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準々決勝の大一番は国士舘大が明治大に完勝、天理大は3回戦で日本大下した勢い駆ってベスト4入り果たす・平成30年度全日本学生柔道優勝大会男子マッチレポート①1回戦~準々決勝

(2018年7月04日)

※ eJudoメルマガ版7月4日掲載記事より転載・編集しています。
準々決勝の大一番は国士舘大が明治大に完勝、天理大は3回戦で日本大下した勢い駆ってベスト4入り果たす
平成30年度全日本学生柔道優勝大会男子マッチレポート①1回戦~準々決勝
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今年も聖地・日本武道館に全国から精鋭が集った

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選手宣誓は3連覇を狙う東海大の主将・香川大吾

日時:2018(平成30)年6月23日~24日
於:日本武道館

文責:古田英毅
撮影:乾晋也、辺見真也

団体戦で学生柔道日本一を競う、伝統の全日本学生柔道優勝大会(男子67回)は今年も聖地・日本武道館に全国各地区の予選を勝ち抜いた精鋭62校が集って開催された。

例年にない混戦が囁かれる中にあって、優勝候補の筆頭はやはり3連覇を狙う東海大。今年は昨年までのウルフアロンのような絶対的なポイントゲッターが存在せず、かつ主将でエースの香川大吾が3月末に膝内側靭帯部分断裂の大ケガを負って乱取りに復帰したのがようやく3週間前、またポイントゲッターの太田彪雅も5月に右膝靭帯を損傷して戦線離脱と台所事情は非常に苦しいが、それでも両者を欠いたままの東京学生優勝大会(5月27日)では抜群の安定感を見せて優勝。例年より一段小粒のチームだが、その戦力の厚さ、そして何より常勝チームならではの全員が「勝ち方を知っている」という勝負論的位相の高さにおいて他の追随を許さない。

戦力的な2番手グループは国士舘大、筑波大、日本大、明治大の4チーム。国士舘大はアジア大会100kg級日本代表の飯田健太郎を軸に国士舘高時代に全国制覇を経験した世代が中核を務め、さらに今春の全日本柔道選手権で健闘した山下魁輝らを揃える骨太のチーム。筑波大は先日のグランプリ・フフホトで五輪王者ハルモルザエフら世界の強豪を蹴散らしたばかり、もっか絶好調の81kg級アジア大会代表・佐々木健志を筆頭に、石川竜多、田嶋剛希、野上廉太郎らタイプの違う強者を揃えた個性派チーム、関東大会では他を全く寄せ付けず無失点Vを飾っている。日本大は4年生になった一色勇輝をはじめ、昨年度大会の小川雄勢狩りで名を揚げたダニエルディチェフ、全日本選手権で底知れぬ潜在能力を見せた木元拓人に100kg級のスター候補の1年生山口貴也、同じく1年生の大物・東部直希と筋の良い選手をずらりと揃えたこれも好チーム。昨年度大会準優勝の明治大は世界選手権100kg超級で代表を務める小川雄勢を筆頭に、田中源大と川田修平らが最上級生になって今年は勝負の年。高校3年終盤にこの豪華陣容が判明するや「学生優勝大会の優勝間違いなし」と囁かれた黄金世代がいよいよ最後の優勝大会に挑む。

そしてこの2番手グループに対抗し得る戦力を揃えた天理大、そして日本体育大までが上位を争うレベルにあると目される。

前年度の成績が反映される4つ角シードには東海大(Aブロック・前年度優勝)、日本大(Bブロック・前年度3位)、明治大(Cブロック・前年度2位)、筑波大(Dブロック・前年度
3位)が配された。激戦区はまず日本大の下に天理大と日本体育大が詰め込まれたBブロック、そして明治大と国士舘大の激突が組まれたCブロック。東海大を追う有力校の中では、筑波大がもっとも戦いやすいブロックに入った印象。

まずはトーナメントをこの4ブロックに割り、準決勝までの戦いを駆け足で追い掛けてみたい。

■ Aブロック
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2回戦、東海大の先鋒安達健太が星槎道都大・佐々木和也から小内巻込「技有」

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辻湧斗が幾島裕一朗から釣腰崩れの左内股「技有」

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香川大吾は強敵高田大樹と慎重な戦い、引き手争いで3つの「指導」を得る

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奥野拓未が渡部晃輔から支釣込足「一本」、東海大の初戦は7-0フィニッシュ。

[Aブロック2回戦]
東海大 7-0 星槎道都大
(先)安達健太〇肩車(1:00)△佐々木和也
(次)松村颯祐〇横四方固(0:44)△村上大介
(五)太田彪雅〇体落(1:22)△小沢悠貴
(中)辻湧斗〇合技(3:03)△幾島裕一朗
(三)香川大吾〇反則(3:28)△高田大樹
(副)星野太駆〇合技(0:22)△渡邉夏生
(大)奥野拓未〇支釣込足(1:14)△渡部晃輔

王者・東海大は2回戦からの登場。最終日のオープニングゲームとなったこの試合は決戦兵力と目される中から香川大吾、太田彪雅、奥野拓未、松村颯祐を動員し、安達健太、辻湧斗、星野太駆で脇を固めてスタート。

東海大の勝利は既定路線として、注目を集めたのは三将戦。4月の全日本柔道選手権で伸びやかな柔道を披露し、昨年度の天理大の主将西尾徹(大阪府警察)から大会ベスト一本級の豪快な大腰「一本」を得るなど2勝を挙げてベスト16まで進んだ星槎道都大・高田大樹が香川大吾とマッチアップした一番だ。

この対戦は高田が右、香川が左組みのケンカ四つ。香川が釣り手を内から入れて手首を立て、長身の高田が外側から抱え込むように対峙して引き手争いが続く。高田のあの豪快な右大腰が想起されるところだが、香川もさすがに慎重。双方警戒感強いまま引き手争いが続く中、主審は高田の側にのみ片手の「指導」を宣告。主審に東海大強しとの先入観が疑われるところではあるが、香川は状況をしっかり理解、以後も互いに一方的に袖を欲しがる偏狭な引き手争いが続くものの、香川は前に出、先に手を伸ばしてと巧みに積極性を演出。香川が袖口を握り込んだまま時間を使う場面があったがこれは三審の死角に入っておりスルー、再び高田にのみ片手の「指導2」。自軍の負けが既に決している高田は勝負に出るべき場面、たとえ後の先の技を食っても評価が下がる場面ではないはずだが、横落一発を繰り出したのみで慎重な試合ぶりは変わらず。結果3分28秒みたび高田に片手の「指導」が宣せられて試合終了。期待の一番は低調なまま勝敗が決まった。負傷を抱えて無理の利かない香川だが、状況と相手の感情をしっかり読み、引き手争いに戦場を限定して相手を突き合わせたクレバーさが光った。観衆は「勝負」を期待したが、主将として重責を帯びた香川がしっかり「競技」の位相で試合を進めて結果を得たという形。

東海大の他6試合はほとんど電車道と言って良い快勝続き。最終スコアは7-0、好発進である。

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東海大の次鋒後藤龍真が桐蔭横浜大・矢野大輝から鋭い左小内刈で「一本」

