PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

「日本一は天理全体の悲願、粘り強く戦って頂点目指す」第40回全国高等学校柔道選手権男子有力校監督インタビュー③天理高・齋藤涼監督

(2018年3月15日)

※ eJudoメルマガ版3月15日掲載記事より転載・編集しています。
「日本一は天理全体の悲願、粘り強く戦って頂点目指す」
第40回全国高等学校柔道選手権男子有力校監督インタビュー③天理高・齋藤涼監督
eJudo Photo
天理高を率いる齋藤涼監督

-今年は若潮杯でも優勝、近畿大会も圧勝。本戦四つ角シードにふさわしい「天理、いよいよ復活」と言えるようなチームが出来上がったと思います。選手たちのいまの状態はいかがですか?

大きな怪我もなく、順調に来ています。ずっとここに照準を合わせて稽古を続けて来たので、「いよいよだな」と背筋が伸びる気持ちです。とはいえ緊張感漂うという感じではなく、私も生徒も思ったよりリラックス出来ていますね。やることはしっかりやってきたし、あとは本番までの1週間しっかりコンディションを整えていくという段階です。

-今年ここまでは、どんなスケジュールで稽古をされましたか?

1月の初めから2月の終わりまで、朝の寒稽古を続けました。加えてもちろん通常の練習もしていますので、相当詰めた稽古が出来たと思っています。終盤はさすがに選手も疲れがありましたが、寒稽古が終わった3月に入ってからは今まで通りの稽古で、これもかなり追い込めてやれています。

-エースの中野寛太選手が全日本選手権出場を決めました。本人もチームも盛り上がっているのでは?

厳しい戦いになるのはわかっていましたが、本人が「食らいついてやってやろう」と頑張りましたね。実力はある、しかしこればっかりは運も必要ですから、そういう運も持っている子なんだなと改めて思わされた大会でした。私や本人よりも回りの先生や先輩方が「凄いな」と言ってくれて、それで回りの選手も「やってくれたんだなあ」と実感したという感じです。

-就任後、天理高は上向きです。どんなアプローチが変化を生んだのか、ご自分ではどう考えますか?

私は天理高校出身ではないですし、いままでのことはわからないので、比較は出来ません。本当に普通に、普段の生活をしっかりすること、基本をしっかりやること、そして「どこよりもしんどい稽古をしないと勝てない」ということを徹底しています。柔道に費やす時間をとにかく多く取りました。本当にしんどかったと思いますし、こちらもしんどかったですが、結果が少しずつ出始めて、間違いではなかったと手ごたえを感じているところです。

-あらためて、エースの中野君は監督から見てどんな選手ですか?

入ってきてまず一番に思ったのは、気持ちが強いということ。柔道も好きだし、柔道への考え方もしっかりしていました。思い出すのは1年生のインターハイ、試合中に肩の脱臼を繰り返しながら、一切顔に出さずに試合をやり切って戻って来たこと。そしてそれからリハビリを重ねて、2年の夏のインターハイで結果を残した(※100kg超級優勝)こと。強いのはもちろんですが、気持ちが強くて、地道な努力の出来る子です。

-若潮杯制覇の立役者となった植岡虎太郎選手、2年生の水上世嵐選手についてもお話お願いします。

植岡は、投げる力はある。けどそんなに器用じゃない。もちろん中学の頃から光るものは持っていましたけど、入って来た時はそんなに強い選手ではなかったんです。が、本当に稽古をします。稽古で強くなった選手ですね。放っておくとそれこそ脱水症状で倒れるところまでやってしまう。それも強いのと稽古するのが好きらしく、大学と稽古しても強い選手にどんどんお願いして、で、楽しいのか、きっつい稽古を笑いながらするんですよ。ちょっと変わってます(笑)。水上は能力が高い。チームでの1、2の身体能力の持ち主。投げられそうなところでも体を捻って取られなかったり、瞬時にできます。稽古を見ていると良くも悪くも抜いたりするんですが、試合では全く変わる。田主丸中で活躍して来ただけあって、自分の役割が何かがしっかりわかるんですね。言わなくてもしっかり仕事をしてくれる。団体戦ではこういう選手は起用しやすいです。頼りになります。

-大型1年生の井上直弥選手は今期一気に伸びました。中野選手、植岡選手と3枚看板を張るのでは?

