PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

上り調子の国士舘が木更津総合に完勝、桐蔭学園はフルメンバー組んで福岡大大濠を凌ぐ・第40回全国高等学校柔道選手権大会男子団体試合マッチレポート④準々決勝

(2018年4月4日)

※ eJudoメルマガ版4月4日掲載記事より転載・編集しています。
上り調子の国士舘が木更津総合に完勝、桐蔭学園はフルメンバー組んで福岡大大濠を凌ぐ
第40回全国高等学校柔道選手権大会男子団体試合マッチレポート④準々決勝
文責:古田英毅
撮影:乾晋也、辺見真也、古賀恒夫

■ 準々決勝
eJudo Photo
桐蔭学園の先鋒は千野根有我、福岡大大濠は岸川尚矢がマッチアップ

[第1試合]
桐蔭学園高(神奈川) - 福岡大大濠高(福岡)
(先)千野根有我 - 岸川尚矢(先)
(次)高山康太 - 釘本陸(次)
(中)安藤健志 - 石嵜信太郎(中)
(副)賀持喜道 - 野田隆世(副)
(大)村尾三四郎 - 中西一生(大)

ここまで負傷を抱えた賀持喜道をベンチに残し、かつ千野根有我と村尾三四郎に「なるべく試合をさせない」方針でオーダーを組んできた桐蔭学園であったが、ステージが変わったとばかりにこの準々決勝から戦略を一変。賀持を投入してフルメンバーで布陣、かつ先鋒に抜き役として千野根有我を前出しした。一方の福岡大大濠はエース中西一生を大将に置き、副将の九州新人戦100kg超級王者・野田隆世と並べてポイントゲッターブロックを形成する抜き試合の王道陣形。あとは安定感のある釘本陸をどこに置くかが用兵上の最後のピースであるが、これを次鋒に配置することとなった。

千野根はここまでの出来から見る限り複数枚抜きが現実的。課題は1人を抜いた後に対峙する、タイプ的に対重量級戦に耐性のある釘本をしっかり抜けるかどうか。サイズと攻撃力、そして思い切りの良さを獲得してその強さ重戦車とでも形容する段階に至りつつある千野根が、このいわば「置き石」とでもいうべき野田を乗り越えることが出来ればあとはまさしく電車道、一気に4人目まで走り抜けてしまうことすら十分考えられる。

桐蔭学園としてはとにかく賀持、そして村尾の負担を減らしたいはず。特に昨日の個人戦で負傷の影響甚大であることを見せつけてしまった賀持が万が一再負傷したら、あるいは決定的に「出来ない」ことが見えてしまったら、上位対戦を前にそのダメージは測り知れない。もともと大型選手が決して得意ではない賀持がこの危険にさらされるのは90kg級のエース中西よりも、むしろ重量級の野田隆世。なんとか千野根、そして高山康太、安藤健志という前半の3枚に踏ん張ってもらいたいところ、出来得ればここまでで試合を終わらせる、最低でも野田までの4人を消してしまいたい。

eJudo Photo
千野根は岸川を蹴り崩し続け3つの「指導」を奪う

eJudo Photo
千野根と釘本陸による第2試合

先鋒戦は桐蔭学園・千野根有我、福岡大大濠・岸川ともに右組みの相四つ。千野根じわりと、しかし確実に寄せ続け20秒早くも岸川に場外の「指導」。さらに頭を下げて耐え続けた岸川に49秒「極端な防御姿勢」で2つ目の「指導」が与えられる。ここまでは大外刈を積極的にに使っていた千野根もはやリスクを冒すまでもないと、しかし「取る」気迫は切らずに徹底的に寄せ、腰を切り続ける動作を連発。いつ大技が飛んできてもおかしくないこの威嚇となによりその圧力に岸川耐えかね、場外際に詰まっては潰れることを2度繰り返す。1分30秒を過ぎると千野根はこれに足技を足し、組み勝っては腰を切る威嚇を続けながら相手の足元を蹴り崩すクレバーなアクションを連続。これを受けて1分35秒、1分44秒と立て続けに岸川が膝を屈して畳に落ち、主審はここで3つ目の「指導」を宣告。岸川は反則負け、千野根が手堅くまず1人抜きを果たす。

