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帝京高が優勝、エース高橋瑠璃の得点力テコに手堅く国士舘高を下す・第67回インターハイ柔道競技東京都予選女子団体戦即日レポート

(2018年6月17日)

※ eJudoメルマガ版6月17日掲載記事より転載・編集しています。
帝京高が優勝、エース高橋瑠璃の得点力テコに手堅く国士舘高を下す
第67回インターハイ柔道競技東京都予選女子団体戦即日レポート
第67回インターハイ柔道競技(8月8日~12日、三重県津市サオリーナ)の東京都予選が17日、講道館で行われ、女子団体戦は帝京高が優勝した。決勝は国士舘高を2-1で破った。

戦評および入賞者、帝京高・鈴木孝之監督のコメント、準々決勝のスコアおよび準決勝以降の対戦詳細は下記。


取材・文:古田英毅

■ 戦評
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準決勝、高橋瑠璃が東海大高輪台高・山口舞緒から左払腰で強引に「一本」。

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準決勝、五十嵐日菜が淑徳高・長谷川未桜から得意の回しこむ右払腰で「一本」

決勝に進んだのは帝京高と国士舘高。それぞれ第1シードと第2シードに配された強豪2チームによる、予想通りの顔合わせとなった。

昨夏のインターハイ本戦、そして3月の全国高校選手権と連続で全国大会準優勝に輝いている帝京は絶対的な優勝候補。先鋒から中村愛美、熊木悠花、高橋瑠璃という布陣でまず2回戦は大成高校を3-0で下し、以降は先鋒を全国高校選手権52kg級の覇者大森生純に入れ替えて準々決勝で藤村女子高を1-0、準決勝は東海大高輪高を3-0で下しての決勝進出。エースの全国高校選手権無差別王者高橋瑠璃は手堅く全勝、やはりその存在感は圧倒的。

一方、3日に行われた関東大会を制して意気揚がる国士舘は、同大会57kg級の王者にして全国中学校大会2連覇者、1年生エース五十嵐日菜の得点力を前面に押し出し、勢いに乗っての決勝進出。2回戦は大森高を3-0、準々決勝は修徳高を2-0で下し、勝負どころの準決勝・淑徳高戦も五十嵐の払腰「一本」をテコに1-0で勝ち抜けて無失点のまま決勝へ。五十嵐はもちろんここまで全勝。

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決勝、五十嵐が大森生純を小外掛「一本」に仕留めてまず国士舘高が先制

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中堅戦は熊木悠花が前進、宮本神を追い込む

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高橋瑠璃が本間裕梨から小外掛「技有

決勝、先鋒戦は帝京・大森生純、国士舘・五十嵐日菜ともに右組みの相四つ。互いに引き手で袖をしっかり確保、その中で横変形にずれながら大森が前に出、五十嵐が回旋運動に相手を誘っては得意とする軸足を回しこむ内股を狙うという展開。五十嵐の内股の威力を良く知る大森は容易に応じず試合は互角の展開も、1分59秒五十嵐が飛び込んで右小外掛。五十嵐の前技を警戒してやや後重心をベースに戦う形だった大森これに捕まり、背中から畳をバウンドして「一本」。まずこれで国士舘が先制。

中堅戦は帝京・熊木悠花が左、国士舘・宮本神が右組みのケンカ四つ。体の力に勝る熊木が背中を叩いては前に出て大内刈で攻撃。1分4秒宮本に消極的との咎で「指導」。

ビハインドの帝京だが、この試合でどのような形であれ勝利を得れば大将戦での勝ち越しは濃厚。これを良く理解する熊木は背中を叩いて前に出て積極的、一方の宮本は腰の入れ合いに応じてなんとか試合時間を消費するもののどうしても後の先のリアクションが多くなり少々苦しい展開。2分15秒、宮本に2つ目の「指導」。奮起した宮本は熊木の前進に合わせて思い切って内股、さらに3分12秒には裏投に抱き着いてあわやポイントという場面も作る。

