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藤原崇太郎は柔道人生掛かる大一番、100kg超級ではツシシビィリとブラジル勢の対決に注目・グランドスラムエカテリンブルク2018最終日男子プレビュー

(2018年3月17日)

※ eJudoメルマガ版3月17日掲載記事より転載・編集しています。
藤原崇太郎は柔道人生掛かる大一番、100kg超級ではツシシビィリとブラジル勢の対決に注目・グランドスラムエカテリンブルク2018最終日男子プレビュー
(81kg級、90kg級、100kg級、100kg超級)
文責:林さとる/eJudo編集部

■ 81kg級 藤原崇太郎がワールドツアー連勝に挑戦
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グランドスラム・パリに続く優勝を狙う藤原崇太郎

(エントリー28名)

トップ選手の姿も濃く、トーナメントのレベルは高め。最大の注目ポイントは藤原崇太郎(日本体育大1年)のワールドツアー2連勝なるかだ。

講道館杯とグランドスラム東京に連続して入賞を逃した藤原だが、大抜擢を受けて出場したグランドスラム・パリ大会になんと優勝。他のライバルが結果を残せていない国内事情もあいまって一気にバクー世界選手権の代表一番手へと登りつめた。今大会に優勝すれば代表権獲得はまず間違いなく、藤原の輝かしいキャリアの中でも珍しい、ここしかないという大チャンスだ。組み合わせは準々決勝でイワン・ヴォロベフ(ロシア)、準決勝でフランク・デヴィト(オランダ)と当たる配置となっており、この2名はいずれも密着して大技一発を狙ってくるタイプ。特にデヴィトは階級屈指のパワーファイターであり、つまりはこの選手に藤原最大の武器である組み手が通用するのであれば、ほかの誰とでも戦えるはずだ。世界代表に向けての戦いであると同時に、国際戦線における現在地と以後の展望が問われる戦いとなるだろう。

一方反対側の山の勝ち上がり候補はグランドスラム・デュッセルドルフ大会王者のサイード・モラエイ(イラン)とゼベダ・レフヴィアシヴィリ(ジョージア)。不確定要素はモラエイの山に配されているダフラト・ボボノフ(ウズベキスタン)だ。この選手は永瀬貴規(旭化成)の負傷の原因となった試合の対戦相手であり、切れ味鋭い体落の使い手。ジュニア世代の選手だが爆発力があり、台風の目となる可能性も十分だ。日本代表の佐々木健志(筑波大3年)はプールDに配されており、準々決勝のレフヴィアシヴィリ戦まで強豪との対戦がない好配置。最低でもここまでは勝ち上がって敗者復活戦の出場権を得ておきたい。

【プールA】
第1シード:フランク・デヴィト(オランダ)
第8シード:アシュラフ・モウティー(モロッコ)

【プールB】
第4シード:藤原崇太郎(日本体育大1年)
第5シード:ラズロ・チョクナイ(ハンガリー)
有力選手:イワン・ヴォロベフ(ロシア)

【プールC】
第2シード:サイード・モラエイ(イラン)
第7シード:ドミニク・ドルゼタ(クロアチア)
有力選手:ムラト・ハバチロフ(ロシア)、ダフラト・ボボノフ(ウズベキスタン)

【プールD】
第3シード:ゼベダ・レフヴィアシヴィリ(ジョージア)
第6シード:スタニスラフ・セメノフ(ロシア)
有力選手:サミ・ショウシ(ベルギー)
日本代表選手:佐々木健志(筑波大3年)

■ 90kg級 アレクサンダー・クコルとクリスティアン・トートがトーナメントの軸
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優勝候補はアレクサンダー・クコル

(エントリー20名)

見どころの多かった2月のツアー2大会と比べるとレベルがガクリと下がり、トップ選手の参加はアレクサンダー・クコル(セルビア)とクリスティアン・トート(ハンガリー)のみ。両者がトーナメントの軸であり、この2名による決勝の可能性が高い。長身痩躯のクコルと小柄でどっしりとしたトートの体型は対称の妙、顔を合わせることとなればかなり面白い試合になるはずだ。

それ以外の選手で注目したいのは32歳となったディルショド・チョリエフ(ウズベキスタン)。かつてはアジア地域の第一人者として鳴らした強豪で相当なベテラン、しばらく沈黙していたが昨年10月のグランプリ・タシケント大会では準優勝を果たしている。今大会では2回戦でトートと対戦するが、これを食ってしまう可能性も十分にあるのではないだろうか。見ておきたい一番。

【プールA】
第1シード:アレクサンダー・クコル(セルビア)
第8シード:ミハイル・マーチタン(UAE)

【プールB】
第4シード:ダヴィド・クラメルト(チェコ)
第5シード:ノエル・ファンテンド(オランダ)

【プールC】
第2シード:クリスティアン・トート(ハンガリー)
第7シード:ニコラス・ムンガイ(イタリア)
有力選手:ディルショド・チョリエフ(ウズベキスタン)

【プールD】
第3シード:ガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)
第6シード:ヤホル・ヴァラパエウ(ベラルーシ)

