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ALSOKが2年連続4回目の優勝・第68回全日本実業柔道団体対抗大会女子第二部即日レポート

(2018年6月11日)

※ eJudoメルマガ版6月10日掲載記事より転載・編集しています。
ALSOKが2年連続4回目の優勝
第68回全日本実業柔道団体対抗大会女子第二部即日レポート
第68回全日本実業団体対抗大会は10日、最終日の男女合わせて3カテゴリの競技が行われ、16チームが参加した女子第二部(3人制)はALSOKが優勝した。ALSOKは2年連続4回目の優勝。

2位にはヤックスA、3位にはVILLAGEと松前柔道クラブが入賞した。

戦評は下記。

※先鋒57kg以下、中堅70kg以下、大将無差別。代表戦は任意の選手により、個人戦と同ルール(本戦4分、GSは技のスコアか「指導3」で決着)で行われる。

■ 戦評
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決勝の畳に臨むALSOKチーム

松本薫(ベネシード)の復帰に沸いたこのカテゴリであったが、優勝争いの重心は2回戦にあり。優勝候補のALSOKと了徳寺学園が早くも激突することとなった。

双方にとっての初戦となるこの試合は、先鋒戦で渡部優花が池田楓に合技「一本」で勝利し流れは大きくALSOKに傾く。安松春香とヌンイラ華蓮の環太平洋大出身者同士による中堅戦は引き分けとなり、世界選手権78kg級のメダリスト同士がマッチアップした大将戦は了徳寺学園・緒方亜香里がALSOK・梅木真美を「指導3」の反則で破ってスコア1-1で3戦が終了。そしてこの大将戦と同じカードとなった代表決定戦では梅木が阿蘇高の先輩緒方に完璧な払腰「一本」でリベンジ、畳に埋まった緒方は顔を覆ってしばし動けず。この劇的な一発でALSOKの勝利が決まった。ALSOKは準々決勝でヤックスBを3-0、準決勝でVILLAGEを1-0で破ってそのまま決勝に進出。

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逆側の山からはヤックスAが勝ち上がった

逆側の山からはヤックスAが決勝に勝ち進んだ。こちらも勝負どころは初戦にあり、JR九州との大消耗戦は長野七海が杉本祐海と引き分け、小川莉歩は榎谷有里とともに「指導3」を失っての両者反則負け。大将高橋ルイも井上愛美と引き分けたが、この試合の再戦カードとなった代表戦はこれもゴールデンスコアに突入する長時間試合の末に高橋が「指導3」の反則で辛勝。これで勝ち抜けを決めると、以後はセンコーを2-0、松前柔道クラブを3-0と快勝続きで決勝への勝ち上がりを果たした。

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先鋒戦、渡部優花が長野七海から出足払「技有」

迎えた決勝、先鋒戦はALSOK・渡部優花が左、ヤックスA・長野七海が右組みのケンカ四つ。渡部が引き手争いの過程でしっかり攻撃、23秒、51秒と片手状態からの出足払で2度長野を転がし伏せさせて攻勢。渡部が出足払と左内股のコンビネーションを入れた直後の1分27秒、長野に「指導」。奮起した長野は釣り手で背中を叩くがしっかり取るべき力関係であることを確信した渡部は加速、左内股を2連発すると「横三角」で圧を掛け、さらに長野を激しく振り回して直線的にポイント獲得を目指す。1分8秒、一瞬前技フェイントを入れた渡部が長野の重心移動の際に鋭く左出足払を入れて「技有」獲得。そのまま横四方固に抑え込み、合技「一本」。まずALSOKが先制。

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中堅戦、安松春香が小川莉歩からいずれも場外で3つの「指導」を奪う

中堅戦は安松春香、小川莉歩ともに左組みの相四つ。安松が前に出ると小川押し返すように左大内刈、やや虚を突かれたか安松が大きく崩れ伏せて「待て」。しかし開始直後のこの一撃以降、試合は一方的な安松ぺース。続く展開、安松が前に出ると小川は相手を突いて耐えた体勢のまま場外まで追い込まれ37秒場外の「指導」。続いて奥襟を叩いた安松が左、右とコンビネーションで出足払を閃かせると小川陣地を下げられてそのまま畳を割り、1分5秒再び場外の咎で「指導2」。続く展開も安松が小川の進退のタイミングに合わせて巧みに前進、出された小川は場内へ戻ろうとするがここで安松の左大内刈に弾き返され、場外で転がり伏せて「待て」。
主審はここで合議を招集、小川にこれも場外で3つ目の「指導」を与えて試合終了。試合時間は僅か1分24秒、あっという間のテクニカルファウル3つでスコアは2-0。この時点でALSOKの優勝が決まった。

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大将戦、高橋ルイは組み手巧みに梅木真美の圧力を散らす

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梅木の大外返、高橋は大きく崩れる

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梅木の圧力が効き始め、高橋には後半立て続けに2つの「指導」が与えられる

