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大蔵中学校が圧勝、他を寄せ付けず大会2連覇決める・第31回近代柔道杯全国中学生柔道大会オープンの部

(2018年3月25日)

※ eJudoメルマガ版3月25日掲載記事より転載・編集しています。
大蔵中学校が圧勝、他を寄せ付けず大会2連覇決める
第31回近代柔道杯全国中学生柔道大会オープンの部
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準決勝、大蔵中の副将・甲木碧が金目中の渡辺理恩を強引な釣腰「一本」に仕留める

埼玉県立武道館(上尾市)で開催されている第31回近代柔道杯全国中学生柔道大会は25日、最終日の決勝トーナメントの競技が行われ、48チームが参加して行われたオープンの部では大蔵中学校A(福岡)が大会2連覇を飾った。

優勝候補筆頭に挙げられていた大蔵中学校Aは、まず東橘中学校(神奈川)、岩倉中学校(愛知)との予選リーグ2試合をいずれも5対0の全勝で制して2日目に進出、決勝トーナメント1回戦でも見川中学校(茨城)を4対0の大差で下してベスト8入りを果たす。今大会もっとも競った試合となった準々決勝の埼玉栄中学校(埼玉)戦は先鋒戦を落として1勝を先行されたが、昨年からレギュラーを務める中堅の鴛海和輝と副将の甲木碧の2人が連勝して逆転、最終スコア2対1でベスト4入り決定。続く準決勝では金目中学校(神奈川)を4対0の一方的なスコアで退け、決勝では今大会の台風の目・香長中学校(高知)と対戦。1対1で迎えた中堅戦以降に3人が続けて「一本」を奪い、4対1の圧勝で大会2連覇を決めた。

決勝の戦評と大蔵中学校・上岡憲司監督のコメント、入賞者および決勝トーナメント1回戦のスコアと準々決勝以降全試合の対戦詳細は下記。


文責:林さとる/eJudo編集部
撮影:辺見真也

※先鋒と次鋒は66kg以下、中堅は81kg以下、副将と大将は無差別。2017年12月までの「国際柔道試合審判規定」および「少年大会特別規定」採用、勝敗の基準は「技有」もしくは「指導2」差以上。

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先鋒戦、大蔵中の中村勇哉が香長中の樋口大翔に袈裟固「一本」

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次鋒戦、香長中の中川倖士朗が大蔵中・平岡奨梧から右小内刈「技有」を奪う

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中堅戦、大蔵中の鴛海和輝が香長中・原大将から右背負投「技有」。そのまま袈裟固「一本」を得てチームのリードを広げる。

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副将戦、大蔵中のポイントゲッター・甲木碧が香長中の藤﨑裕也から豪快な移腰「一本」

【決勝戦評】

大蔵中学校A 4-1 香長中学校
(先)中村勇哉○袈裟固(2:01)△樋口大翔
(次)平岡奨梧△優勢[技有・小内刈]○中川倖士朗
(中)鴛海和輝○袈裟固(0:40)△原大将
(副)甲木碧○移腰(1:24)△藤﨑裕也
(大)藤本偉央○払腰(2:23)△笠原勇馬

先鋒戦は右相四つ。両者袖を絞り合う展開から試合が始まり、まずは19秒に大蔵中の中村が強烈な左袖釣込腰で香長中・樋口を高く釣り上げる。この技は腹這いのためにノーポイントとなったが中村の勢いは止まらず、40秒には奥襟を叩いて右内股を仕掛け、戻り際に反動を利用した左釣込腰で再び相手を畳に這わせる。直後の47秒、樋口に消極的の「指導1」。さらに中村は1分0秒に相手を潰すと、いわゆる「腰絞め」の形から崩上四方固で抑え込む。これはすぐに逃してしまい「待て」となるがペースは完全に中村。防戦一方の樋口は、ここから右背負投を2度続けて反撃を試みるがいずれも浅い技に終わってしまう。1分40秒、樋口が再び低い右背負投を仕掛けると、中村はこれを受け止め、「横返し」から袈裟固で抑え込む。肩固の要領で腕を固められてしまった樋口は万事休す。ほとんど身動きできないまま20秒が経過し、中村の「一本」が宣告される。大蔵中が一本勝ちで1勝をリード。