宮本はこの一撃に活路を見出し、以降は背中に食いついての裏投にぶら下がるような小外掛と一発技を見せて熊木を威嚇。しかし熊木冷静に正対に直して圧力を続け、残り30秒に内股を仕掛けると主審が合議を招集。結果、宮本に3つ目の「指導」が与えられて試合は終了。「指導3」による宮本の反則負けで熊木の勝利が決定、この時点でスコアは1-1のタイとなる。

大将戦は個人戦78kg超級決勝の再現カード、高橋瑠璃が左、国士舘・本間裕梨が右組みのケンカ四つ。高橋は前進しては左体落を仕掛けてじわじわ本間を圧し、46秒本間に「指導」。直後高橋は本間の右内股の戻りに食いつくと左小外掛、自ら倒れ込む形で投げに掛かる。中途半端な体勢で両足が宙に浮いた本間は膝から畳に落ちるが、軸足の膝を着いた高橋体を伸ばしてもう一段押し込み「技有」。そのまま袈裟固に抑え込んで「一本」。これで帝京が勝ち越し、最終スコア2-1で優勝を決めた。

五十嵐の派手な投技一発をテコに勝ち上がって来た国士舘と比べると、帝京の戦いぶりは地味。体幹の強さと圧力、練れた組み手に手堅い寝技と手立ての面白みには欠けたが、そのぶんかえってチームとしての地力の強さ、層の厚さが際立った印象。本来追われる立場のものが挑戦者を弾き返すには、相手に倍する力が必要。ましてその相手が勝ちぶりのよいニューカマーを擁して勢いに乗る新興勢力となれば、たとえ戦力が上であっても相当ミッションの難易度は高いはず。しかしこの厄介な相手に先制されながら、打ち合いに応ずるのではなく、試合を塗りつぶしてしっかり勝ちに辿り着くその戦いぶりはさすがであった。意外性には欠けるが、手駒の厚さが生きる金鷲旗、配列用兵が命のインターハイと、夏の2大会ではしっかり、持てる力を発揮するものと思われる。

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優勝の帝京高

【入賞者】
(エントリー24チーム)
優 勝:帝京高
準優勝:国士舘高
第三位:東海大高輪台高、淑徳高

帝京高・鈴木孝之監督のコメント
「うちは関東大会(※優勝候補筆頭に挙げられながら準決勝で富士学苑高に苦杯)で嫌な雰囲気があり、一方の国士舘さんは上り調子で勢いがある。受けて立たなければいけない、本来追う側なのに追われる側に身を置かなければいけないという緊張感はありましたが、3年生が4人ということもあり、しっかり乗り切ってくれました。イメトレは、行き帰りのバスで『ドクターX』をずっと見せることです(笑)。(-インターハイについて抱負をお願いします?)特にないです。毎回面白くないコメントで恐縮ですが、まず全国に出れるかどうかという立場だったので、本当にすべてがこれから。挑戦者に徹して、頑張ります。」

【準々決勝】
帝京高 1-0 藤村女子高
東海大高輪台高 3-0 岩倉高
国士舘高 2-0 修徳高
淑徳高〇0代-0△渋谷教育学園渋谷高

【準決勝】
帝京高 3-0 東海大高輪台高
(先)大森生純〇上四方固(1:35)△森下都雲
(中)熊木悠花〇合技[腰車・袈裟固](1:08)△松永夏季
(大)高橋瑠璃〇払腰(0:31)△山口舞緒

国士舘高 1-0 淑徳高
(先)五十嵐日菜〇払腰(0:14)△長谷川未桜
(中)宮本神×引分×高橋桃子
(大)本間裕梨×引分×波多江楽良

【決勝】
帝京高 2-1 国士舘高
(先)大森生純△小外掛(1:59)〇五十嵐日菜
(中)熊木悠花〇反則[指導3](3:30)△宮本神
(大)高橋瑠璃〇合技[小外掛・袈裟固](1:09)△本間裕梨

※ eJudoメルマガ版6月17日掲載記事より転載・編集しています。

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