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復帰の大野将平迎える73kg級は超ハイレベル、ツアー史上稀に見る豪華トーナメント・グランドスラムデュッセルドルフ2018第2日男子プレビュー

(2018年2月24日)

※ eJudoメルマガ版2月24日掲載記事より転載・編集しています。
復帰の大野将平迎える73kg級は超ハイレベル、ツアー史上稀に見る豪華トーナメント・グランドスラムデュッセルドルフ2018第2日男子プレビュー
(73kg級、81kg級)
文責:林さとる/eJudo編集部

■ 73kg級 トップ選手が大量エントリー、超豪華トーナメントが本格復帰の大野将平待ち受ける
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リオ五輪金メダリスト大野将平。今大会から本格復帰する。

(エントリー44名)

現在世界ランク10位以内にいる選手のうち、負傷欠場の橋本壮市(パーク24)と、先々週のグランドスラム・パリ大会に出場した、ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)、アン・チャンリン(韓国)、アルチュール・マルゲリドン(カナダ)の3名を除く、残りの6名全員が今大会への出場を敢行した。2大会に被って出場しているのは第4シードのトミー・マシアス(スウェーデン)のみであり、きれいにメンバーが入れ替わった形だ。

もちろんこの6名は全員がシード配置。残りの2枠も世界ランク11位のトハル・ブトブル(イスラエル)と、同12位のデニス・イアルツェフ(ロシア)の強豪2名、この時点で既に満腹になるくらい豪華な陣容だが、ここに今大会から本格復帰の大野将平(旭化成)まで加わるのだから、これはワールドツアーとしてはちょっと記憶にないレベルの超豪華トーナメントだ。

各選手の情報については昨夏のブダペスト世界選手権特集(http://www.ejudo.info/newstopics/003140.html)で詳しく紹介しているので、そちらをご参照いただきたい。はっきり言って、このトーナメントを予備知識なしに見るのは非常にもったいない。

優勝候補はそれぞれ第1から第3シードにそれぞれ配されている、ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)、ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)、ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)のトップランカー3名に、リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野を含めた計4名。このなかではヘイダロフと大野がともにプールDに入っており、両者が早くも激突する2回戦が序盤戦最大の山場だ。昨年の世界ジュニア選手権王者・ヘイダロフは技が切れるタイプではなく、体力を生かした連続攻撃で相手の柔道を塗りつぶす戦い方が得意。加えて若手らしい思い切りの良さもある厄介な相手だが、万全な状態の大野であれば全く問題にしないはずだ。この試合で大野の復調具合を測ることができるだろう。

大野は昨年12月のグランドスラム東京大会で戦列へと復帰しているが、修士論文の執筆が佳境であったこともあり、本調子とは程遠いパフォーマンスで1試合を行ったのみだった。大野がバクー世界選手権への出場を目指すのであれば今大会で結果を出すことは必須であり、その点から考えると最低でもそれ相応の仕上がり具合で試合に臨んでくるはずだ。負傷による稽古量減にこれを因とする減量の苦労とネガティブな噂も飛び交うが、理想の柔道の体現とすら評されたあのお大野の柔道が一体どこまで戻っているのか、その一挙手一投足から目が離せない。

【プールA】
第1シード:ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
第8シード:デニス・イアルツェフ(ロシア)
有力選手:ピエール・デュプラ(フランス)

【プールB】
第4シード:トミー・マシアス(スウェーデン)
第5シード:ギヨション・ボボエフ(ウズベキスタン)
有力選手:イゴール・ヴァンドケ(ドイツ)、アレックス=ウィリアム・ポンボ=シウバ(ブラジル)

【プールC】
第2シード:ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)
第7シード:トハル・ブトブル(イスラエル)
有力選手:ニコラス・デルポポロ(アメリカ)、モハマド・モハマディ(イラン)

【プールD】
第3シード:ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)
第6シード:ジャンサイ・スマグロフ(カザフスタン)
有力選手:マルセロ・コンティーニ(ブラジル)、ヴィクター・スクヴォトフ(UAE)、ベンジャマン・アクスス(フランス)
日本代表選手:大野将平(旭化成)

■ 81kg級 トーナメントの中心はロシア勢2名、小原拳哉と山本悠司はノーシードから上位を狙う
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日本代表の山本悠司

(エントリー49名)