井上はこの1年で一番強くなった選手ですね。中学の頃に試合や稽古を見て「絶対強くなるな」とは思っていましたが、中学の先生が細かいことを教え過ぎず、大きく育ててくださっていた。それが良かったんでしょうね。まだまだ甘いところはあるんですが、先輩の中野の姿を見て、追い掛けて、本当に意識高く稽古をして、伸び続けています。12月の若潮杯から2月の近畿大会、そして近畿大会から今までと、この短い間にも出来ることがどんどん増え続けていますね。期待している、というよりも全国大会ではこの井上に活躍してもらわないといけないと思っています。間違いなく彼がキーマンです。

-組み合わせを見て、いかがですか?少々意外な第4シード位置になりました。

色々こういうのがあるかなと考えている中で、ある程度当たったところもありますし、意外なところもあります。ただ、私は慎重なタイプですので、、上位でどうこうというよりまず初戦から心配ごともあります。とにかく一戦一戦です。

-シード位置で言えば、準々決勝では崇徳高との対戦が見込まれます。準決勝では桐蔭学園高が待ち構え、勝ち抜くと決勝です。

崇徳高校は私が就任してから、練習試合に公式戦と何度かやって、まだ勝てていないんです。毎年本当にしぶといチームを作ってくるイメージがあります。準決勝の桐蔭学園高は、去年の選手権で戦って以来(※二回戦、二人残しで桐蔭学園が勝利。植岡虎太郎が村尾三四郎から一本背負投「有効」で唯一の得点を挙げた)やっていないのですが、どの選手も強いなというイメージです。あちらはポイントゲッターが3枚、こちらも中野、植岡、井上の3枚という構成ですので、あとは配置が問題ですね。うちに限らず今年はエースと2番手をどこにどのように置くかが本当に重要。近畿大会決勝のように中野を前に出すという考え方も、なくはないです。いずれここからは総力戦ですね。

-あらためて、今代の天理高はどんなチームですか?

しんどいことをやってきたので、その分「負けたくない」という気持ちを、それも一人二人でなくて全員から感じる。そういうチームですね。本人たちには、本番で調子が悪い選手、勝てない選手が1人2人出てきても慌てずやろう、しっかり戦おうと話していますが、それがきちんと理解できているチームだなと感じます。

-5番手以降、ここまでは池田凱翔選手をはじめ、小猿崇太選手、中村洸登選手、佐藤輝斗選手らが起用、あるいは登録されています。

5番手だけでなく、以降6番手、7番手と続く選手たちが良い競争をしています。その中で、ぎりぎりで一番良い選手を起用することになると思います。

-共通した特徴として、みな足技が非常に良いですね?何かこだわりがあったら教えてください。

そうですか?(笑)。なかなか足技というのはすぐには出来ない。ただ、私自身が現役時代足技が少し得意でしたし、そう言っていただけるのは本当に嬉しいです(笑)。足技をやろうというより、うちの選手は小さいのが多いですし、足を使って動かそう、繋ぎの技として絶対にやろうということは言い続けています。この繋ぐ意識、連絡技の意識が足技の切れにつながったのではないでしょうか。

-あらためて、今回の選手権に掛ける気持ちを一言お願いします。

「日本一」というのは天理高校、そして天理柔道会の悲願です。高校だけではなく、中学・大学、その下、OB、すべての人に応援してもらって「なんとか日本一を」という気持ちでやってきました。本当に重要な仕事だと責任を感じています。応援を力に変えて、最後まで粘り強く、あきらめず戦い切って、優勝を狙います。頑張ります。

-ありがとうございました。

※インタビューは3月15日に行われました

※ eJudoメルマガ版3月15日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.