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絶対のエース素根輝を擁する南筑高が優勝候補筆頭、夙川学院高と帝京高が総合力で背中を追う・第92回金鷲旗高校柔道大会女子展望

(2018年7月20日)

※ eJudoメルマガ版7月20日掲載記事より転載・編集しています。
絶対のエース素根輝を擁する南筑高が優勝候補筆頭、夙川学院高と帝京高が総合力で背中を追う
第92回金鷲旗高校柔道大会女子展望
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今大会は「超一強」素根輝の存在がドラマの軸

文責:林さとる/eJudo編集部

大会ごとに大きくレギュレーションが異なる女子の「高校三冠」。そのなかでもっとも過酷なのがこの金鷲旗大会だ。日本列島を襲っている猛暑の影響もあり、今年は例年以上に過酷な戦いとなることが予想される。

金鷲旗は三冠のなかで唯一の五人制、かつ抜き試合、しかもオーダー順固定という特殊で行われる大会であり、他の2大会で優勝したチームが必ずしも有利とは限らない。チームの平均サイズやスタミナなど勝敗を左右する要素は数多くあるものの、なんといっても重要なのは「総合力の高さ」と「絶対的なエースの保有」の2つである。昨年度大会、阿部詩を筆頭に全国上位クラスの選手を5人並べた夙川学院高(兵庫)と、素根輝という絶対的な個を擁する南筑高(福岡)が争い、素根の5人抜きという壮絶な結末を迎えた決勝の激戦はこの2つのポリシーがぶつかりあった、金鷲旗大会の性格をこの上なく端的に示した一番であった。

例年にない混戦が予想された今年度の大会だが、アジア競技大会に集中するために欠場すると思われていた素根が参戦することが判明して様相がまさしく一変。絶対の大駒である素根を擁する南筑高に、それ以外のチームが挑むという構図ができあがった。

素根の出場という一事を以て絶対的な優勝候補に躍り出た南筑高の配置はプールD左側の山。同校は今年度成績を残せていないことからシード校から漏れてしまい、初戦でいきなり立命館宇治高(京都)、2回戦で修徳高(東京)、3回戦で東海大静岡翔洋高(静岡)、そしてパート決勝で富士学苑高(山梨)と全試合で強豪校との対戦が予想される、控えめに言っても全チームのなかでもっとも過酷な位置に置かれてしまった。今年の南筑高は素根を除けば全国クラスの選手は最軽量級の古賀若菜しかおらず、このチーム事情と組み合わせから考えると序盤戦から素根に出番が回ってくる可能性が非常に高い。しかしそれでも選抜体重別選手権2連覇、皇后盃優勝とシニア重量級のトップ選手である素根が高校生に止められることは想像し難く、素根が相当な人数をひとりで抜いて勝ち上がるシナリオが予想される。試合が始まってしまえば、素根は止まらない。「勝ってしまう」はず。下手をするととんでもない多数抜きと、素根が人間力の限界に挑戦するような壮絶なドラマが待ち受けているかもしれない。素根は最後までこれを続けてチームを優勝に導くだけの力を十分に持っていると思われるが、南筑高が素根の負担をいかに減らすことができるか、が今大会のキーポイントということになるだろう。

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昨年度準優勝の夙川学院は総合力で素根打倒を目指す
(写真は高校選手権決勝時)

この絶対的優勝候補の南筑高を追うのが、3月の高校選手権で決勝を争った夙川学院高と帝京高(東京)の2チーム。

昨年の準優勝校でもある夙川学院高はバクー世界選手権の代表である阿部詩と金知秀(韓国代表)を筆頭に70kg級全日本カデ2位の桑形萌花、78kg級の長谷川瑞紀、78kg超級の吉峰芙母絵ら重量級の実力者も揃えている。インターハイの兵庫県予選で全階級を制した層の厚さなど総合力は全チーム中ナンバーワンだ。世界選手権を控える阿部と金が出場する可能性は低いと思われるが、ここが打倒南筑の第一候補と言って良いだろう。配置は堂々の第1シード。3回戦で三浦学苑高(神奈川)、4回戦で埼玉栄高(埼玉)と小杉高(富山)の勝者、パート決勝で藤枝順心高(静岡)との対戦が濃厚な非常にハードな配置に置かれているが、南筑高と対戦する準決勝までの勝ち上がりはまず間違いないはずだ。

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個人無差別の覇者・高橋瑠璃を押し立ててこれも総合力が高い帝京高
(写真は高校選手権決勝時)

一方の帝京高は第2シード。総合力という点では夙川学院高に劣るものの、52kg級の大森生純と78kg超級の高橋瑠璃という高校選手権個人試合の優勝者を2人抱えており、なかでも高橋は今代では素根に次ぐ大駒。組み合わせ的にも比較的戦いやすい山に置かれており、高橋の消耗を抑えて勝ち上がり、決勝で恐らく膨大な試合数をこなして勝ち上がってくるであろう素根に「個」対「個」の勝負を挑みたい。

ここまで優勝候補という観点から3校を取り上げたが、2位以下の争いについてはどの学校にもチャンスがある大混戦。下記に有力校を上げているので参考にしていただきたい。夙川学院高と南筑高のパートが最大の激戦区だが、GパートとHパートも熱戦必死の注目ブロックだ。

【Aパート】
シード校:夙川学院高(兵庫)
有力校:三浦学苑高(神奈川)、埼玉栄高(埼玉)、小杉高(富山)、藤枝順心高(静岡)、渋谷教育学園渋谷高(東京)

【Bパート】
シード校:沖縄尚学高(沖縄)
有力校:淑徳高(東京)、広陵高(広島)、長崎明誠高(長崎)

【Cパート】
シード校:創志学園高(岡山)
有力校:星翔高(大阪)、国分中央高(鹿児島)

【Dパート】
シード校:東海大静岡翔洋高(静岡)
有力校:南筑高(福岡)、立命館宇治高(京都)、富士学苑高(山梨)、

【Eパート】
シード校:帝京高(東京)
有力校:広島皆実高(広島)、比叡山高(滋賀)

【Fパート】
シード校:敬愛高(福岡)

【Gパート】
シード校:大成高(愛知)
有力校:国士舘高(東京)、沖学園高(福岡)、八千代高(千葉)

【Hパート】
シード校:桐蔭学園高(神奈川)
有力校:東大阪大敬愛高(大阪)、横須賀学院高(神奈川)、鹿児島南高(鹿児島)、木更津総合高(千葉)

■ 女子大会日程
21日(土) 17:00~ 開会式
22日(日) 8:00~ 1回戦~4回戦
23日(月) 8:00~ 5回戦~決勝、閉会式

※ eJudoメルマガ版7月20日掲載記事より転載・編集しています。

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