車・袈裟固](1:38)△ディアナ・ティガロス(ロシア)

【準決勝】
クリスタ・デグチ(カナダ)○合技[大外落・崩袈裟固](2:20)△舟久保遥香
ジェシカ・クリムカイト(カナダ)○優勢[技有・背負投]△ラファエラ・シウバ(ブラジル)

【3位決定戦】
ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)○GS反則[指導3](GS4:30)△ラファエラ・シウバ(ブラジル)
舟久保遥香○GS崩袈裟固(GS1:27)△ノラ・ヤコヴァ(コソボ)

【決勝】
クリスタ・デグチ(カナダ)○反則[指導3](3:22)△ジェシカ・クリムカイト(カナダ)
右相四つ。試合開始から袖の絞り合いが続き44秒、両者に消極的の判断で「指導1」。さらに組み手の攻防が続き、2分33秒には再び両者に「指導2」が加えられる。出口の右大内刈で終わる展開が2度続いた3分22秒、クリムカイトに3つ目の「指導」が与えられて試合決着。出口が同国の先輩クリムカイトを破り優勝を飾った。

【日本代表選手勝ち上がり】

舟久保遥香(三井住友海上)
成績:3位


[2回戦]
舟久保遥香○合技[大内刈・横四方固](3:34)△テナ・シキッチ(クロアチア)

[3回戦]
舟久保遥香○反則[指導3](3:40)△テレザ・シュトル(ドイツ)

[準々決勝]
舟久保遥香○合技[小内刈・縦四方固](3:20)△ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)

[準決勝]
舟久保遥香△合技[大外落・崩袈裟固](2:20)○クリスタ・デグチ(カナダ)

[3位決定戦]
舟久保遥香○GS崩袈裟固(GS1:27)△ノラ・ヤコヴァ(コソボ)


文責:林さとる/eJudo編集部
※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

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