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五将松村颯祐が中川恭平から内股「技有」

[Aブロック3回戦]
東海大4-0 桐蔭横浜大
(先)立川新〇反則(1:57)△溝口琢海
(次)後藤龍真〇小内刈(1:38)△矢野大輝
(五)松村颯祐〇合技(2:09)△中川恭平
(中)太田彪雅×引分×原田昌寛
(三)清水拓実×引分×立開達也
(副)村田大祐〇払巻込(1:12)△武藤亘輝
(大)星野太駆×引分×戸崎碧海

東海大、3回戦では、前戦で慶應義塾大を3-2で振り切って来た桐蔭横浜大とマッチアップ。この試合では香川を下げ、東京学生優勝大会で大活躍の2年生後藤龍真、村田大祐、そして立川新と決戦兵力と予想される3名をまとめて投入。立川が得意の組み手に溝口琢海を嵌めて早々に「指導3」まで奪った先鋒戦、後藤龍真が内股を差し入れるフェイントからそのまま刈り足を突っ込む美技で矢野大輝から左小内刈「一本」を奪った次鋒戦、1年生松村颯祐が内股「技有」に隅落「技有」と連取して中川恭平を下した五将戦と、前衛の3試合で勝敗の行方は決した感あり。まだ動きの重い中堅太田は左一本背負投で粘る原田昌寛から「指導」2つを奪ったところで引き分けたが、村田大祐が払巻込「一本」をマークして最終スコアは4-0まで伸びた。ここまで香川、太田の負傷あがりの主戦2名が冴えた動きを見せていないことは不安材料だが、東海大はまずまず順当にベスト8入り決定。

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3回戦、山梨学院大の次鋒町屋匡樹が、「技有」ビハインドを逆転。

下側の山からは山梨学院大がベスト8へ。1回戦は関西大学を4-1、2回戦は名城大を3-1で下し、勝負どころの3回戦は國學院大とマッチアップ。先鋒戦を落としたものの、次鋒町屋匡樹が二見省吾から裏投と横四方固の合技「一本」、三将長谷川優が山本瑛介からわずか38秒の大外刈「一本」と厳しいポジション2つで勝利を上げ、スコア2-1で準々決勝進出決定。

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東海大は先鋒安達健太が「技有」失陥も、内巻込「技有」奪回で事態を収拾。

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次鋒戦は後藤龍真が中元岳から横四方固「一本」

[Aブロック準々決勝]
東海大 5−0 山梨学院大
(先)安達健太×引分×畠山竜弥
(次)後藤龍真○横四方固(2:57)△中元岳
(五)太田彪雅○反則(3:14)△岩田歩夢
(中)清水拓実○内股(1:34)△西田将樹
(三)星野太駆○横四方固(2:27)△町屋匡樹
(副)奥野拓未×引分×玉置玉
(大)村田大祐○大外返(1:20)△長谷川優

この試合も3回戦に続いて香川をベンチに取り置いたまま、東海大が快勝。先鋒安達健太が畠山竜弥を相手に左払巻込「技有」を失ったが、右内巻込「技有」を奪回して初戦は引き分け。決して満点のスタートではなかったが、しかし次鋒後藤龍真の横四方固「一本」、五将太田彪雅の「指導3」による勝利、そして中堅戦、清水拓実と西田将樹の重量級対決における内股「一本」でどうやらほぼ試合は終戦の感。星野太駆は町屋匡樹に一本背負投「技有」失陥も横四方固「一本」で収拾し、最終戦の村田大祐の一本勝ちを加えて最終スコアは実に5-0。例年に比べると万全といえるような内容とは言い難いが、安達、村田とポイントを失っても自分の責任下において事態を収める自覚の高さはさすが。東海大、他ブロックの混戦をよそにまったく苦戦ないままベスト4入り決定。

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1回戦、慶應義塾大の三将長田治親が大阪体育大・大本真から腕挫十字固「一本」

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2回戦、桐蔭横浜大の中堅矢野大輝が慶應義塾大・藤井崚将から背負投「技有」

【Aブロック1回戦】

星槎道都大 4-2 埼玉大
桐蔭横浜大 7-0 新潟大
慶應義塾大 4-0 大阪体育大
國學院大 4-0 仙台大
鹿屋体育大 5-0 松山大
山梨学院大 4-1 関西大
名城大 3-1 駒澤大

【Aブロック2回戦】

東海大 7-0 星槎道都大
桐蔭横浜大 3-2 慶應義塾大
國學院大 3-2 鹿屋体育大
山梨学院大 3-1 名城大

【Aブロック3回戦】

東海大 4-0 桐蔭横浜大
山梨学院大 2-1 國學院大

【Aブロック準々決勝】

東海大 5-0 山梨学院大

■ Bブロック
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2回戦、日本大の中堅一色勇輝が帝京大・徳光天から出足払「一本」

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2回戦、日本大の三将緒方景太が帝京大・粟野諒平から内股「一本」

上側の山は、四つ角シードチーム日本大と、昨秋の体重別団体優勝大会で演じた東海大との大激戦が記憶に新しい天理大の激突が大きなトピック。両者の対決は早くも3回戦で組まれる。

日本大は1回戦でまず流通経済大と対戦、スターティングは先鋒から奥田將人、緒方景太、今入晃也、青木雅道、ダニエルディチェフ、草間優登、高橋祐人。1年生先鋒の奥田が岩瀬友希と、五将今入が林隆太とそれぞれ引き分けたが他試合は全て一本勝ちを並べてこの試合は最終スコア5-0の快勝。

2回戦は一気に主戦級を畳に送り出し、先鋒から篠崎忠史、ダニエルディチェフ、木元拓人、一色勇輝、緒方景太、東部直希、山口貴也という豪華メンバーで帝京大と対峙。次鋒ダニエルが本田一将と引き分けたものの一本勝ち(相手の反則負け1試合含む)6つを並べてこの試合も6-0の圧勝。副将と大将を務めた期待の1年生コンビは、東部が小田和紀から3つの「指導」を奪っての勝利(3:28)、山口は野田雄斗から2分7秒得意の左大外刈を決めて「一本」。

選手を入れ替えつつ、かつ無失点での勝ち上がり。安定感ある主戦に勢いのある新人が加わってここまでの戦いは順調、ひとまず隙は見出しがたい。今春全日本選手権に出場して成長ぶりを見せつけた木元も払腰「一本」でしっかり星を挙げて核として機能する気配は十分。

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1回戦、天理大の三将高木育純が東洋大・那根将貴から袖釣込腰「一本」

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2回戦、天理大の大将白川剛章が弘前大・奈良岡啓希から大外刈「一本」

一方の天理大も1回戦から東洋大という、かなり歯ごたえのある組み合わせ。スターティングは先鋒から河田闘志、石山潤平、新井滉燿、古田伸悟、高木育純、田中慎太郎、白川剛章というフルメンバーに近い陣容。先鋒河田が雨森俊成に肩車と後袈裟固の合技「一本」(3:09)で敗れてしまい、次鋒石山が「指導3」による勝利、五将新井が引き分けと3戦終了時点で試合はタイスコア。しかし以後はしっかり4連勝。古田、高木と連続一本勝ちのあとは「指導3」の反則による勝利を2試合重ね、最終スコアは5-1だった。

