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男子代表チームが練習を公開、ハードなサーキットトレーニング軽々こなす・第2回全日本男子柔道強化合宿

(2018年5月3日)

※ eJudoメルマガ版5月3日掲載記事より転載・編集しています。
男子代表チームが練習を公開、ハードなサーキットトレーニング軽々こなす
第2回全日本男子柔道強化合宿
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サーキットトレーニングで追い込む大野将平

第2回全日本男子柔道強化合宿の様子が3日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で報道陣に公開された。今回の合宿は4月30日から5月4日までの日程で行われており、実業団、大学、警察と合同で実践的な内容を中心に練習が行われている。また、2日夜には代表選手の所属との情報交換会が開かれ、バクー世界選手権、アジア大会に向けたスケジュールの共有などが行われた。

この日はサーキットトレーニングの模様が公開され、選手たちは2人1組で全6種目を各20秒(インターバル10秒)、1セット2周ずつ、計3セット(セット間の休憩は3分、最終セットは1周)行った。非常にハードな内容であったが、さすがは日本代表のトップアスリート、これくらいはできて当然といった様子で軽々とこなしてみせた。全日本選手権に出場した選手たちは休養のために別メニューで練習を行い、公開された練習には参加しなかった。

井上康生監督、および囲み取材に応じた原沢久喜選手、小川雄勢選手、永山竜樹選手、ベイカー茉秋選手、大野将平選手のコメントは下記。


取材:林さとる(eJudo編集部)

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反復横跳びを行う阿部一二三と向翔一郎

井上康生監督のコメント
「昨日は世界選手権、アジア大会の代表選手の各所属と情報交換会を開き、スケジュール、注意点などを確認しました。細かなところはまだ決まっていませんが、今後も情報を共有しながら進めていきたいと思います。(−各階級に一言)60kg級は髙藤も永山も十分に世界の選手と戦えます。ランキングも1位と2位でそのことを証明している。とはいえ、海外勢も5月からは2020年に向けてピッチを上げてきますから、しっかりと準備をしていかないといけません。66kg級の阿部と73kg級の橋本も出場する試合を選んでいる状況のなかでランキングトップを獲得しています。ただし、世界選手権で全てが決する訳ですから、1日にどれだけ懸けることができるかが重要です。81kg級の藤原はグランドスラムパリ、グランドスラムエカテリンブルクと連勝しています。選抜体重別では決勝で負けましたが、若さがあり、勢いもある。100kg超級の小川も同じです。若さを前面に出せるようにサポートしていきます。90kg級の長澤については、そもそも強豪が多い階級ですが、グビニアシヴィリやガク・ドンハンは対戦成績的にも特に注意している。取りこぼさずに強豪に勝てるように研究を行っていきます。100kg級のウルフは、怪我は回復してきているのですが、体重が112kgあるということで、ある意味一番心配しています(笑)。とはいえ、馬力のある選手ですし、9月までにやることは本人もわかっていると思います。一日一日やることをしっかりやらせていきます。100kg超級の原沢は今年に入って調子を取り戻してきているところ。ただし、技術的にはもっと回復させて肉付けしていかなければいけません。情報をしっかりと共有しながら進めていきます。小川は抜群のスタミナがありますが、技術はまだまだ。自分のスタイルはあっても良いが、技をもう一磨きする必要がある。全日本選手権でも取り味のある技があれば相手にプレッシャーが掛かるし、一発逆転も狙えます。(−大野選手と、ベイカー選手について)いわば今年がスタートです。与えられたチャンスを生かして欲しいと思います。この合宿でも五輪を引きずらないで新たな目標に向かっていると感じます。」

原沢久喜選手のコメント
「全日本選手権の疲れがまだ残っています。翌朝は全身が筋肉痛で、今まで味わったことのない疲労感でした。出し切ってから、さらに出し切った。(−世界選手権について)昨年は初戦敗退でした。今年はリベンジしたい。良いチャンスですし、東京五輪に向けた非常に大事な大会だと考えています。(−フリーになって)覚悟を決めたことが結果に繋がっていると思います。今までは朝にトレーニングをして、それから仕事、その後で練習でした。今は午前中丸々トレーニングをできますし、ほかにも色々な可能性がある。逆に言えば、今までより休む時間を取ることもできます。自分で考えながらやっていきますが、プラスになっていると思います。(−オーバートレーニング症候群について)リオ五輪までは張りつめたものがあって、目標の金メダルではありませんでしたが、出し切りました。そこで心も体も緩んでしまった。日本は国内にもライバルが多く、一戦一戦が選考に絡んできます。休むという選択肢はありませんでした。以前はあまり考えずに柔道をやっていましたが、休む期間があって、しっかりと考えることができました。柔道がもっと好きになった。今は充実しています。(−最近体落を良く使用していますが)内股が研究されてきて、国内の大学生を相手にしてもなかなか投げられません。体落など色々な技をやっています。」

小川雄勢選手のコメント
「全日本選手権では負けてしまいましたが、選んでもらえて素直に嬉しいです。ドーピング検査を終えて出たところで親父から(選ばれたことを)聞きました。いきなりおめでとうと言われたのですが、3位だったのでふざけているのかと思いました(笑)。全日本選手権では負けてしまいましたが、世界選手権はまた違う舞台なので、それに向けてまた頑張っていきます。王子谷選手との試合では、投げられたのもありますが、その後に取り返すだけの力がなかった。投げる技の強化が課題です。ポイントを取られてからは技に入れたので、もう少し工夫すれば違った攻めもできると思います。去年垣田選手に負けてからは組み手を意識して、色々なタイプの選手と練習をしてきました。親父のことは小さい頃から見てきていて、一時期はプレッシャーにもなりましたが、今は超えるべき存在、目標になっています。柔道をやっていて一番嬉しいのは、練習してきたことを試合で出せたときです。(−リネール選手の欠場について)倒すことを目標にやってきました。それでも、世界一を目指すことは変わらないので、モチベーションが下がることはありません。」