続く第2試合は千野根が右、福岡大大濠の次鋒・釘本陸が左組みのケンカ四つ。やや慎重な出だし、開始早々の25秒には引き手を持ち合わない両者に片手の「指導」。千野根は奥襟を握って体を寄せ、釣り手の肘をこじ入れながら左大内刈を試みるが、しかしこれは釘本が背負投アクションで流す。以後も千野根が寄せ、肘をこじ入れ、丹念に投げの作りを行い続けて大枠の主導権を確保。釘本は腰を引いて耐える時間帯が長くなるが、しかし千野根も技が出ず、組み手の作りとやり直しに手間をかけてしまい時間は刻々経過。千野根が大枠優位も追加の「指導」すら得られぬままあっという間に残り時間は40秒を切る。ここで釘本が片手の支釣込足、千野根はすかさず「腰絞め」に移行するがこれは決め切れず、時計の針だけが着々進む。「待て」が掛かった際に残り時間は僅か18秒、ラッシュすべき時間帯を潰された千野根はこのまま終戦を受け入れ、この試合は引き分けに終わる。千野根が一発を狙ううちに、釘本に状況を流されたという体の一番だった。

eJudo Photo
桐蔭学園の次鋒高山康太が福岡大大濠の中堅石嵜信太郎に開始早々の左内股

eJudo Photo
軸足の膝を着いてしまったが両手でコントロールを継続、「技有」

第3試合は桐蔭学園の次鋒高山康太が福岡大大濠の中堅石嵜信太郎を圧倒。開始32秒に飛び込みの左内股、自身も体ごと浮き上がってつんのめってしまう気合いの有り余った一撃。高山このまま滑って軸足の膝を着いてしまったがあくまで両の手は離さず、時間差で自分の横に吹っ飛んできた相手を振り向きながら制して「技有」を得る。さらに左内股を2連発、これは同様に遅れて落ちて来た相手が伏せて投げ切れなかったが、49秒にはいったん左小外掛で相手を止め、ここからふたたび強烈な左内股一撃。今度は技法を変えてケンケンで前隅に追って着実に押し潰し「一本」。高山の素晴らしいラッシュで貴重な追加点、桐蔭学園のリードは2人差に広がる。

第4試合は畳に残った高山、重量級の好選手野田隆世ともに左組みの相四つ。高山は引っ掛けるような左大外刈を連発、野田のサイズを攻略するには至らないものの前進、あるいはあおって前に引きずってと気迫に溢れた柔道を展開。一方抜き返しが必須ミッションのはずの野田は高山の勢いに気圧された感あり、一種淡々と試合を進めてしまいペースに乗れない。高山はケンケンの左大外刈で攻め続け、試合はあっという間に残り30秒を切る。

eJudo Photo
高山、最後は内股「一本」で勝利

eJudo Photo
畳に残った高山に、野田隆世が払釣込足を見舞う

eJudo Photo
福岡大大濠の大将中西一生が安藤健志を相手に開始14秒の右袖釣込腰「技有」

招待試合シリーズでは、団体戦でやってはいけない禁忌を踏むことが実に多かった高山。攻めに攻めたが取り切れず、もはやクロージングに舵を切るべき最終盤というこのタイミングは、このタイプの選手にとってはもっとも危うい時間帯である。あのツイと集中を切ってしまう悪い癖が顔を出すようなら試合はどう転ぶかわららない。ここで野田は頃合い良しと思い切った払釣込足、この試合もっとも取り味のある技であったがいったん体ごと浮いた高山は耐えきって軽挙せず、じっと圧力を掛け続ける。野田再度の払釣込足はこれもポイントが想起される絶妙なタイミングの技であったが、高山これも耐え抜いてこの時点で残り時間は6秒。この試合はそのまま引き分けに終わった。高山は1勝1分け、しっかり仕事を果たして退場。野田も畳から下がり、福岡大大濠は大将中西一生がこの日初めて試合場に姿を現すこととなる。

第4試合は桐蔭学園・安藤健志、福岡大大濠のエース中西一生ともに右組みの相四つ。中西は勝利が必須、一方の安藤は引き分ければチームの勝利が決まる立場であるが、実力差を考えれば現実手が届く「仕事」は、率直に言って、なるべく長く畳に居残ることである。

しかし開始早々の14秒に中西の右袖釣込腰が閃きあっという間の「技有」。早い時間の敗北だけは避けたい安藤は左一本背負投を連発して必死に粘るが、中西この技を右袖釣込腰に切り返す早業。安藤が粘ると払腰風に脚を挙げて巻き込み、41秒「技有」追加。

安藤気力を振り絞って左一本背負投、さらに相似の形から左の「一本大外」と技を継ぐが、中西今度はこの技を片襟を差しての右背負投に切り返して実に3つ目の「技有」獲得。それでも矛を収めることはなく、1分34秒にはトドメの右袖釣込腰「一本」。僅か1分半の間に4つの投げを決める圧勝で、1人を抜き返す。