一夜明けた2回戦もメンバー7人は変わらず、配列のみを調整し第1試合で弘前大とマッチアップ。五将新井が山根哲平と、中堅古田が齋藤恭敍と引き分けたのみで、一本勝ち5つを重ねて5-0の圧勝で勝ち抜けた。前戦不首尾の河田は名誉回復のチャンスを与えられた形で先鋒の重責を担って登場、本間達也を相手に2分55秒送足払「一本」の快勝。

大将で登場したエース白川剛章は奈良岡啓希から僅か1分6秒、大外刈「一本」を決めて鮮やかフィニッシュ。来るべき大一番に向けてしっかり体勢を整えて見せた。

両軍順当に勝ち上がり、3回戦最大の注目カードの戦端いよいよ開かれる。

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山場の日本大戦に臨む天理大のラインナップ。手前から2人目がツェツェンツェンゲルオドフー。

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次鋒戦、ツェツェンツェンゲルが木元拓人を抱きつきの小外刈に捉える

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もろとも吹っ飛ぶ迫力の一撃は「一本」

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五将戦、日本大の一色勇輝が古田伸悟から右小外刈「技有」

[Bブロック3回戦]
天理大 ②-2 日本大
(先)河田闘志×引分×緒方景太
(次)ツェツェンツェンゲルオドフー〇小外刈(1:08)△木元拓人
(五)古田伸悟△優勢[技有・小外刈] 〇一色勇輝
(中)高木育純△肩車(0:51)〇東部直希
(三)田中慎太郎×引分×山口貴也
(副)白川剛章〇反則(3:17)△ダニエルディチェフ
(大)高橋佑人×引分×石山潤平

この試合最大の事件はスコア0-0で迎えた次鋒戦で起こった。3月の東京都柔道選手権で飯田健太郎に一本勝ちして全日本柔道選手権に進出、その大器ぶりを見せつけたばかりの日本大・木元拓人から、モンゴルからの留学生ツェツェンツェンゲルオドフーが一本勝ち。それも2度木元を放るという衝撃的な内容での勝利だった。

この試合は木元が右、ツェツェンツェンゲルが左組みのケンカ四つ。ツェツェンツェンゲルは身長195cm体重105kg、その長いリーチを生かして木元の背中を樽に手を回すがごとく引っ掴むと応じた相手の右払腰を返して谷落「技有」。これは木元が腹ばいに落ちたとの判断で取り消しとなったが、そのパワーに会場早くも騒然。ツェツェンツェンゲルは次いで抱きつきの左小外刈。完全に抱えられた木元は両足を宙に浮かせて吹っ飛び文句なしの「一本」、先制点は天理大の手に落ちる。

五将戦は思わぬ失点にひときわ気合いの入った表情の日本大のエース一色勇輝が迫力の柔道、粘る古田伸悟を鉈を振るうような大技で攻め、右小外刈「技有」を奪って勝利。そして中堅戦は僅か51秒、1年生の東部直希が高木育純からまず場外の「指導」1つを奪うと、次いで肩車。動作を起こしたかと思うや否や相手が畳を這う高速落下の一撃は見事「一本」。スコアは2-1、日本大が勝ち越して再び試合の主導権を握る。

三将戦、日本大は100kg級期待の新星、今春大学1年生にして全日本柔道選手権ベスト8という凄まじい成績を残した大物・山口貴也が出動する。山口は体重120kgの田中慎太郎とマッチアップ、体格差が出やすい相四つにも関わらず異次元の強気を見せ、ノーステップの左大外刈に次々入り込んで刈り込み続ける。片襟を掴んでの左背負投、左大内刈、左大外刈と明らかに「一本」を意識した大技を仕掛け続け、幾度目かの大外刈でたまらず腹ばいに逃れた田中に「指導」。直後山口がまたもや大外刈を叩き入れると伏せた田中は「待て」が掛かっても容易に立たず、敢えて時間を使って間合いを取りなおす苦しい状況。山口再び組み際の左大外刈、勇を鼓した田中が押し返すと掴まえたとばかりに今度は左内股で投げに掛かり、直後田中に2つ目の「指導」。

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三将戦、日本大の山口貴也が田中慎太郎を攻めに攻めまくるが「指導3」に届かず。

常の国際大会の基準であれば既に3つ、4つの「指導」が溜まってもおかしくないこの状況であるが、山口は攻めの手を緩めず。引き手を得ては高く晒した左釣り手から奥襟奪取の雨を降らせながら左大外刈を狙い続ける。しかし主審は意外なほどに動かない。あまりに「投げによる決着」が近い未来に見えるゆえ、序盤に「指導」を出すタイミングが遅れてもはや出せない状況に陥ったのか、それともそもそもこの天理-日大という大一番における「指導3」の決着自体を忌避したのか。山口はあくまで投げて決めんと、それも散発ではなく連発で左大外刈の刈り込みを続けるが、残り時間が少なくなるとゴールが見えた田中がやや復活。残り僅かとなったところで山口が奥襟を叩いたタイミングに合わせて大内刈を入れる。山口身を捩じりながら腹ばいに倒れ主審は「技有」宣告、しかしこれはすぐに取り消されて、ここで試合終了。この試合は引き分けに終わる。日本大、試合をほぼ決定づけたはずの1点を奪えず試合の行方は再び混沌。

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副将戦、日本大・ダニエルディチェフに痛恨の「指導3」。

副将戦はダニエルディチェフと天理大の主将・白川剛章がマッチアップ。組み手争いのさなか白川に「取り組まない」咎で「指導」が入ると白川は奮起、奥襟を叩いて前に出てダニエルを圧倒。この日いまひとつの出来のダニエルはこれに抗し切れず、「指導」を連続失陥。最後は白川の突進を場外に足を出した状態で止めるのがやっと、場外の咎で「指導3」が宣告されて試合は白川の勝利に終わる。スコアは2-2、大将1試合を残してついに内容差で天理がリード。

状況と、実力者石山潤平が大将に残った天理大の戦力を考える限りこれを逆転するのは至難の業。高橋佑人が左、石山が右の大将戦は高橋の抱きつき勝負に石山が応じ、大腰を打ちあうという形上は打ち合いの展開も得点の予感は双方薄し。石山に場外の「指導」がついたが大勢には影響なく、この試合は引き分け。結果、スコア2-2の内容差で天理大が日本大を破ることとなった。

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先制点を挙げて雄たけびをあげるツェツェンツェンゲル。この試合の流れを決定づけたシーンだった。