■ 100kg級 昨シーズン躍進の強者が勢揃い、優勝候補はマイケル・コレル
(エントリー24名)

この階級の常の通りトーナメントのレベルは高め。マイケル・コレル(オランダ)、ミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)、トマ・ニキフォロフ(ベルギー)、カズベク・ザンキシエフ(ロシア)といった昨シーズン結果を残した強豪がことごくAシード配置、トーナメントの主役として四つ角から睨みをきかせている。優勝候補の第一は第1シードのコレル。体力ベースの担ぎ技とそれを餌にした本命の小内刈を武器にグランドスラム・パリに続くワールドツアー2連勝を狙う。同一プール内にこれといった強豪はおらず、ベスト4進出までは確実なはずだ。

プールBに配されたニキフォロフは初戦(2回戦)でパリ大会で黒星を喫しているルハグヴァスレン・オトゴンバータル(モンゴル)と再戦することになっており、ここが第一の山場。準々決勝でもシリル・マレ(フランス)が控えており、なかなかにタフな組み合わせとなっている。

プールCのサーイエニッチはコレル同様プール内にライバルがおらず、勝ち上がり自体はほぼ確実。プールDのカズベク・ザンキシエフ(ロシア)には同国でかつて一番手を張っていたアドラン・ビスルタノフ(ロシア)が準々決勝の相手として配されており、国内の代表争いという点からも注目の一戦だ。

どの山も準々決勝までは順当に強豪が勝ち上がると思われ、これ以降は好カードが連続することになる。ファンは予選ラウンドで観戦上の「復習」をしっかり済ませ、以降の注目試合に備えたい。

【プールA】
第1シード:マイケル・コレル(オランダ)
第8シード:ラウリン・ボーラー(オーストリア)
有力選手:ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)

【プールB】
第4シード:トマ・ニキフォロフ(ベルギー)
第5シード:シリル・マレ(フランス)
有力選手:ルハグヴァスレン・オトゴンバータル(モンゴル)、イェフゲニース・ボロダフコ(ラトビア)

【プールC】
第2シード:ミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)
第7シード:ニヤズ・イリアソフ(ロシア)
有力選手:ズラトコ・クムリッチ(クロアチア)、グリゴリ・ミナシキン(エストニア)

【プールD】
第3シード:カズベク・ザンキシエフ(ロシア)
第6シード:アドラン・ビスルタノフ(ロシア)
有力選手:アレクサンドル・イディー(フランス)

■ 100kg超級 グラム・ツシシヴィリが出場、ブラジル勢がこれを迎え撃つ
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ワールドマスターズ王者のグラム・ツシシヴィリ

(エントリー17名)

ワールドマスターズ王者のグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)が参戦。ダヴィド・モウラ(ブラジル)とラファエル・シウバ(ブラジル)のブラジル勢2名も参加しており、非常に見どころの多い陣容となっている。ツシシヴィリは準々決勝で昨年から階級を上げたベテランのヘンク・フロル(オランダ)と対戦する可能性が高い。純戦闘力で遅れをとることはないと思われるが、フロルがどこまでやれるのか、ツシシヴィリの出来を観察する意味でも注目したい試合だ。

一方ブラジル勢2名はそれぞれ準々決勝でダヴィド・モウラ(ブラジル)がヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)、ラファエル・シウバ(ブラジル)がアリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)との対戦が組まれるはず。ともに相性的に戦い易い選手だと思われ、どちらも投げによる勝利が期待できるはずだ。

シウバは続く準決勝でこれまで2連敗を喫してるツシシヴィリとマッチアップ予定。戦術派のシウバが3度も同じパターンで敗れることはさすがに考えにくく、何らかの手立てを用意してきていると予想される。いったいどんな「ツシシヴィリ封じ」を見せてくれるのか。
アスリート体型で「リオ以後」のトレンドを体現するツシシヴィリに、超大型でこれぞひと昔前の重量級というアンコ型のシウバと、両者の体型も対象的。面白い試合になるはずだ。

日本代表の太田彪雅(東海大2年)は初戦でいきなりロイ・メイヤー(オランダ)との対戦が組まれた。メイヤーは力強い担ぎ技が売りの強豪であり、控えめに言って、非常に厳しい組み合わせ。次戦の相手もステファン・ヘギー(オーストリア)、であり体の力のある選手との対戦が続くことになる。太田がこれら体力自慢の選手とどのような試合を見せるのか、11日に全日本選手権出場を決めたばかりで勢いに乗る太田の戦いぶりに期待したい。

【プールA】
第1シード:ダヴィド・モウラ(ブラジル)
第8シード:ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)

【プールB】
第4シード:ロイ・メイヤー(オランダ)
第5シード:ステファン・ヘギー(オーストリア)
日本代表選手:太田彪雅(東海大2年)

【プールC】
第2シード:グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)
第7シード:ヤヴァド・マージョウブ(イラン)
有力選手:ヘンク・フロル(オランダ)

【プールD】
第3シード:ラファエル・シウバ(ブラジル)
第6シード:アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)

※ eJudoメルマガ版3月17日掲載記事より転載・編集しています。

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