第6試合は畳に残った中西が右、この日初めての試合となる桐蔭学園・賀持喜道が左組みのケンカ四つ。賀持が上から、中西が下から釣り手を持っての引き手争いが続き、21秒双方に片手の咎による「指導」。試合は互いに圧の掛け合いに終始する感あり、賀持は内股フェイントの左小外刈、中西は右背負投で攻め合うが双方なかなかこれという有効打が出ず、その技は遠間からの牽制砲撃に留まる印象。賀持時折手順を変えて引き手から持ち、次いで奥襟を叩く良い形を作るが中西が右背負投でリセットしてやはり展開動かず。
残り44秒、引き手争いから抜け出した中西が取り味のある右内股、しかし賀持が股中で捌いて「待て」。以後も試合が大きく動くような攻防は生まれず、この試合は引き分けに終わった。
ここで福岡大大濠の選手が尽き、桐蔭学園の勝利が決定。最終スコアは一人残しだった。

桐蔭学園高(神奈川)○一人残し△福岡大大濠高(福岡)
(先)千野根有我○反則[指導3](1:44)△岸川尚矢(先)
(先)千野根有我×引分×釘本陸(次)
(次)高山康太○内股 (0:49)△石嵜信太郎(中)
(次)高山康太×引分×野田隆世(副)
(中)安藤健志△袖釣込腰(1:34)〇中西一生(大)
(副)賀持喜道×引分×中西一生(大)
(大)村尾三四郎

桐蔭学園はキーマンの千野根がやや慎重、今期の上積みポイントであったはずの貪欲さに欠けたきらいがあったが、2回戦に引き続いて「第四の男」高山康太の責任感溢れる試合ぶりに助けられた。まずまず快勝と言っていいだろう。肘に不安のある賀持が中西一生に強引に仕掛けられれば試合がもう1度縺れる可能性もあったが、中西が一種丁寧に試合を作って組み手と駆け引きに手数を消費してくれたこと、よって賀持の組み手という戦術的防壁が利いたことにより、なんとか再負傷なく引き分けという果実をもぎ取ることに成功した。中西の意外な慎重さに助けられた面はないではないが、これは賀持の技術自体はもちろん、この後に控える村尾との対戦を中西の体が無意識に嫌気したゆえと捉えておきたい。桐蔭学園、千野根の勢いがストップしたというマイナスポイントはあったが決定的な破綻は起こさず、ベスト4進出決定。傷だらけのチームであるが、総合戦力の高さはさすがである。

eJudo Photo
水上世嵐と松岡大輝による次鋒対決

eJudo Photo
井上直弥が福永夏生に隅落を狙う

eJudo Photo
池田凱翔が担ぎ技を連発、八木郁実に攻め返す暇を与えず

[第2試合]
天理高(奈良)○一人残し△崇徳高(広島)
(先)植岡虎太郎×引分×篠原泰斗(先)
(次)水上世嵐×引分×松岡大輝(次)
(中)井上直弥○反則[指導3](2:03)△松尾理来(中)
(中)井上直弥×引分×福永夏生(副)
(副)池田凱翔×引分×八木郁実(大)
(大)中野寛太

歯ぎしりのするような消耗戦。天理は植岡虎太郎、崇徳は篠原泰斗と、ともに属性として斬り込み役に最適任と目される実力者2人がマッチアップした先鋒戦は双方「指導」ひとつを失ったのみで引き分け。続く水上世嵐と松岡大輝の次鋒対決も1分18秒に水上が消極的との咎で1つの「指導」を失ったのみで引き分けとなる。

第3試合はこの日初めて畳に上がる天理の大型1年生・井上直弥が殊勲の「指導3」勝ち。序盤双方に「指導」1つが与えられると奮起したか加速、背筋を伸ばして松尾理来の牙城に迫り、結果松尾に1分16秒「組み合わない」、そして2分3秒消極的との咎で立て続けに反則が宣告されて試合終了。ここで天理が1人差のリードを作り出す。井上は勝負どころと目された福永夏生戦も「指導」1ずつを失うのみの引き分けでしっかり締め、1人差リードを保ったまま副将池田凱翔に襷を繋ぐ。

池田、崇徳のエース八木郁実ともに右組みのこの試合もなかなか展開動かず。序盤は八木が大技を見せるが、以後池田は組み手を徹底的に絞り、袖釣込腰と一本背負投の弾幕を張って八木に攻める暇を与えない。追い掛ける立場の八木だが1分37秒に消極的との咎で「指導」を失って、攻めのきっかけをほとんどつかめず。残り4秒、池田に偽装攻撃の「指導」が与えられるがもはや大勢に影響はなく、この試合はそのまま引き分け。大消耗戦はスコア一人残しで天理の勝利に終わった。

