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日本代表選手が少年柔道家に技術指導、一番人気は全日本王者原沢久喜・第38回全国少年柔道大会合同錬成

(2018年5月4日)

※ eJudoメルマガ版5月4日掲載記事より転載・編集しています。
日本代表選手が少年柔道家に技術指導、一番人気は全日本王者・原沢久喜
第38回全国少年柔道大会合同錬成
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笑顔で胸を貸す原沢久喜

第38回全国少年柔道大会の合同錬成が4日、講道館(東京都文京区)で行われ、バクー世界選手権(9月20日~27日)とアジア競技大会柔道競技(8月29日~9月1日)の日本代表選手らが全国から集った約350名の少年柔道家に指導を行った。この日講師として招かれたのは原沢久喜(無所属)、海老沼匡(パーク24)、田代未来(コマツ)、大野陽子(コマツ)の4名。憧れの選手たちを目の前にして、子どもたちは大興奮だった。

はじめに鈴木桂治・全日本男子代表コーチから、試合の心構えと周囲への感謝についての講話があり、全体でアップを行った後には4つのグループに分かれての代表選手による技術指導が行われた。それぞれが講義を行った技は、原沢が大外刈、海老沼が背負投、田代が内股、大野が一本背負投。参加者たちは一流の技を身につけようと真剣な面持ちで講義に聞き入っていた。

この日の一番人気は全日本選手権(4月29日、日本武道館)を制したばかりの原沢。講義に続いて行われた乱取りでは、このイベントの風物詩となっている向井幹博指導員の「下がりなさい!手を挙げない!まだ出ない!」という制止の声も効かず、大勢の小学生が原沢に殺到した。この大人気ぶりにはさすがの全日本王者も気圧されたようで、終了後には「何人かの男の子に『リネールを倒してください』と言われて、頑張ると答えました(笑)」と語るなど、少年たちのエネルギーに終始圧倒されっぱなしだった。

鈴木桂治コーチの講話、参加した代表選手4名のコメントは下記。

取材:林さとる(eJudo編集部)

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試合への心構えと感謝することの大切さについて講話を行う鈴木桂治コーチ

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内股の引き手の使い方を解説する田代未来

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海老沼匡の解説に真剣に聞き入る少年たち

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参加者の技を褒める大野陽子

鈴木桂治コーチの講話
「私も小学校6年生のときにこの大会に参加しました。結果は2位。茨城県の石下町というところにある道場で、毎日夜の7時から10時まで練習をしていました。自分の柔道スタイルを作ることが大切です。試合では原沢選手も含めてみんな必ず緊張します。しない人はいません。ですから、試合前に何をするのか、どんな技を掛けるのかを決めておくことが大事です。そうすれば緊張してお腹が痛くなったりすることはなくなると思います。私は3歳から柔道を始めて、もうすぐ38歳です。ほとんど毎日柔道をしていますが、それでもまだまだ新しい発見があります。私は全日本選手権、世界選手権、五輪も優勝しました。そのとき、私の前にはいつも井上康生がいました。この人を倒したい、どう戦おうといつも考えていた。彼の存在、ライバルのお陰で強くなれたと思っています。打ち込みに乱取り、やることはたくさんありますが、『これじゃ康生に負ける』と考えることで妥協せずに頑張れました。みなさんが思い切り柔道をできているのも、明日の試合に出られるのも、支えてくれているお父さん、お母さん、先生、チームメイト、ライバル、周りの人達のお陰です。そのことに感謝しながら試合をしてください。明日は試合ですから、勝つ人も負ける人も出てきます。嬉しい、悔しい、色んな気持ちも生まれると思います。それでも、礼をして試合場を降りるまでは我慢してください。悔しくて泣くのも、ヤッター!と喜ぶのもその後です。今年はアゼルバイジャンという国のバクーという国で世界選手権が行われます。みなさんも一緒に応援してください。明日は頑張ってください。応援しています。」