この試合のポイントは前述の通り、なんといっても次鋒戦。天理が抱えていた秘密兵器ツェツェンツェンゲルオドフーの勝利は、「取るはずだった」1点と併せて日本大に実質2点のダメージを与えた。星取り勘定的にも感情的にもそのインパクトは絶大であった。ツェツェンツェンゲルは昨年のグランドスラム東京にも出場(※熊代佑輔に敗退)している18歳。前日の女子5人制で活躍した東海大のエルビスマーロドリゲス(ベネズエラ)と同じく、IOCの支援プログラムで日本に留学している若手有望選手6人の1人だ。柔道はまだ粗削り、モンゴル式の背中を抱えるスタイルが主だが、天理大の「しっかり二本持って『一本』を取る」ポリシーのもと、4年間鍛え抜かれれば相当な戦力になりそうだ。今後も目が離せない。

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試合終了、失意の3年生大将高橋を最上級生の一色が励ます

悲願の優勝を狙った日本大はここで敗退。原沢久喜を擁して決勝に進んだ第61回大会以降6年続けて来たベスト4以上(うち決勝進出4回)の連続入賞もここで潰えた。

今年、かなりの現実性を以て優勝を意識出来るだけの戦力を備えていたはずの日本大は意外な敗戦。結果は勿論だが、本来王者・東海大に対する「イケイケ」のチャレンジャーであるはずのこのチームが、優勝候補としてどこか天理大に対して受けて立った形になってしまったその内容もまた意外だった。

ここ数年来、常に強豪チームに噛みつき続けて純戦力以上の戦いを繰り広げて来た日本大は、この間一貫して良い意味での「下から目線」がチーム全体に染みており、つまりは相対的戦力の高低に関わらず自らを挑戦者として規定してしまうことが非常に巧みだった。特にこと「勢いを生み出す」ことに関しては、戦術論的に他の追随を許さない王者・東海大以上のリテラシーを獲得していたかと思う。あらゆる手段を駆使してチームの一体感と「挑戦者」というマインドセットを作り上げてしまう。ファンもおそらくチームマネジメントという点では絶対の信頼を置いていたはずで、見上手たちは「日大が負けるとすれば純戦力差のみ」少なくとも相手の勢いに飲み込まれるような事態はありえないと考えていたのではないか。

この「挑戦者としての自らの規定」という文脈からあらためて見直せば、どこか配列も日本大らしくない。性格的にも立場的にも勢いを生み出し得る山口・東部という新顔、もっとも信頼できる一色に安定感のある重量選手緒方、毎度120パーセントの力を出すことで結果を残して来た不確定要素ダニエル、まとめの駒の高橋、どの色の駒をどこに突っ込むか、後だしの結果論的にいえばやはり「受けて立った」感否めないのではないか。戦力自体は揃った中で今回は若いチームであることが裏目に出た形であるが、若いチームにふさわしい「上げ方」があったのではないか、とはひとつ言うことが出来るかもしれない。

特に上り調子のエース候補というアスペクトとともに、全日本選手権出場者という「格」を学生柔道界で正当に発揮できるかという課題を内に抱えていたはずの木元が前衛に突っ込まれ、下剋上を食らった次鋒戦などまさに「挑戦者としての自己規定」が裏返った場面として端的ではないか。

個々の試合を見れば、随所に日本大らしさは発揮されていた。が、それはあくまで個々の局面。先制され、「こんなはずではない」という思いをどこか抱えつつ、純戦力なら勝てるはずとスポット的に陣地を回復してはまた相手の勢いに弾き返される。日本大が、このような泥沼の奪回戦を大枠の土俵として受け入れて、個々の選手にディティールのみで「らしさ」を発揮させることでなんとか戦うという苦境を、誰が予想したであろうか。

この戦いの原因を探すに、試合場の中だけでは割り切れないものを感じる。

天理大のこの試合に掛ける覚悟が日本大を上回ったということ、そして秘密兵器ツェツェンツェンゲル投入という秘策がズバリ当たったことはもちろん、あるいは日本大が天理戦を天王山と読み切れなかったという可能性も皆無ではない。が、背後に、今春社会を騒がせたアメフト部の「レイトチャージ」騒動の影響無縁と言い切れぬものを感じるのは筆者だけだろうか。少々うがった見方かもしれないが、もうすこし稿を進めさせていただく。日本大柔道部はこの問題でクローズアップされた理不尽な「縦」や非科学的な練習による精神的支配などとはまったくの無縁、むしろ柔道界の善なる側面を代表するようなニューウェイブのチームであるが、ゆえにナイーブにこの問題に反応してしまう部分があったのではないか。「いま、うちが勝ってもいいのだろうか」あるいは「この逆境だからこそ勝たなければいけない」というような「邪念」を塗りつぶすような心理的作業は、それを自体がチームの勢いを削いでしまう。常勝チーム(東海大)を倒していままで経験がないこと(優勝)を成し遂げるためには、純実力はもちろんなにより勢いが必要。彼らはこれも良く弁えているはずで、情熱をまっすぐ力に変えられず一段変圧フィルタを噛ませて戦うような状態だった可能性がある。過酷な状況での戦いであったことは想像に難くない。宿敵東海大と鉾を交えることなく畳を去った今大会、無念であろう。秋の学生体重別団体、そしてエースの一色抜けてもイキの良い選手ぎっしりの来年度大会における捲土重来に期待したい。

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3回戦、日本体育大の三将長井晃志が同志社大・大野晃生から背負投「一本」

下側の山からは日本体育大がベスト8入り。1回戦は先鋒から岡田友徳、松井海斗、百々雄弥、東部雄大、オドバートルハンガル、大橋昂文、天野拓実というメンバーで清和大と対戦。三将ハンガルが甲斐翔に背負投「技有」、副将大橋が菊池地盛に反則負けを喫する不首尾が2つあったが、スコア5-2で勝ち抜け。

2回戦はそのハンガルと大橋を下げて古賀颯人と長井晃志を投入、百々の一敗はあったが岡山商科大を4-1で下す。3回戦の同志社大戦はようやく失点なしの締まった試合、先鋒古賀が引き分けると、以後は天野、大吉賢、松井、長井、藤原崇太郎、岡田涼太郎と6連勝。スコア6-0でこの試合に勝利し、日本大を破って意気揚がる天理大との一戦を迎える。

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準々決勝、日本体育大の次鋒藤原崇太郎が笠原大雅を激しく攻める

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三将戦、天理大の古田伸悟が岡田涼太郎を小外掛で崩す

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「腰絞め」に繋いだ古田は岡田を立たせず片羽絞の形に捉える

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絞めを利かせて抑え込むと岡田堪らず「参った」

[Bブロック準々決勝]
天理大 ①−1 日本体育大
(先)河田闘志×引分×松井海斗
(次)笠原大雅△優勢[技有・引込返]○藤原崇太郎
(五)高木育純×引分×オドバートルハンガル
(中)石山潤平×引分×大吉賢
(三)古田伸悟○片羽絞(1:47)△岡田涼太郎
(副)田中慎太郎×引分×天野拓実
(大)白川剛章×引分×長井晃志