次鋒戦も右相四つ。大蔵中の平岡は相手が手ごわいと見、横変形に構えて耐久戦を志向する。対する香長中の中川は足を飛ばしながらチャンスを窺い、1分10秒には作用足を引っ掛けて捲り投げるような右大内刈で相手を大きく崩す。1分28秒、平岡に故意に場外に出た咎による「指導1」。直後の1分35秒、組み際に再び平岡が横変形の形を作ると、中川は相手の足を横方向に払うような右小内刈。剛体の平岡は堪らず後方に崩れ落ち、主審は「技有」を宣告する。中川はそのまま相手の頭側に回り込んで捲り、足を抜いて縦四方固。これで勝負ありかと思われたが、ここは平岡が意地を見せてブリッジで逃れてポイントなし。以降は組み合わないとして両者に「指導」が与えられたのみで試合が終了。香長中が「技有」優勢で1勝を取り返す。

中堅戦、大蔵中は昨年からレギュラーを務める鴛海が登場。この試合も右相四つ、鴛海はファーストコンタクトで袖と前襟を得ると、すかさず体落気味に足を差し出した右背負投に飛び込み、強引に投げ切って「技有」を奪取。投げ終わった形のまま袈裟固で抑え込んで「一本」を獲得する。ここまでわずか40秒、鴛海はまさしく相手になにもさせない圧勝。大蔵中が再び1勝のリードを得た。

副将戦、大蔵中は前戦の鴛海と同様に昨年からレギュラーを張る、ポイントゲッターの甲木が畳に上がる。この試合は左相四つ。甲木は組み合うなり強烈な支釣込足を見舞い、香長中の藤﨑を畳に這わせる。さらに続くシークエンスでは奥襟を得て激しく相手を煽り、39秒には早くも藤﨑に消極的「指導」。奮起した藤崎は左払巻込に左一本背負投と技を仕掛けるものの、甲木はいずれも落ち着いて捌きまったく揺るがず。1分24秒、甲木は組み際に引き手で相手の脇を差して一気に抱え上げると、腰に載せ替えて豪快な右移腰。畳にめり込むような勢いで相手を背中から叩きつけたこの技は文句なしの「一本」を獲得する。会場の度肝を抜く豪快な一撃で大蔵中の勝利が決定。

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大将戦、大蔵中の藤本偉央が香長中・笠原勇馬に左払腰で一本勝ち

大将戦は左相四つ。奥襟を得て左払腰を狙う大蔵中・藤本に対して、香長中の笠原は引き手で相手の脇を突いて距離を取り、後の先でのカウンターを狙う。藤本が左払腰を仕掛けて笠原が払腰返で捲り返そうとする攻防が2度続いたのち、1分間際に藤本が3度目の左払腰。相手が返しを狙って体を捨てると左大外刈に変化し、残った相手の釣り手を取って抑え込みを狙う。この攻防は笠原が耐え切って「待て」となるが、直後の1分3秒、笠原に消極的の咎で「指導1」が与えられる。藤本が左払腰で潰れる展開を挟んでの1分53秒、クロスグリップを長く持ちすぎた藤本に片襟の「指導1」。しかし、この形に感触を得たのか、2分20秒に藤本は再び肩越しに奥襟を持ち、一度右に相手を振ってから左払腰を放つ。笠原は今度も逆側に回り込んで返そうと試みるが、頭を下げられていたために反応が遅れ、豪快にふっ飛んで「一本」。藤本が強烈な一本勝ちで試合をまとめ、4対1の大差で大蔵中が優勝を果たした。

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近代柔道杯が授与される

【入賞者】
(エントリー48チーム)

優 勝:大蔵中学校A(福岡)
準優勝:香長中学校(高知)
第三位:金目中学校(神奈川)、国士舘中学校(東京)

一本勝ち大賞:甲木碧(福岡・大蔵中学校A)
優秀選手賞:藤本偉央(福岡・大蔵中学校A)、鴛海和輝(福岡・大蔵中学校A)、藤﨑裕也(高知・香長中学校)、中川倖士朗(高知・香長中学校)、伊藤優至(東京・国士舘中学校)、五十嵐健太(神奈川・金目中学校)、小仲周太郎(大分・戴星学園中学校)、松原咲人(埼玉・田島中学校)、平見陸(奈良・天理中学校)、原海人(埼玉・埼玉栄中学校)