攻撃型の天理、しぶとい崇徳という今代の特色を考えれば、引き分け4つ、「指導」累積による反則決着1つというこの試合は崇徳ペースで進んだようにも見えるが、流れを握っていたのは常に天理。全員があるべき「勝負の流れ」を強く意識した試合ぶりで、危うい場面はほとんどなし。常に天理が主導権を取り続けたまま終わった一番だった。

eJudo Photo
準々決勝の畳に向かう国士舘の面々

eJudo Photo
先鋒戦、木更津総合の北條嘉人の突進を藤永龍太郎が抱き返す

eJudo Photo
藤永ここから大外刈を決めて「一本」

[第3試合]
国士舘高(東京)○三人残し△木更津総合高(千葉)
(先)藤永龍太郎○大外刈(1:34)△北條嘉人(先)
(先)藤永龍太郎×引分×小宮大倭(次)
(次)長谷川碧×引分×浅野史恩(中)
(中)酒井陸○反則[指導3](2:09)△板東虎之輔(副)
(中)酒井陸○反則[指導3](1:11)△井上泰司(大)
(副)斉藤立
(大)道下新大

国士舘の完勝。この試合は前戦で斬り込み役を担った安藤稀梧をベンチに下げ、長谷川碧を再投入。先鋒には藤永龍太郎を突っ込んだ。

先鋒戦、藤永はケンカ四つの北條嘉人から50秒偽装攻撃の「指導」1つを奪い、1分34秒に左大外刈を決めて一本勝ち。北條は袖釣込腰を捌かれ、両足を相手の膝裏に入れる変則の巴投は逆に抑え込まれる危機となり、抱きつきの大内刈は柔らかく抱き留め返された挙句、その形から一発食らって失点。相性噛み合わぬ印象で、なす術がなかった。

ここで実は八分通り勝負あり。戦力に勝る国士舘に対し、まず力関係の高低に関わらず横腹に槍を突っ込める奇兵・北條を突っ込んで前線を攪乱せんと試みた木更津総合であったが、国士舘がここに手当てしたのは防御力に不安定さのある安藤ではなく、対小兵戦の受けが硬い巨漢長谷川でもなく、受けが柔らかく戦術的な引き出しも豊富な藤永。国士舘の「斉藤以外」ではもっとも北條の力が出しにくいこの相手に、一刀呉れるべき緒戦で何もできぬまま敗戦してしまうこととなった。ただでさえ純戦力では国士舘が上、スコアと貴重な手札を同時に失ったこの立ち上がりは決定的なダメージだ。

eJudo Photo
第3試合、木更津総合の中堅浅野史恩が国士舘・長谷川碧から「技有」

eJudo Photo
終了直前、長谷川が浅野から浮落「技有」を奪回、この試合は引き分けとなる。

eJudo Photo
酒井陸は圧力と足技で坂東虎之輔を封殺

藤永は続いて左相四つの小宮大倭としっかり引き分けて退場。第3試合の大型選手対決は長谷川碧に木更津総合ここまでの勝ち上がりの原動力である浅野史恩がマッチアップ。この試合2つ目の山場と目されるこの一番は残り54秒で長谷川に消極的との咎による「指導1」、そして直後の2分17秒浅野が左内股を決めて「技有」奪取。これで木更津総合が一矢を報いるかに思われたが、残り18秒、長谷川が蹴り崩しに崩れた浅野に体を浴びせる強引な浮落「技有」を取り返す殊勲。これで試合は振り出しとなる。結局この試合は引き分け、長谷川は責任を全う、綻びを無理やり縫い合わせて大過なく畳を降りる。

ついに木更津総合は副将に座るエース・坂東虎之輔がこの日初めて畳に登場。木更津総合としてはその利かん気のキャラクター通りの大暴れを期待したいところであるが、しかしこの坂東には国士舘チーム唯一の右組みである中堅酒井陸がマッチアップ、81kg級の坂東は「大型の相四つ」というもっとも厳しい相性の試合を強いられることとなる。状況を心得た酒井は坂東の駆け引きに付き合わずサイズを生かした圧力と手数を徹底、敢えて見せ場を作らぬまま粛々「指導」を取り続ける。結果2分9秒、坂東に3つ目の「指導」が与えられて試合終了。
酒井は続いて大将井上泰司にも同様の前進圧力を徹底。あっという間に「指導」が積み重なり、なんと僅か1分11秒で井上の「指導3」失陥による勝利が決定。