全体に地力があってチームの意思統一力が高い天理大、例年戦力が「線」になり切れない部分があるが個々の戦闘力は十分、今回も癖のある選手を揃えた日本体育大という好対照のチームによる一戦。天理大は前戦の殊勲者ツェンツェンゲルオドフーを外して笠原大雅を投入、日本体育大は古賀颯人に代えてオドバートルハンガルを投入した。天理がモンゴル選手を下げて日本体育大が入れ、天理が駒のサイズを下げて逆に日本体育大は上げた、という形になる。

先鋒戦の引き分けを受けた次鋒戦で、81kg級世界選手権代表の藤原崇太郎が笠原大雅から引込返「技有」を奪って日本体育大が先制。藤原にとっては高校3年次のインターハイで敗れた因縁の相手、そのリベンジというわけではないだろうが、冷静な攻めが身上の藤原としては珍しく激しく攻め立てた試合。勝つべきポジションであることを十分意識した戦いだった。

続く五将戦では高木育純がオドバートルハンガルから「指導2」をリード。最終盤、ハンガルが相手に背中を見せると、高木は背後から送足払を合わせてハンガル横転。怒気を発したハンガルは相手の襟を掴んで不穏な動きを見せ、ここで三審が合議。送足払のポイントの有無をめぐってか、はたまたハンガルの「柔道精神に悖る行為」による反則負けを検討したのか定かではなかったが、結果としてこれはスルー、この試合は引き分けに終わって日体大は形上試合を壊さずにリードを引き継ぐ。以後のラインナップを見渡せば双方戦力の凹みはほとんどなく、ビハインドの天理大としては苦しいところだったが、もっとも勝利の可能性が高いと思われた三将戦で天理大・古田伸悟が岡田涼太郎を小外掛で崩すと「腰絞め」、さらに立ち上がろうとした岡田を捕まえて片羽絞の形に捉える。絞めを利かせたまま捲り返して横四方固の形に被ると審判は「抑え込み」を宣告、一段強まった首の拘束に岡田が早い段階で観念して「参った」を表明し古田の一本勝ちが決定。

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日体大の副将天野拓実は左右に大技、真前に捨身技と攻めまくるが3つ目の「指導」奪取には届かず。

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長井晃志は巴投連発という意外な策、天理大の大将・白川剛章しっかり見切って危なげなく引き分け。

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天理大は4年ぶりのベスト4進出決定。

これで内容差で天理大が逆転。副将戦は日本体育大・天野拓実が左一本背負投に右袖釣込腰、左の大外落に巴投と左右に投技を連発するが、田中慎太郎は崩れ切らず。試合時間残り僅かのところで田中に「指導3」を付与するかどうか合議が持たれたが試合は続行、副将戦は引き分けに終わる。

大将戦は本格派の白川剛章、力関係や体格差を超えた一撃が売りのジョーカー・長井晃志ともに右組みの相四つ。昨年の講道館杯では長井が袖釣込腰「一本」で勝利しているこのカードは、互いに引き手で先に袖を得、釣り手で奥襟を狙うという構図で試合が進行。しかし白川の圧が利いたゆえか、長井は最大の武器であるはずの袖釣込腰をほとんどいっさい仕掛けず。時間が進むほど白川の前進と圧力が随所に染み込む印象で、横変形から小内刈でリズムを作る長井の攻撃は巴投、浮技様に体を投げ出しながらの支釣込足とほぼ捨身技のみに留まる。これに相手が良く見えている白川は動ぜず、試合は長井に消極の「指導」、組み手で不利な形になってしまった際に敢えて潰れた白川に偽装攻撃の「指導」、最終盤にこれも敢えて潰れた白川に偽装攻撃の「指導2」というスコアで推移する。あと1つの「指導」で勝利があり得る長井であったが、ここでの選択はまたもや巴投。白川が待ち構えて潰し、膝で相手の体を抑えたところでタイムアップ。

この試合も引き分けに終わって1-1の内容差で天理大の勝利が確定。天理大は第63回大会以来4年ぶりのベスト4進出を決めた。

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1回戦、日本大の副将草間優登が流通経済大・渕太幹人から出足払「技有」

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2回戦、日本大の大将山口貴也が帝京大・野田雄斗から内股「一本」

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2回戦、日本体育大の三将古賀颯人が岡山商科大・片山誠也から内股「一本」

【Bブロック1回戦】

日本大 5-0 流通経済大
帝京大 7-0 旭川大
天理大 5-1 東洋大
弘前大 3-1 日本文理大
日本体育大 5-2 清和大
岡山商科大 2-1 中京大
北陸大 ②-2 東海大九州
同志社大 5-1 武蔵大

【Bブロック2回戦】

日本大 6-0 帝京大
天理大 5-0 弘前大
日本体育大 4-1 岡山商科大
同志社大 4-1 北陸大

【Bブロック3回戦】

天理大 ②-2 日本大
日本体育大 6-0 同志社大

【Bブロック準々決勝】

天理大 ①-1 日本体育大

■ Cブロック
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3回戦、明治大の副将田中源大が関東学園大・深沢優斗を腕緘「一本」に仕留める

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3回戦、明治大の大将増山香補が関東学園大・茅根大聖から体落「一本」

前年度準優勝の明治大と、今年度戦力充実の国士舘大、ともに頂点に上り得る戦力を持った両雄の対決がこのブロック最大のテーマ。

シード校明治大は2回戦からのスタート。この日は小川雄勢、田中源大、川田修平の4年生3枚を固定起用、周辺戦力を入れ替えながら国士舘との決戦に備える策を採った。スターティングは先鋒から増本大輝、原澤脩司、小川雄勢、並木泰雅、田中源大、立石勇太、川田修平。この試合は東北学院大を6-1と圧倒、中堅並木が矢口祐介に後袈裟固「一本」で敗れたが、6つの一本勝ちを並べる快勝だった。

3回戦は前戦不首尾の並木を先鋒に起用、並木、羽田野竜輝、小川、川田、長岡季空、田中源大、そして決戦兵力である増山香補という布陣で関東学園大に対峙。この試合も6-1で勝ち抜けた。並木は名誉回復の合技「一本」、次鋒の大型1年生羽田野竜輝も貫録の内股「一本」とチームは順調、1年生の長岡が送襟絞「一本」で佐藤優太郎に屈したが、この試合も一本勝ち6つを並べた。

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1回戦、国士舘大の大将梅野雅崇が平成国際大・上村優斗から小外掛「技有」

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2回戦、国士舘大の副将飯田健太郎が福岡大・濵田崇仁から背負投「一本」

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3回戦、次鋒で出動した飯田は順天堂大・影井光我を内股「一本」に仕留める

東京学生優勝大会準決勝で明治大を下している(3-1)国士舘大は1回戦から登場。初日に行われたこの試合は飯田健太郎や山下魁輝ら決戦兵力の核を取り置き、先鋒から竹村昂大、伊藤公則、本間壘、安田夢飛、磯村亮太、吉良儀城、梅野雅崇という布陣。平成国際大をオール「一本」の7-0で退ける極めて快調なスタート。