大将戦は梅木真美、高橋ルイともに左組みの相四つ。階級が上の梅木に対し高橋は序盤善戦、先んじて引き手を得ると奥襟を叩いて強気の構え、梅木ががっぷりの奥襟で応じると一瞬離れて支釣込足を放ち、転がし伏せさせる。

しかし40秒過ぎから梅木が落ち着きを取り戻し、まず完全に右にスイッチして右で首裏を掴むと、左構えに直して完璧な圧力組み手を完成。これで高橋を潰して得意の「横三角」で追い込むと、1分12秒には高橋の左大外刈を返して大きく崩し、あわやポイントという場面も作る。高橋は練れた組み手をテコにチャンスを探すものの、徐々に梅木の圧力が効き始めている印象。

2分過ぎ、梅木が抜き上げるような左小外刈で高橋を伏せさせると直後の2分12秒高橋に消極的との咎で「指導」。梅木は以後も粘り強く攻め続け、残り40秒を過ぎたところから再加速。左体落で崩すと、腕をロックしての引込返で攻め、残り20秒を過ぎると上下に激しくあおって左大外刈を連発。これを受けて主審は3分50秒、高橋に対して「極端な防御姿勢」の咎で「指導2」を宣告。これで生まれた「2」差により、そのまま梅木の僅差の優勢勝ちでこの試合は終了。ALSOKのスコアは3-0にまで伸びた。

ALSOKにとってはやはり初戦の勝利が大きかった。小橋秀規監督が「初戦の渡部の出来に尽きる」と語った通り、大事なオープニングゲームでしっかり取り切り、通算3勝0敗1分けと試合を作り続けた渡部の活躍が優勝最大の因。このところ元気がなかった梅木の活躍もあり、チームにとって収穫多き1日だった。

入賞者とALSOK小橋秀規監督、渡部優花選手のコメントは下記。

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第二部優勝のALSOK

【入賞者】
優 勝:ALSOK
準優勝:ヤックスA
第三位:VILLAGE、松前柔道クラブ

※ALSOKは2年連続4回目の優勝

優秀選手:渡部優花、梅木真美(ALSOK)、高橋ルイ(ヤックスA)

ALSOK・小橋秀規監督のコメント
「初戦の渡部の勝利に尽きます。また、梅木が世界選手権以降調子を落としている中で、きょうは活躍して、優勝も出来た。本人にとっても色々なものを取り戻す、上昇の良いきっかけになるのではないかと思います。」

ALSOK・渡部優花選手のコメント
「絶対に取らないといけないポジションで起用されたと思っていたので、チームの足を引っ張らないように頑張りました。自分は寝技が得意なので、決勝でも、投げることが出来なくても必ず寝技で仕留めようと考えて試合に臨みました。(―松本薫選手が、きょう対戦したかった選手として名前を挙げていましたよ?)自分もやりたかったです!いつも稽古でお世話になっているので。戦ったら勝ちたかった(笑)。まだ自分は個人戦で日本一になったことがない。今日はチームの力で日本一にしてもらったので、今度は個人で結果を出したいです。もう少し自信をもって戦えたらといつも感じているので、気持ちの部分を鍛えていきたい。今日の勝利は良いきっかけになりそうな気がします。」

【準々決勝】

ALSOK 3-0 ヤックスB
(先)渡部優花○抑込(1:02)△尾崎万琳
(中)安松春香○優勢[技有・内股]△田坂冴
(大)梅木真美○抑込(2:00)△大枝郁美

VILLAGE ①-1 日光警備
(先)森由芽香○抑込(2:39)△高原明美
(中)小向桃江×引分×秋山藍里
(大)佐俣優衣△優勢[技有・払巻込]○後藤美和

ヤックスA 2-0 センコー
(先)長野七海×引分×渡邊真珠美
(中)小川莉歩○支釣込足(1:44)△山田あかり
(大)高橋ルイ○抑込(3:33)△深谷由美

松前柔道クラブ ①代-1 ベネシード
(先)松村樹希△小内巻込(2:51)○松本薫
(中)太田千鶴○反則[指導3](3:40)△小野彰子
(大)豊崎倫代×引分×濵田早萌
(代)太田千鶴○優勢[技有・内股]△小野彰子


【準決勝】

ALSOK 1-0 VILLAGE
(先)渡部優花×引分×安田梨乃
(中)安松春香×引分×小向桃江
(大)梅木真美○抑込(2:17)△佐俣優衣

ヤックスA 3-0 松前柔道クラブ
(先)長野七海○抑込(2:04)△松村樹希
(中)小川莉歩○抑込(2:33)△太田千鶴
(大)高橋ルイ○小外刈(3:18)△豊崎倫代

【決勝】

ALSOK 3-0 ヤックスA
(先)渡部優花○合技(3:21)△長野七海
(中)安松春香○反則[指導3](1:24)△小川莉歩
(大)梅木真美○優勢[僅差]△高橋ルイ


※「抑込」=公式記録ママ
※本来、IJF「技名称」の記載が為されるべきですが確認が困難です。ご了承下さい。


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