永山竜樹選手のコメント
「選抜体重別では負けてしまいましたが、選んでもらうことができました。負けた後はなかなか眠れなかったです。試合内容もあまり覚えていません。髙藤先輩が内定していたことは考えないようにしていました。焦りもなく、自分のことに集中しようと考えていました。(−世界選手権について)去年負けて経験値が足りないと感じたので、国際大会にどんどん出るようにしました。最近は海外勢への自信がついてきた。大会への準備の仕方も変えました。どうしたら調子良く試合に臨めるのかを自分で考えて調整しています。初日から3日目まで自分以外は全員優勝していたので、すごく悔しかった。もうあんな思いはしたくないので、今年は絶対に勝ちます。世界選手権では隙のない柔道をしなければいけない。上水(研一朗)先生からは『相手は自分のことをすべて研究していると思え』と言われています。ウエイトはしっかしやっていて、数値は少し上がっています。スクワットはマックスが30kg増えた。それでもまだ減量のキツさはありません。(−新技術などはありますか?)二本を持って一本を取る柔道は変えずに、大技から繋ぐ技を練習しています。どんな技かは秘密です。昨日の会見では自分のことを虎と言いましたが、本当はラーテルと言いたかった。あのときは出てこなくて。小さいですがライオンにも立ち向かうし、群れではなく一体で行動する。毒を受けても回復するそうです。」

ベイカー茉秋選手のコメント
「アジア大会はリオ五輪が終わってから初めて出場する大きな大会。やっと戻って来られたという気持ちです。11月に練習を再開して体を仕上げるまでに2ヶ月しかありませんでしたが、デュッセルドルフも選抜体重別もなんとか決勝にでることができました。調子も戻ってきていますし、そろそろ優勝したいです。次のフフホトを制してアジア大会に繋げたいと思います。リオ五輪までに9回亜脱臼していて、もう手術するしかないということで決断しました。仕方がないという気持ちと、悔しい気持ち半々でした。こんなに柔道から離れたのは初めてです。すぐに戻りたい気持ちでした。柔道が大好きだということにも改めて気づいた。ブダペスト世界選手権でのライバルたちの活躍を見て、悔しい気持ちにもなりました。休養期間は自分と向き合う良い機会になった。メスを入れたことでまだ怖さが抜けず、柔道の幅が狭くなってしまっています。正直なところまだまだ戻ってきていませんが、リオ五輪のときを越えなければいけない。体も試合感も取り戻す必要がありますが、自分自身どうなっていくのか楽しみです。(−長澤選手、向選手について)良いライバル関係です。挑戦者の気持ちになれた。次にやるときはしっかり勝てるようにもっと練習します。」

大野将平選手のコメント
「修士論文を書いて、ドイツまでに4週間、そこから選抜体重別までに6週間しかありませんでした。そのなかで戦って勝ち負けを経験して、こんなに早く代表に戻れるとは思っていなかった。こうして全日本合宿に呼んでもらえて、強化選手として練習に出られる。久々に充実した疲労感を感じています。普段は天理大で学生と練習していますが、ここでは日本代表として所属を超えて色々なタイプと練習できます。感覚を取り戻すのに非常に良い環境です。(−大学院での勉強について)普通に柔道の稽古をしたほうが楽だったと思います。それでも、柔道の稽古だけでは気づけなかった部分もありましたし、人間的に成長することができました。それを柔道家大野将平に落とし込んでいく、この経験を糧に東京五輪まで戦っていくことが大事だと思っています。リオ五輪まで4年間戦ってきて、一つの山に登って、柔道家大野将平は一つの完成を見たと思います。それを4年間持続するのは不可能です。今回、新たな東京五輪という山に違うルートから登れることは非常に楽しみです。どんなことがあるのか、同じ五輪でも地元で2連覇が懸かる分より高い山になる。一回休んでいることもあり、体力的には落ちています。それでも、トータルとしての心技体はリオ五輪を超えていかなければならない。技術なのか、精神なのか、リオが100なら120を出せれば金メダルが見えると思っています。今一番考えているのは、変な言い方ですが、もっとギラギラしたいということです。相手を殺してやるくらいの気迫がほしい。柔道は武道でスポーツですが、やはり対人競技です。最後は気持ちの勝負になってくる。稽古からギラついている自分を出していく、わかりにくいかもしれませんが、今の自分には必要なことです。(−これまでの2大会について)まずは試合に戻ることを考えていました。代表に戻れたことは幸いです。この2大会でスイッチは入っている。1ヶ月、2ヶ月で簡単にはいきませんが、次の試合までに期間が空くので稽古を詰めたいと思います。合宿もやって、納得のいくところまで持っていきます。毎日稽古をしながら自分自身と対話をしていきたいです。金メダリストだということは一生ついて来ますから、もう引退するまで自分のやりたいような柔道はできない。そのなかでも我慢して攻撃的にやっていく。そこを突き詰めていくしかないと思います。(−全日本選手権について)王子谷は旭化成の、原沢は山口県の後輩です。組み手もなしで大外刈一本での勝負、原沢ばJRA最後の試合を優勝で飾ったのはすごかった。投げによる決着が多かったですが、指導3での決着も多かった。やはり全日本には大野将平だと自分で見ていて思いました(笑)。待っていてください。」

※ eJudoメルマガ版5月3日掲載記事より転載・編集しています。

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