2回戦の福岡大戦は飯田と山下、さらに業師釘丸将太と仕事が出来るタイプの久野壱虎を入れて中核の人数を一段アップ。先鋒から山下、伊藤、安田夢飛、竹村、釘丸、飯田、久野というメンバーで福岡大を6-0と圧倒。次鋒戦で伊藤公則が学生体重別100kg級2位の実力者後迫孝誠と引き分けたが、他試合は相手を寄せ付けなかった。今大会初出動の飯田は身長167センチの濵田崇仁とマッチアップ、相手が粘るとみるや今季進境著しい右背負投に潜り込んで鮮やか「一本」。体勢を低くして仕掛けたこの技はほとんど背負「落」と言って良い強烈な一撃。相手はまるであらかじめ決められていたかのように、飯田の頭上の軌道をまっすぐ落下して畳に埋まった。内股が代名詞の飯田だが、まるで背負投の練達者のようなインパクトある一発だった。

国士舘は3回戦で順天堂大とマッチアップ。先鋒から釘丸、飯田、久野、磯村、本間、梅野、安田という布陣で戦い、スコア4-0で順当に勝ち抜けた。飯田は次鋒で登場、影井光我を2分52秒、得意の右内股で屠って「一本」。

かくて迎えた準々決勝、ベスト4決定までにおける大会最大の注目対決の実現がぶじ決定。Bブロック最終戦、準々決勝は明治大と国士舘大による決戦である。

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明治大ベンチは斬り込み隊長に増山を選択、小川から始まる中盤に重心を置いて布陣した。

[Cブロック準々決勝]
明治大 – 国士舘大
(先)増山香補 - 山下魁輝
(次)並木泰雅 - 安田飛夢
(五)小川雄勢 - 竹村昴大
(中)川田修平 - 磯村亮太
(三)神垣和他 - 久野壱虎
(副)田中源大 - 釘丸将太
(大)羽田野竜輝 - 飯田健太郎

国士舘大は後半勝負。まず今が旬の先鋒山下で一発殴ってリードを奪い、中盤は粘り、最後はエース飯田で突き放そうという、非常にわかりやすい配置だ。明確な取りどころは飯田のみだが、流れ次第では担ぎがある釘丸にもチャンスあり。中盤の3枚に粘りを利かせるために出来得ればやはり全日本選手権で大いに名を売った大物・山下で1点欲しいところ。ただしマッチアップするのは、昨年シニアの全階級でもっとも「出世」した選手といっても過言ではない90kg級の強者、これも今が旬の増山香補。体格、力関係を覆すノーステップ背負投は非常に強烈、気が抜けない戦いだ。

一方明治大の中心は中盤にあり。世界選手権100kg超級日本代表が決定している五将小川雄勢は、今大会は誰が相手であれ必ず得点しなければいけない立場。この小川から始まる川田修平、1年生ながら今春の全日本柔道選手権で役者ぶりの良さを見せつけた神垣和他、さらに田中源大という4枚ブロックで「2差」以上のリードを作り出し、飯田健太郎とマッチアップする大将羽田野竜輝を送り出す前に試合を決めてしまいたい。増山が攻めまくって分けることで流れを作り、小川が取り、神垣か田中の1点で試合を終わらせるのが理想のシナリオ。

こうして書き連ねると、この試合の主導権争いの最重要試合が先鋒戦にあることが良くわかる。タイプは違うがともに攻撃型、山下の方が体格と純戦力は上だが、危険な背負投を連発する増山はゆえに、「投げて決めないとやられる」と相手の危機感をあおって試合を加速する可能性がある。

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運命の先鋒戦は山下魁輝が増山香補から支釣込足「技有」奪取

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五将小川雄勢の威力偵察に竹村昴大動じず、立ち続けて試合を壊さない。

そして開始された準々決勝、先鋒戦は国士舘大・山下魁輝が右払腰のフェイントから強烈な支釣込足一撃「技有」、「一本」級のこの技を以て国士舘大が先制することとなる。以後の盤面がビハインドという状況に支配される明治大にとっては非常に苦しい、リードしたまま大将戦の1点追加を織り込んで戦える国士舘にとってはまことにありがたい、「1」差。

そして続く次鋒戦の引き分けを受け、明治大はエースの小川雄勢が登場。マッチアップするのは3年生の竹村昂大だ。この試合は左相四つ、竹村は右一本背負投で先制攻撃。小川は圧力と腰の切り返しによる攻撃威嚇というこの選手の常道で攻めるが、心得た竹村は勇を鼓して図太く、敢えて過剰反応せず組み続け、かつ立ち続けて決して試合を壊さない。1分過ぎに放たれた小川の支釣込足もぶらさがるように受けて潰れず、時折奥襟を叩き返しては支釣込足、右一本背負投と反攻を見せて、動的膠着のまま残り2分を越えるところまで辿り着く。この段に至っても最初の「指導」すら奪えていない小川はさすがにやや加速、掴まれた釣り手を自身の引き手側にいったん流して切り離すと奥襟を掴みながら左内股。竹村は右背負投の形で応じたまま潰れ、やや形勢の悪さを感じたか続く展開でも右背負投に潰れる。この攻防を受けて2分18秒、竹村に偽装攻撃の「指導1」。残り時間は1分42秒。

再開後小川は相手を振り回しに掛かるが、奮起した竹村は支釣込足でその足元を蹴り崩し、受けた小川がやや性急に左内股に潰れてしまったことで小川に傾きかけた流れはいったんリセット。奥襟を叩いた小川は釣り手を立てて竹村を威嚇、左大内刈を放つが竹村は組んだまま潰れず、あくまで立ち続けて粘る。竹村3分16秒には組み際に鋭く右小内刈を入れて攻防に絶妙のアクセント、小川優位の形はまたもや散らされてしまう。常の攻撃では打開が図れぬとみた小川は釣り手で奥襟を叩いたまま「掛け倒す小内刈」よろしく刈り足の膝を揚げて竹村の左脚内側へのフックを試みる。あるいは世界選手権向けに用意した新技か、ここでの奇襲は非常に良い企図であったが、しかしおそらく初見のこの攻撃に対し竹村は捌くどころか、片足は好都合とばかりにいきなり振り返しに掛かる。小川はたたらを踏んで後退、新兵器による奇襲が起りの段階でピンチを招いてしまい、さすがに数合動きは委縮。この機微を巧みに掴んだ竹村は直後の35秒からまとめの攻勢、軸足を回しこんでの左内股、次いで引き手で袖を抑えて思い切り右背負投に入り込み「待て」。この時点で残り時間は僅か17秒。相手を投げ切るか接近戦で圧してテクニカルファウルを誘うしかない小川は奥襟を叩いて大内刈を放つが、竹村が奥襟を切って引き手で袖を得ると、自身も切っていったん相手と離れてしまう失策。ここで4分間が終了となりこの試合は引き分け。竹村は殊勲、明治大は確実に欲しい1点を取れず非常に苦しい状況。

大将飯田の存在を考えれば、明治大は残り3ポジションで最低でも2点を取らねばならない。一方1点リードの上対小川戦という山場を乗り切った国士舘大は引き分けで良し、時間が進めば進むほど、試合が消化されればされるほど勝利に近づくという好スパイラル。

