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60kg級は超ハイレベル。復活期す永山竜樹はまたもや過酷な組み合わせ引く・グランドスラムデュッセルドルフ2018第1日男子プレビュー

(2018年2月22日)

※ eJudoメルマガ版2月22日掲載記事より転載・編集しています。
60kg級は超ハイレベル。復活期す永山竜樹はまたもや過酷な組み合わせ引く・グランドスラムデュッセルドルフ2018第1日男子プレビュー
(60kg級、66kg級)
2018年IJFワールドツアー欧州シリーズ第2戦、グランドスラム・デュッセルドルフ大会がきょう23日から、ドイツ・デュッセルドルフのISSドームにて行われる。

この欧州シリーズの選手のエントリー動態には異変あり。これまでシリーズ最高位大会とされていた前々週のグランドスラム・パリ大会の参加者が399名に留まった (男子の参加者232名は大会史上最少)のに対し、今年から「グランドスラム」に昇格したこのデュッセルドルフ大会のエントリー数はドローが終わった時点で実に444名(男子は272名)。年間最大の試合場5面(2016年から4面)を駆使し、制度上も選手の意識上も最高峰大会であったパリ大会を超え、このデュッセルドルフ大会がシリーズ最大規模大会にのし上がったのだ。

実はここ数年「パリが減り、デュッセルドルフが増える」という流れは緩やかに進んでいたのだが、今年のグランドスラム大会昇格でこれが一気に加速した形。面子も豪華そのもので、純競技レベルのシリーズ最高峰大会は今大会ではないかと思われる。

日本にとっては73kg級の大野将平、90kg級のベイカー茉秋というリオ五輪金メダリスト2人が畳に本格復帰する、2020年への節目となる大会でもある。世界選手権代表レースの「並列別ブロック」であるパリ大会が既に終わり、この大会終了をもって実は代表選出の大勢が決する階級も多し。目の離せない大会だ。

■ 60kg級 トップ選手多数の豪華トーナメント、永山竜樹はまたもや過酷な組み合わせ引く
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厳しい配置から優勝を狙う60kg級・永山竜樹

(エントリー29名)

大会初日の最注目階級。エントリー段階ではリオデジャネイロ五輪金メダリストのベスラン・ムドラノフ(ロシア)が参戦を予定していたが、ドロー後に出場を取り消した。発表された組み合わせでは、永山竜樹(東海大3年)と2回戦で対戦するはずだっただけに、ファンとしては寂しい限りだ。とはいえ、今大会には永山を始めとして、ディヨルベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)や、ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)といったトップ選手が複数出場しており、トーナメントの顔ぶれはグランドスラムの名に恥じない非常に豪華なものとなっている。

純戦力比較では、第1シードの永山が優勝候補の最右翼。しかし、永山は準々決勝でウロズボエフ、準決勝でガンバットと、それぞれ苦手としている選手2名と戦わなければならない非常に厳しい組み合わせを引いてしまった。永山はこれまでにワールドツアーで海外勢に3敗を喫しているが、この内訳はガンバットに2敗、ウロズボエフに1敗。昨年のワールドマスターズでリベンジを果たしているウロズボエフはともかく、ガンバットにはこれまで一度も勝ったことがなく、永山にとってはまさに鬼門だ。髙藤直寿(パーク24)がバクー世界選手権の代表に内定しているため、永山が世界選手権に出場するには2枠目の座を勝ち取る必要がある。対抗馬の少なかった昨年とは違い、今年は他階級でも結果を出している選手が多く、生半可な印象では代表に手が届かない可能性が高い。永山にとってトップ選手との連戦となる今大会はアピールの大チャンスであり、優勝以外は許されない、絶対に負けられない戦いだ。