大蔵中学校・上岡憲司監督のコメントのコメント
「(-前評判から圧倒的でした。自信はありましたか?)そんなに特別な力があるとは思いませんが、後ろ3人が安定しているので、前がきちんとやれたらいけるなとは思っていました。今日はその2人が一生懸命頑張ってくれたということです。しっかり組み勝って技をかけ切ろうと話して試合に臨みました。(-去年の全中の悔しさは生かせていますか?)去年の悔しさを知る選手が2人残っていて、あの経験は役にやっていると思います。去年はケガ人が多かったので、この大会まで、ケガを絶対にしない体づくりを意識してきました。稽古はしっかり積んでいるので、夏に向けても最大のポイントはこれかなと思います。一歩一歩、しっかりやっていきます。」

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準決勝、香長中の先鋒・樋口大翔が国士舘中の吉田秀朝から裏投「技有」

【決勝トーナメント1回戦】

大蔵中学校A(福岡) 4-0 見川中学校(茨城)
埼玉栄中学校(埼玉) 2-1 長崎南山中学校(長崎)
天理中学校(奈良) 4-0 田主丸中学校(福岡)
金目中学校(神奈川) 5-0 高川学園中学校A(山口)
国士舘中学校(東京) 3-0 丘中学校(長野)
戴星学園中学校(大分) 3-2 みずき中学校(群馬)
香長中学校(高知) 5-0 足利第一中学校(栃木)
田島中学校(埼玉) 2-0 大蔵中学校B(福岡)

【準々決勝】

大蔵中学校A 2-1 埼玉栄中学校
(先)中村勇哉△優勢[技有・谷落]○猪瀬真司
(次)平岡奨梧×引分×西願寺颯
(中)鴛海和輝○大内返(0:47)△原海人
(副)甲木碧○優勢[僅差]△長濱佑飛
(大)藤本偉央×引分×野村陽光

金目中学校 ②-2 天理中学校
(先)五十嵐健太○反則(2:52)△山田賢
(次)久保圭介○背負投(0:38)△柴田勘次郎
(中)平野蒼空×引分×向井球真
(副)渡辺理恩△優勢[技有・内股]○平見陸
(大)岸田耕平△後袈裟固(1:06)○尾方蓮

国士舘中学校 ②-2 戴星学園中学校
(先)吉田秀朝△優勢[技有・背負投]○小仲周太郎
(次)川崎奏来△送襟絞(0:45)○上津原寿輝哉
(中)伊藤優至×引分×小川輝
(副)金澤聡梧○内股(2:24)△山田結太
(大)入来院大樹○釣込腰(0:32)△磯崎滉太

香長中学校 3-2 田島中学校
(先)樋口大翔○優勢[技有・体落]△工藤泰輝
(次)中川倖士朗○肩固(1:55)△板東新
(中)原大将△優勢[僅差]○松原咲人
(副)藤﨑裕也△横四方固(2:12)○髙橋寛
(大)笠原勇馬○優勢[技有・内股]△笹森大雅

【準決勝】

大蔵中学校A 4-0 金目中学校
(先)中村勇哉×引分×五十嵐健太
(次)平岡奨梧○優勢[技有・縦四方固]△久保圭介
(中)鴛海和輝○優勢[技有・大内刈]△平野蒼空
(副)甲木碧○釣腰(2:37)△渡辺理恩
(大)藤本偉央○大外刈(1:39)△岸田耕平

香長中学校 3-1 国士舘中学校
(先)樋口大翔○優勢[技有・裏投]△吉田秀朝
(次)中川倖士朗○優勢[技有・裏投]△川崎奏来
(中)原大将△優勢[技有・内股]○伊藤優至
(副)藤﨑裕也○優勢[技有・裏投]△金澤聡梧
(大)笠原勇馬×引分×入来院大樹

【決勝】

大蔵中学校A 4-1 香長中学校
(先)中村勇哉○袈裟固(2:01)△樋口大翔
(次)平岡奨梧△優勢[技有・小内刈]○中川倖士朗
(中)鴛海和輝○袈裟固(0:40)△原大将
(副)甲木碧○移腰(1:24)△藤﨑裕也
(大)藤本偉央○払腰(2:23)△笠原勇馬

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