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中堅戦、国士舘大の磯村亮太は相手のお株を奪う大外刈で攻めこみ、川田修平と引き分け。

中堅戦は明治大・川田修平が左、国士舘・磯村亮太が右組みのケンカ四つ。川田は両襟を握っての左内股、磯村は同じく両襟から引き手を激しく振っておいての右大外刈と攻め合う。1分48秒に磯村の裏投に川田が横倒しになる場面があったが、これは「待て」の後でスルー、以後いったんやや試合は落ち着く。どうしても得点が欲しい川田は残り1分7秒に右大外刈の奇襲から左体落と良い攻めを見せるが磯村は動ぜず。感触を得た川田は終盤良いタイミングでの左体落を見せるものの、前段の攻防をしっかり記憶していた磯村は川田の作用足を乗り越えてあっさり攻防継続、余裕あり。残り時間僅か、川田は奥襟を叩いて最大の武器である左大外刈に飛び込むが、刈り足が届き切らず潰れてしまう。この時点で残り時間は1秒、磯村に消極的との咎で「指導」が宣告されて試合は終了。中堅戦も引き分けに終わった。

リードを背に国士舘が精神的余裕を持って戦える状況は以後も継続。明治大は全日本柔道選手権で名を売った1年生神垣和他が出動するが、試合巧者の久野壱虎にとってはこの状況は得手。左相四つの神垣に対し、あるいは右で突いて嫌わせ、小内刈で蹴り、と組み手の駆け引きに嵌めて試合を塩漬ける。位置を変え、組み手を交換し、ゆらめくように輪郭を見せない久野の柔道に神垣の良さは吸収され、2分6秒双方に消極の「指導」。直後神垣は左内股から大内刈と一段深い攻撃を見せるが、久野は組み手に混ぜ込みながらの技で状況を流し、決して急所を晒さない。この試合はそのまま終了、明治は先鋒戦以降4試合連続の引き分けで、スコアは1-0の僅差もこの時点で星取り上は敗色濃厚。

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副将戦、釘丸将太が田中源大から左背負投「技有」

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釘丸は片襟を出し入れ、背負投を晒しながら巨漢田中に対峙

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釘丸に片襟の「指導3」、田中が逆転勝利を果たす。

副将戦は明治大のポイントゲッター田中源大に釘丸将太がマッチアップ。体格に大きく勝る田中は、相四つという状況もあって開始するなりがっぷり圧を掛けに掛かるが釣り手を肩越しに入れたままウォッチしてしまい、早々に片襟の「指導」。田中が手堅く引き手から先に組みに掛かり、釘丸がこれに応じながらこちらも袖を絞ってチャンスを伺うという展開が続く。ここで1点必須と逸る田中の隙に付け込み、釘丸が鋭く片襟の左背負投。田中場外際で横転し1分28秒これは「技有」。絶対に取らねばならない状況で逆に失点、田中一瞬膝を着いてさすがにガックリ。

リードの釘丸は組み手でしっかり粘り、結果1分55秒双方に「取り組まない」咎による「指導」。これで累積警告は田中が「2」、釘丸が「1」。田中組み際に払釣込足も釘丸を下げきれず不発、さらに片手で左払腰を見せるが釘丸はその戻りに片襟を捕まえ思い切り左背負投。これは決まらなかったが、スコア、試合の流れとも優位は圧倒的に釘丸にあり。

しかし組み手の管理に気を遣い過ぎたか、2分50秒釘丸に片襟の「指導2」。これで双方の累積警告はともに「2」、少々場が煮詰まってきた気配。

田中が引き手で袖を得て支釣込足で蹴ると釘丸が崩れ、手ごたえを得た田中は釣り手で肩越しに背中を掴んで前進、さらに払釣込足を仕掛けて前へ前へと体を運ぶ。大枠、互いが攻防を出し入れしながら時間が過ぎるという表現で括られる時間帯だったが、その中で釘丸が釣り手を片襟に入れて駆け引きしたシーンに主審が反応。釘丸は片襟を防御に使いつつこの形からの左背負投を狙う作戦だったが、現行ルールではこれは即座の攻撃が必要な形。さすがにグレーゾーンを渡り歩きすぎたか、合議の結果、釘丸に片襟の咎で「指導3」が与えられるという意外な形で試合は終了となった。攻撃スコアを得、試合も優勢だった釘丸だが、全てテクニカルファウルで3つの「指導」を失うという形で敗戦。この勝利でスコアは1-1、内容差では明治大がリード。形上は逆転である。

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国士舘大の大将飯田健太郎が明治大・羽田野竜輝から背負投「技有」

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飯田はすかさず大内刈「一本」も追加、これで国士館がベスト4入り決定。

迎えた大将戦は明治大・羽田野竜輝に飯田健太郎がマッチアップ。飯田は引き手で袖、釣り手で奥襟を掴んで早々に良い形を作り、体を揺らすようにリズムをとる。羽田野は切ろうと試み、次いで巻き込み潰れていったん流れを切り「待て」。

1分17秒、引き手で袖を一方的に得た飯田が右背負投に潜り込むと羽田野の巨体吹っ飛び「技有」。これで意気消沈したか羽田野の組み手の防壁がやや弱まり、飯田は釣り手で奥襟を得ると今度は一転後ろ技。右大内刈に捕まえると羽田野は真裏に真っ逆さま、1分35秒「一本」。

国士舘大 2−1 明治大
(先)山下魁輝○優勢[技有・支釣込足]△増山香補
(次)安田飛夢×引分×並木泰雅
(五)竹村昴大×引分×小川雄勢
(中)磯村亮太×引分×川田修平
(三)久野壱虎×引分×神垣和他
(副)釘丸将太△反則(3:42)○田中源大
(大)飯田健太郎○大内刈(1:35)△羽田野竜輝

まず山下で取り、リードを背に粘り、大将飯田で突き放す。国士舘大はプラン通り、ほぼ完ぺきな試合。山下が取った先鋒戦、竹村が小川を止めた五将戦、そしてここからの4引き分けと試合ごと、節目ごとに着実に勝利への階段を登った印象だった。落とした副将戦ももともと明治大の得点ポジション、かつ内容は釘丸がほぼ支配して勢いはさほど減じず。スコアは僅差だが、内容的には2-0、あるいは3-0相当の印象すら残る一方的な試合であった。

明治大は小川、田中、川田と揃えた黄金世代で、ついに悲願の優勝を果たせず。全戦線に渡ってディティールが平板の傾向あり、戦術、技術ともややオーソドックスに過ぎ、「消しに来る」相手、対策して来た相手を乗り越えるだけのエッジの鋭さがなかった。まさにこの部分で変化をつけられるポイントゲッター神鳥剛が負傷離脱中、そして同文脈で期待できる増山が山下に塗りつぶされたという事情はあったが、地力で勝る相手に圧勝する一方で競った相手を乗り越えるだけの「尖り」を生み出せないというこの傾向はここ数年続く明治大の泣きどころ。以降の育成に期待したい。

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2回戦、国士舘大の中堅竹村昂大が福岡大・斉藤広樹から小外掛「一本」