永山の試合以外では、戦術派のフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)と一発の威力が売りのフェリペ・ペリム(ブラジル)という、正反対のスタイルをもつ両者が対戦するプールC準々決勝、そして、グランドスラム・パリ大会で好調だったアシュリー・マッケンジー(イギリス)が昨年のヨーロッパチャンピオンであるロベルト・ムシュヴィドバゼ(ロシア)に挑むプールD準々決勝が面白い。観戦状況に余裕があれば是非押さえておきたい2試合だ。

【プールA】
第1シード:永山竜樹(東海大3年)
第8シード:ディヨルベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)

【プールB】
第4シード:ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)
第5シード:エリック・タカバタケ(ブラジル)
有力選手:ルフミ・チフヴィミアニ(ジョージア)、ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)

【プールC】
第2シード:フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
第7シード:フェリペ・ペリム(ブラジル)

【プールD】
第3シード:ロベルト・ムシュヴィドバゼ(ロシア)
第6シード:アシュリー・マッケンジー(イギリス)
有力選手:マティアス・トルボフチ(スロベニア)

■ 66kg級 本命不在の大混戦、階級を上げて出場のオルハン・サファロフに注目
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66kg級に出場慣行中のオルハン・サファロフ

(エントリー38名)

アン・バウル(韓国)など、世界選手権で優勝を狙うレベルの選手はおらず、この階級に関してはグランドスラム・パリと比べると一段レベルが落ちる印象。その一方で、強豪の数という点ではトップから第2グループまでパリ大会以上に中堅の強者が分厚くが揃っており、なかなか見ごたえのある陣容となっている。なかでも、タル・フリッカー(イスラエル)、ニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)、アブドゥラ・アブドゥルザリロフ(ロシア)、ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)のトップ選手4名には注目したい。スーパートップが参戦していないことから、絶対的な優勝候補はおらず、下記リストに名前を挙げた選手全員にチャンスがある大混戦だ。

本階級で最も注目したい選手はプールDのノーシード位置に置かれた、ブダペスト世界選手権60kg級の銀メダリストのオルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)。本格的な階級変更ではなく、あくまで調整の一環としての出場だと思われるが、先週のヨーロッパオープン・オーヴァーバルト大会では66kg級で優勝を飾っており、このビッグトーナメントでどこまで勝ち上がれるのかが非常に楽しみだ。まずは最初の山場である3回戦のザンタライア戦に注目したい。

日本代表の2名は、田川兼三(筑波大3年)がプールA下側のシハリザダの山、そして、橋口祐葵(パーク24)がプールC上側のバルチ・シュマイロフ(イスラエル)の山に、それぞれ配された。田川は敗者復活戦の出場圏であるベスト8に入るためにまずシハリザダの壁を越えねばならず、加えて準々決勝でもフリッカーと対戦せねばならない、タフな位置からのスタート。一方橋口はプール内の強豪が比較的与し易いシュマイロフと、ドフドン・アルタンスフ(モンゴル)であり、よほどのことがない限りベスト4進出は堅いはずだ。対称的な組み合わせ結果となった両者だが、実力を出し切れば2名揃っての決勝進出も十分可能なはず。両者の健闘に期待したい。

【プールA】
第1シード:タル・フリッカー(イスラエル)
第8シード:ニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)
有力選手:セルジュ・オレイニック(ポルトガル)
日本代表選手:田川兼三(筑波大3年)

【プールB】
第4シード:イェルドス・ジューマカノフ(カザフスタン)
第5シード:ヤクブ・シャミロフ(ロシア)
有力選手:イェレブ・アンドラッツ(スロベニア)

【プールC】
第2シード:バルチ・シュマイロフ(イスラエル)
第7シード:ドフドン・アルタンスフ(モンゴル)
日本代表選手:橋口祐葵(パーク24)

【プールD】
第3シード:アブドゥラ・アブドゥルザリロフ(ロシア)
第6シード:ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)
有力選手:アドリアン・ゴンボッチ(スロベニア)、オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)

文責:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版2月22日掲載記事より転載・編集しています。

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