「またか」と思われるかもしれないが、あえて述べさせていただく。永瀬貴規(旭化成)、アヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)、ロイク・ピエトリ(フランス)も3名が「三強」を形成していたロンドン-リオ期が終わって以降、本階級は盟主なき戦国時代を迎えている。表彰台の面子が大会ごとにガラリと変わる混戦模様であり、前回優勝した選手が今回は初戦敗退に終わるということも日常茶飯事だ。今大会はグランドスラム・パリ大会と比べて上位選手の出場が少なく、まずもって荒れることは必至だろう。出場者から割り出すトーナメントのレベルはギリギリでグランドスラム「認定」といったところ。

あくまで純戦力のみを比較した場合であるが、優勝の可能性が高いのは、アラン・フベトソフ(ロシア)と、アスラン・ラッピナゴフ(ロシア)のロシア勢2名に、サイード・モラエイ(イラン)と、イヴァイロ・イヴァノフ(ブルガリア)を加えた計4名。小原拳哉(パーク24)と、山本悠司(天理大4年)の日本勢2名がこれに続く。昨年のワールドマスターズ3位のフベトソフと同大会2位のラッピナゴフは、ともに体の強さがその柔道のベース。この土台の上にフベトソフが足技と担ぎ技、ラッピナゴフが腰技をそれぞれ積んだスタイルと理解しておいて良いだろう。地力の高さを生かしてじっくりと構えるこの2人の戦い方は比較的安定感があり、確率という観点から、決勝でこの2名が対戦する展開をまず「正のシナリオ」と考えて観戦するのが良いかと思われる。

日本代表の2名は、小原がプールA下側、山本がプールD下側にそれぞれ配された。両者ともに準々決勝で前述のロシア勢と対戦する位置であり、最低でもここまでは勝ち上がりたいところ。小原が2回戦で2017年世界ジュニア選手権王者のマティアス・カッス(ベルギー)と、山本が3回戦でドミニク・レッセル(ドイツ)とそれぞれ戦うことになっており、それぞれここが最初の山場だ。山本に関しては初戦となる2回戦でベテランのレアンドロ・ギヘイロ(ブラジル)と対戦する可能性もあり、ここで遅れを取るような事態だけはなんとしても避けたい。

これまで永瀬を除いて全選手がほぼ横一線に並んでいた国内の81kg級だが、グランドスラム・パリ大会で藤原崇太郎(日本体育大1年)が優勝したことで、現在は藤原が2番手としてそれ以外の選手を大きくリードしている状況だ。小原と山本としては藤原に追いつくためになんとしても結果がほしいところであり、両者ともに気合の入った戦いぶりを見せてくれるはずだ。

ほか、予選ラウンドの注目カードとして、プールC準々決勝のモラエイ対ラズロ・チョクナイ(ハンガリー)の試合を挙げておきたい。両者はともに密着しての戦いを得意としており、ブダペスト世界選手権の3位決定戦では、チョクナイが両手で帯を持って相手を吊り上げようとしたところを、モラエイが振り返しての釣腰「一本」で破るという魅力的な攻防があった。地元ハンガリーでのチョクナイの表彰台獲得をモラエイが阻んだという因縁はもちろんのこと、普段はなかなか見ることのできない、近距離で技を撃ちあうスリリングな戦いが楽しめるはずだ。モラエイはパワーファイターでありながら逆方向の背負投や巴投も使用する器用な選手であり、その点にも注目したい。

【プールA】
第1シード:アラン・フベトソフ(ロシア)
第8シード:マティアス・カッス(ベルギー)
有力選手:アンリ・エグティゼ(ポルトガル)
日本代表選手:小原拳哉(パーク24)

【プールB】
第4シード:エマニュエル・ルセンティ(アルゼンチン)
第5シード:イヴァイロ・イヴァノフ(ブルガリア)
有力選手:アントワーヌ・ヴァロア=フォルティエ(カナダ)

【プールC】
第2シード:サイード・モラエイ(イラン)
第7シード:ラズロ・チョクナイ(ハンガリー)
有力選手:スルジャン・ムルヴァイエヴィッチ(モンテネグロ)

【プールD】
第3シード:アスラン・ラッピナゴフ(ロシア)
第6シード:ドミニク・レッセル(ドイツ)
有力選手:セージ・ムキ(イスラエル)、レアンドロ・ギヘイロ(ブラジル)
日本代表選手:山本悠司(天理大4年)

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