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2回戦、国士舘大の三将釘丸将太が福岡大・橋口航大から背負投「一本」

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3回戦、国士舘大の大将安田夢飛が順天堂大・松垣渓太から肩車「技有」

【Cブロック1回戦】

東北学院大 ③-3 甲南大
関東学園大 5-0 東亜大
福井工業大 ②代-2 大東文化大
国士舘大 7-0 平成国際大
福岡大 7-0 北海学園大
帝京科学大 3-1 愛知大
順天堂大 3-1 龍谷大

【Cブロック2回戦】

明治大 6-1 東北学院大
関東学園大 6-1 福井工業大
国士舘大 6-0 福岡大
順天堂大 4-0 帝京科学大

【Cブロック3回戦】

明治大 6-1 関東学園大
国士舘大 4-0 順天堂大

【Cブロック準々決勝】

国士舘大 2-1 明治大

■ Dブロック
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3回戦、筑波大・野上廉太郎と早稲田大・空辰乃輔による先鋒戦

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3回戦、筑波大の次鋒佐々木健志が早稲田大・高波勁佑から横車「技有」

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佐々木は巴投「技有」も追加して一本勝ち。

筑波大の山。冒頭書いた通りB、Cブロックに比べると戦いやすい組み合わせであり、筑波大としてはどれだけ損耗少なく、かつ勢いに乗ってベスト4に進めるかという「内容」が問われるステージだ。

筑波大のスターティングは先鋒から佐々木卓摩、田中英二朗、石川竜多、関根聖隆、上野翔平、鳥羽潤、高木一石。決戦兵力と期待の新人を織り交ぜたこのオーダーで拓殖大をオール「一本」の7-0で粉砕。2回戦は1年生高木に代えてポイントゲッターの田嶋剛希を投入し、次鋒田中の引き分けを挟んで専修大を相手に一本勝ち6つの6-0。佐々木卓摩は本部龍仁を相手に出足払「一本」の美技を披露、上下に煽られた相手が伸びあがるタイミングに合わせた素晴らしい一発だった。

一段相手の脅威レベルが上がった3回戦の早稲田大戦は野上廉太郎、そしてついに主将のアジア大会81kg級代表佐々木健志を投入。佐々木は次鋒登録、野上が空辰乃輔と引き分けた先鋒戦の後を受けてこの日の初試合に臨む。相手は90kg級の好選手高波勁佑、高波は投げるほか打開の手はなしと試合が始まるなり思い切り打点の高い右内股に飛び込むが、胴に手を回した佐々木は高く足を揚げて捌き切り、窮した高波が作用足を降ろす動作に合わせて横車一発「技有」。佐々木の足先は自身の頭を超えようかという高さまで揚がっており、一見して後の先の技が打てるような高さにあらず。佐々木のバランスと身体能力の高さ際立つ一撃だった。佐々木は1分33秒、今度は巴投で2つ目の「技有」を得て合技の一本勝ち。次戦も田嶋が柳川昴平から背負投「一本」、引き分け2つを挟んだ終盤戦では石川が佐藤竜から「指導3」の反則、関根が瀬川勇気から得意の大外落「一本」と点を積み上げ、最終スコアは4-0まで伸びた。

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2回戦、中央大の中堅岩崎恒紀が金沢学院大・中村拓郎から大内刈「一本」

逆側、大混戦の山からは古豪中央大が勝ち上がり。いきなりの山場となった1回戦はシード校近畿大とマッチアップ。先鋒戦を落としたものの五将黒田拳伍が岡野峻法から「指導3」の反則で勝利してタイスコア、1-1で迎えた大将戦で野地優太が内藤龍生を「指導3」の反則で下して勝ち越して勝利。2回戦は金沢学院大を5-2で下し、3回戦の国際武道大戦は先鋒山本脩策と次鋒黒田拳伍、そして中堅岩崎恒紀の一本勝ちをテコに3-2で勝ち抜け。第57回大会以来、実に10年ぶりのベスト8入りである。

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準々決勝、筑波大の副将佐々木健志が中央大・黒田悠正から裏投「技有」

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佐々木は背負投「技有」を追加、合技の一本勝ち。

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筑波大は大将鳥羽潤が三好大成を右大外落「一本」で下して5点目獲得。

[Dブロック準々決勝]
筑波大 5−2 中央大
(先)関根聖隆○大外刈(3:08)△黒田拳伍
(次)佐々木卓摩△合技(2:34)○後藤昌毅
(五)田中英二朗△合技(1:16)○岩崎恒紀
(中)田嶋剛希○合技(0:30)△石山蒔恩
(三)石川竜多○払巻込(2:29)△山本脩策
(副)佐々木健志○合技(1:44)△黒田悠正
(大)鳥羽潤○大外落(0:49)△三好大成

接戦を制し続けて勢いに乗る中央大は黒田拳伍、後藤昌毅、岩崎恒紀とこれまで得点源となってきた3枚をまとめて前衛に突っ込む、格上と戦うにはこれしかないという特攻布陣を敷いた。この作戦が奏功、先鋒戦は筑波大・関根聖隆が黒田を豪快な片襟の左大外刈「一本」で破ったが、次鋒戦は後藤が佐々木卓磨を、五将戦では岩崎が田中英二朗をともに合技「一本」で破り、3戦消化時点でなんとリードは中央大。

しかしここからは田嶋、石川、佐々木健志と続く筑波大のポイントゲッターブロック。田嶋が石山蒔恩に合技「一本」で同点、石川が山本脩策に払巻込「一本」で勝ち越し、佐々木健志が合技「一本」で突き放して、とこの3枚の嵐が過ぎ去るとスコアは4-2。最後は鳥羽潤が背負投「一本」で締め、最終スコアは5-2だった。

前述の通り中央大は10年ぶりのベスト8入り。組み合わせに恵まれた面はあったが接戦をしぶとく勝ち上がった団結力は見事、地道な強化が実を結びつつあるという印象。古豪復活の足音が聞こえた大会だった。

結果決まった準決勝カードは、

東海大 – 天理大
国士舘大 – 筑波大

となった。

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2回戦、中央大の次鋒黒田拳伍が金沢学院大・大洞立樹から内股で2つ目の「技有」

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3回戦、中央大の中堅岩崎恒紀が国際武道大・松坂樹から支釣込足「一本」

【Dブロック1回戦】

筑波大 7-0 拓殖大
専修大 3-1 皇學館大
早稲田大 3-0 大阪産業大
上武大 ①代-1 熊本学園大
中央大 2-1 近畿大
金沢学院大 2-1 札幌大
法政大 ②-2 東日本国際大
国際武道大 6-0 徳山大

【Dブロック2回戦】

筑波大 6-0 専修大
早稲田大 6-0 上武大
中央大 5-2 金沢学院大
国際武道大 3-1 法政大

【Dブロック3回戦】

筑波大 4-0 早稲田大
中央大 3-2 国際武道大

【Dブロック準々決勝】

筑波大 5-2 中央大

※ eJudoメルマガ版7月4日掲載記事より転載・編集しています。

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