唯一綻びが見えた第3試合も当事者長谷川がこれをすかさず縫合。長谷川が3人抜きも抜き返しを許し、しかも以後の2人が取り切れなかった2回戦、同じく安藤が3人抜きも余計な1敗を喫した3回戦、そして長谷川がポイント失陥も無理やり取り返してついに全戦無敗で試合を終えたこの準々決勝と、徐々に試合内容が上向いていることは明らかだ。国士舘、完勝の三人残しでベスト4進出。

木更津総合は先鋒北條にその力を無力化する藤永が当たり、大暴れを期して敢えて副将に前出しした坂東にこれまた相性噛み合わぬ酒井がマッチアップ。国士舘用兵の巧みさに力が殺されてしまった感あり、単純な戦力差以上の大敗となってしまった。

eJudo Photo
中堅対決、瀬戸裕太朗が成澤登夢を圧して「指導」2つを得る

eJudo Photo
大成の大将大西陸斗が東海大相模の副将大村康太から右小内刈「技有」

eJudo Photo
大西は内股「一本」も追加、試合を大将同士の対決に持ち込む。

eJudo Photo
最終戦はあっという間に決着、榎田大人が大西陸斗から一本背負投「一本」

[第4試合]
東海大相模高(神奈川)○一人残し△大成高(愛知)
(先)近藤悠瑞×引分×大竹龍之助(先)
(次)山本銀河×引分×藤鷹裕大(次)
(中)成澤登夢△優勢[僅差]○瀬戸裕太朗(中)
(副)大村康太○優勢[僅差]△瀬戸裕太朗(中)
(副)大村康太○優勢[技有・払巻込]△田中翔太(副)
(副)大村康太△内股(2:51)○大西陸斗(大)
(大)榎田大人○一本背負投(0:14)△大西陸斗(大)

チーム力はほぼ互角もエース保有の有無がそのまま勝敗を分け、榎田大人を擁する東海大相模の勝ち抜け決定。

東海大相模はこの日初めてポイントゲッター2枚を後衛にまとめて配置。一方の大成もエース大西陸斗を大将に置き、両軍明らかにこここそ勝負どころと見た本気の布陣。

大成は先鋒に大竹龍之介、次鋒に藤鷹裕大と前半に1つ得点ブロックを作って来たが、大竹はケンカ四つの近藤悠瑞を崩せず、ベアハグによる「指導」1つを失ったのみで引き分け。藤鷹も大型選手攻略の具体的な手立てに欠け、順番に圧を掛け合う体で山本銀河と膠着、「指導1」ずつを失ってこれも引き分けで終えてしまう。

大成は第3試合の大型対決で瀬戸裕太朗が成澤登夢から2つの「指導」を得て先制、1人差リードを作り出すが、瀬戸は続いて畳に上がった大村康太の担ぎ技の放列を止め切れず今度は「指導」2つを失って敗戦。畳に残った大村は田中翔太との副将同士の対決を左払巻込「技有」で制し、ここでついにこの試合初めて東海大相模のリードを演出。1人差を得たまま大将大西陸斗を畳に引きずり出すことに成功する。

90kg級の好選手大西はこれが今大会初試合、重量級の大村を相手に躍動。ケンカ四つの相手からまず1分16秒「極端な防御姿勢」で「指導」1つを奪うと、1分39秒には右小内刈で決定的な「技有」奪取。そして残り9秒、大村の左小外刈を切り返して鮮やか右内股一撃「一本」。結果、試合は大将同士の対決にもつれ込むこととなる。

最終戦は東海大相模・榎田大人が左、畳に残った大西陸斗が右組みのケンカ四つ。榎田が「はじめ」の声とともに掴みかかって前進圧力を掛けると、出遅れた大西ここは逆らわぬほうが賢明と見たかあっさり畳を割ってしまい、8秒場外の「指導」。

大西がどう立て直すかが焦点と目された続くシークエンス、しかし大西の駆け引きを塗りつぶすかのように大村掴むなり得意の左一本背負投。思い切り体を捨てたそのパワーをまともに食らった大西吹っ飛び僅か14秒でこの試合は決着、豪快「一本」。

Aシードピックアップという高評価を得ていた大成はここで陥落。準決勝進出は東海大相模となった。

結果決まった準決勝2試合のカードは、

桐蔭学園高(神奈川) - 天理高(奈良)
国士舘高(東京) - 東海大相模高(神奈川)


となった。

※ eJudoメルマガ版4月4日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.