原沢久喜選手のコメント
「全日本選手権が終わってすぐの合宿だったので疲れました。それでも、子どもたちの元気からパワーをもらうことができた。何人かの男の子から『リネールを倒してください』と言われて、頑張ると堪えました(笑)。(−大人気でしたね)先週の全日本をみんな見てくれていたんだなと感じました。難しいことを言ってもわからないと思うので、基本を教えて、あとは聞きたいことを質問形式で教えました。僕自身が考えても難しいようなことも聞いてきて、小学生でもしっかり考えているんだなと感心しました。良い経験になった。私は子供の頃にこのような経験はありませんが、小学生の頃は井上監督と鈴木先生が活躍していた時代だったので、憧れていました。」

海老沼匡選手のコメント
「午前中に練習をしてからそのまま来ました。渋滞に嵌ってしまって食事を取れていなかったのですが、会場に入って子どもたちの元気いっぱいの笑顔を見たら、疲れも吹き飛びました。小さい頃はお父さん、お母さんが口を出しがちですが、先生の言うことをしっかり聞いて頑張って欲しいと思います。柔道が好きじゃないと大人になっても続けようとは思いませんから、好きになってもらえるように笑顔で指導しました。強いチームではなかったのでこの大会には出ていませんが、今日来ているのはすごい子たち。組んでみてわかりました。もともと子どもは好きです。(娘さんにも柔道をやらせる?)厳しさがわかっているのでやらせたくないです。ただ、決めるのは本人なので、やりたいと言われたら是非やってほしい。何かしら一生懸命になれるものを見つけてほしいです。(−アジア大会について)出られる大会で全力を尽くすしかないと思います。良い結果を出したいです。(−橋本壮市選手について)チームメイトですし、仲も良いです。良い刺激になっている。学生時代には話したことがありませんでしたが、入社してすぐに僕の部屋に『先輩一緒に練習に行きましょう』とやって来ました。誰よりも練習を頑張っているので、僕も頑張ろうという気持ちになります。私生活はわかりません(笑)。良い関係です。」

田代未来選手のコメント
「子どもたちよりも私が楽しんでいました(笑)。小さい子どもたちから純粋な気持ちが伝わってきて、見習わなければと感じました。できるだけ簡潔に教えることを心がけました。最初の頃はあれもこれもとやって伝わらなかったので、その反省を生かしています。(−引き手の形をウサイン・ボルト選手のイメージと言っていましたね)いまいち伝わっていないかも。恥ずかしいですね。3年くらい前に考えて、何度か使っていますが、いつも失笑です(笑)。私の内股は流れのなかでかける技です。相手の動きを利用して合わせて掛けます。どう教えようか考えることで自分の頭の中も整理されます。相手に伝わりやすくなるだけでなく、自分でもこうしようと思えるので、良い機会です。(−子ども時代に同じような機会はあった?)特にありませんが、同じ道場の中村美里先輩の小外刈を参考にしていました。練習を見て、こう掛けたいと思うようになりました。」

大野陽子選手のコメント
「子どもたちの目がキラキラしていて可愛かったです。みんな一生懸命で、強くなりたいという気持ちが伝わってきました。私が教えたのは逆の一本背負投です。みんなできる子ばかりでした。少しでも役に立てればと思います。ここに集まっている子たちはみんなすごく強い子ばかりでした。先生方が研究熱心なんだと感じましたね。私は柔道一直線という感じではなくて、色んなスポーツをやっていました。中学2年生まではピアノもやっていたので、今でも楽譜は読めます。外でよく遊んでいて、木に登ったり、川で魚を獲ったりしていました。お爺ちゃんが漁師だったので、夏休みは毎日海に潜っていました。子どもたちには外で遊んでほしいですね。(−代表になって変わった?)いろいろな人から言われますが、私としては今まで通りです。どちらかというと周りが変わりました。ミズノさんから柔道着を貰えたり、こうして取材を受けたり。(−練習の号令を任されていますね)代表で一番年上の人が任されることになっているので。緊張します。世界選手権では個人戦で気持ちを切らさず、団体戦でも優勝を狙います。」

※ eJudoメルマガ版5月4日掲載記事より転載・編集しています。

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